魔法関連
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魔法 魔(マナ)と呼ばれる人間の潜在能力を引き出し体外に表出するエネルギー。 攻撃系の魔法を使う者が回復系の魔法を使うのは珍しいらしく、マルスが使ったときは驚かれた。リヒト(パトリ)のように魔に好かれてる者は様々な系統の魔法を扱える。 魔力は遺伝する模様で、作中の模写から、子供は両親のどちらかあるいは両方の複合属性もしくはその属性から派生した属性の魔法が使える。 攻撃魔法や回復魔法等様々な種類がある。創成魔法 自身の魔法属性を使って物を創り出す。 拘束魔法 相手の動きを封じる。単純に動きを封じるものから魔法を封じるものなどがある。 回復魔法 傷を癒す。現在の回復魔法では傷口をふさぐ程度が精一杯のため、ヴェットの魔獣魔法による右腕の復活は驚かれた。 複合魔法 仲間との魔法を同時に発動する連携技。合体魔法ともいわれる。 弱体魔法 魔法を受けた者の身体能力や感覚等を弱らせる。 精霊魔法 シルフやサラマンダーといった精霊の力を借りる魔法。創成魔法などとの兼ね合わせも可能。 呪詛魔法 放つ攻撃に呪いを込めて、攻撃を受けた者に呪いの効果を及ぼす。 強化魔法 魔法により身体能力を強化する。 罠魔法 魔法陣を仕掛け一定の条件化で発動させる。進化したカウンター罠魔法は、500年前に存在せずエルフが転生した際に初めてその存在を知った、「人間が長い期間を経て進化させた魔法」の一つ。 禁術魔法 通常の魔法では不可能な事象を可能にする魔法。作中では転生魔法、最上級禁術魔法が登場。 発動するには膨大な魔と何かしらの犠牲が必要な為、只の人間には手が出せず、エルフでも容易に使用出来ないが、魔石の力を使えば発動する為の条件が緩くなる。 尚、最上級禁術魔法は冥府の力が深く関わっているため、使用者または最上級禁術魔法の魔力を吸収した者は、自身の使用する魔法が悪魔の魔法に対抗出来るようになる。 魔言術式(マナメソッド) ハート王国が得意とする。自然の魔で魔法を強化する言語。この言語を組み合わせることで術式とし、「追いかけろ」「大きくなれ」といった簡単な命令を魔法に付与することができる。炎や雷といった自然の魔法属性ほど術式の効果を発揮できるという。習得にあたって魔導階域は最低でも第三域以上でなければならず、その上魔力量の少ない魔導騎士では習得不可能。だが、魔力量の少ない魔導騎士でも魔言術式は使用可能であり、微弱な魔力で作った魔言は微弱過ぎるために消えずに残る特徴があり、それを利用することで、複雑な術式を長時間かけて作ることが出来る。ゾラによるとハート王国の魔導騎士は魔言術式を瞬時に作り魔法に組み込むスタイル故に、使い熟すには多くの魔力とセンスと瞬発力が必要不可欠とのこと。 「真」魔法 雷や炎など本物の自然現象を発生させる魔法。その性質上自然由来の魔法属性を持つ者でなければ修得は容易ではなく、ハート王国精霊守のガジャでも修得には2年を要している。 「究極」魔法 エルフの秘奥義。真魔法の遥か上をいく魔法。リヒトが影の王宮内でザグレドに対し初めて剣究極魔法を披露し、後にスペード王国の悪魔憑きに対抗すべくパトリらがドリアーデの協力の下でノエル達に伝授。 術者の魔法そのものを体現するため、その性質は唯一無二となる。肉体を限りなくマナに近づけ膨大な魔力を要するため、選ばれたエルフしか使用することができない。しかし、自身が保有する以上の魔力を用いる真魔法が使える者であれば、それを応用することで疑似的に究極魔法を発現させることができる。 魔導書(グリモワール) 全ての国民が十五歳になったとき持つことを赦される魔法の書籍。年に一度魔導書の授与式が開かれ、集まった者たちの元に適合した魔導書が与えられる。 表紙、サイズ、ページ数は一定では無いが、クローバー王国が管理する魔導書には全て三つ葉のクローバーが刻印されている。また、例外として四つ葉が刻印された伝説の魔導書や、五つ葉が刻印された魔導書、魔法帝ユリウスが所有する表紙のない魔導書、ハート王国女王ロロペチカが所有する巨大な魔導書が存在する。ダイヤモンド王国の魔導士の魔導書にはダイヤ、ハート王国の魔導士の魔導書にはハート、スペード王国の魔導士の魔導書にはスペードが刻印されている。 魔導書は魔道士の証であるのと同時に、魔力の増幅、強化を担う重要なアイテムの側面も併せ持つ。持ち主の成長、または心の在り方で新たな魔法がページにまれる。魔法が発言する最大の条件は先天的な素質だが、研鑽を重ねることで魔法が発現することもある。また、持ち主が死ぬと消滅することから、持ち主の生命力の指標にもなっている。四つ葉の魔導書 選ばれたものだけが手にできる特別な魔導書。通常の三つ葉の魔導書の葉にはそれぞれ「誠実」「希望」「愛」が宿っており、四つ葉のものの4枚目の葉には「幸運」が宿るとされている。所有する魔導士は極めて数少なく、作中で明らかになっているのはユノ、パトリ、リヒト、ルミエル。 五つ葉の魔導書 五つ葉のクローバーが刻み込まれた表紙が黒い魔導書で、5枚目の葉には「悪魔」が宿る。四つ葉の魔導書の持ち主が深い絶望に飲まれることで刻印されたクローバーの葉が五つ葉に変わり、表紙も黒く染まる。 五つ葉の魔導書に変質すると、悪魔を受容出来る、または悪魔自身がその魔導書を使用出来るようになり、本来の魔導書に記された魔法ではなくその悪魔の魔法に変わる。 尚、ページ内はアスタ達の住む世界には無い言語が記されており、人間には読めない。 魔道士 魔導書を持ち魔法を使える者を指す名称。 火・風・水・地の四大元素のいずれかの「魔」が宿っていて、その魔あるいは派生した属性の一種類の魔力しか使うことが出来ないのが原則。 自然の魔の力を借りることでより強力な魔法を使えるようになるが、クローバー王国では自然の魔の庇護と引き換えに鎖や鋼のような自然ではない魔法を生み出し、ゴーシュ(鏡)、パトリ(光)、フィンラルら空間魔法の使い手達のように、四大元素や派生属性に当てはまらない属性の魔を持つ者もおり、特にヤミ(闇)やユリウス(時間)のような魔法はイレギュラーとされる。 魔道士同士による戦いでは人数よりも魔法の力が重要視され、何十人が束になっても一人の才能のある魔道士に敗北することもある。そのため魔法国家間の戦争では「魔道階域」と呼ばれるランクで戦力を測定し、第零域の魔道士をどれだけ擁しているかがその国の強さとなる。魔道階域(まどうかいいき) 魔導士の魔法の実力や才能をランク付けしたもの。 第九域から第零域の10段階存在し、数字が零に近くなるほど能力が高くなる。魔法国家間の戦争では第零域の魔道士をどれだけ擁しているかが重要となるとされ、悪魔との戦いになると第一域以上でなければ付いて行けないとされるが、悪魔によっては第零域の魔道士でも敵わないこともある。 なお、クローバー王国では使用されていないため、アスタは魔道階域の存在を知らなかった。冥域(めいいき) 闇魔法のヤミや時間魔法のユリウスなど「自然ではない魔法の中に生まれたイレギュラーな魔法」を使う者や、反魔法を使うアスタ、禁術を用いた古の封緘魔法を使うセクレのように「魔法の域から外れた不可解な力」を持った者達の総称。冥域は魔道階域10段階の枠には入らず、冥域でも実際の強さは最低の第九域であるなどの場合もある。 魔(マナ) 世界に存在、又は人々に内在する超常的なエネルギー。 魔道士はこれを消費して魔法を発動する。魔のコントロールレベルによっては、マナスキンなどの更に上の扱い方をすることが可能。人間に宿るマナの量は先天的に決まっているが、自身の周囲の空気や火、水、土、植物など自然の魔の力を借りることで自身の魔力を高めることも可能。常人程度はそれほど差を高めることはできないが、テレジアやエルフ族、ハート王国の魔導士など長年自然の魔と関わって来た者はある程度魔力を高めることが可能で、人によっては絶大な力を産むこともできる。マナスキン 魔を身体能力向上に使い続けることで魔導士の魔力に磨きがかかり、極致領域に達した状態。マナスキンを使用することで、自分のグリモワールの属性魔力を常時身に纏うことが可能。 マナゾーン マナスキンに更に磨きがかかると、自分の周囲の魔を自分の味方として自由自在に操る「マナゾーン」の領域に達する。魔に関して特に機敏となり、同名の技でも更に効果となったり、自分以外の場所の魔から自分の魔法を解き放つ、宙移動、感知能力向上などその恩恵は強大。 魔宮(ダンジョン) 過去の人間達が遺した遺物が眠る場所。 強力な古代魔法の使用法や貴重な魔道具が眠っているが、魔法を悪用されないように罠魔法が設置されているなど危険な場所である。 魔法騎士団は危険性の高さと邪な理由で遺物が奪われないために、調査を任務の一環として務めている。
