ウルグアイ 交通

ウルグアイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/01 01:38 UTC 版)

交通

鉄道

道路

航空

文化

食文化

隣国アルゼンチンと同じく大畜産国である歴史を反映して、ウルグアイではアサードチュラスコチョリソなど肉を多く食べる。また、イタリア移民が多いためスパゲッティ等のパスタ類も広く食べられている。その他の料理にはエンパナーダドゥルセ・デ・レチェなどがある。

ラ・プラタ諸国の中でも特にマテ茶を好む国であり、アルゼンチン人とウルグアイ人を見分ける時は、マテ壺を24時間手放さないのがウルグアイ人であるといわれている。ウルグアイ人はマテ茶をアマルゴ(砂糖なし)にして飲むことを好む。

文学

1819年にアルティーガスに仕えた連邦同盟の軍人だったバルトロメ・イダルゴスペイン語版ガウチョ文学英語版を開始した。それまで浮浪者同様に見られていたガウチョを解放戦争の真の主体として描き、ウルグアイ、アルゼンチンのアイデンティティと結びつけた最初の人間である。

また、ウルグアイは19世紀末から20世紀初頭のモデルニスモ文学の中心地の一つであり、ラテン・アメリカ最大の詩人と呼ばれるニカラグアルベン・ダリオに次ぐ唯一の詩人ホセ・エンリケ・ロドースペイン語版英語版の出身地である。代表作はアメリカ合衆国のラテン・アメリカに対する覇権主義を最初に警告した『アリエルスペイン語版』(1900)など。ホセ・マルティと同様にアメリカ合衆国との対比でラテンアメリカの精神文明を称揚した頃のウルグアイは、ラテンアメリカ・ナショナリズムの中心地の一つであった。

20世紀以降の作家には、ノーベル文学賞に数回ノミネートされた女流詩人のフアナ・デ・イバルボウロウ英語版や、セルバンテス賞作家のフアン・カルロス・オネッティ、『収奪された大地 ラテンアメリカ五百年』(1971)で知られるジャーナリストのエドゥアルド・ガレアーノ、他にもマリオ・ベネデッティフェリスベルト・エルナンデスクリスティーナ・ペリ・ロッシスペイン語版英語版らが挙げられる。

音楽

ウルグアイのムルガのグループ。

タンゴウルグアイ・タンゴ)やミロンガ、ブラジルのバツカーダに似た黒人音楽カンドンベや、ムルガといった音楽の本場であり、チャマメパジャドールなど幾つかのフォルクローレはアルゼンチンと共通している。フォルクローレにおいて、特に有名な人物としてはアルフレド・シタロッサの名が挙げられる。タンゴにおいては、古典となっている「ラ・クンパルシータ」(1917)を作曲したのはウルグアイ出身のヘラルド・マトス・ロドリゲスである。

多くのミュージシャンは市場規模の違いからブエノスアイレススペインに渡って活動する傾向があるため、古くはフランシスコ・カナロフリオ・ソーサ、ドナート・ラシアッティ、ルベン・ラダエドゥアルド・マテオから、ハイメ・ロース、スペイン語で初めてアカデミー賞を取った、ホルヘ・ドレクスレルに至るまで、アルゼンチンやスペインの音楽界で活躍するのが実はウルグアイ人だったという事例には事欠かない。また、ロックが盛んでウルグアイのロックはブエノスアイレスの音楽シーンで人気を博したことを皮切りに、1960年代半ばまでの南米市場を席巻した。この現象はアメリカではウルグアヤン・インベイジョンとも呼ばれる。

美術

América invertida(ひっくり返ったアメリカ) (1943年) ホアキン・トーレス・ガルシア画。

ウルグアイ出身の画家としては、歴史画のフアン・マヌエル・ブラネスギジェルモ・ラボルデ、ペトローナ・ビエラなどの名が挙げられる。1930年代の抽象絵画のホアキン・トーレス・ガルシアは特に有名である。

