エネルギーとは? わかりやすく解説

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エネルギー

英語:energy

「エネルギー」の基本的な意味

「エネルギー」とは、物体現象が持つ働きをする能力のことである。エネルギーは、物体運動位置温度などの状態によって異なる形で存在し相互に変換される主なエネルギーの形態には、運動エネルギー位置エネルギー熱エネルギー化学エネルギーなどがある。エネルギーは、物体現象働きをする際に、他の形態に変換されることが一般的である。

「エネルギー」の語源

「エネルギー」という言葉は、古代ギリシャ語の「ἐνέργεια」(enérgeia)に由来する。これは、「活動」「働き」を意味する言葉であり、17世紀の哲学者・数学者であるゴットフリート・ライプニッツが、物体運動状態を表す言葉として「エネルギー」を用いたことが始まりである。以降物理学化学などの分野広く用いられるようになり、現代では多様なエネルギー形態を指す言葉として定着している。

「エネルギー」の類語

「エネルギー」には、いくつかの類語存在する例えば、「パワー」は、物体現象が持つ働きをする能力を指す言葉であり、「エネルギー」と同様に用いられることがあるまた、フォース」は、物体に働く力を意味し、エネルギーと密接に関連している。さらに、「ポテンシャル」は、物体が持つ潜在的なエネルギーを指す言葉であり、エネルギーの一種として捉えられることがある

「エネルギー」に関連する用語・知識

運動エネルギー

運動エネルギーとは、物体運動している際に持つエネルギーのことである。運動エネルギーは、物体質量速度依存し速度が増すほど運動エネルギー増加する例えば、車が加速する際には、運動エネルギー増加している。

位置エネルギー

位置エネルギーとは、物体が持つ位置によって決まるエネルギーのことである。重力の働く環境では、高い位置にある物体ほど位置エネルギー大きくなる例えば、山の頂上にある岩が転がり落ちる際には、位置エネルギー運動エネルギー変換される

熱エネルギー

熱エネルギーとは、物体温度によって決まるエネルギーのことである。温度が高いほど、物体分子原子活発に運動し熱エネルギー大きくなる例えば、熱湯浸かった金属冷める際には、熱エネルギー周囲空気伝わっていく。

化学エネルギー

化学エネルギーとは、物質化学反応によって生じるエネルギーのことである。化学エネルギーは、物質組成や状態に依存し化学反応が進むことで他のエネルギー形態変換される例えば、石油燃焼させることで、化学エネルギー熱エネルギー変換される

「エネルギー」を用いた例文

1. 太陽光利用して電気エネルギー生成する太陽光発電は、環境にやさしいエネルギー源として注目されている。 2. 風力発電は、風の運動エネルギー利用して電気エネルギー生成する方法である。 3. バッテリーは、化学エネルギー電気エネルギー変換して様々な電子機器動力源として利用されている。

energy

別表記:エネルギー、エナジー

「energy」とは・「energy」の意味

「energy」は英語で、主に「エネルギー」や「活力」を意味する可算名詞である。また、「energy」は形容詞としても使用されることがあり、エネルギーに満ちた様子を表す。ドイツ語では、「Energie」と表記され同様の意味を持つ。

「energy」の複数形

「energy」の複数形は、「energies」である。例えば、「renewable energies」は、「再生可能エネルギー」という意味になる。

「energy」のスラングとしての意味

スラングとしての「energy」は、特定の雰囲気状況におけるエネルギーを指すことがある例えば、「positive energy」は、「ポジティブ雰囲気」を意味する

「energy」の発音・読み方

「energy」の発音は、「エナジー」/énərdʒi/であり、アクセント第1音節に置かれる日本語では、「エネルギー」と表記されることも多い。

「energy」の語源・由来

「energy」の語源は、古代ギリシャ語の「energeia」であり、元々は「活動」や「働き」を意味していた。その後ラテン語経て英語に取り入れられ、「energy」という言葉誕生した

「energy」の類語

「energy」の類語には、「power」「vitality「force」strength」などがある。これらの言葉は、いずれもエネルギーを持つことや活力満ちた状態を表す。

「energy」を含む英熟語・英語表現

「top energy」とは

top energy」は、スラング表現であり、「最高のエネルギー」や「最高潮活力」を意味する例えば、パーティー盛り上がっている様子を表す際に使われることがある

「energy」の使い方・例文

1. Solar energy is a clean and renewable source of power.(太陽エネルギーは、クリーン再生可能な電力源である。)
2. She has a lot of energy and enthusiasm for her work.(彼女は仕事に対して多くのエネルギーと熱意持っている。)
3. The energy consumption of the building has been reduced by 30%.(その建物エネルギー消費量30%削減された。)
4. The athlete showed incredible energy during the race.(その選手レース中に信じられないほどのエネルギーを発揮した。)
5. The country is investing in alternative energy sources.(その国は、代替エネルギー源に投資している。)
6. The energy-efficient appliances help save electricity.(省エネ家電電気節約に役立つ。)
7. The energy crisis has led to an increase in fuel prices.(エネルギー危機燃料価格の上昇につながった。)
8. The company is focusing on developing new energy technologies.(その企業新しいエネルギー技術の開発注力している。)
9. The room was filled with positive energy.(その部屋ポジティブなエネルギーに満ちていた。)
10. The energy sector plays a crucial role in the global economy.(エネルギー部門は、世界経済において重要な役割果たしている。)

エネルギー【(ドイツ)Energie】

読み方:えねるぎー

物事なしとげる気力活力精力。「仕事で—を消耗する」「若い—」

物体物理的な仕事をすることのできる能力力学的エネルギー運動エネルギー位置エネルギー)のほか、光・電気・熱・化学原子などの各エネルギーがある。さらに相対性理論によれば質量そのものもエネルギーの一形態である。