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「この素晴らしい世界に祝福を!」の記事における「魔法関連」の解説
この世界では魔法の技術が大きく発展しており、魔法を扱う冒険者である「魔法使い」や「僧侶」「魔道具」を作る職人などが職業として成立している。
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メイジ 魔法を使う者の総称。 魔法 本作に登場する魔法には、一般的なメイジが用いる四系統魔法と口語(コモン)魔法、伝説の魔法系統である虚無、精霊や魔獣・エルフが用いる先住魔法の4種が存在する。 四系統魔法 メイジが用いる魔法で、火、水、風、土の4系統が存在する。各メイジはいずれか1つの系統を得意とし、その系統の使い手と呼ばれる。魔法の熟達により、複数の系統を使いこなすこともできる。同時に扱える系統が増えるにつれドット(1系統のみ)、ライン(2系統、または1系統の2乗)、トライアングル(3系統、または1〜2系統の3乗)、スクウェア(4系統全て、または1〜3系統の4乗)の使い手と呼ばれる。複数の系統を組み合わせることで、初めて使える魔法も存在する。 コモン魔法 扉の開閉やランプに火を灯すなどの簡単な呪文で、系統に関係なくメイジなら誰でも使えるらしい。こちらは魔法語(ルーン)ではなく、一般的なコモンの詠唱によって発動する。メイジが使い魔を呼び出す「サモン・サーヴァント」も、コモンマジックの一種。 得意な系統がわかるとうまく扱えるようになる。ルイズも「虚無」に目覚めた後にはきちんと成功するようになった。 使い魔 メイジが召喚し、終生メイジに付き従う者。一般的には動物や魔獣。平賀才人は、ルイズが召喚した使い魔。 虚無 四系統に属さない喪われた系統で、唯一先住魔法に対抗できる力。特徴としては、詠唱が極端に長い。 物によっては詠唱途中でも長さに応じた威力を発揮できる。 普通では有り得ない魔法を行使できる。 などが挙げられる。 なお、虚無の力が失われると後天的に四系統魔法のいずれかに目覚めることが最終巻にて暗示された。 先住魔法 自然の力を借りて事象に干渉する力で、扱う者は「行使手」と呼ばれる。彼らは「先住魔法」と呼ばれるのを嫌い、この力を「精霊の力」と呼んでいる。 メイジが使う魔法とは別物らしく、デルフいわく魔法は「理を捻じ曲げて行使する力」であるが、先住魔法は「理に沿って行使する力」であるため、魔法以上に強力な力。 ただし、強い力を使うには土地との契約が必要などの制約が伴うため、守りには強いが攻めには向いていない。
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「おねがいマイメロディ」の記事における「魔法関連」の解説
ラブラブビーム 王妃との合体魔法。腕でハートマークを形作り光線を放つ。真の愛を知らなければ扱うことが出来ない。 電撃魔法 王家秘伝の魔法でピンク色の光線を打ち出す。城内で大臣に向かって放った際に、直撃した石床を破壊した。威力はあるものの、唱える時間が長い。 魔法の杖 『きららっ★』第6話に登場。王家に伝わる杖。星のかけらの影響でエレファント55世と体が入れ替わったドリアン大臣が武器として使用し反逆者として扱ったマイメロ達を襲撃した。巨大化させる能力も有していたが騒動収拾後、破壊されている。『きららっ★』第51話でも再登場し、アボガド大臣相手に電撃を放って応戦している。
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存在変換(そんざいへんかん) ※ ティトォ、アクア、プリセラの3人は、星のたまごの力により、1人が物理的な致死ダメージを受ける(病死なども含む)と、他の2人の内どちらかと魂が入れ替わり、肉体ごと別の存在となる。この入れ替わりを存在変換という。この力ゆえ、3人は不老不死と呼ばれることとなる。 広い意味では、「ある存在が別の存在へと換わること」全般を指す。魔法も「魔力を別の存在に換える」という点で一種の存在変換であり、同種の原理から成る魔法による死亡は、ティトォ達の存在変換に干渉し、その力を奪い取ることができる。グリ・ムリ・アはその点を利用して魔法使いの刺客「女神の三十指」を送り込む。 マテリアル・パワー 単純に「魔力」とも呼ばれる。物質、自然、肉体、果ては言葉や感情といった、あらゆる存在に宿るとされる、根源的な単体エネルギー。特に生物の肉体に宿るものは「霊力(オーラ) ※」とも呼ばれる(ただし性質上の違いはない)。 マテリアル使い(マテリアルつかい) 魔法と呼べるほどの高度なものではないが、「強靱な肉体を持つ」「精霊や動物と意思疎通できる」など、何かしらの常人離れした能力を持つ者達。高い魔力をその身に宿している、もしくは簡単な魔力操作を会得していることがマテリアル使いになる原因と言われている。 星のたまご(ほしのたまご) ※ ティトォ、アクア、プリセラの不老不死の力の源であり、グリ・ムリ・アが自らの野望のために求めているもの。「存在を司る力」「この世で最も清らかな力」とも呼ばれる。 大地(“星”は大地と同義)とそこに生きる存在からもたらされるエネルギーを、何億年にも渡って溜め込んだ結晶体。木の実のような外見を持つ。 本来は小さな欠片に弾け、大地や生き物に新たな活力を与えるが、様々な原因で極稀にそのままの形で残ることがある。その強大なエネルギーは因果律をも捻じ曲げ、過去に失われた命や魔法、滅んだ国土といった存在を蘇らせることすら可能とする。星のたまごのかけら 大地に無数に存在する、弾けた星のたまごの欠片。三十指の魔法具や、グリ・ムリ・アと三大神器の不老不死の力の源となっている。力は大きさに比例し、欠片の中でも特に大きなものは「五大石」と呼ばれ、秘める力も大きい。 五大石(ごたいせき) 世界各地に散らばる、強力な魔力を持つ石。5つを揃えると大魔王さえ抑えつける力を発揮すると言われ、そのため女神が回収に取り当たっている。 石にはデュデュマのしもべである精霊が宿っており、星のたまごや三大神器の魔法など様々な魔力を制御・コントロールする能力を持つ。 魔法具(まほうぐ) 「魔法器具」または「魔法アイテム」とも呼ばれる。魔力を込めることで、複雑な魔法の構築を自動で行ってくれる道具。これを用いることで、素質や高い魔力の持ち主であれば魔法を使えるようになる。魔法具は魔法ごとに様々な形をとり、相性の合った使い手が手にしたときにのみその力を発揮する。 グリ・ムリ・アが三十指に与えた魔法具は、かつて誰かが編み出し消えていった魔法を魔法具として復活させたものであり、三十指がそれぞれ「星のたまごのかけら」を使い、自分に合った魔法を大地の記憶から呼び起こしたもの。呼び起こした者が死亡するとその魔法具も崩壊してしまう。だが崩壊した魔法具の魔法は元の大地へ還ることなく、ある手段により女神の元に保持される。 なお、メモリア城地下には、五大石の力により魔法具の魔法構築の働きを阻害し、魔法を使えなくさせる結界発動機が存在する。魔導具(まどうぐ) 魔法と言えるほど複雑な変換や構築は行わないが、魔力を単純な打撃力や破壊力などへ変える武具や道具。「ハートオブメモリア」や「砕剣」、「七曜のコイン」などが登場している。 魔法具と異なり使用者を選ばず、誰でも使用が可能。 禁断五大魔(きんだんごたいま) 最強ランクとされる5つのマテリアル・パズルのこと。 