法力・兵器・超常現象関連
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「GUILTY GEARの用語集」の記事における「法力・兵器・超常現象関連」の解説
法力 本来、物理学上ありえない、限りなく万能に近い力であり、現実世界における自然現象ならび超常現象を具現化させたもの、いわゆる「魔法」でもある。原理は、本作で『バックヤード』(下記参照)と呼ばれる世界の情報世界にアクセスし、そこで法則を書き換えて発動させていると見られる。科学技術が世界の理で何らかの現象を起こす(可燃物に何らかの刺激を与えて燃焼、それにより火を起こす(その過程で燃焼物が残る))のに対し、法力は世界の理を捻じ曲げてまで現象を起こしている事になる(前述の火を起こす段階と違い、触媒を介さずに直接、何もないところや本来存在が難しい水の中などで火をそのものを発生させるように情報を書き換える)。ギルティギアの世界では、科学体系の一つとして機能している為、厳密に定義すると魔法ではなく、進化した科学技術の一種となっている。 ありきたりな魔法属性としては作中では『火』『水』『雷』『風』と、特定の地域出身に適性がある『気』の五大属性に分類される。この五大属性を素にして『666種類』の応用技術が開発された。その内6種は、リスクの大きい『禁術』と呼ばれた物に指定されている(下記参照)。 作中においては、一般的な機械科学に代わる技術として普及され、本作のキャラクターが使用する技と言った戦闘向きのものから、通信といったものまで様々。ただし、下記の通りのリスクがあるため、法力を利用した一般的な製品は単純な機能しか利用できないように制限を掛けており、乗り物・通信といったインフラに当たるものは高級品となっている。そのため、これらを有するのは一部例外を除き、大半が国有、官僚であり、一般市民は機械の代用として古くからの郵便や馬車などが復権した。 法力の開発で、人類は無限のエネルギーを「情報」という形で得る事「には」成功した。しかし、事実上物理・自然法則を捻じ曲げて無理やりエネルギーを得ている形となるため、現実空間内の許容限界を超えるような法則書き換えが起きると宇宙そのものが崩壊するリスクを背負っている。 「第一の男(オリジナル)」がバックヤードの発見、それにより法力が確立した直後である2000年代の旧時代では大部分の機械との相性が悪く、また再起の日(下記参照)の出来ごとにより機械文明は大きく衰退したが、機械的文明自体はまだ残っている為、一応魔法(新科学)と科学(旧科学)は共存している。 ギア 人類生態強化計画(GEAR計画)によって「あの男」と呼ばれる人物が作り出した生体兵器。人間を含めた生物をギア細胞により強化させたもので、戦闘能力および生命力は並の人間を凌駕し、その寿命は数百 - 数千年とも言われている。本来は外部からの制御が無くては行動出来ない存在だが完全自立型は例外であり、ジャスティスの死後も活動を続けるギアは僅かに存在している。一般的には大きさで区分し、巨大な竜から細菌兵器のような微細なタイプまで様々な種類が確認されている。その呼び方はメガデス級など。 小説「白銀の迅雷」では、ギア細胞を利用した薬が登場しており、摂取した人物の身体的機能を補う効果を発揮したが、司令機能を持つギアの機能を模した装置により、摂取した人物を操る事が出来てしまう。後に、摂取した人物達から寄生したギア細胞を除去していることから、除去技術は確立している。 『Xrd』ではGEAR細胞の基礎理論を完成させたのは「ヴィンス=マクドネル」を中心とした研究チームとなっており、このチームにソル・アリア・あの男の3名も参加していた。 禁術 魔法科学論の進歩に伴い法術を生み出すに当たって、凄まじい高等技術を簡単に得る法術も発見された。