エネルギー資源」の略。

[補説] 英語ではエナジー(energy)。


エネルギー


エネルギー

英訳・(英)同義/類義語:energy, Free energy

質量速度定義される基本的物理量物体物質が、仕事や、化学反応を行う能力尺度ポテンシャル)。

エネルギー

作者秋倉潤奈

収載図書Kanon&AIR SS 青空
出版社角川書店
刊行年月2002.11


エネルギー(Energy)

読み方:えねるぎー

  1. 精力の事。精力絶倫の人を指して「エネルギーが強い」といふ。
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エネルギー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 13:37 UTC 版)

物理学において、エネルギー: Energie)またはエナジー: energy)は、仕事をすることのできる能力のことを指す[1][2][3]。物体や系が持っている仕事をする能力の総称[4]。エネルギーのSI単位は、ジュール(記号:J)である。


注釈

  1. ^ : the vis viva dispute
  2. ^ : Helmholtz free energy
  3. ^ : Gibbs free energy
  4. ^ : exergy
  5. ^ 系全体のハミルトニアンの固有状態を特にエネルギー固有状態と呼び、固有値をエネルギー固有値と呼ぶ。エネルギー固有状態とは、エネルギーがある 1 つの値に定まった状態を指し、エネルギー固有値はそのときの系のエネルギーに等しい。
  6. ^ 正確にはその 1/2

出典

  1. ^ a b 小学館『デジタル大辞泉』
  2. ^ a b 岩波書店『広辞苑』、第5版、301頁、「エネルギー」。
  3. ^ 朝永 1981, p. 67.
  4. ^ a b c d 培風館『物理学辞典』(1998)、pp.191-193。
  5. ^ 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版 産業技術総合研究所、計量標準総合センター、p.106 表4、2020年4月
  6. ^ 計量単位令(平成四年政令第三百五十七号)別表第6(第5条関係) 第13号”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年12月17日閲覧。
  7. ^ 国際単位系(SI)第9版(2019)日本語版 産業技術総合研究所、計量標準総合センター、pp.128-129、2020年4月
  8. ^ 計量単位令 別表第7、項番14
  9. ^ a b c 『世界大百科事典』第3巻、pp.613-615、エネルギー。
  10. ^ 山本義隆、『古典力学の形成 ニュートンからラグランジュへ』、日本評論社 (1997)、pp.181-184。
  11. ^ 「はじめて学ぶ科学史」p89-92 山中康資 共立出版 2014年9月25日初版1刷
  12. ^ 江沢 2002, pp. 112–116, §6.3 観測.
  13. ^ 須藤, 2008 & 12.3 演算子と固有値・固有ベクトル, pp. 177–180.
  14. ^ 江沢 2002, pp. 127–128, §7.1 定常状態.
  15. ^ 江沢 2002, pp. 121–122, 127–128, §6.3 観測; §7.1 定常状態.
  16. ^ a b 江沢 2002, pp. 100–103, §6.1 物理量を表す演算子.
  17. ^ 砂川 1987, pp. 227–229, 第 5 章 マクスウェルの方程式 §2 電磁場のエネルギーと運動量.
  18. ^ 砂川 1987, pp. 74–75, 第 1 章 静電場 §6 静電場のエネルギーとマクスウェルの応力.
  19. ^ 砂川 1987, pp. 227–229, 284–286, 第 5 章 マクスウェルの方程式 §2 電磁場のエネルギーと運動量; 第 7 章 電磁波とその放射 §1 自由空間における電磁波.
  20. ^ 砂川 1987, pp. 111–112, 229–233, 第 2 章 定常電流 §2 オームの法則; 第 5 章 マクスウェルの方程式 §2 電磁場のエネルギーと運動量.
  21. ^ 砂川 1987, pp. 229–233, 284–286, 第 5 章 マクスウェルの方程式 §2 電磁場のエネルギーと運動量; 第 7 章 電磁波とその放射 §1 自由空間における電磁波.
  22. ^ 「科学は歴史をどう変えてきたか その力・証拠・情熱」p145-148 マイケル・モーズリー&ジョン・リンチ著 久芳清彦訳 東京書籍 2011年8月22日第1刷
  23. ^ 「科学は歴史をどう変えてきたか その力・証拠・情熱」p160-161 マイケル・モーズリー&ジョン・リンチ著 久芳清彦訳 東京書籍 2011年8月22日第1刷
  24. ^ 「科学は歴史をどう変えてきたか その力・証拠・情熱」p185 マイケル・モーズリー&ジョン・リンチ著 久芳清彦訳 東京書籍 2011年8月22日第1刷
  25. ^ https://www.fepc.or.jp/enterprise/jigyou/world/index.html 「世界のエネルギー消費と資源」電気事業連合会 2019年11月26日閲覧
  26. ^ a b 「エネルギー革命」『世界大百科事典』 3巻、平凡社、615頁。 
  27. ^ 八坂保能編著『電気エネルギー工学 新装版 発電から送配電まで』森北出版、2017年、5-6頁。 
  28. ^ 八坂保能編著『電気エネルギー工学 新装版 発電から送配電まで』森北出版、2017年、6頁。 
  29. ^ [1]
  30. ^ International Energy Agency (IEA). “Unit Converter” (英語). 2012年4月29日閲覧。



エネルギー(ENERGY)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 07:07 UTC 版)

スタートレック (マイコンゲーム)」の記事における「エネルギー(ENERGY)」の解説

エンタープライズ保有エネルギー。満タン時は一般に4000。これもゼロになると負け宇宙基地に着くと消費分が補充される

※この「エネルギー(ENERGY)」の解説は、「スタートレック (マイコンゲーム)」の解説の一部です。
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