ブライクブロイドの持つ“真紅虎龍牙”、舞響大天の持つ“ヘルキルデスベル”、クゥの持つ“マザー”、グリンの“ゴッドマシン”、ミカゼが継承した“命七乱月”がこれに当たる。 数ある魔法の中でもとりわけ制御が難しく、クゥ以外には完璧に使いこなせる者が存在しない。 メモリア魔法陣(メモリアまほうじん) 禁断魔法「命七乱月」の封印を解除、並びに継承者を決定するための武術大会。別名「禁断魔法命七乱月封印解除兼継承者選抜戦闘儀式」。 18人の魔法使い、もしくはそれに準ずる実力者が揃い、メモリア王が儀式を行うことで発動する。 出場者達が争い、勝ち進むことにより封印が解除されていき、優勝者に禁断魔法を使う資格が与えられる。 その名の通り対戦の組み合わせ表が魔法陣のような図形を描く。 主なルールは以下の通り。決勝を除き、1対1対1の3人で試合が行われる(決勝のみ1対1)。自分以外の相手の戦闘不能、試合放棄(降参)、死亡のいずれかで勝利となるが、そのために共謀するも漁夫の利を狙うも、また三つ巴で戦うも対戦者達の自由。 全試合、禁断魔法が封印された小島を舞台に行われる(島全体が試合場)。武器等の持ち込み自由。 試合は1日1回、正午から開始され、午前0時までの12時間が試合時間として与えられる。 降参前の殺害は認められるが、降参した相手に危害を加えることは許されない。危害を加えた場合、勝者の資格を失う。 ドレス 魔法の応用の1つで、魔法によって生み出したエネルギーや物質をその身に纏う技術。場合によって「ドレス化」や「ドレスタイプ」とも呼称される。作中では何人かの魔法使い達が使用しているが、単語自体の詳細な定義は未出。 吸収型 いくつかの魔法が分類されているもので、源となる魔力をそれが宿る媒介ごと体内へ取り込むことで、構築を行うタイプの魔法のこと。 吸収した際、肉体そのものが大きく変化(変質、変身)するのが共通の特徴。魔法の使用によって魔力(の媒介)を放出すると元の姿に戻る。 なお、「吸収型」以外の分類は、現在まで登場していない。
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フォルサリア魔法王国 異世界にある魔法の国。 科学技術には乏しいが、他にはない魔法技術を持っている。 現在は不明だが、少なくとも数年前までは奴隷制度があった。 元々は何百年も前に大きな過ちを犯し、故郷を追放された人々の集まりである。 グレバナスと超時空反発弾で古代の吉祥春風市に吹き飛ばされた魔法使いを集めて作られた国で、国民全てがフォルトーゼの血を引いている。 魔力溜まり ころな荘106号室に存在する強大な魔力。ほんの一部でもダーククリムゾンのインフェルノファイア十発分、全てをコントロールすればアーティファクト7つと同等かそれ以上の魔力がある。 レインボゥハート フォルサリア魔法王国の正規軍の名称。所属しているのは全て魔法使い。頂点に立つ7人の魔法少女には「レインボー」の称号が与えられる。比較的、あらゆる魔法を修得する傾向にある。 平和の維持と正しい魔法の運用を目的に活動している。魔法の私的利用も取り締まるが、その対象が「現在のフォルサリアの魔法術式」で有るため、晴海やエンサイクロペディアの魔法は対象外になっている。 ダークネスレインボゥ フォルサリアで暗躍する悪の魔術結社。またその最高幹部の7人の魔法少女を指す言葉。特定分野の魔法に一点集中で修得する傾向にある。 魔法を自分の思うままに振るうこと、その力で自分の望む未来を作ることを目的に活動している。一人ボクっ娘が居る。 元はレインボゥハートに所属していた者たちで結成され、真なる故郷に戻ることを目的として組織された。 エンジェルハイロゥ ナナから受け継いだゆりかの杖。全ての魔法系統の詠唱速度や威力を向上させる効果がある。 トワイライトウィング 真耶から受け継いだ真希の杖。精神操作系の魔法の詠唱速度や威力を向上させる効果がある。 侵略者の少女たちとの戦いで追い詰められた真希が、記憶消去の魔法を使うために犠牲にした。 ナイトウォーカー トワイライトウィングに変わる真希の杖。精神操作系の魔法の詠唱速度や威力を向上させる効果がある。 また、大剣に変化させることも可能。 エンサイクロペディア 青騎士伝説に登場した魔法使いグレバナスの杖。フォルサリアでのランクではアーティファクト(製造法の失われた超高度な魔法道具)級の魔力を持つ。 使い手の魔力に頼らず膨大な数の魔法を発動させられるが、一つ一つの威力は弱い、超器用貧乏な杖。魔力の持たない人間でも、半人前の魔法使いに成れる。 実際は魔法使いと戦うために作成された杖。魔法使いが使用すると集中も予備動作もなしに術の発動が可能、つまり防ぎようのないタイミングで相手に魔法をかけることが出来る。 後にナナの身体を作る際にナナに移植され、ナナの戦闘手段となる。 魔法少女の衣装 魔法の杖と同じく、魔法の詠唱速度や威力を向上させる効果がある。 協力者 フォルサリアの魔法使いが日本で活動する時に、手助けをする日本人のこと。 十年前は佳苗が、一年前はゆりかがナナの協力者だった。 断罪者 フォルサリアの伝説に語られる過ちを正した青い鎧の騎士。 2000年前の青騎士レイオス(孝太郎)のことである。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 14:19 UTC 版)
魔法 魔力によって世界に変化を起こす術のこと。発動させるためには魔力と方向性を与える術式が必要である。しかしウォルテカムイによるとこの他に、その変化を起こし制御できるという確信が必要とのこと。 魔法陣 魔法を使用する目的で描かれた、上位竜の血の流れを模した絵。その中心を上位竜の心臓に見立て、脈路を構成し魔力を循環させている。 魔法使い 魔法を使う者。魔法士とも。研究を重ね竜と同等の力を獲得することを使命とする。 時操魔法(じそうまほう) アルテマティアとプラチナティアラ号、カルラが使用する魔法。指定した対象の時間を止める、もしくは巻き戻すことができる。加えてその効力から特定範囲内の相手を除外することができ、アルテマティアが使用する場合は基本的に「翼の血族」を除外している。強力な魔法であるが時間を止めることと、時間を巻き戻すこととを同時に行うことはできない。 結界魔法 内部の生物に対し様々な干渉を行う結界を創り出す魔法。ネビュリムとネビュリムの成竜が使用する。いくつか種類があり、目的に合わせてそれぞれ使用される。ただし異なる結界を同時に使用することはできない。霧散結界 結界内の生物の存在を希薄にし消失させる結界。王都全体を覆うことで、王都内の人間を少しずつ殺害することに使われた。 拘束結界 結界内の生物の行動を禁止する結界。ただし銀気闘法使用中のラグナに対しては多少動きを遅くする程度の効果しかない。 治癒結界 結界内の生物の自己治癒能力を極限まで高める結界。血族の成者を対象に使用した場合、致命傷でも10秒足らずで完治する。 守護結界 結界内の生物を結界外からの攻撃から保護する結界。作中ではネビュリムの成竜が使用。 守護結界改 アルテマティアをラグナの攻撃から守るために、ネビュリムが即席で創り出した守護結界。当時のネビュリムにとっては、考え得る限りの最強の防御手段だった。 空間魔法 主にクリムゾンが使用する、結界魔法の上位に位置する魔法。魔法の扉を介して別の空間に移動できる。地球儀の間 世界各地へ繋がる転位の門がある空間魔法。世界中で活動するために、全盛期のクリムゾンが創り出した。作中ではアルテマティアを狩ることを諦めないラグナと、ラグナを殺すことを決めたネビュリムにより崩壊。 転位魔法 あらかじめ作成された魔法陣を中心に、周辺の人間や物品などを他の場所へ転送するための魔法。転位対象の選定も可能。作中では主にフーが作成した魔法陣が使われている。 薬物生成 オルト・ゾラが使用する魔法。「薬物の生成」とも言われている。術者の血液から薬物を生成し、霧状にして空中に散布する。生成される薬物は劇薬から催眠薬まで様々だが、日光の下では効果をすぐ失ってしまう。 オルト・ゾラが使用する場合は単に敵への毒としてではなく、味方への能力向上と催眠のための薬として使用される。