当時の学者達はそれらを「システムが未完成の為、術者に対するリスク(ウィルス性の被害発生や後遺症)が起こる確率が非常に高い」という理由からアフターリスクが発生するように設定し、封印した。それが「卑・泥獄墜法」、通称「禁術」である。 ザトー=ONEが使用したものが卑・泥獄墜法第5法「蝕精影陣」、アフターリスクは「視界の遮断」。ミリア=レイジが使用した(させられた?)ものが卑・泥獄墜法第6法「アングラ」、アフターリスクは現在不明。なお、全ての体系化された法術を「聖天貸法」と言い、全666種であるがそのうち6つ(禁術)を含まず、公式には660種とされている。 神器(じんぎ) ソル=バッドガイの「封炎剣」(後の「ジャンクヤードドッグ」)やカイ=キスクの「封雷剣」、御津闇慈の「絶扇」などの特殊な武器。他に「閃牙」「益篤」「湖上白」が国際連合と元老院の所有物となっている。 元はフレデリック(ソル)が開発したアウトレイジと呼ばれる対ギア用武器であったが、あまりにも強力過ぎて人が扱えるものでは無かった為、8つに分裂させた。アウトレイジは実用形態と呼ばれる白い棒状、もしくは槍状に合成した姿と、8つの神器をほぼそのまま合体させた仮組物理形態と呼ばれる状態がある。また、合体後の姿が宝島社から刊行された初代『GUILTY GEAR』の攻略本に掲載されている。なお、コミカライズ版であるXTRAでは神器が共鳴反応を起こしている様子が描かれている。封炎剣(ふうえんけん) / ジャンクヤードドッグ デザイン上のモチーフはジッポーライター。パーソナルカラーは「主人公(ソル)だから赤」とのこと。 ソルが聖騎士団に所属した際に預け、騎士団の所有物となったが、騎士団を脱退するソルによって強奪されて以降は彼の所有する武器となっている。 「GG2」以降、アウトレイジへの合成を視野に入れる段階の一歩として、封炎剣をカスタムしたジャンクヤードドッグの強化改造の為に、国際連合が有する「ハルデン要塞」で保管されていた「閃牙」を組み込み、不安定ながらもアウトレイジ並みの最大出力を出せるようにした。 強力なエネルギーを外部から供給される事で、段階的に威力をあげる事が可能であり、3倍で山を一つ吹き飛ばす威力になる。 劇中ではオラトリオ聖人のエネルギーを受ける事でアウトレイジと同等の威力まで引き上げた。 なお、ジャンクヤードドッグの名の由来は、プロレスラーのThe Junkyard Dogから[要出典]。 封雷剣(ふうらいけん) デザインは両刃の長剣であり、パーソナルカラーは使用者のカイと同じで青と白を基調としている。 元は聖騎士団の所有物であったが、存在当時は団長に昇格したばかりのカイに授与されており、解散後から本人の所有する武器として扱われている。 後にバプテスマ13事件と呼ばれるギア消失事件でディズィーが消滅し掛けた為、内包している全法力を解放し、時間を止める程の魔方陣を組み上げ阻止したが、解放の影響で封雷剣そのものは消失してしまった。なお『Xrd Rev2』時点ではディズィーのエピソードモードにて封雷剣が形状までは復元技術が進められていることを明かされるが、当時は未だ完全に使用可能には至らなかった。 『Xrd Sign』では封雷剣のような形状の武器が登場し、カイがこの武器を所持しているが、これはオリジナルに匹敵する力を秘めたレプリカならび代替品として誂えられた『マグノリアエクレール(II)』というもの。『GG2』では儀礼剣「アクイラ」を使用していた。 絶扇(ぜっせん) デザインは舞扇であり、パーソナルカラーは群青色と茶色を基調としている。 見た目によらず頑丈かつ頑強に出来ており、闇慈が自身の武器として所有している。 巨大化する扇子の元ネタは『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』に登場する「智多星の呉用」[要出典]。 閃牙(せんが) デザイン上のモチーフはランプであり、設定画では拡声器の形状に似通ったパーツが取り付けられていることが確認できる。 