模写とは? わかりやすく解説

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も‐しゃ【模写/×摸写】

読み方:もしゃ

[名](スル)似せて写すこと。実物どおりに写しとること。また、そのもの。「壁画を—する」「声帯—」


模写

作者司修

収載図書版画
出版社新潮社
刊行年月2000.3


模写

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 13:54 UTC 版)

模写(もしゃ、: reproduction, reproduce)とは、美術において、他者の作品を忠実に再現し、あるいはその作風を写し取ることでその作者の意図を体感・理解するための手段、方法。またその行為によって生み出されたもの。したがって模写には再現のための知識・技量が必要となる。


  1. ^ 精巧なデジタル技術はこの転写を容易にし、元の作品との判別が困難となると贋作著作権などの問題も生じやすい反面、今後の良好な状態での保存は難しかった作品を後世に残す目的で転写が行われることがある。この場合は作品の鑑賞の目的だけでなく、表現技術や方法、制作意図も併せて保存するために、作品の解体、X線による分析、制作過程や記録の照合などさまざまな解析も行われる。
  1. ^ a b c d 東京芸術大学大学院文化財保存学日本画研究室(編)『図解 日本画の伝統と継承:素材・模写・修復』東京美術 2002 ISBN 4808707233 pp.56-75.


「模写」の続きの解説一覧

模写

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 08:38 UTC 版)

伴大納言絵詞」の記事における「模写」の解説

伴大納言絵巻の模写は5点ほどが存在するとされている。2010年になって中野幸一早稲田大学名誉教授1980年代前半購入した新たな模写の存在明らかにされた。この模写では、色彩文様精細な復元加えて原本では剥落してしまった人物など部分巧みに復元されており、衣服模様などが上記X線調査結果大部分一致することが判明するなど、今後の研究における重要な資料になると期待されている。この模写は、収められていた桐箱張り紙記述から、幕末画家冷泉為恭もしくは彼の一門が手がけたとみられる

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模写

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 00:20 UTC 版)

フィンセント・ファン・ゴッホ」の記事における「模写」の解説

詳細は「フィンセント・ファン・ゴッホの模写作品」を参照 ミレー種まく人1850年油彩キャンバスボストン美術館ファン・ゴッホ種まく人1889年10月サン=レミ油彩キャンバス80 × 64 cm個人コレクションF 690, JH 1837。 ファン・ゴッホは、最初期からバルビゾン派画家ジャン=フランソワ・ミレー敬愛しており、これを模写したデッサン油絵多く残している。ニューネン時代書簡で、アルフレッド・サンシエの『ミレー生涯と作品』で読んだという「彼〔ミレー〕の農夫自分が種をまいているそこの大地の土で描かれている」という言葉引用しながら、ファン・ゴッホは「まさに真を衝いた至言だ」と書いている。 アルル時代1888年6月)には、白黒ミレー構図模写しながら、ドラクロワのような色彩取り入れ黄色にあふれた種まく人』を描き上げた。このほか、「掘る人(耕す人)」、「鋤く人」、「麦刈りをする人」などのモチーフとりあげて絵にしている。しかし、生身農民多様な農作業細かく観察していたミレー異なりファン・ゴッホ実際に農民の中で生活したことはなく、描かれた人物にも表情乏しい。むしろ、ファン・ゴッホにとって、これらのモチーフ聖書におけるキリストたとえ話出てくる象徴的意味与えられたものであった例えば「種まく人」は人の誕生や「神の言葉種まく人」、「掘る人」は楽園追放され人間苛酷な労働、「麦刈り」は人の死を象徴していると考えられている。ファン・ゴッホ自身手紙で、「僕は、この鎌で刈る人……の中に人間は鎌で刈られ小麦のようなものだという意味で、死のイメージ見たのだ。」と書いている。「種まく人アルル時代立て続け描かれているのに対し、「麦刈りをする人」は主にサン=レミ移ってから描かれている。また、「掘る人」も、1887年夏から1889年春までは完全に姿を消していたが、サン=レミ移ってから、特に1890年春に多数描かれている。 レンブラントラザロの復活ファン・ゴッホラザロの復活1890年サン=レミゴッホ美術館F 677, JH 1972サン=レミ時代には、発作のため戸外での制作制限されたこともあり、彼に大きな影響及ぼした画家であるドラクロワレンブラントミレーらの版画複製をもとに、油彩画での模写を多く制作したゴッホは、模写以外には明確に宗教的な主題作品制作していないのに対しドラクロワからは『ピエタ』や『善きサマリア人』、レンブラントからは『天使半身像』や『ラザロの復活』という宗教画選んで模写していることが特徴である。ゴッホは、ベルナールの手紙に、「僕が感じているキリストの姿を描いたのは、ドラクロワレンブラントだけだ。そしてミレーキリスト教理描いた。」と書いている。サン=レミでは、そのほかにギュスターヴ・ドレの『監獄中庭』やドーミエの『飲んだくれ』など何人かの画家模写したが、オーヴェル移ってからは1点除き模写を残していない。 ファン・ゴッホはこれらの模写を「翻訳」と呼んでいた。レンブラント白黒版画模写したラザロの復活』(1890年)では、原画中心人物であるキリストを描かず、代わりに太陽描き加えることにより、聖書主題借りながらも個人的な意味を付与していると考えられる。この絵の2人女性マルタマリアルーラン夫人ジヌー夫人想定しており、また蘇生するラザロファン・ゴッホ容貌似ていることから、自分自身南仏太陽の下蘇生するとの願望表しているとの解釈示されている。

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模写

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/02 16:21 UTC 版)

狩野養信」の記事における「模写」の解説

養信は、職務とは別に古画の模写に力を入れた東京国立博物館所蔵分だけで、絵巻130巻以上、和漢古画550点以上ある。詞書書風は勿論、絵具剥落虫損まで忠実に写し取る、「現状復元」を行っている。彩色省略されたものは、摸本からの摸写推測される。 養信は模写の為、徳川将軍家はもちろん、『集古十種』などの編纂模本多く所蔵していた松平定信白河文庫狩野宗家中橋家や、住吉家らを始めとする諸家から、原本模本借りて写した公務江戸離れられない為、京都・奈良弟子派遣して写させたり、ついにはどこの寺からでも宝物取り寄せられるよう、寺社奉行から許可得た。死の12日前まで、細川家蒙古襲来絵詞写した。 最も早い時期の模写は、数え年11歳の「保元平治物語物語屏風」右隻(東京国立博物館)である。父栄信指導考えられる

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 05:49 UTC 版)

瑞応麒麟図」の記事における「模写」の解説

後世の模写として以下がある。 明代の沈慶による模写。フィラデルフィア美術館。画中のキリンジグザグ模様加えられている。 清代の陳璋(中国語版)による模写。北京中国国家博物館。画中のキリン明瞭な斑紋模様加えられている。

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