【初速】(しょそく)
物体が最初に動き出した時点での速度。
後から加速する事がなく、減速し続けてやがて停止する類の運動を想定する。
軍事用語の文脈で用いられる場合、火砲が発射された時点での速度を意味する。
この意味で用いる事を明示する場合は「砲口初速(muzzle velocity)」と表記する。
初速
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/20 17:02 UTC 版)
砲内弾道における初速(しょそく、英語: muzzle velocity)とは、弾丸が砲口を離脱するときの砲身に対する弾丸の相対速度であり[注 1]、銃口速度ないし砲口速度ともいう[1][2][注 2]。
注釈
- ^ 砲外弾道における初速(initial velocity)とは、砲口爆風の影響のなくなった地点における弾丸の対地速度に、爆風の影響を無視して、空気抵抗・重力・風による減速度分を加えて逆算した砲口位置の速度であり、実在しない仮の速度であって[1]、砲内弾道における初速とは異質のものである[2]。
- ^ 砲の場合は「砲口」、銃の場合は「銃口」となるが、本項目では導入部以外においては「砲口」で統一する。
- ^ 弾丸速度が砲口で最も高いのは、ベースブリード (BB) 弾や噴進弾 (RAP) でも同様である。砲発射型のロケット弾は通常は砲弾とは呼ばれず、これらの説明とは異なり砲口を離れた後に加速する。
- ^ 仮に非常に長い砲身があれば、弾丸が砲口に向かって進むに伴い推進ガスの圧力は減少するので、やがては弾丸と砲身間の摩擦と空気の圧縮抵抗の和が、推進ガスの圧力と釣り合い、それより先では弾丸の速さは減少することになる。
- ^ 21世紀現在では、発射装薬には主にニトロセルロースが使用される。
- ^ 大口径の艦砲は口径の38倍ないし50倍の砲身長を持つ。この口径/砲身長比率は、発射速度を最大にする。
出典
- 1 初速とは
- 2 初速の概要
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