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三省堂 大辞林

三省堂三省堂

じんかん 0 【人間】

〔「ジン」「カン」ともに漢音〕人の住む世界世間にんげん
「―に流行する欺詐(ぎさ)術策容体なり/学問ノススメ諭吉)」

» (成句)人間到る処青山あり

にんげん 0 【人間】

(1)機械動植物木石などにはない、一定の感情理性人格有する)ひと。人類

(2)(ある個人の)品位人柄人物
「なかなかの―だ」「あの人は―ができている」
(3)人の住む世界世間世の中じんかん
「わがすることを―にほめあがむるだに興ある事にてこそあれ/大鏡(実頼)」
〔「にん」「けん」ともに呉音
» (成句)人間到る処青山あり
» (成句)人間は万物の尺度である
» (成句)人間万事塞翁が馬
» (成句)人間僅か五十年

ひとま 【人間】

(1)人のいないすき。人が見ていない間。
「―守り葦垣越しに我妹子を相見しからに言そさだ多き/万葉 2576」

(2)人が訪れないこと。
「少し契りのさはりある―をまことと思ひけるか/謡曲女郎花
「人間」に似た言葉
  個人      人物



物語要素事典

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人間

★1a.神が人間を造る

イソップ寓話集』岩波文庫版)240プロメテウスと人間」  ゼウス命令プロメテウスが人間と造るが、が多すぎたので、いくらかをつぶして人間に造りかえた。その結果、姿は人間でありながらの心を持つものができた。

イソップ寓話集』岩波文庫版)430人類創造」  プロメテウス粘土から人間を造った時、粘土ではなく涙と混ぜた。だから、人間から涙を切り離すことはできない

エヌマ・エリシュ古代アッカド)  マルドゥーク神は原母神ティアマト闘い、これを倒す。ティアマトそそのかし戦争をひき起こし悪神としてキング召還される。マルドゥークはじめとする神々たちはキング血管を切り、流れる血から人間を造り出す。人間は神々下働きをするよう定められる。

仕事と日ヘシオドス)  ゼウス人類に禍いを与えようと考えヘパイストスに命じ、土をでこねて人形を造らせる。人形には、美し乙女の姿・冠や首飾り・甘い言葉不実な心など、さまざまなものが神々から贈られ、パンドラ(パンドレ)と名づけられるパンドラエピメテウスの妻になる。

二人兄弟物語古代エジプト)  兄夫婦別れ(あるいは)の谷で一人暮らすバタ神々憐れみ、陶工クヌムが、すべての神々種子を入れた絶世の美女造りバタに妻として与える。しかし妻は後にバタ裏切る→〔夫〕5a

封神演義14回  太乙真人が、蓮花二つ蓮葉三枚三才天地人上中下・頭身脚)にかたどって机上配置し、数百年かけて煉った金丹用いてナタナタク)の魂魄蓮葉導入すると、ナタは人間の形となって机上に起き上がり、床に跳び下りた。

*→〔息〕1・〔眠り〕2の『創世記第2章

*→〔木〕4eの『ギュルヴィたぶらかしギュルヴィの惑わし)』(スノリ)第9章。

*→〔土〕1の『風俗通義』。

*神が人間を祝福する→〔神〕7bの『人間歳』(武者小路実篤)。

★1b.神が、人間の形態変える

饗宴プラトン)  原始時代の人間には、男・女両性具有の、三種の性があった。男は太陽から、女は地球から、両性具有者は月から発生したため、身体球状だった。彼らは一つ身体に、二つの顔四本の手・四本の足を有していた。ある時、ゼウス球状人間たちの身体を、縦に真二つに切り離し、それ以来、彼らは互いにもとの半身求め合うようになった。これが、男女の愛・男性同士愛・女同士の愛の起源である〔*アリストファネスが語る物語〕。

★2.鬼が人を造る

長谷草子御伽草子)  朱雀門の鬼が、いろいろの死人良い部分を集めて女を作った。百日過ぎれば、魂が定着して本当の人間になるはずだった→〔百〕1。

★3.骨をつないで人を造る

エゼキエル書37章  主なる神の霊が、「わたし(エゼキエル)」を多く人々の骨が満ちた谷へ置く。「わたし」が主に命ぜられたように預言すると、カタカタと音をたてて骨と骨が近づき、その上に筋と皮が生じて、彼らは生き返りついには集団となった。