映画

ウルグアイにおいて映画製作は盛んではないが、「ウイスキー」(2004)のフアン・パブロ・レベージャとパブロ・ストールは著名な映像作家として挙げられる。

世界遺産

ウルグアイ国内には、ユネスコ世界遺産リストに登録された文化遺産が2件存在する。

祝祭日

日付 日本語表記 現地語表記 備考
1月1日 元日 Año nuevo
1月6日 公現祭 Día de los niños
可変 カルナバル Carnaval
可変 聖週間 Semana de turismo
4月19日 33人の東方人上陸の日 Desembarco de los 33 Orientales
5月1日 メーデー Día de los trabajadores
5月18日 ラス・ピエドラスの戦いの日 Batalla de Las Piedras
6月19日 ホセ・アルティーガス英語版生誕の日 Natalicio de José Artigas
7月18日 憲法宣誓の日 Jura de la Constitución
8月25日 独立宣言の日 Declaratoria de la Independencia
10月12日 民族の日 Día de las Américas
11月2日 死者の日 Día de los difuntos
12月25日 クリスマス Día de la familia

スポーツ

サッカー

サッカーウルグアイ代表20世紀前半において、同じ南米のブラジル代表アルゼンチン代表と併せて3強と呼ばれ、欧州からも一目置かれ、世界の強豪に全く引けを取らなかった程であった。

第1回の1930 FIFAワールドカップでは初代優勝国となり、ブラジルで開催された第4回の1950 FIFAワールドカップでも、リオデジャネイロエスタジオ・ド・マラカナンで行われた決勝戦にて、アウェーの満員のスタジアムでブラジルを逆転で破り、2度目の優勝に輝いている(この試合はブラジル側から見た、マラカナンの悲劇である)。

また、FIFAワールドカップが始まったそもそものきっかけも、実はこのウルグアイである。同国代表が『オリンピックのサッカー競技』で1924年パリ五輪1928年アムステルダム五輪で連覇を達成し[27]、それからサッカーの人気が世界中に広まり「FIFAワールドカップ」が始まったのである。

1970 FIFAワールドカップ」でベスト4入りして以降は優勝候補から遠ざかっており[27]、長らく古豪と呼ばれ低調が続いていたが、「2010 FIFAワールドカップ」では南米予選5位で、北中米カリブ海4位コスタリカ代表とのプレーオフに勝利し、2大会ぶりの本大会出場を決め、本大会では40年ぶりのベスト4入りを果たした。さらにコパ・アメリカ2011では6大会ぶりの優勝を果たし、サッカー強豪国として復活を印象付けた。以後は国際大会の常連に返り咲いている。

同国では1900年にプロサッカーリーグの『プリメーラ・ディビシオン』が創設されており、主なクラブとしてはペニャロールナシオナルデフェンソール・スポルティングなどが挙げられる。また、世界的にも非常に有名なサッカー選手として、ディエゴ・フォルランルイス・スアレスエディンソン・カバーニなどがいる。

その他の競技

サッカーの他には、自転車競技ラグビーバスケットボールボクシングなどが盛んである。競走馬インヴァソールもおり、2006年の米年度代表馬で同年の世界トップレートを持つ。元はウルグアイの調教馬であり、2005年に全く次元の違う強さでウルグアイ三冠(無敗)を達成した。


注釈

  1. ^ 本選挙におけるムヒカ候補の得票率は47.96%であり過半数では無いので決定選挙が行なわれた。ラカジェ候補の得票率は29.07%。
  2. ^ 2005年に発足した「拡大戦線」のバスケス政権は貧困層支援の変革をはじめとして、最低賃金や年金の増額、貧困家庭への支援金給付、教育予算の増額などを進めてきた。外交では中南米諸国との関係を強め、地域統合を促進してきた。また、新自由主義と対米従属の路線を転換した。

出典

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  27. ^ a b [1]「サッカーも上手い韓国、サッカーだけ上手いウルグアイを徹底分析」東亜日報,2010年6月24日.






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