『FORTUNE・LOVER』の重要キャラクターに相当する人物
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乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』の主人公・攻略対象キャラ・ライバルキャラといった登場人物たち。 マリア・キャンベル(Maria Campbell) 声 - 早見沙織 乙女ゲーム『FORTUNE・LOVER』の主人公。魔力は光。誕生日は9月10日。 穏やかで謙虚な性格の美少女。平民の出身ながら国で希少な光の魔力を持ち、学業にも優れる才女。『FORTUNE・LOVER』の主人公であり、当初はゲーム通りに貴族令嬢らのイジメに遭うが、本来はイジメる側であったカタリナに助けられる。さらには後述する過去のトラウマも彼女に救われる形となって、いつまでも一緒にいたいと強く慕うようになる。登場はゲーム開始時点の時間軸となる15歳の魔法学園入学からで、カタリナを中心に幼少時から互いに親しかった主要人物たちの中では新参だが、カタリナを通して身分違いの隔てなくその輪の中に加わる。 ゲーム上の設定では、平民ながら特例で魔法学園に入学することになるが、その才能などを妬む貴族の子弟や令嬢らからいじめを受ける。やがて攻略対象の4人の内の誰かと恋に落ちルートが確定するが、さらにそれには各ルートごとにハッピーエンドとバッドエンドがある。ただし、バッドエンドでも作中でわかっているのは失恋や想い人との生き別れ程度で、カタリナのような悲惨な目ではない(隠しルートのみ死がある)。また、各ルートではその聖女のような性格で、トラウマを抱えた攻略対象たちを癒し、人間的に成長させる。 その来歴は町の郊外にて優しい両親と暮らしていたが5歳の時に光の魔力を発現する。周りから切望されると同時に、母(声 - 久川綾)が貴族と不貞を働いた子ではないかと疑われ、後ろ指を指されることに耐えられなくなった父は家を出てしまい、同級生からも遠巻きにされるようになった。それでもいい子にしていれば変わってしまった関係を元に戻せると努力し、勉強や家事に秀でるようになるが少なくとも魔法学園入学までは何も変わらなかった。特に趣味のお菓子作りも、同級生に無視され止めてしまう。 物語上にはゲームの開始時点となるカタリナ15歳の時の魔法学園入学から登場する。当初はゲームと同じく孤独に過ごし、時に虐めを受けるという学園生活を送っていたが、それらをカタリナに助けてもらう(本来はカタリナがイジメの当事者で、それを各ルートの攻略対象者が助ける)。さらにカタリナが励ますためにゲームの知識から、マリアが努力家であることや、お菓子作りが趣味であることなどを言い当て、友達になろうと声を掛けられたために、これを受けて心底慕うようになる。またカタリナを通すことで彼女の友人たちとも親しくなる。破滅フラグを回避したいカタリナからは、恋愛の進行状況確認のため、意中の相手はいないかと聞かれるが「カタリナ様をお慕いしています」としか答えず、意図的にはぐらかしている可能性を疑われて彼女を悩ませる。もっぱら、カタリナのそばにいることと、自分が作ったお菓子を彼女に食べてもらうことに強い幸福を感じている。 学園卒業後はジオルドの妻として王族となるであろうカタリナの近くに少しでもいたいという希望から王族に次ぐ地位がある魔法省に入ることを決める。のちカタリナ自身も、自分の思惑から魔法省入省を希望したことで、共に働けることを強く喜ぶ。アレクサンダー 声 - 内田真礼 熊のぬいぐるみ型の魔法道具。第4巻より登場。 ラーナが人探し用に開発した魔法道具。町で見掛けた可愛い熊の人形を改造したと良い、生きているように自立して動く。名前のアレクサンダーはラーナの命名。