狂言とは? わかりやすく解説

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きょう‐げん〔キヤウ‐〕【狂言】

読み方:きょうげん

日本の古典芸能の一。猿楽こっけいな物真似(ものまね)の要素洗練されて、室町時代成立したせりふ劇。同じ猿楽から生まれた能に対する。江戸時代には大蔵和泉(いずみ)・(さぎ)の三流があったが、鷺流明治末期廃絶した本狂言と間(あい)狂言に大別される能狂言

歌舞伎また、その出し物歌舞伎狂言

人をだますために仕組んだ作り事。「—強盗

道理はずれた言葉動作

仏法を知らざる痴人(ちじん)の—なり」〈正法眼蔵礼拝得髄〉

戯れ言葉ざれごと冗談また、ふざけておもしろおかしく言うこと。

正直にては良き馬はまうくまじかりけりと—して」〈盛衰記三四

「狂言」に似た言葉

狂言

読み方:キョウゲン(kyougen)

中世代表する喜劇


狂言(きょうげん)

名称
狂言
<きょうげん>

区分
重要無形文化財

保持
茂山 七五三
<しげやま しめ>
芸名 茂山 千作
<しげやま せんさく>
京都府
野村 太良
<のむら たろう>
芸名 野村 萬
<のむら まん>
東京都

解説
狂言は,平安時代猿楽直系芸能で,我が国生んだ最古喜劇である。猿楽から派生した楽劇である能が完成をみせはじめる十四世紀から,能と狂言とはそれぞれの専門分かれながら,しかも同じ舞台で交互に上演されるのを常として,互いに影響与えあって発達をとげた。歌舞要素規制される能とは違って,狂言はせりふを中心とする劇であるため,脚本固定遅れてほぼ十八世紀入ってからと考えられるが,その前後から演技基礎としての歌舞修練がより重視される至り,独自の格調のある明朗洒脱なせりふ劇として大成した


きょうげん〔狂言〕

能楽一部、または芝居演目外題)をいう。
能楽合間に演ぜられる軽い喜劇能狂言(「末広」「靱猿」など)と、歌舞伎劇脚本総称する歌舞伎狂言(「勧進帳」「道成寺」など)との2種がある。人形両者から題材とっているが、羽子板場合はほとんど後者のみ。

狂言

名称: 狂言
ふりがな きょうげん
芸能工芸区分 芸能
種別 能楽
認定区分 各個認定
指定年月日 1967.04.10(昭和42.04.10)
解除年月日
指定要件
備考
解説文:  狂言は、平安時代猿楽さるがく】の直系芸能で、わが国生んだ最古喜劇である。猿楽から派生した楽劇がくげき】である能が完成見せはじめる十四世紀から、能と狂言とはそれぞれの専門分かれながら、しかも同じ舞台で交互に上演されるのを常として、互いに影響与えあって発達をとげた。歌舞要素規制される能とは違って、狂言は科白【せりふ】を中心とする劇であるため、脚本固定遅れてほぼ十八世紀入ってからと考えられるが、その前後から演技基礎としての歌舞修練がますます重視される至り、独自の格調のある明朗洒脱な科白劇として大成したその間歌舞伎狂言をはじめ人形浄瑠璃その他の近世芸能多大影響与え現代においても、それ自体高い水準舞台芸術として広く愛好されている。
芸能のほかの用語一覧
演芸:  講談
組踊:  組踊立方  組踊音楽歌三線
能楽:  狂言  能シテ方  能ワキ方  能囃子方大鼓

狂言

読み方:きょうげん

  1. たくらんだ仕事をいふ。狂言を書く、狂言をやるといふなり。
  2. たくらんだ芝居

狂言

読み方:きょうげん

  1. 歌舞伎芝居のしくみ。〔歌舞伎

分類 歌舞伎

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狂言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/30 22:28 UTC 版)

狂言(きょうげん)は、猿楽から発展した日本の伝統芸能で、猿楽の滑稽味を洗練させた笑劇明治時代以降は、および式三番とあわせて能楽と総称する。


注釈

  1. ^ 通常、狂言師は子供のころに、「靱猿」のサル役でデビューする。
  2. ^ 森田流笛方として活動する一方で何本もの新作狂言を書いた。2016年没

出典

  1. ^ a b c 狂言』 - コトバンク
  2. ^ a b c d e f g h i j 北川忠彦、安田章(校注)『完訳日本の古典 48 狂言集』(小学館 1985年)pp.396-402「解説 二」
  3. ^ 今尾哲也『河竹黙阿弥 : 元のもくあみとならん』ミネルヴァ書房〈ミネルヴァ日本評伝選〉、2009年。ISBN 978-4-623-05491-6 
  4. ^ 『完訳日本の古典 48 狂言集』p.44、p.90
  5. ^ 狂言面』 - コトバンク
  6. ^ 『完訳日本の古典 48 狂言集』pp.410-441「狂言名作解題」
  7. ^ a b c d e 『笑いの芸術・狂言』(1998)、pp.30- 33
  8. ^ 濯ぎ川(すすぎがわ)”. 文化デジタルライブラリー. 2023年4月2日閲覧。
  9. ^ 『狂言ハンドブック 第3版』(2008)m、P.139
  10. ^ 『野村萬斎 What is 狂言?』(2003)、pp118 - 119



狂言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 16:46 UTC 版)

大藏基誠」の記事における「狂言」の解説

東京中心に全国能楽堂ホールにて年間100公演ほどをこなす。

※この「狂言」の解説は、「大藏基誠」の解説の一部です。
「狂言」を含む「大藏基誠」の記事については、「大藏基誠」の概要を参照ください。


狂言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 23:24 UTC 版)

平等寺 (京都市下京区)」の記事における「狂言」の解説

因幡堂」、「鬼瓦」、「仏師」、「六地蔵」、「金津」など複数の狂言で舞台として登場する

※この「狂言」の解説は、「平等寺 (京都市下京区)」の解説の一部です。
「狂言」を含む「平等寺 (京都市下京区)」の記事については、「平等寺 (京都市下京区)」の概要を参照ください。

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狂言

出典:『Wiktionary』 (2021/08/14 23:38 UTC 版)

名詞

きょうげん

  1. 日本語名詞)6と並行して発達してきた、日本伝統演劇作品現実的世俗的かつ、しばしば風刺的な内容で、一場物(物語上、地理的な移動を含む場合もある)。ごく少数作品のみで仮面着ぐるみ用いる。室町時代成立能狂言主として 3と区別するために用い呼称)。
  2. での行事として上演される民俗芸能的な演劇念仏狂言、大念仏狂言固有名詞冠して壬生みぶ狂言」、「千本ゑんま堂狂言」、「嵯峨大念仏狂言」などと呼ばれる
  3. 芝居のこと。歌舞伎のこと。例:曽我狂言
  4. 3の意味から、嘘である作り事作り話主として、人をだまして利益を得るために行なう。例:狂言強盗

発音(?)

キョ↗ーゲ↘ン

関連語


「狂言」の例文・使い方・用例・文例

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