情報構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 21:36 UTC 版)
言語学における情報構造(じょうほうこうぞう)とは、文の中に、情報が形式的に収納される方法のことである[1]。ここでいう情報としては一般に、「聞き手の心のその時点での状態に対応する」面の情報だけを含み、背景(百科事典)的知識の参照、文体の選択、ポライトネス等といった他の面の言語情報は除外する[2]。
- ^ Lambrecht, Knud. 1994. Information structure and sentence form. Cambridge: Cambridge University Press.
- ^ a b c Krifka, Manfred (2008). “Basic notions of information structure”. Acta Linguistica Hungarica (Budapest: Akadémiai Kiadó) 55 (3–4): 243–276. doi:10.1556/ALing.55.2008.3-4.2. ISSN 1216-8076.
- ^ a b c d e f Kučerová, Ivona; Neeleman, Ad (2012). Contrasts and positions in information structure. Cambridge: Cambridge University Press. pp. 1–23. ISBN 978-1-107-00198-5
- 1 情報構造とは
- 2 情報構造の概要
情報構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 17:01 UTC 版)
非協力ゲームを展開形で表記する際に特有な構成要素として情報構造がある。情報構造はしばしば情報分割(英: information partition)と呼ばれる概念を用いて表現される。情報分割 U = [ U 0 , . . . , U n ] {\displaystyle U=[U_{0},...,U_{n}]} はプレイヤー分割 P = [ P 0 , . . . , P n ] {\displaystyle P=[P_{0},...,P_{n}]} の1つの細かな分割であり、プレイヤーi の情報分割 Ui に含まれる集合 u をプレイヤー i の情報集合(英: information set)と呼ぶ。すなわち、ゲームの中で情報集合 u に属する手番 x に到達したとき、プレイヤー i は情報集合 u に含まれるある手番に到達したことを知るが、情報集合 u に含まれるどの手番に到達したかは知らない。したがって情報集合の概念を用いることによって、各プレイヤーが各手番において何を知り何を知らないかを数学的に定義することが可能となる。過去の手番で選択された戦略が全てのプレイヤーから知られているゲームを完全情報ゲーム(英: games with perfect information)と呼び、そうでないゲームを不完全情報ゲーム(英: games with imperfect information)と呼ぶ。情報構造の詳細については展開形ゲームの項目を参照。
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