加賀見山再岩藤かがみやまごにちのいわふじ汐入捨場」  局(つぼね)岩藤が、中老尾上自殺追い込む(*→〔仇討ち〕6の『鏡山旧錦絵』)。尾上召使お初が、主人の仇の岩藤を斬って二代目尾上となる。一年後、二代目尾上先代命日墓参りをし、汐入堤の馬捨場まで来ると、土手に散らばった白骨寄り集まって岩藤の姿になる。岩藤恨み言葉尾上に浴びせた後、日傘をさして宙を飛んで行く。

還城楽物語御伽草子)  馬頭女が亡き竜王の骨をつないで再び生前の姿にもどすが、おとがいの骨一つが足らなかったので、代わりに納蘇利大臣の膝のふしを取って、これを糸でつなぐ。竜王は馬にうちまたがり、還城楽軍勢闘う〔*入鹿幸若舞中でも、同様の話が入鹿の口から語られる〕。

撰集抄5-15  西行高野の奥に住んでいた頃、死人の骨をとり集めて反魂秘術おこない、人を造ったことがあった。しかし、色悪く心もなく、声は吹き損じた笛のごとくであった。

★4.近代現代人造人間

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?ディック)  核戦争後の地球死の灰汚染され、多く人々が他の惑星移住する。異星環境下でも作業できるアンドロイド大量生産され、次々新型開発されるにつれて外見もとより内臓血液も人間そっくりになり、アンドロイド地球侵入しても人間と区別がつかない疑似記憶移植されて自分を人間だと思うアンドロイドがおり、逆に自分アンドロイドかも知れぬと疑う人間もいる〔*ブレードランナースコット)の原作〕。

フランケンシュタインメアリ・シェリー)  科学者フランケンシュタインが、死体素材として人造人間作る。本来善良な心を持っていた人造人間は、醜怪な姿ゆえ人々恐れられ迫害されたため、人類憎悪何人かを殺す。フランケンシュタイン人造人間を殺すべく、北極氷原追いつめるが、力尽きて死ぬ。人造人間最北果てに姿を消し、自らを火葬する。

フランケンシュタインホエール)  死体から作られた人造人間は、怪物のごとき容姿だったが、湖畔出会った少女は、彼を見ても恐がらなかった。少女怪物に花を手渡し二人は花をに浮かべて遊ぶ。花がなくなったので、怪物は花の代わりに少女を浮かべようと、湖へ投げ入れる少女水死する。怪物山の風小屋立てこもり、群集に火をかけられて焼け死ぬ〔*同類物語落語の形で語るのが、→〔子捨て〕5の『後生鰻(うなぎ)』〕。

未来のイヴリラダン)  完璧美女アリシャ凡庸俗悪な魂を持っていたので、恋人イギリス貴族エワルド卿は失望する。アメリカ発明家エディソンが、アリシャそっくりでしかも高雅な魂を持つ人造人間ハダリーを造り、エワルド卿に与える。しかし、船火事でハダリーは焼けてしまう。

ロストワールド手塚治虫)  豚博士はふとって醜かったので、誰も嫁に来ない。そこで豚博士植物から人間の少女造り出し、妻にしようと考える。しかし豚博士はママンゴ星で恐竜に食われてしまう。植物から造られた少女あやめは、敷島健一少年とともにママンゴ星に住む(*→〔地球〕4)。遠い未来、彼らの子孫である動植物人が、地球人握手することになるであろう