ラーナやマリアには可愛いく見えるが、カタリナからはどう見てもブサイクで生意気に見える上に、自分に敵意があるようにも見える。一方でマリアに懐くような態度を取っており、キース誘拐事件で活躍後に、特例で彼女がもらい受ける。 本来はジェフリーが弟たちの居場所を把握するためにラーナに製作を依頼したものであった。 ジオルド・スティアート(Geordo Stuart) 声 - 蒼井翔太 、瀬戸麻沙美(幼少期) ソルシエ王国の第三王子。アランの双子の兄。ゲームの攻略対象の1人。魔力は火。誕生日は8月20日。 金髪碧眼で、常に爽やかな笑顔で王子らしい気品を持つ美少年(美青年)。そうした容姿に加えて、学問・剣術とあらゆる才能に溢れ、大抵の物事を卒なくこなすために、三男かつ8歳にして王位を継ぐ可能性も期待されている。後述の経緯からカタリナに婚約を申し出るが、前世の記憶を取り戻して性格が大きく変わった彼女にゲームの設定とは反対に強い興味を抱くようになり、婚約者という立場からカタリナに頻繁にアプローチする。唯一の弱点としてヘビが苦手。 ゲーム上の設定は王子らしい笑顔と気品を持つ表の顔とは裏腹に腹黒でドSな性格の青年(いわゆる腹黒王子系)。幼少時より何でもできる才人であったために退屈して周りに興味を失い、王子という立場とその器用さからそれに相応しい人柄を演じ続けていた。ゲーム上でも8歳の時に傷の責任としてカタリナと婚約するが、我儘な彼女を好いてはおらず、言い寄ってくる女性に対して既に婚約者がいると述べて拒絶する防波堤の役割を期待したものであった。ジオルドルートではマリアとの出会いによって人間的に成長し、上辺だけのカタリナと関係に悩むようになる。カタリナでの項の説明の通り、ハッピーエンドでカタリナが国外追放されてマリアと結ばれ、バッドエンドはカタリナを剣で殺して国を出奔する。 物語上には冒頭より登場し、王宮にやってきた同い年のカタリナをエスコートする。内心では我侭で高慢な令嬢と疎んじていたが、頭を打って性格が変わった(前世の記憶を取り戻した)カタリナが、傷を全く気にしないことに驚き、生まれて初めて自分以外の人間に興味を抱くようになる。ゲームと同じく責任を取る形で婚約するが、これを口実に三日と開けずにクラエス邸を頻繁に訪れ、彼女との会話や予想外の行動を楽しみ、本気で愛する。このため、本来はマリアとの出会いによって成長する人間性もカタリナとの出会いで解決している。婚約者という立場で他のライバルたちより優位に立とうとしているが、幼少時から弟という立場で彼女から離れないキースの妨害をよく受ける。また、自分の恋に気づかないどころか、未だに防波堤代わりに婚約者にしていると勘違いしているカタリナからは他に好きな人ができたらいつでも自分を捨てて婚約解消をしていいと切り出されることにも悩んでいる。一方でジオルドがカタリナを熱愛していることは周知の事実であり、マーシャ・キャトリーのエピソードなど、カタリナを貶めようとする者には容赦がないことでも恐れられる。 キース・クラエス(Keith Claes) 声 - 柿原徹也、雨宮天(幼少期) クラエス公爵家の跡継ぎ(養子)。カタリナの義弟。ゲームの攻略対象の1人。魔力は土。 青い瞳とややクセのある亜麻色の髪を持つ色気溢れる美少年(美青年)。生まれはクラエス公爵家分家の庶子だが、後述の経緯からカタリナ8歳の時に公爵家に跡継ぎとして引き取られる。カタリナと同い年だが、誕生日が遅いため彼女の弟にされる。学問・魔力と共に優れ、公爵家の跡取りとして遜色がなく、公爵夫妻からは実子のカタリナよりも信頼される。幼少時にトラウマを解消してもらい、義姉カタリナに恋心を抱くようになるが、姉想いの弟としか見られていないことに悶々とした日々をおくる。 生まれはクラエス公爵家の分家にあたるコールマン子爵家当主と娼婦の間に生まれた庶子で、子爵家にて異母兄らと育てられる。