この用途で薬物生成を使用することを、作中では「狂化」(きょうか)と表現されている。ただし過度に狂化された場合、時間の経過で肉体が崩壊してしまう。 魔力吸収魔法 「吸収魔法」とも。範囲内に存在する魔力を吸収する魔法。作中では竜の死体から魔力を吸収し、接続先の転位魔法陣の起動に利用する目的で使用。この他にもフーがウルシュガウルンに対して使用している。 轟震砲(ごうしんほう) タラテクトラが使用する魔法。最大の魔力を渾身の正拳突きと共に放つ。作中では右腕を背中から生えた2本の肢と合体させ「三合腕」の状態で使用し、ラグナに深傷を負わせた。 破山砲(はざんほう) タラテクトラが使用する魔法。大砲に変形させた腕で砲撃を行う。作中では背中に生えている1つの肢と腕を合体させた「二合腕」の状態で、追跡するラグナ達に6連射した。 溶解魔法 ウルシュガウルンが使用する、対象を溶かす魔法。作中ではスターリアが仕掛けた結界を破壊するために使用された。 捕食魔法 捕食のための魔法。自身の体には光学迷彩を施し音と匂いを消すことで隠密性を高め、空間に足場となる力場を作り、重力と空気抵抗を軽減して高速機動を行い、引力で捕食対象を引き寄せる。この優れた特徴が対象への奇襲を可能にするため、捕食対象が強力であっても回避は難しい。 本来はメルグブデの魔法だが、当人は作中で一切使用していない。代わりにメルグブデの成竜が使用した。
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魔法関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 20:12 UTC 版)
魔剣 魔法により効果が付与された状態の剣。付与する効果によって切れ味を上げるのは勿論、壁などの硬い物を砕いたりすることもできる。 剣に直接魔力を流し込む方法と剣にはめ込んだ魔法陣が刻まれた魔石に魔力を流し込む方法がある。 前者のやり方は剣を用意するだけで良いが、付与する効果によって流す魔法を変えなければならず、無理に魔法を込めすぎると剣が魔法に耐え切れず自壊する危険がある。 後者のやり方は手間がかかるが、魔法陣が魔法の性質変化を自動で行うためただ魔力を流し込むだけで付与の効果を得られ魔力の消耗も少ない。ただし、付与魔法が下手だと付与された効果が弱くなる。前述したように優れた栄光紋持ちの付与とそれ以外の付与では大きな差が出る。 ガイアスの時代では駆け出しの付与師でも3〜4つの付与は当たり前、熟練付与師ならば10以上の付与をゆうにしていたものが、現代では2つの付与がされているだけで国宝に数えられるレベルになっている。 剣自体に付与する魔法と、使用者が直接魔力を流し込んで付与する魔法は別であり、例えば斬鉄が付与されている魔剣を使ってさらに斬鉄を重ね掛けすることも可能。 剣が接触する瞬間に剣から魔力を放出して接触前にはじき返す「反射撃」という魔法の存在のため、前世の時代では剣への付与魔法は軽視されることもあった。 魔力 魔法の源になる力。生物であれば人間、魔族、野生の動物、モンスターいずれも等しく持っているほか、空気中にも微量だが存在する。 これを操って外部に放出して魔法を使うことは、よほどの飛びぬけた天才の例外でもない限り意識して行使しないとできないことだが、魔力自体は意図的に隠蔽しない限り誰でも若干垂れ流し状態になっているのが普通で、これが「受動探知」で探知される元となる。 高密度に圧縮されると下記の魔石になったり、魔力災害で爆発を起こす性質がある。 迷宮などでモンスターを倒すと、モンスターが体内に秘めていた魔力が拡散して辺りに散らばるが、この散らばった魔力の一部が倒した人物に還元されるため、戦闘技術の向上など以外にも、直接的に魔力や身体能力の向上に繋がる。マティアスは前世の時代に「あたりに散らばった魔力を効率的に、自身とそのパーティメンバーに集中するように指向性を持たせる」という効果のある魔道具のペンダントを開発している(が、前世の時代では開発した時点では十分に強かった上、ぼっちだったので使う機会が無かった)。 この魔力還元によるレベルアップだけを繰り返し過ぎると、魔力を制御する技術が伴わないまま保有魔力だけが育っていくことに繋がる。通常はそこまでレベルアップするにはモンスターを倒す実力が必要なのでそんなことはまず起きないが、お手軽モンスターハウス殲滅(後述)を繰り返すと陥る可能性があり、ルリィとアルマが一時的に陥りかけた。 魔石 主にモンスターを倒して体内から取り出すことで得られる、魔力そのものの結晶ともいうべき物質。 モンスターは必ず体内に持っており、外的な強化が加わっていたものでない限り、モンスター自身の強さと保持する魔石の大きさは比例する。イリスも体内にこれを所持しており、仮にイリスを殺して取り出した場合、エイス王国大結界の核にした60cmオーバーの巨大魔石をさらに上回る超巨大な魔石が採れるとされている。 魔道具作成において重要な部品であり、これ自体を魔力の発生源とする電池のような使い方も、使用者が魔力を流すことで特定の魔法陣に沿って魔法の効果を発揮するプログラムメモリのような使い方もできる他、砕けば結晶化していた分の膨大な魔力がその場にあふれ出す。 エンチャント 作中で主にアルマが使用する付与魔法。 単純魔力エンチャントは、矢に魔力を込めて放つ一番の基本魔法で普通に矢を撃つよりも数段威力が出る。 有線誘導エンチャントは、放った矢の軌道をある程度自在に変更できる。射線を意識する必要がなくなり複数発射して数本を囮にしたり、直線状に並んでいない複数の敵を同時に攻撃するなど有用性は広い。 特殊魔力エンチャントは、ある種の魔力の結晶である魔石を破壊して付与することで剣の威力を上げる。本人の魔力を大きく超えるエンチャントを行うことができるが、やりすぎると周囲に魔力が過飽和し、魔力災害が起こる危険がある。 魔力災害 空気中にも微量に含まれている魔力の濃度が、局地的に高くなりすぎることによって起こる災害。 生物の体内で制御されない高濃度の魔力はそのまま爆発などを起こすことがあり、上記の特殊魔力エンチャントの使い過ぎで起こった魔力災害の場合、辺り一面が更地になるほどの大爆発を起こすため、マティアスでも特殊魔力エンチャントは奥の手としており、あたりの魔力濃度を見ながら使用回数に上限を設けている。 副次的な効果として、その空間に霧化した霧の魔族が潜んでいる場合、魔力災害による爆発が起こる前に霧の魔族を強制的に実体化させる。その場合、爆発が起こるほどの高濃度の魔力をそのままその魔族に吸収させることになるため、霧化魔法が使えない者が霧の魔族に干渉できる唯一の方法ではあるが、その魔族を通常よりもパワーアップさせてしまうデメリットにもなる。 詠唱魔法と無詠唱魔法 詠唱魔法はその名の通り、特定の呪文を詠唱して発動する魔法。 効果に対しての魔力の変換効率が非常に悪く、ガイアスの時代ではすぐに理論を否定されたのだが魔族の介入によって現在の世界では魔法発動の常識になっており、人類の魔法衰退の大きな原因となっている。 無詠唱魔法はイメージによる魔力操作で発動する魔法。 ガイアスの時代では主流となっていた魔法発動の方法だが、現在では超高等技術として扱われていて物語序盤ではマティアス以外ほとんど誰も使えなかった。 探知魔法 主に受動探知・能動探知の2種類の他、マティアスのオリジナル魔法「完全探知」や、魔物に自身の存在を感知させて集める「強制探知」が存在する。 受動探知は、生物が自然に発している魔力を感じ取って相手の位置などを知る技術。慣れれば位置だけでなく行動や大まかな装備品なども判別可能。勝手に出ているものを受け取るだけなので、相手に「探知していること」がバレることは無いが、魔力隠蔽などの対策で防がれる。 能動探知はこちらから魔力を放って相手にぶつけ、跳ね返ってきたものを探知する技術。魔力を隠蔽していようがそこに実体が存在する限り必ず探知できるが、「探知していること」は確実に相手に察知される。 強制探知は、能動探知の「相手に察知されること」を利用して、わざと敵意を含んだ魔力を相手にぶつけることにより、魔力の感知を主として獲物を探す魔物に強く挑発することができる。