*瓶(びん)の中の人造人間→〔瓶(びん)〕1の『ファウスト』(ゲーテ第2部第2幕。

美貌人造人間→〔両性具有〕1の『メトロポリス』(手塚治虫)。

動物を人間に改造する→〔島〕6bの『モロー博士の島』(ウェルズH・G・)。

*人間の心を改造する→〔心〕1bの『時計じかけのオレンジ』(キューブリック)。

★5.新人類誕生

第四間氷期安部公房)  地球は今、五千万年一度変動期を迎えつつあり、今後海底火山いっせい噴火により、海面毎年三十メートル以上も上昇し、四十年後には千メートル越えて、人類生存が困難になる、との予測なされる極秘のうちに対策検討され、海底植民地開発協会が、妊娠中絶された胎児買い取り水棲人育て上げて、彼らに人類未来を託そうとする→〔分身2a

*→〔記憶〕5の『幼年期の終わり』(クラーク)。

★6.人間の中に潜む獣性

モロー博士の島ウェルズH・G・)  モロー博士の島からイギリスに帰った「私(プレンディック)」は(*→〔島〕6b)、日々出会う男女たちが退化して獣性をあらわすのではないか、との不安を覚えた。町へ出ると、女たち猫のようにすり寄ってくる。疲れ労働者は傷ついた鹿のようだ。牧師説教は、のたわ言に聞こえる。図書館で熱心に読書する人々は、獲物待ち受ける見えのだった

外見は人間だが、その本性動物→〔眉毛・睫毛〕1。



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人間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/09 03:25 UTC 版)

人間(にんげん)は、社会的なありかた、関係性人格を中心にとらえた「ひと」あるいは「」のことである。また、その存在のありかた全体を指すこともある。


  1. ^ 土井かおる『よくわかるキリスト教』p.29, PHP研究所, 2004, ISBN 456963494X
  2. ^ 土井かおる『よくわかるキリスト教』p.38
  3. ^ 土井かおる『よくわかるキリスト教』p.38
  4. ^尾崎和彦『生と死・極限の医療倫理学』創言社, 2002, p.264)
  5. ^ 土井かおる『よくわかるキリスト教』p21
  6. ^ アウグスティヌス以前には原罪という思想は明確にはなかった、また東方正教会にもなかった、とされる。(土井かおる『よくわかるキリスト教』p.20)
  7. ^ 尾崎和彦『生と死・極限の医療倫理学』創言社, 2002, p.264
  8. ^ 尾崎和彦『生と死・極限の医療倫理学』創言社, 2002, p.264
  9. ^ 尾崎和彦『生と死・極限の医療倫理学』創言社, 2002, p.264
  10. ^ 表現自体は「書経」の泰誓上から来たものである
  11. ^ こうした観点を端的に表現した概念としては、社会生物学の「利己的遺伝子」の概念などが挙げられるリチャード・ドーキンスの著『利己的な遺伝子』で広く知られるようになった)
  12. ^ 生物学的観点だけで人間のことを探求し記述したとしても人間のことを把握したことにはならないということである。ただし社会学などの、文化的側面が生物学的側面と独立している、あるいは対比的であるという前提についてはE.O.ウィルソン『知の統合』などの批判はある
  13. ^ホモ・エコノミクス(経済人)」といった表現もある。
  14. ^ 勿論その時代にあっても多くの場合は相手も同じ人間である(理解し合うこともできるし、子供も作れる)ということを理屈の上では理解していたであろう。しかし感情的に同類と見なすことができなかったのである。
  15. ^ 養老孟司『死の壁』新潮社、2004年、90~94項
  16. ^ ヒト科ヒト属に属するヒト
  17. ^ もしも 地球外生命、異人類が存在し、もしも それが独自の文化や社会(いわゆる宇宙人地球外文明)を形成していたとした場合には、「どの段階から人間として尊重すべきか?」「彼らがその形質上において地球上の生物とは異なる存在であろうとも、その何等かの特徴を持って人間として扱うべきではないか?」「ヒトという動物の中の一種族のみが人間と言えるのか?」「文化や知能が一定レベル以上であれば人間と見なしてもよいのではないか?」などということを大真面目に考えたり議論したりしている者たちもいるということである。SF作品(あくまでフィクション)では、我々の考える所の人道と同じ概念を共有出来る生命ならばそれは即ち人間である、などとして物語を展開することなどは多々見受けられる。
  18. ^ 俗に、「人」という漢字には、2つの存在が支えあっている様子が描かれている、ともいう。






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