義母や異母兄たちからイジメを受けて孤立していた上に、自分では制御できないほどの強い魔力を発現して兄達をケガさせ、ますます孤立していた。若い頃は同じく色男として知られた養父ルイジに似ているがゆえに、実は彼の隠し子とも噂される。 ゲーム上の設定は溢れる色気を放ちながら見境なく女性に声をかけて浮名を流す軟派な青年(いわゆるチャラ男系)。上記の出自の上に公爵家に引き取られた後も、ルイジの隠し子という噂によって義母ミリディアナや義姉カタリナから冷遇されて育つ。誰にも愛されず自室に引きこもり、孤独に成長した結果として、愛されることを求めて上記のような軟派な性格となり、キースルートではマリアによって本当の愛を知り成長することになっている。このルートでもライバルキャラはカタリナとなり、由緒ある公爵家に平民の血を入れたくない彼女がマリアを妨害するようになるが、ジオルドルートと同じく「国外追放」か「死亡」の破滅が待つ。 物語上にはカタリナとジオルドの出会い後、一人娘が王族に嫁ぐ可能性と、その魔力の高さを見込まれて跡継ぎとしてクラエス家に引き取られたという形で登場する。上記の出自ゆえに義姉カタリナにもイジメられるのではないかと怯えていたが、破滅フラグを回避するため彼を孤独にさせないこと、むしろ弟が出来たと喜ぶ彼女に大事にされる。自分の身を本気で心配してくれる上に、自分が作った巨大な土人形が彼女を傷つけてしまった時には罪悪感から再び引きこもろうとするものの、そうした弟の態度を許さず、むしろ自分が悪かったと謝る彼女によって完全に心を開く。このため形式上は姉弟という関係ながら、本気でカタリナを愛している。また、トラウマも完全に解消し、ゲーム開始となる15歳の時には公爵家の跡取りとして申し分ない紳士的かつ真面目で優しい性格で、学業にも秀でた青年に成長している。一方でゲームの設定とは正反対に女性には奥手になっている。 弟という立場のために他のライバル達よりもカタリナと一緒にいることが多く、キース自身も意図的にその立場を利用して、他のライバル達の妨害をしようとしている。特に婚約者という立場で近づくジオルドと水面下で争うことが多い。一方で、カタリナからは単純に姉離れができない弟と見なされている上に、さらにライバルが増える現場に居合わせやすいということでもあり、心労が絶えない。また、義両親たちからは幼少時よりお転婆なカタリナよりも信頼されており、彼女のお目付役を頼まれ、自ら進んで義姉を守る役割を引き受けている。加えて、ジオルドとカタリナの婚約を破棄させようと義母とともに奮闘している。 アラン・スティアート(Alan Stuart) 声 - 鈴木達央 / 伊藤雄貴(ゲーム特典ドラマCD)、田村睦心(幼少期) ソルシエ王国の第四王子でジオルドの双子の弟。メアリの婚約者。ゲームの攻略対象の1人。魔力は水。誕生日は8月20日(ジオルドと同じ)。 銀髪碧眼で野性味のある美形の美少年(美青年)。負けず嫌いでやんちゃな性格だが、5歳になるまでは非常に病弱だった。学問・剣術と能力は高いが何でも完璧にこなす双子の兄ジオルドには一歩及ばず、周りから何かと完璧な兄と比較されて引け目を感じ、自分が勝るものは何一つないと卑屈になってしまう。しかし、後に「音楽の神の申し子」と称されるほどの天才的な音楽の才能を持ち、ピアノもヴァイオリンもこなす。見た目こそ野生的だが、王族らしい常識人であり、カタリナへの恋愛感情を自覚した後も兄の婚約者として一歩引いた態度を取る。 ゲーム上の設定は末っ子気質でやや甘えん坊な面もある、プライドが高い王子(いわゆる俺様系王子)。上記の通り、幼少時から完璧な兄ジオルドと比較され続けた結果、それがコンプレックスとなってひねくれた性格となり、兄への強いライバル意識と劣等感を持つ。ゲーム開始時点では音楽の才能にも気づいていない。