マティアス曰く、「魔法とも呼べない代物」。 完全探知はマティアスがガイアスの時代に開発し、いつか失格紋を手に入れたら使おうと思っていた秘蔵の魔法。失格紋の魔法制御力をフル活用することにより、自身の周囲数メートルに限り、あらゆるものの情報を手に取るように分かるようにする魔法。魔力の消費は激しく、これを初めて実戦投入した時点のマティアスでは、全快から10分で魔力ゼロになる。 毛根死滅魔法・毛根再生魔法 かつてガイアスの時代、あまりにも非人道的だという理由で禁呪に指定された魔法。対象の毛根(主に頭髪)を死滅させ、一晩で強制的にハゲさせる恐怖の魔法。毛根再生の魔法が開発されたことで禁呪指定は解除され普通の魔法に成り下がった。死滅と再生は別にセットの魔法というわけではなく、本人の老化などによる自然な毛根の弱体化に対しても効果がある。 マティアスは第一学園校長・フェイカスに毛根死滅を、第二学園校長・エデュアルトに毛根再生を使用している。 魔法自体は特に複雑なものではないようで、上記の2人にかけた際はどちらも、マティアスは魔法陣などを展開することも無く、目標の頭をひと睨みする程度で魔法をかけ終わっている。 共振剣 剣に付与する魔法で、剣に「相手の骨に共振を起こす周波数の振動を付与する」というもの。性質上、この魔法が付与された剣に接触すると共振を防ぐ事はできず、物理的に回避するしかない。 魔力の燃費が悪い上に多大な集中力を必要とする割に、上位魔族レベルになると共振を起こしても骨にひびを入れる事すらできない…と使いどころのない魔法だが、身体強度は並魔族レベルでありながら極めて繊細で高度な戦闘技術を駆使するザドキルギアス相手の場合は、当たれば効果がある上、その効果で戦局が覆る可能性があるため、事実上の対ザドキルギアス専用の魔法。 魔法自体がガイアスが独自に開発したオリジナル魔法である上、このレベルでザドキルギアスと戦う人物はガイアスしかいなかったため、マティアスがこれを使った事でザドキルギアスはマティアスの事を「自分と同じ転生者か」と疑いを持った。
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魔法関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:46 UTC 版)
魔法 魔法とは、事象に付随している情報体に対して「状態の定義」を改変し作用を発生させるものでしかなく、事象そのものを作り出すことはない。例を挙げると、紙の分子の運動エネルギーを魔法で改変させて燃やすことは可能であるが、紙自体を何もない空間から魔法で作り出すのは不可能で、紙を全く別の物質へ変化させることもできない。 魔法は物理法則の埒外であるが無関係ではなく、物理法則に逆らわない形で発動された魔法であるほど、そうでない魔法に比べ、少ない力による大規模な事象改変が容易となる。また、物理法則に反しているか否かに関わらず、事象改変の規模や干渉度が大きくなればなるほど難易度の高い魔法であり、魔法師に大きな負担をかける。現代魔法 「超能力」と呼ばれていた先天的に備わる能力の使用法を「魔法式」として体系化し、素質ある者が使用できるようにしたもの。魔法式を構築する行程を挟むため、超能力が持っていたスピードをある程度犠牲にした代わりに幅広い汎用性を得ているのが特徴である。 現代の魔法は社会的に認知されてから約一世紀の時間をかけて理論化されており、その中でも物質的な事象改変を起こすものは作用面から〔加速・加重〕〔移動・振動〕〔収束・発散〕〔吸収・放出〕の四系統八種に分類され、系統魔法と呼ばれている。八種の系統魔法は、更に正負の作用で16にも分類できる。 加速:慣性系の加速 / 減速 加重:重力や慣性質量の増加 / 減少 移動:座標系の移動 / 停止 振動:物体や波の振動および分子運動の増幅 / 減衰 収束:密度や分布の収束 / 拡散 発散:三態の相転移における第四相への転移 / 第一相への転移 吸収:化学反応などにおける異物同士の結合 / 分離 放出:素粒子と複合粒子における運動や相互作用する力の強化 / 中和 原理的に魔法が「物質の創造や、別の物質への変化もできない」とされるのは、これらの「作用」では不可能な現象であるからに他ならない。 系統魔法は作用面からの分類でしかないため、エイドスの書き換えではなくサイオン自体の操作を目的とした魔法を無系統魔法、物理的ではなく心霊的な現象を引き起こす魔法を系統外魔法、超感覚・ESPとも呼ばれる知覚器官外認識力を知覚系魔法と呼び区別している。 上記の分類はあくまでも超能力を元にした現代魔法の区別であり、異なる手順と伝統を持つ魔法の技術も存在する。それらは現代魔法に対して古式魔法と呼ばれる。 古式魔法 超能力が世に知られる以前から存在していた本物の魔法であり、忍術(の中でも特に、単なる身体的技能ではない奥義とされていたもの)や陰陽術、精霊魔法などと呼ばれるものが該当する。現代魔法は超能力研究の延長であるが、古式魔法はそうではないのが違い。下位分類にSB(Spiritual Being)魔法がある(後述)。 現代魔法と古式魔法は一長一短で、例を挙げると真正面からの打ち合いではCADで高速化された現代魔法に分があるものの、知覚外からの奇襲等では隠密性や曖昧さ等の面で優れる古式魔法に軍配が上がる。また、SB魔法は現代魔法よりも事象の改変が容易であり、限定的には威力で勝るとされている。 BS魔法 BSは「Born Specialized」の略。魔法として技術化される以前の異能、つまり「超能力者」による先天的な超能力が、現代魔法学ではこう呼ばれている。「先天性スキル」とも呼ばれている。達也の「分解」と「再成」もBS魔法である。 先天性スキル以外の魔法に適性が無い者(小野遥や生来の達也など)がBS魔法師と呼ばれるが、通常の魔法師でありながら先天性スキルを持つ、里美スバルのようなケースもある。 個別情報体(エイドス) 事象に付随する情報体を指す。現代魔法学において魔法を使うということは、エイドスの「定義」の改変によって、現実世界における事象を改変することとされている。 エイドスはサイオン(想子)という非物質的な粒子で構成されており、イデアと呼ばれる情報体次元に存在するとされる。なお「エイドス」「イデア」という呼称はギリシア哲学の用語に由来するが、思想的には無関係である。 現代魔法の用語や理論は情報工学からの借用が多く、エイドスはコンピュータでいうファイルに相当し、定義の改変はそのファイルの属性の書き換えに当たる。 想子(サイオン) 心霊現象の次元に属する非物質粒子で、認識や思考結果を記録する情報素子。人間の体内にはサイオンが保有されており、それを消費して魔法式は構築される。イデアに存在するエイドスや、魔法師のサイオンを元にCADから出力される起動式もサイオン情報体である。 よほどの連続使用でない限り魔法師のサイオン保有量の大小は問題にならないが、飛行魔法などのループ・キャスト・システムを利用した継続的な魔法は、短時間に繰り返し発動するとサイオンの枯渇により体調を崩す恐れがある。例えば2095年度の九校戦では、飛行魔法のペース配分を間違えた選手がサイオン枯渇により棄権していた。ただし、サイオン枯渇は小規模な魔法の連続使用で起こるもので、強力な魔法を連続行使すると精神力がまず限界に達し、最悪ならサイオンが枯渇するよりも先に死を招くことになる。 作中では、魔法師が保有するサイオンを指して「魔法力」とも表現されるが、これは俗語としての用法である。 霊子(プシオン) サイオンと同じく、心霊現象の次元に属する非物質粒子。思考や感情の活性化に伴う粒子と考えられているが、はっきりした事実は判明していない。プシオンが精神そのものであるという仮説もある。霊子放射光過敏症 サイオンと比べ、プシオンの状態を認識できる魔法師は限られている。プシオンの活動によって生じる非物理的な光を霊子放射光と呼ぶが、感受性が特に鋭い者は過敏な反応を示すケースがあり、「霊子放射光過敏症」はそのような症状(ただし、病気ではない)を指す。