国際連合の「ハルデン城塞」にて保管されていたが、ジャンクヤードドッグを完成させる為にソルによって奪取される。 益篤(えきとく) 湖上白(こじょうはく) 聖戦 2074 - 2175年の長期に渡り、ギアと人類によって繰り広げられた戦争。(公式上では)ジャスティスがギアを率いて日本列島と朝鮮半島の一部を消滅させたのを皮切りに、ジャスティスが封印されるまで続いた。聖戦は実は終戦管理局が仕組んでいたのではないかとされているが、それを知る者は少ない。『GUILTY GEAR XX』のジャスティスのストーリーモードでは、ソルがジャスティスに致命傷を与え、その後にカイが駆けつけ封印をした事が明かされている。しかしドラマCDでは「2180年に終結」と、食い違いが生じている。 因果律干渉体 現在はイノとアクセル=ロウが該当し、ただタイムトラベルしているわけではなく、数ある可能性から無意識に選び、他の可能性を消してしまっている。アクセルは自らのタイムトラベルで在り得た世界を消してしまう事に悩み、もうタイムトラベルをしたくないと明かしている。 バックヤード 森羅万象を定義する世界の名称。現実世界における法力、いわゆる「魔法」などの法則を決定付けるシステムが存在する仮想空間で、いわゆるパラレルワールドならびアカシックレコードに該当するものでもある。複数存在しており、イズナが住んでいる「黄泉平坂」はその1つといわれる。 バックヤード空間はこの世の全てとも言える膨大な情報が満ちているため、普通の生物が触れるとその圧倒的な情報量に耐え切れず塵芥となって消滅してしまうが、ギアやソルやカイ等の限られた人間は通常通り行動が出来る。そして、あの男とその仲間は独自の技術で行動可能にした空間を作り出し、ここに隠れている。黄泉平坂(よもつひらさか) 妖怪の住処となっている仮想空間。イズナの故郷で、日本建築の様な施設が点在。 キューブ 『GG2』の最重要単語。GG2での襲撃者に対する防護・封印装置として作られた道具である。 その名の通り、形状は立方体であり、バックヤード深部の とある空間を封印している。 製作者は「あの男」であり、物語の終盤において「キューブではもう保たない」と話していた。 Dr.パラダイムの発言によれば「バックヤード内部でキューブに干渉できるなら、未曾有の大災害を起こす事もたやすい」との事。 封印している空間の正体は、バックヤードで現実そのものの法則を大きく書き変えてしまう物で、ヴァレンタインらの襲撃者はここの情報を書き変え、現実を崩壊させることが目的。 解除には時間が掛かる上、ソルの手によって鍵の魔方陣が破壊されてしまった為、外側から開ける事が二度と出来なくなってしまった。 慈悲無き啓示 「あの男」が恐れている存在。『Xrd REVELATOR』のストーリーモードにて、聖皇アリエルス(海外版ではSt.Maximus)と同一人物である事、初代ヴァレンタイン・ラムレザル・エルフェルトの3人のヴァレンタインを作り出した事が明かされている。 その正体は情報生命体であり、ストーリーモードにおいては「ロボット」という形容をされている。 性格は残忍で、子供染みた言動にも思えるおちゃらけた振る舞いを見せる。優生主義者であり、一見 合理的にも捉えられるかのような自己中心的な発言を示す。 当初は意志が無いとされていたが、現在の人間を理解する為に意思を持つ人間として具現化しており、現在の人間を全て「人形」と呼んで嫌悪していた。 再起の日 1999年に起こった現象。世界中の電子機器に生命活動のような現象が起こったがすぐに消えた謎の現象。 調査によって、未知の生命体が実体を得ようとしていた事が判明し、国際協定で電子機器の使用と保有が禁止され、電子機器の放棄によって文明水準が下がっていった。以降、法力が台等することとなる。 バプテスマ13(サーティーン)事件 『GG2』のギア消失事件の名称。