学術テストでは兄(1位)はおろか平民のマリア(2位)にも負けたことに強いショックを受けて彼女もライバル視して執着するようになるが、やがて彼女との出会いと交流によって兄へのコンプレックスを解消した上、さらに音楽の才能も開花させるという展開になる。アランルートでは婚約者のメアリがライバルキャラとなり、カタリナはほぼ関係ない。ただし、ハッピーでもバッドでもメアリの処遇がジオルドやキースルートのカタリナとまったく異なる(詳しくはメアリの項を参照)。 物語上にはカタリナ9歳の時に、クラエス公爵家に乗り込んでくる形で登場する。婚約者となったメアリに会いに行くも「緑の手」のエピソードをカタリナに奪われる形となった上に、彼女がカタリナの事しか話さず、自分より優先するために、興味と敵愾心を抱かれたというものであった。そこで何度もカタリナと木登り勝負をすることになって悪友のような関係となり、さらには人には向き不向きがあると諭されたことや、兄ジオルドにも苦手な物があると知ってコンプレックスを克服する。このため、ゲームの設定に反して兄弟仲も良い上に、音楽の才能から演奏会も定期的に開いて高い人気を博す。カタリナに惹かれつつも、メアリの差し金もあって魔法学園入学後もその恋愛感情は自覚していなかったが、最終的には2巻の終盤において、「闇の魔力」によって眠らされた彼女の無事を願う中でそれを自覚する。しかし、常識人として彼女が兄の婚約者であることから躊躇いがあることでジオルドやキース、メアリほど積極的に出られない。むしろ、抜け駆けしないようにジオルドの監視を頼まれるなど、メアリに良いように使われている面もある。 ニコル・アスカルト(Nicol Ascart) 声 - 松岡禎丞、M・A・O(幼少期) アスカルト伯爵家(ソルシエ王国宰相)の長男。ゲームの攻略対象の1人。年齢はカタリナらより1歳年上。魔力は風。 黒髪で人形のように美しい見た目を持ち、老若男女問わず魅了する美少年(美青年)。作中のロマンス小説に由来して「魅惑の伯爵」とも称されるが、一方で表情に乏しく無口でゲームでは「鉄面皮」とも称される。学問も優秀で宰相である父の後継者としても申し分ない。自慢の両親と可愛い妹ソフィアに囲まれ、自分は幸せだと思っており、それを唯一理解してくれたカタリナに恋心を抱くようになる。しかし、常識人であるがゆえに幼馴染(ジオルド)の婚約者であるカタリナとのこれ以上の関係は諦めている(むしろ妹ソフィアの方がカタリナとニコルをくっつけようと積極的に動く)。魔法学園では副生徒会長としてカタリナら後輩たちの面倒を見る。 ゲーム上の設定は前世のカタリナがニコルルートを未体験のため、基本設定以外はほぼ不明。4人の攻略対象キャラの中で一番の常識人だが、口数が少ないため近寄りがたい存在。また重度のシスコンで妹ソフィアがライバルキャラとなる。アランルートと同様にカタリナはほぼ関係ない。 物語上ではカタリナが10歳の時にジオルドとアランが主催した王宮のお茶会に登場する。先述のようにニコル自身は自慢の家族に囲まれて幸福を感じているが、父への妬みなど含めて妹ソフィアの容姿が呪われたものと周りから噂され、さらに、それを悪意のない哀れみや同情されることに強い不満を抱えていた。その中で、ソフィアの容姿を気にせず、友人となってくれたカタリナに興味を持つようになる。さらには自宅(伯爵邸)に招待されたカタリナから、家族を褒められた上に「ニコル様は本当に幸せ者ですわね」と初めて赤の他人から心中を理解してもらったことで彼女に好意を抱くようになる。上記の通り、常識人であることと感情表現が苦手なことからカタリナに目立ったアプローチはしないが、妹ソフィアの差し金で他のライバル達を出し抜くことがある。また、後に両親が略奪婚であったと知り、引かないことを決意する(第5巻)。 その老若男女問わず魅了する美貌で意図せず、周りに迷惑をかけており、たまに見せる微笑みを見た者は男でも腰砕けになってしまう。