また、古式魔法では霊子放射光を「霊気」と呼び、霊子放射光過敏症は「霊視力」という名になる。 魔法演算領域 魔法師の持つ精神の機能の一部。これが魔法という才能の本体である。魔法師は魔法演算領域を意識的に使用するのではあるが、無意識領域に存在するが故に、入力した起動式や変数が処理される過程を意識することはできない。人間の精神の機能は現代科学や魔法学においても未解明な部分が多く、魔法師自身にとってもブラックボックスであると言える。 先天的に備わっているものであり、原則的に後天的に獲得するのは不可能とされている。 魔法式 事象に付随する情報を改変するためのサイオン情報体。魔法師の魔法演算領域で構築した魔法式がイデアを経由してエイドスの状態の定義を書き換え、事象を改変する作用が発生する。ただし、「世界」からの復元力によって魔法式の改変効果は永続的にはならず、元の状態に戻ってしまう。長い時間対象に魔法を作用させるには魔法式の掛け直しを継続的に続けなければならない。 魔法式の内容は、以下に記述される起動式と変数の組み合わせで構築される。この構築にかかる速度を「魔法の処理速度」、規模の大きさを「魔法のキャパシティ」と呼ぶ。起動式 「魔法式」の設計図となるプログラム。現代魔法では、魔法式を構築するための電子的データである起動式がCADに圧縮して保存されている。現代魔法を使用する魔法師は、CADにサイオンを送り込み、CADが返したサイオンの信号を起動式として読み取り、変数と共に魔法演算領域へ入力し、魔法式として出力する。 変数 魔法を使用する状況はその時々で常に異なるため、起動式には対象の座標、事象改変強度、魔法の終了条件もしくは持続時間等の要素が敢えて定義されていない。これらの部分は魔法師が魔法を実際に行使する際に、その都度状況に応じて言語や数式、映像等によって強くイメージして追加入力する必要があり、この追加データを「変数」と呼ぶ。 魔法の用途によって、これらの数値の一部を定数として起動式に組み込み、多様性を犠牲にする代わりに魔法式の構築速度を上げるテクニックも良く用いられている。一般的に変数化された項目が少ない起動式ほど処理の負担が軽く、後述の特化型CADの照準補助システムは、魔法の発動対象のエイドスの座標情報を自動取得して起動式に組み込むことで魔法師側の負担を軽減させ、処理速度を早めるためのシステムである。 基本コード仮説(カーディナル・コード) 系統魔法の四系統八種にそれぞれ対応した、プラスとマイナス合計16種類の魔法式が存在すると仮定し、その16種類を「基本コード」として組み合わせることで全ての魔法は構築可能であるとした仮説(「全ての魔法」には古式魔法も含まれる)で真紅郎は信じている。将輝は疑っているが、真紅郎を憚ってその考えは真紅郎にも伝えていない。 基本コードは作用力そのものを発生させる魔法式とも言え、現在確認されているのは吉祥寺真紅郎が発見した「加重系統プラスコード」のみ。ただし、基本コード仮説から逸脱した魔法である「再成」を身に付けている達也は、この説を厳密には正しくないと認識している。 CAD(シーエーディー) 術式補助演算機(Casting Assistant Device)の略称。デバイス、アシスタンスとも略される他、ホウキ(法機)という異称もある。ほのかなどはアシスタンスという呼び名を使っていたが、達也に影響を受けCADという呼び名に変えた。 サイオン信号と電気信号を相互変換可能な合成物質である「感応石」を内蔵した、魔法の発動を補助する機械。魔法の行使自体にCADは不要だが、CAD抜きでは発動スピードが極端に低下してしまうため、実質的には魔法師にとって必要不可欠なツールである。なお、魔法科高校での実技試験もCADを使用した結果を評価対象としている。 現代魔法の優位性を象徴する魔法発動補助具ではあるが、使用者のサイオン波特性に合わせたチューニングを始めとして、精密機械であるが故のこまめなメンテナンスを必要とする点で、古式魔法の伝統的な補助具に劣っている。そのためハード・ソフトの両面で使用者や使用用途に合わせてカスタマイズできるエンジニアの需要が高い。 CADの形状は携帯端末型、腕輪型、指輪型、拳銃型など多様であるが、大別して汎用型と特化型に分けられる。汎用型CADは多くの起動式(魔法系統を問わず、最大99種類)をインストール可能であり、特化型CADは同一系統の魔法のみを最大9種類インストール可能で魔法の発動速度に優れる。 特化型CADが拳銃・小銃形態の場合、銃身にあたる部分には魔法式の照準補助システムが組み込まれており、長い銃身であるほど機能が充実しているが、その照準補助機能を使わず感覚で照準する手法(ドロウレス)や、CADから遠く離れた外部センサデータを使用する事も可能である。特化型はその性質上、攻撃的な魔法がインストールされているものが多い。2094年前後より汎用型CADにも照準補助システムが接続可能になりだした。武装一体型CAD 何らかの武器に特化型CADを接続し、その武器本来の性能(貫通力、切断力など)を強化する魔法に特化させたCAD全般がこう呼ばれる。別称は「武装デバイス」。作中では、千葉家の「秘剣・山津波」専用デバイス大蛇丸や「迅雷斬鉄」専用デバイス雷丸(いかづちまる)や、防衛陸軍兵器開発部試作の射程伸張術式組込7.62mm小銃型武装デバイスなどが代表的。 達也が設計した「小通連」もこれに属し、同名の魔法が組み込まれている。試作品はFLTの牛山が作成を担当。形状は刀剣型で、刀身の半分以上から先を分離させ、残った刀身との相対位置を硬化魔法で固定し、遠隔攻撃を可能にするという仕組み。見えない力場で刀身を延長するのと同じ効果がある。 シルバー・ホーン 達也が所有する、拳銃型特化型CADの元になったモデル名。「シルバーモデル」の俗称でも呼ばれている。 達也が牛山と共に「トーラス・シルバー」の名で世に送り出したCADモデルである。ループ・キャスト・システムと呼ばれる、魔法を途切れさせず連続的に発動する技術に最適化されており、最小の魔法力でスムーズに魔法を発動できる点も含めて評価は極めて高い。特に警察関係者などの間で人気を集めており、現行の市販モデルであるにも関わらずプレミアム付きで取引されているほど。 但し達也が所有・常用するのは、そのシルバー・ホーンの3連魔法向チューンナップ長銃身形状限定モデルで、シルバー・ホーン・カスタム『トライデント』と呼称される。 サード・アイ 達也専用の、戦略級魔法マテリアル・バースト用大型ライフル状特化型CAD。地球観測衛星や成層圏監視カメラの映像を利用した超地平線(Over the Horizon)狙撃を可能にするが、マテリアル・バースト使用に際しては厳重なロック(四重のキー認証)が掛けられており、達也の一存では装備できず、国防陸軍一〇一旅団の霞ヶ浦基地で保管されている、独立魔装大隊管理下の国有CAD。名称はシヴァ神の「第三の目」にちなんだもの。四重封印解除なしでも偵察衛星や成層圏カメラからの映像を利用した超遠隔照準補助機能は使用可能。 また達也は密かに本物には及ばないサード・アイのレプリカを自作しており、隠し持っている。国有サード・アイや自作サード・アイが無くても、達也はマテリアル・バーストを使用可能。 ソーサリー・ブースター 国際犯罪シンジケート「無頭竜(No Head Dragon)」が開発・供給していたCADの一種で、ブースター(増幅器)という呼称ではあるが魔法の増幅作用はない。魔法師の大脳を材料とし、蠱毒の技術基盤を経て開発されたと推測されている代物で、起動式を提供するだけでなく、それを元にした魔法式の構築過程を補助する機能をも併せ持つ(達也はこれを「増設メモリー」と評した)。魔法師が本来持っているキャパシティを超える規模の魔法式構築を可能とするが、材料に人間の脳を使うというあまりの非人道さ故に、事実上「無頭竜」の独占供給状態となっていた。 なお、このブースターは残留思念の影響か、一つにつき一種類の魔法しか使えず、その種類の決定は脳の摘出直前に苦痛などの一定の強い感情を与えることで、ある程度コントロール可能だと推測されている。 