初代ヴァレンタインがバックヤードに隠されていた「キューブ」の鍵を手に入れるために、世界中に残っていたギアを分解して探していた。 実はキューブの鍵はジャスティスの因子であり、ディズィーが消滅するのをカイが封雷剣の全法力を解放して封印し阻止してしまった為、手当たり次第に探していたがジャスティスの孫にあたるシンが利用された。 ゆりかご 元老院が保有する巨大な物体。周囲を絶対防壁フェリオンで防御し、通常はバックヤードに隠れているが、内部にいる元老院メンバーをバックヤード空間への常駐に耐えさせることはできないため、23時間毎に「息継ぎ」のために現世に現れる。転移の際には周囲にもバックヤード空間を纏って現れる為、生物がいると塵芥になってしまう。 実は秘密裏に回収したジャスティスが内部に隠されている。 絶対防壁フェリオン 聖皇庁の特権法術であり、聖皇とその側近、元老院等の限られた高い身分の者しか使用出来ない特殊防壁。通常の法力や物理的な力での破壊は出来ないが、想定外の超える力で攻撃された場合のみ物理的に破壊が出来る。 セントエルモの灯 13年周期でイリュリア地域に発生する超巨大な落雷。聖戦時代にも発生しており、GEARの大軍勢に対して劣勢だった聖騎士団が此れによって救われており、神聖なものとして称えられている。ただし基本的には自然現象で無差別な為、現在はイリュリア城に巨大な避雷針を設営してそこに集めている。そして城の地下に避雷針から集めたエネルギーを蓄えたキャパシターが隠されており、元老院はこれを利用して先に魂の融合を優先して行い、落雷のエネルギーを利用してジャスティスの再起動を目論んでいた。 人造兵オーパス ラムレザルとゆりかごが出現し、聖皇庁と元老院が急遽、全世界に配備を進めた人造兵士であり、通常の法力では戦うことが出来なかった対ヴァレンタイン専用兵器として開発され、意思を持たず命令に忠実に従う。Dr.パラダイムが調べた所、実はそのほとんどがGEARであり、起動したジャスティスの命令を受けてしまう。 オラトリオ聖人 巨大な十字架の形状をした機動戦艦型のエネルギー砲。本来は強力なエネルギーを撃ち出し、アウトレイジを介してギアを消滅させる為の武装であり、連射も可能。劇中ではジャック=オーとジャスティスの融合とジャンクヤードドッグの威力を引き上げる為に使用された。 エリ=プ=マーブス(EripmavS's)手記 エリ=プ=マーブス=ディ=エリアーデが記したとされる本であり、「再起の日」や「聖戦」等の事が記されている。 その中で、ある人物に興味を持ち「太陽」の名を与えたとの記述がある。 実は綴りをアナグラムすると「VampireS's」となる。また、この手記を記した人物の正体は、同じヴァンパイアでSを頭文字とするスレイヤーとされている。 ヴァジュランダ ツェップが保有する対地爆撃用大陸弾道超長距離ミサイルであり、法力と科学の粋を結集した弾道ミサイルである。 初速は秒速0.2km、巡航速度は秒速5.2km(マッハ15)を超える。 目標となるターゲットが消失した場合、セーフティとして上空に向かって飛ぶようになっており、最悪の被害を回避するようになっている。 グリンカムビ・ダーク(Gullinkambi Dark)号 ジェリーフィッシュ快賊団が所有する大型高速飛空艇。機体にノーズアートが描かれ、ブリッジ部に金色に輝く巨大ドクロのパーツが填め込まれているのが特徴。 PH社製J-59エンジンを12基搭載しており、3'600km先のエリアまで40分で移動する事が可能。 ジョニーの愛機で同時に快賊団の虎の子かつ切り札とも呼べる代物だが、機体の維持を最優先しているため現時点では非常時にのみ利用する程度に止まっている。 またジョニー曰く「世界最速・最新鋭の民間機」であるが、ジャック=オーに言わせれば「アンティーク」とのことである。
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