蔑称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 00:50 UTC 版)
かつて大日本帝国は日中戦争の時点で中華民国軍に対し「鬼畜の如き支那軍」という表現を使用していた。 太平洋戦争(大東亜戦争)では、アメリカとイギリスを敵視し「鬼畜米英」、「鬼畜米帝」と呼び蔑視していた。1942年(昭和17年)4月18日のドーリットル空襲時、B-25型爆撃機の空襲で民間人に被害が出た。朝日新聞社は「鬼畜の敵、校庭を掃射」等を報じた。また病院船に対する誤爆に対し写真週報は「米機鬼畜の所業」、病院船「ぶゑのすあいれす丸」関連で讀賣報知新聞は「鬼畜米機又もやわが病院船襲ふ」、朝日新聞は「病院船に鬼畜の暴虐」と報じた。 1944年(昭和19年)5月22日、ライフマガジン誌は、女性が「海軍将校からプレゼントされた日本兵頭蓋骨のトロフィー」を横目に手紙を書く画像を配信した。同年6月、日本兵の腕の骨からつくったペーパーナイフを連邦議会下院議員がフランクリン・D・ルーズベルト大統領に贈呈した(米軍兵による日本軍戦死者の遺体の切断)。この件が諸外国を通じて日本で報道され、大きな反響を呼んだ。毎日新聞、讀賣報知新聞、朝日新聞など各メディアは一斉に「米鬼」「鬼畜の仕業」と報道した。 他、同時代において国際法違反であるにも関わらず、民間人を標的とした対日焦土化作戦(日本本土空襲)を推し進めたアメリカ陸軍航空軍第21爆撃集団司令官カーチス・ルメイは「鬼畜ルメイ」と蔑称で呼ばれた。
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