フラッシュ・キャスト 洗脳技術の応用で記憶領域に起動式をイメージ記憶として刻みつける、四葉家の秘匿技術の一つ。 CADの代わりに記憶領域から起動式を読み込み、起動式の展開・読み込み時間を省略できる。CADを用いずに迅速な魔法の発動を可能にするが、人道上の問題が大き過ぎるため正規の軍隊ではまず採用されない技術である。また、強力な魔法師はフラッシュ・キャストのスピードに頼る必要がなく、あくまで低レベルの魔法師を強化する技術にすぎないという面もある(起動式展開後のスピードは本人の能力に左右され、事象改変の速度が増すわけではないため)。 人造魔法師である達也の場合は、意識領域内に演算領域を持つという特性を活かしてさらに発展させており、魔法式をイメージ記憶として蓄えることで魔法式を展開するプロセスまでも省略し、自身の処理速度の遅さを補っている。達也はこの技術が適用可能なのは5工程の魔法まで、と詳細を伏せて美月に自己申告している。 魔法力 魔法師の持つ才能である、魔法の処理速度、演算規模(キャパシティ)、干渉強度の3種を総合して評価したものが「魔法力」である。魔法師にとって現在の国際的な評価基準となる。過去にはサイオン(想子)保有量も重要な時代があったが、現代ではCAD技術の進歩により想子枯渇などがほとんどあり得ないため、想子保有量は評価の対象にはならない。また、達也の得意とする変数の処理速度などは評価の対象になったこともない。 A級からE級のライセンス査定に用いられるだけでなく、達也を始めとする二科生(ウィード)を一科生(ブルーム)と分け隔てる物差しにもなっている。 魔法技能師 略称は「魔法師」。魔法が実用レベルで使用できる人間を指す。多くの国で魔法師はライセンス制によって管理されているが、古式魔法の伝承者達の中には、自らを「魔法師」と称するのは避け、「忍術使い」といった独自の呼び方を好むケースもある。 日本国内では、実用レベルの魔法を使用できる中高生は年齢別の人口比でおよそ0.1%で、成人後も実用レベルを維持している者は更にその10%以下(年齢別で10,000人につき1人以下)とごく僅かである。中でも「実戦」レベルの魔法力を持っている者は更に少ない。そのため、ライセンスを持った魔法師は社会的ステータスが高いエリートとされる。なお、日本で魔法を学んでいる高校生・大学生と魔法を職業にした成人の合計数は現在30,000人程度と言われている。魔法工学技師 魔法師の中でも、魔法機具の作成や調整等を行う技術者を特にそう呼ぶ。略称は「魔工師」または「魔工技師」。 魔法技能師に比べて社会的なステータスは低いものの、CADの調整一つ取っても魔工師の存在は不可欠であり、一流の魔工師の収入は一流の魔法師をも凌ぐほどである。 BS魔法師 先述したBS魔法(超能力)に特化した魔法師を指す。BS能力者、あるいは先天的特異能力者、先天的特異魔法技能者とも呼ばれる。 固有の異能以外の魔法に適性がないため、「BSの一つ覚え」などと陰口を叩かれやすいが、特性が職務と上手く合致すれば通常の魔法師よりも遥かに優れた功績を残す者も多い。達也もまた、人造魔法師になる以前はBSに分類される魔法師だった。 戦略級魔法師 都市、または艦隊を一撃で壊滅させることが可能な威力を持つ戦略級魔法の使い手を指す。 一個人で戦略兵器に匹敵する力を持つ戦略級魔法師は各国の関心の的であり、2095年4月段階で、国家によって公表されている戦略級魔法師は13人で、この13人は「十三使徒」と呼ばれている。 秘匿、および未発見の戦略級魔法師も存在し、公表されている十三使徒を含めれば総数は50人未満とされ、達也は秘匿されている戦略級魔法師の一人である。 調整体魔法師 遺伝子調整技術により製造された魔法師を指す。魔法の素質は遺伝的素因による所が大きく、魔法師の開発の初期には、人工授精と遺伝子操作による魔法師の開発が行われた。だが魔法師の能力を左右する遺伝子が特定された後は、血統交配と遺伝子検査によって見付けられた潜在能力者の能力開発が主流となり、調整体魔法師(とその次世代魔法師)は日本国内では2割に満たない。残りの8割が、血統交配と潜在能力開発型である。 作中ではドイツで開発された「ブルク・フォルゲ」シリーズ、日本で開発された「桜」シリーズや「楽師」シリーズなどが登場している。なお、ドイツは遺伝子調整技術を最初に実用化した国家でもある。ジェネレーター 調整体魔法師の一種で、脳外科手術と呪術的に精製された薬品の投与によって意思と感情を奪い、思考活動を特定方向に統制することで魔法発動を妨げる「雑念」を起こさないよう調整された魔法師。実戦の中で安定的に魔法を使えるように作られた生体兵器で、文字通り魔法を「発生させる道具(ジェネレーター)」に改造された魔法師。 エレメンツ 数字付きが開発される前に日本で最初に作られようとした魔法師。伝統的な魔法分類である地・水・火・風・光・雷といった元素(エレメント)の属性に基づいて開発が進められた。開発の過程で、権力者への服従を促す因子を遺伝子に組み込まれており、子孫にはかなりの高い確率で主人への依存癖がみられる。 四系統八種の体系が確立された後、開発は中止された。作中ではその末裔として、光のエレメンツの家系である「光井」、風のエレメンツの家系である「風祭」が登場している(なお、両家とも末の血統には依存癖が発現している)。 系統外魔法 物質的な現象ではなく精神や心霊に関わる現象を操る魔法の総称。現代魔法と古式魔法を含み、分類は多岐に渡る。精神干渉系魔法 現代魔法ではあずさの梓弓や深雪のコキュートス、深夜の精神構造干渉魔法、黒羽一族の毒蜂などがある。特に、英語圏では精神を直接攻撃する魔法を「ルーナ・マジック」と総称しており、これは比較的ポピュラーな精神攻撃魔法である「ルナ・ストライク」の名に由来している。 SB魔法 古式魔法の一種であり、精霊、式神、使い魔、霊獣等の非物質存在を使役する系統外魔法の総称。SBは「Spiritual Being(心霊存在)」の略で、心霊存在使役魔法、または精霊魔法とも呼称する。 SBや精霊と呼ばれる心霊存在とは、「存在」を離れてイデアの海を漂っている、独立した非物質存在となった情報体とされ、「孤立情報体」とも呼ばれる。精霊を介した事象の改変は「世界」からの抵抗を受けにくく、限定された効果ならば現代魔法よりも少ない力で大規模な現象を起こすことができる。 精霊の本体はプシオンによって構成されており、非活性状態で潜伏している精霊を、現代魔法の魔法師が発見するのは非常に困難である。 作中に登場したものでは、九校戦で無頭竜が妨害工作に用いた電子金蚕がSB魔法である。有線回線を通じて電子機器に侵入し、高度技術兵器を無力化する遅延発動型の術式で、かつて大亜連合が日本軍に使用していた。プログラム本体ではなく電気信号の出力に干渉して改竄する性質を持つため、OSの種類やアンチウイルスプログラムの有無に関わらず電子機器の動作を狂わす。 知覚系魔法 いわゆる、超心理学でESPと呼ばれる知覚能力。作中では、真由美が持つマルチ・スコープなどがある。 霊視能力である「霊子放射光過敏症」も魔法として制御可能なものとされている。また、基本的に魔法師はサイオン粒子への知覚訓練を受けているだけでなく、魔法式によるエイドスの改変や干渉する対象に関する感受性を持っている。精神干渉系魔法の使い手が「精神体」への認識力を持つように、適性のある事象であるほど認識力も強い。 対抗魔法 相手の魔法的な干渉を妨害する魔法の総称。その効果と種類は多岐に渡る。情報強化 対象物のエイドスの一部もしくは全部を複写し、それを魔法式として対象に投写しエイドスの可変性を抑制する対抗魔法。情報強化を施されたエイドスは、強化された属性(例:位置情報など)に対する改変の影響を受け難い。この複写したエイドスを「エイドス・スキン」と呼ぶ。 魔法師は無意識のうちに自らの体をエイドス・スキンで覆っているために、魔法師の肉体構造そのものに魔法をかけて損傷させるのは極めて難しい。 領域干渉 一定領域に対して「自分がその領域に干渉している」「事象が改変されない」という定義内容のみを持たせた魔法式を作用させ、その領域内で他者の魔法の発動を妨害する対抗魔法。