クラエス公爵家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 08:41 UTC 版)
「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」の記事における「クラエス公爵家」の解説
ミリディアナ・クラエス(Millidiana Claes) 声 - 平松晶子 クラエス公爵夫人。カタリナの母親でキースの義母。旧名はミリディアナ・アデス。 およそ貴族令嬢らしからぬ娘カタリナを厳しく叱る怖い母親。美人だが、カタリナの鋭い目つきと悪役顔の特徴を持つ。ゲーム内(本来の性格)は子供を叱れない気弱な母親だったが、カタリナの貴族らしからぬ奇行に頭を悩ませているうちに娘を強く叱る厳しい母親となり、カタリナが顕著に恐れる一人となる。またゲームではキースの隠し子疑惑からルイジと不仲になるが、これもカタリナの存在で解消され、ゲーム本編にあたる時間軸上でも夫と仲慎ましい。 アデス公爵家令嬢(次女)という出自で、その容姿から自分に自信がなく、婚期が遅れていた。その中でお見合いしたルイジに一目惚れしプロポーズを受け喜ぶものの、女性に困らない貴公子のルイジが自分を選んだ目的がアデス公爵家にあると内心で不安に思っていた。これも上記のゲームにおけるルイジとの不仲の原因であったが、カタリナによって互いの本音を知り、悩みを解消している。 ルイジ・クラエス(Luigi Claes) 声 - 横山拓人 クラエス公爵家の現当主。カタリナの父親でキースの義父。 娘カタリナを溺愛し、高慢かつ我儘という本来の彼女の性格を形作った駄目な父親。しかし、公爵としては立派な人物であり、跡継ぎとして引き取った養子キースに公正に接したり、シェリー男爵が持ってきた使用人アンの見合い話の実態を知って怒るなどしている。8歳以降のカタリナにも甘やかすきらいはあるものの、貴族令嬢らしからぬ成長にはしばしば自分の溺愛が原因だと後悔している。 若い頃はキースのように色気に溢れた美青年で独身令嬢から人気が高く、中々一人の女性に定めず浮名を流す。これはルイジの女性の好みがきつめの顔(カタリナの言うところの悪役顔)だったためであり、ミリディアナとの見合いで彼女に一目惚れし、即結婚を申し込んだという経緯がある。そんな母の顔の特徴が遺伝したため、自分も溺愛されているとカタリナは推測している。 アン・シェリー(Anne Shelley) 声 - 和氣あず未 クラエス公爵家のメイドで、カタリナの専属。本編開始時で16歳。誕生日は10月14日。 メイドらしいお淑やかな女性。カタリナの予測不能な行動に困惑しつつも、貴族にありがちな使用人を道具のように扱わないところに好感を持つ。カタリナが前世の記憶を取り戻す少し前に彼女の専属メイドとなるが、当時の我儘で高慢な彼女を良く思っておらず、しかし、メイドとして心を殺し道具に徹しようと思っていた。魔法学園に入学するにあたっても、カタリナから専属メイドに指名され謹んで受ける。その役目上、カタリナと接する人間を観察する機会が多いため、彼女を恋慕している人間を知っている。 生まれはクラエス家の遠縁・シェリー男爵とそのメイドとの間に生まれた私生児。メイドとして仕える前に火事で母を亡くし、自身も腕や背中にやけどを負っている。娘を自分の出世のための道具としか思っていない父からは火傷によって傷物と見なされ、縁談に使えなくなったとして見放される。このため若くしてメイドとなる道を選んだり、自らを道具と見なす思考となった。その後、カタリナとの生活に幸福を感じる中で父が縁談を持ち込むが、相手が評判の悪い人物であったことや、これからもカタリナの傍にいたいという思い、さらにカタリナ自身が直接男爵に抗議してアンが自分に必要であると主張したことから断る。 トム・ウィズリー(Tom Wisley) 声 - 前田雄 クラエス公爵家の庭師。 先代当主(ルイジ・クラエスの父)の代から仕えている古株の使用人で、口下手で他人と付き合うのが苦手な老人。元々は貧しい田舎の村の出身で、物心つく前に奉公に出され各地を転々としてきたが、コミュニケーションが苦手なことからトラブルが絶えなかった。その中で先代当主に庭師の腕前を見込まれ、専属庭師として雇われる。当主とは友人の間柄と言えるほどに親しかったが、彼が亡くなると無為に日々を過ごすようになり、早く友の元へ行きたいと願うようになっていた。その中で、身分差を意識せず誰に対しても分け隔てなく接する気さくな人柄のカタリナと出会い、彼女に先代当主の面影を見出し、生きる希望を取り戻す。庭師としてカタリナの畑に助言する以外にも、ジオルドを驚かすヘビのおもちゃの改良も手伝う。 ジョアナ(Joana) 声 - 佐藤美夢 クラエス公爵家のメイド頭(アニメではメイド長)。 器量が悪く人付き合いの苦手な女性。職務に厳しいため、同僚との仲もよくない。出身は商家の三姉妹の三女であったが、元々きつい顔立ちで、物言いもきつく聞こえてしまうことも災いし、恋人はおろか友達すら満足に作れなかったため、早々に結婚を諦め16歳でクラエス公爵家にメイドとして仕え始める。それから約10年後にメイド頭へ出世を遂げるが、若年だと舐められないようそれまで以上に厳しく仕事に熱中する。お菓子作りが得意でしばしば自分用に作っていたものをカタリナに知られ、菓子屋のものではない良さを気に入られる。そこからカタリナがお菓子を他の人たちにも勧めたことによって、結果的に庭師の青年と縁を持つことになり、結婚に至ることになる。
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