空間とは? わかりやすく解説

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くう‐かん【空間】

読み方:くうかん

物体存在しない空いている所。また、あらゆる方向への広がり。「—を利用する」「宇宙—」「生活—」

哲学で、時間とともにあらゆる事象根本的な存在形式。それ自体全方向への無限の延長として表象される。→時間

数学で、理論考え前提としての一つ定まった集合。その要素(元)を点とよぶ。普通は三次元のユークリッド空間をいう。

物理学で、物体存在し現象の起こる場所。古典物理学では三次元のユークリッド空間をさしたが、相対性理論により空間と時間との不可分な相関性知られてからは四次元リーマン空間導入された。


空間

読み方:クウカン(kuukan), スキマ(sukima)

物がなく、あいているところ


くうかん 【空間】

宗教世界では、空間に対して聖なる空間と、俗なる空間、との意識を持つ。聖なる空間は、他の空間とは異な固有の価値内容そなえた場所と解されている。例えば神が住むと考えている場所などである。

空間

非常に頻繁に使う言葉だが、実はとても奥が深い絵画においては一般的には三次元的な奥行きを指すことが多いが、画面中に線が引かれたり、絵の具置かれたりした結果として生まれる、効果そのものを指すこともあれば、画面中に構築され仮象空間全体を指すこともある。ちなみに哲学世界ではアリストテレスは、空間を個々のものが占有する場所と定義しニュートンは、物体とは別に存在する実体とし、ライプニッツは、物体間の関係に過ぎない定義した。人がどういう意味を込めて空間という言葉使っているかは、十分注意を払って理解する必要がある

空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 00:52 UTC 版)

(くうかん、: space)とは、


注釈

  1. ^ ニュートン力学を整理・発展させた物理学・力学を古典物理学古典力学でも空間の扱いは基本的にニュートン力学と同様である。
  2. ^ 進土五十八(1977):東京の緑:東京都造園建設業協同組合『私はこれまで「造園作品」と「造園空間」を区別して考えるべきだと話してきた。額縁の中に収めた立体絵画が「造園作品」である。「造園作品」の中に利用者が多数入り込むとその良さは半減する。「造園空間」はこの逆に人間のいる風景である。多数の利用者が入り込むことで活気が生じ好ましい雰囲気が醸成する。そんな構成が要件である。この二つの違いは,私園と公園の差に典型的であるが,和洋の違いや,観賞式の室町期の庭に対する廻遊式の江戸期との違いとも対応する。これを各空間構成の相違として考察すると,「作品」は定位置からの高い注視密度に耐えうるためか造形的構成が緻密で次第に芸術性や高踏的な美の追及へとエスカレートしやすい。「空間」は多方面からの眺望が前提なので各部分は余り注視されない。むしろ変化に重きが置かれ,全体的編成と各種利用目的に対する空間分割のバランスが重視される。これはまた,精巧に組みたてられた細部をつないで出来上がった庭と全体構成(全体のフレーム)が構成されていて細部が後から続く庭との違いとも言える。…中略…よい立地環境の中で,よい材料を用いて,よい技術者を集めて,しかもただひたすらに造形的な美を構成するのは容易であろう。…中略…「作品づくり」に対して「空間づくり」をまとめるには美しさが弱いだけ大変だとも言える。…中略…多目的の機能を満たしながら有機的な空間を構成しなければならないのである。』

出典

  1. ^ C・ロヴェッリ『すごい物理学講義』河出文庫、2019年、104頁。 
  2. ^ a b c Julian Barbour, The Discovery of Dynamics: A Study from a Machian Point of View of the Discovery and the Structure of Dynamical Theories 2001. ISBN 0-19-513202-5ジュリアン・バーバー『動力学の発見』)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 内井惣七 『空間の謎・時間の謎 - 宇宙の始まりに迫る物理学と哲学』 中公新書、2006年、ISBN 412101829X
  4. ^ 「このようなことが手際よく処理されているということは、物質的ではなく、生きており、知性があり、何処にでも遍在する神のいることが諸現象によって示されているのではないだろうか。神は、いわば彼の感覚器官とでも言える無限の空間において、すべてのものごとが彼に対して直接に立ち現れていることから、それらを深く見通し、完璧に知覚し、完全に理解なさる。」(アイザック・ニュートン『光学』1704年。「問い28」)
  5. ^ 日本語訳あり。『マッハ力学』
  6. ^ 関連:アドホックな仮説
  7. ^ a b c 京都大学基礎物理学研究所杉本茂樹「超弦理論の魅力」



空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/06 03:29 UTC 版)

虚人たち」の記事における「空間」の解説

三人称小説では、作者が「神の視点」を持って出来事描写するが、この小説では主人公神の視点持っている。すなわち、あらゆる場所で起こっている出来事を知ることができる(しかし、この能力自体は、主人公抱える問題解決にはあまり役立っていない)。

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空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 12:01 UTC 版)

数学」の記事における「空間」の解説

空間の研究幾何学と共に始まる。初めは、それは身近な三次元におけるユークリッド幾何学三角法であるが、後にはやはり、一般相対性理論中心的な役割演ずる非ユークリッド幾何学一般化される長い間未解決だった定規とコンパスによる作図問題は、最終的にガロア理論によって決着付いた現代的な分野である微分幾何学代数幾何学幾何学異な方向発展させた:微分幾何学では、座標系滑らかさ、それに向き概念強調されるが、一方で代数幾何学では、代数方程式の解となるような集合幾何学的な対象とする。集合数学基礎を成す重要な概念であるが、幾何学的な側面強調する場合集合を空間と言い、その集合の元を点と呼ぶ。群論では対称性という概念抽象的に研究し、空間と代数構造研究の間に関連与える。位相幾何学連続という概念着目することで、空間と変化双方研究関係する

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空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 16:00 UTC 版)

4D技術」の記事における「空間」の解説

0次元:点。1次元:線。2次元平面3次元:空間。4次元:空間以外の新し次元定義。

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空間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/19 09:28 UTC 版)

加賀 (料亭)」の記事における「空間」の解説

全室完全な個室となっており、最大100名以上収容可能な神楽坂でも随一大広間から、2名用の隠れ個室まで様々な個室がある。 部屋の名前は、「兼六」「七尾」「鶴来」「九十九」「珠洲」「曾々木」「尼御前」「安宅」「黒百合」など、石川県代表する地名使っている。 また、地下にはバー併設しており、料理楽しんだ後にバー2次会を楽しむこともできる

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/05 15:11 UTC 版)

Architecture Model Workshop」の記事における「空間」の解説

この施設の空間はフランスパリ建築家レンゾ・ピアノ主宰するレンゾ・ピアノビルディングワークショップの道沿い開けたガラス張り模型室から着想得ている。町の人が行交う通り建築家仕事人々間近見て感じることができるような空間づくりに共感し構想された 背景を持つ。 工房模型制作作業をする際に実際に使っているという模型用の道具きれいに吊り下げられたツールウォールがある。また、工房内の天王洲エリア巨大ジオラマや、著名建築家の写真資料著名建築家の直筆サインなどもある。

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