聖王の時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/20 14:46 UTC 版)
セファイド 炎烈王の名を持つ幻獣王。幼いころ、母親にうっかりと落とされ、古の火の精霊(サラマンダー)のルージュと共生することで生きながらえた。赤毛でお調子もの。雌竜との間に、趣味と実益(時遡能力を後世に伝えること)を兼ねてたくさんの子供をつくった。誓約者のナディアとの間に、彼の子孫を縛る誓約をいくつも交わしている。 血をたどることで、自身が過去に行くという時遡能力を持ち、世界二分割の魔法を発見する。魔法の発動の際には、自らの体を起点としたため、魔力を失っただけでなく瀕死の状態になっていた。 ナディア 聖王と呼ばれる、人間の王。幼い彼女は周囲の人々をひきつけ、セファイドの誓約を得る。混乱し、大災厄の迫る世界を統一し、世界二分割の魔法を発動させる。その際に魔力の大半を失った。 セファイドが別れたころの彼女は、クローディアとよく似ていた。 人間の夫との間に家庭を築き、母親となった頃、セファイドの危篤の知らせが舞い込む。セファイドの体が世界2分割の魔法の基点となったことを知らず、半信半疑だった彼女は子供を身ごもっていたこともあり、陰界へ行くことを拒む。その態度はアルファードの怒りを買った。直後に、竜心剣が失われたことで彼の命が尽きたことを知った。 アルファード 生命力が弱く、母親に捨てられたところを古の風霊(シルフ)であるシエルと共生することで、生きながらえた。セファイドの幼馴染・親友にして、恋人でもある雄竜。王位を争ったため、雷華公と呼ばれる。愛称はアルフだが、セファイドだけはアルと呼ぶ。人間界に残れないセファイドの代わりと、自身の誓約者を守るために陽界に残った数少ない幻獣。セファイドの命が失われたことを竜心剣が失われたことで知り、嘆き悲しんだ。 ロレンシア 古代人の血をひく女性。ナディアより年上だが、少女のような外見をもつ。ナディアの夫と共に、聖王を支えた宰相。アルファードの誓約者であり、彼にとってセファイドが何より大切な存在であることに寂しさを感じていた。
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