領域干渉内では、その魔法師を上回る干渉力があれば魔法を発動できるため、必然的に、領域干渉の術者には高い干渉力が要求される。 また、一定範囲の領域干渉を、自身を中心に固定して移動可能にしたものを「干渉装甲」と呼ぶ。 サイオン粒子塊射出 展開し終える前の起動式にサイオン粒子の塊を撃ち込み、魔法式の構築を阻害する無系統魔法。後述の「術式解体」のように魔法発動後の魔法式を無効化することは難しいが、大量のサイオンがなくとも射出が可能である。 術式解体(グラム・デモリッション) 名称は「魔法の記録(マギグラム)を粉砕(デモリッシュ)する」という意味。圧縮したサイオンの塊をイデアを経由させず、砲弾のように対象物へ直接ぶつけて爆発させ、そこにある起動式や魔法式を吹き飛ばす対抗魔法。 サイオンの砲弾は物理的作用ではなく、魔法式でもないため、物理的な障碍物でも領域干渉や情報強化でも防げない。また、砲弾自体の圧力がキャスト・ジャミング(後述)も寄せ付けない。強力なサイオン流で迎撃するか、サイオンの壁を何層にも重ねた防御陣を築いてようやく無効化できる。 射程の短さ以外に欠点らしい欠点が無く、現在実用化されている対抗魔法の中では最強と称されているが、並の魔法師が一日かけても搾り出せないほどの大量のサイオンを要求するため、使い手が極めて少ない超高等対抗魔法とされる。 術式解散(グラム・ディスパージョン) 魔法式を意味の無いサイオン情報体に分解し、ありとあらゆる魔法を無効化する幻の対抗魔法。 魔法式は、その性質上その情報構造が露出しているため、魔法式そのものを対象とした干渉は防げるものではなく、術式解体と並ぶ最強の対抗魔法とされる。だが、魔法式を分解するためには発動までのコンマ数秒でその情報構造を把握しなくてはならず、ただのデータの塊にすぎない魔法式を一瞬で読み取り把握するなど通常不可能である。それゆえに、予め使用される術式が判明している実験ならともかく、実用化は不可能だというのが一般的な考えである。 達也は対象の情報構造を把握する「精霊の眼」を持っているため、「分解」の照準を直接魔法式に合わせることでこの対抗魔法を行使できる。 キャスト・ジャミング 魔法式が対象物のエイドスに働きかけるのを妨害する無系統魔法で、無意味なサイオン波を大量に散布してそのプロセスを阻害する。ただし、ジャミングの発動には四系統全ての魔法を阻害できるサイオンのノイズを発生させることが必要不可欠であり、「アンティナイト」と呼ばれる特殊な稀少鉱物を利用しなければその条件を満たすサイオンノイズは作り出せない。 理論上はアンティナイトを用いない発動も可能とされてはいるが、諸々の条件から現実的には不可能と考えられている。加えてアンティナイトが現代の技術では再現不可能な一種のオーパーツであり、産出地が極めて限定されている事実から、一般的な魔法師には縁のない対抗魔法である。ただし、非魔法師であってもアンティナイトにサイオンを注入さえすればキャスト・ジャミングは使用可能であり、魔法師にとっての脅威となる。 達也は二つのCADを同時に使用する際、この理論を元にした「ジャミングもどき」の技術を偶然発見している。CAD同士の干渉を利用するため、アンティナイト無しでも発動できるが、特定の魔法しか妨害できず、発動させにくくするだけである。その上、妨害対象に向けて無系統魔法として放つ技術にも才能が必要。 キャスト・ジャマー USNAが開発したCADの機能を阻害するサイオンのノイズを放つ。 仮装行列(パレード) 元は古式魔法の幻術に由来する九島家の秘術。情報強化の応用で自身のエイドスの色・形・音・熱・位置に関する情報を複写・加工して本体と異なる姿を映し出し、ダミーの情報体を作り上げる対抗魔法。 魔法式を投射するためには五感の情報を元に対象の座標を特定しなければならないため、ダミーの情報体を認識して魔法式を投射しても、魔法は不発に終わる。なお、対抗魔法としてだけではなく変装の効果もある。 剣術 日本の刀剣術と魔法を組み合わせた魔法戦闘技術。特に、「剣の魔法師」と呼ばれる千葉家が体系化した技術を指す。日本陸軍の歩兵部隊や、警察の機動隊に所属する魔法師の多くが千葉一門の剣術を学んでいる。 魔法師の世界では「剣術」と「剣道」が区別されており、魔法を併用するものを剣術と呼ぶ。そのため、第一高校には剣術部と剣道部が別々に存在する。 マーシャル・マジック・アーツ 魔法を併用した近接戦闘技術で、USNA軍の海兵隊にて開発された。略して「マジック・アーツ」とも。日本では徒手格闘競技として普及しており、魔法科高校にもクラブ活動が存在する。 パラサイト 「Paranormal Parasite(超常的な寄生体)」の略称で、古式魔法の世界における国際定義のひとつ。生物に寄生し変異させる魔性であり、各国で妖魔や悪霊、デーモンなどと呼ばれている存在。一説には、精神に由来する情報生命体と目されている。 作中で遭遇したパラサイトの場合、プシオンを核としサイオンの触手を手足とした情報構造体である。USNAで行われたマイクロブラックホール生成・蒸発実験により次元の壁が揺らぎ、この世界に入り込んだとされる。このケースのパラサイト本体には生存本能以外の自我はほとんどなく、寄生した宿主によって行動原理が決定する。人間に寄生した場合は、その宿主の最も強い想念(「祈り」と呼ばれるもの)によってその自我を形成する。 このパラサイトは複数で個別の意思を持ちながらも意識を共有しており、一定範囲なら仲間の位置も特定できる。「生き延び、仲間を増やす」という同一の目的に従い、宿主となる可能性がある人間に自らの一部を送り込み増殖を図ろうとした。しかし対象の衰弱死による失敗が続き、被害者らが血を一定量失うことから「吸血鬼」と呼ばれ世間を騒がせた。 一科生と二科生 魔法科高校は国から予算が交付されている国策学校であり、一定の成果を求められている。しかし魔法の才能は心理的な理由によって容易に失われてしまい、思春期では特にその傾向が顕著である。毎年それが原因で少なくない魔法科高校の生徒が魔法力を失い退学してゆく。そのための彼らの補欠要員が二科生であるとされている。 二科生は一科生とは違い、教師から魔法実技の個別指導を受けられない。一科生は二科生よりも、平均的に見れば魔法の成績が優秀であり、このような制度も相まって、一科生は二科生に対して差別を行うケースがある(一科生全てがそうではなく、中には真由美や摩利、ほのかや雫のような例がある)。 ただし、一科生と二科生の区別はあくまでも実技の授業の都合上、成績で分けているだけである。その二科生制度自体も、実際は初期の魔法科高校において、年度途中に追加募集された生徒を指導するための十分な数の教師を確保できなかったことから、苦肉の策として進級するまでは集中的に理論を教え、実技を二年生以降から教えるという枠組だった筈が、「補欠」だと誤解されたままになっているだけなのだが、この事実を知る人間は極めて少ない。ウィード 第一高校内での二科生への蔑称。一科生の制服の胸と肩には八枚花弁のエンブレムがあるが、二科生の制服は無地であるため、一科生は自らを花の形から「ブルーム」と呼び、二科生を花の開かない雑草と揶揄して「ウィード」と呼ぶ。二科生に対する差別発言として、風紀委員の摘発対象である。また「紋無し」という異称もあり、こちらも禁止用語に抵触する可能性がある。 なお、この蔑称の由来となっているエンブレムが二科生の制服に無いのは、当時急遽魔法師を増員するために年度途中から募集をかけて集めた追加の生徒用の制服が、発注ミスによりエンブレムが無地の状態で用意されてしまったためで、当時の官僚達が「あえて一科生とニ科生とを分けて互いに対抗意識を持たせ、切磋琢磨させることで魔法力を高めさせる」という建前の元、自らのミスを認めず改善しようとしなかったため定着してしまったものである。これも知る者の少ない真相である。七草真由美は、元の経緯が経緯な上に二種類あるということで無駄に製造コストが掛かり、差別の温床ともなっているこの制服制度は廃止すべきだと考えている。
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