また、カタリナ達の入学時、生徒会の2年が生徒会長のシリウス(ラファエル)と副会長のニコルだけだったのは、ニコルを巡って人間関係が壊れてしまったからだという。 メアリ・ハント(Mary Hunt) 声 - 岡咲美保 ハント侯爵家の令嬢(4姉妹の四女)。アランの婚約者。アランルートにおけるライバルキャラ。魔力は水。誕生日は11月4日。 赤褐色の髪と瞳が特徴の美少女。姉妹の中で唯一後妻の子であり、3人の異母姉とは容姿はあまり似ていない。その出自のため姉たちに疎まれて気弱でオドオドとした性格となる。社交性も低く、侯爵邸の中庭で一人園芸をするようになるものの、これに才能を発揮し、幼くして美しい花園を作る。しかし、後述するカタリナとの出会いによって彼女に惚れ込み、それに相応しい令嬢になろうと努力を積み重ねるにつれて、社交界の華とまで言われるようになる。強かで頭も良く、魔力も高い。 ゲーム上での設定はアランルートでのライバルキャラ。幼少時に園芸の才能をアランから「緑の手」と評されたことで彼に惚れ込み、王子である彼の婚約者にふさわしい淑女になろうと努力して堂々とした完璧な令嬢に成長する。ゲーム本編では主人公の恋路を阻む役回りではあるものの、ジオルドやキースルートのカタリナとは異なって、貴族令嬢として正々堂々としたものであり、ハッピーエンドでは自ら身を引いてマリアとアランを祝福し、バッドエンドではアランと添い遂げる。 物語上はカタリナがクラエス公爵家の親戚にあたるハント侯爵家のお茶会にやってきた彼女と出会う形で登場する。中庭で孤独に過ごしていたところ、彼女から園芸の趣味を知られ、その才能を「緑の手」と褒めたたえられる。さらにはカタリナの菜園の園芸指導を頼まれたことで頻繁にクラエス公爵家に通うことになり、親友の間柄となる。9歳の時にアランとの婚約が決まるものの、カタリナとお揃いの王子の婚約者になれたくらいにしか思っておらず、むしろ同性の彼女に強い恋愛感情を抱く。先述のように彼女に相応しい令嬢になろうと努力した結果、社交界の華と言われるまでになり、彼女と踊りたいがために社交ダンスの男性パートもこなす。婚約者のアランに対しての恋愛感情は無く、むしろ彼がカタリナへの恋愛感情を自覚しないように策謀したり、ジオルドにカタリナを独り占めされないように彼を見張るように仕向ける。基本的には様々な策を用いて、キースと共にジオルドのアプローチを妨害する役回りであり、カタリナに対しても正式にジオルドの妻となって王族となることは大変だと吹き込んで尻込みさせるなど、ゲームの設定に反した欲望に忠実かつかなり腹黒い性格になっている。可能なら、カタリナとどこか遠い地方に逃げて二人きりで暮らしたいと思っている。 ソフィア・アスカルト(Sophia Ascart) 声 - 水瀬いのり アスカルト伯爵家(ソルシエ王国宰相)の長女。ニコルの妹。ニコルルートにおけるライバルキャラ。魔力は風。 絹のような真っ白な髪と肌、赤い目をもつ絶世の美少女。その容姿から「呪われた子」などと呼ばれるために、他者に恐怖感じる、かつ自分に自信がなく、家に引きこもり、ロマンス小説を愛読する大人しい性格。兄を敬愛しており、彼のわずかな表情の違いも理解できる。後述の経緯からカタリナと親友関係となり、彼女からは前世でも一緒にオタク仲間になっただろうと評される。この出会いによって性格も明るくなり、成長後も学園で普通に過ごせている。 ゲーム上での設定はニコルルートでのライバルキャラという以外は前世のカタリナがニコルルートを未体験のため、基本設定以外はほぼ不明。ニコルルートを攻略するにはまずソフィアを味方につける必要があるという。 物語上では10歳の時に両親より人前に出る練習として同い年の子が集まるお茶会に出席させられる。兄とはぐれたところを、他の子たちからイジメられていたところを偶然カタリナに助けられた上に、自信のなかった自分の容姿を気味悪がらないどころか褒められ、さらにはロマンス小説という共通の趣味を持っていることがわかって親友の間柄となる。兄ニコルのカタリナに対する恋愛感情を察知していること、また兄が彼女と結婚すれば義妹として一緒にいられることから、これを応援している。様々なお膳立て以外にも、事あるごとに彼女に兄の良さを語るなどしているが、彼女からは兄想いの妹としか思われていない。また、可能なら百合もののロマンス小説のように、自分がカタリナと恋愛をしたいとも思っている。 実はカタリナの生前の親友・佐々木敦子が転生した姿。しかしこのことはカタリナもソフィア本人も気づいていない。佐々木 敦子(ささき あつこ) 声 - 水瀬いのり ソフィアの前世。カタリナの前世と同じ世界(21世紀の日本)で生活をしていた少女。ソフィアと敦子は別人格として存在しているようである。ふとしたことで親友になった女子生徒(カタリナの前世)の事を心から大事に思っており、彼女が急死した事に生涯深い後悔の念を抱き、望むのなら再び会いたいと願っていた。彼女からは「あっちゃん」と慕われていた。 シリウス・ディーク(Sirius Dieke) / ラファエル・ウォルト(Raphael Walt) 声 - 増田俊樹、日笠陽子(幼少期) ディーク侯爵家の一人息子。生徒会長。カタリナの1歳年上。魔力は風。 鮮やかな赤毛と灰色の瞳が特徴で、子犬のような愛らしい雰囲気を持つ美少年。学問も魔力もトップの成績優秀者で生徒会長を務めている。アスカルト伯爵家とは遠縁のため、幼少時より同い年のニコルと面識がある。貴族の子弟にしては、お茶を淹れるのが非常に上手く、特例で生徒会に入ってきたカタリナによく振る舞い、彼女から「優しい味」と褒められる。 ゲーム上での設定はカタリナの認識では脇役だったが、存在感がある。実は4ルート攻略後に登場する隠し攻略キャラで闇の魔力を持つ復讐者。バッドエンドではマリアを始めとして、攻略対象者など関係者全員が死んでしまうという。 本名はラファエル・ウォルトで、ディーク侯爵家の当主である父が手をつけたメイドの母(声 - 園崎未恵)から生まれた私生児(平民)。本物のシリウスは異母兄で嫡嗣。幼少より、父から離れて母子家庭で育ち、貧しい生活ながら、淹れたお茶を母から「優しい味」と褒められることを嬉しく思っていた。そんなある日、病弱で瀕死の本物のシリウスを助けたい侯爵夫人が、闇の儀式に手を出し、シリウスの記憶と人格をラファエルの健康な身体に上書きし、そのために必要な生贄としてラファエルの母を殺す。表向きは術に成功したように見えたが、人格は上書きされなかった上に闇の魔力を得て、母の仇をとって欲しいという遺言のために、シリウスの振りをしていずれ公爵夫人に復讐することを企んでいた。 カタリナの善性や母と同じ「優しい味」の言葉に心を乱され、復讐心が和らぐことに危機意識を持つ。そこで彼女を偽善者だと半ば強迫観念で信じ込み、闇の魔力による人心操作で自分でも成算が低いと思っている策謀を起こす。しかし、これがきっかけで闇の魔力を感知できるマリアに正体がバレて彼女を監禁したり、勘付いたカタリナには闇の魔力で永遠に眠る状態にしてしまう。ソフィアに宿っていた親友・佐々木敦子の意思で目が覚めたカタリナに追い詰められるが、彼女が自分を責めないどころか自分の苦しさに共感を示したこと、さらに闇の魔力の意思で改竄されていた本当の母の遺言の記憶を取り戻し、自らの意思で闇の魔力を浄化する。カタリナのそばに許される限り一緒にいたいと思っている。 騒動後は罪を償うためとして学園を退学し、当局に通報する。その後はラーナの部下として魔法省で働く。のち、魔法省に入省して同じ部署の後輩となったカタリナには、闇の魔力の先達としてその操作方法などを教える。
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