サッカーコスタリカ代表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/23 17:00 UTC 版)
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国または地域 |
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協会 | コスタリカサッカー連盟 | |||
愛称 |
Los Ticos (The Ticos) La Sele (The Selection) La Tricolor (The Tricolor) | |||
監督 |
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最多出場選手 | セルソ・ボルヘス(163試合) | |||
最多得点選手 | ローランド・フォンセカ(47得点) | |||
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初の国際試合 |
1921年9月14日対エルサルバドル 7-0 | |||
最大差勝利試合 |
1946年12月10日対プエルトリコ 12-0 | |||
最大差敗戦試合 | ||||
![]() ![]() (メキシコシティ〈メキシコ〉、1975年8月17日) ![]() ![]() (ドーハ〈カタール〉、2022年11月23日) | ||||
FIFAワールドカップ | ||||
出場回数 | 6回(初出場は1990) | |||
最高成績 | ベスト8 (2014) | |||
CONCACAFゴールドカップ | ||||
出場回数 | 16回 | |||
最高成績 | 準優勝 (2002) | |||
コパ・セントロアメリカーナ | ||||
出場回数 | 14回 | |||
最高成績 | 優勝 (1991, 1997, 1999, 2003, 2005, 2007, 2013, 2014) | |||
コパ・アメリカ | ||||
出場回数 | 5回 | |||
最高成績 | ベスト8 (2001, 2004) | |||
サッカーコスタリカ代表(サッカーコスタリカだいひょう、スペイン語: Selección nacional de fútbol de Costa Rica)は、コスタリカサッカー連盟によって構成されるコスタリカのサッカーのナショナルチームである。ホームスタジアムは、首都サンホセにあるエスタディオ・ナシオナル・デ・コスタリカ。
歴史

コスタリカ代表はFIFAワールドカップには1990年イタリア大会で初出場を果たし、グループリーグを2勝1敗の2位で通過してベスト16へ進出した。
2014年ブラジル大会ではコスタリカの他、3か国が優勝経験を持つ「死の組」グループDに入ったものの、初戦のウルグアイ戦では前半に与えたPKをエディンソン・カバーニに決められ先制されながらも、後半3得点を挙げ逆転勝利した。続く2戦目のイタリア戦では前半終了間際にブライアン・ルイスが挙げた1点を守り切り、D組突破一番乗りを決めた[1]。3戦目のイングランド戦では0-0で引き分け、最終的にグループリーグ1位で決勝トーナメントに進出した。ラウンドオブ16のギリシャ戦では延長引き分けPK戦の末、初のベスト8に進出した。準々決勝のオランダ戦ではまたしても延長で決着がつかず、引き分けでPK戦となったが2人が止められ、結局は無敗(2勝3分)のまま大会から姿を消した。
2018年ロシア大会ではブラジル、スイス、セルビアと同じグループEに入った。初戦のセルビア戦では0-1、2戦目のブラジル戦では0-2で連敗を喫した。3戦目のスイス戦では2-2で引き分け、0勝2敗1分の4位でグループリーグ敗退となり、2大会連続の決勝トーナメント進出はならなかった。
2022年カタール大会では大陸間プレーオフでニュージーランドを1-0で下し出場32カ国中、最後に出場を決めた。本大会ではグループEに入り、スペイン、ドイツ、日本と同じ組に入った。初戦のスペイン戦ではダニ・オルモに先制ゴールを奪われるなど次々に失点を重ね、さらにはシュートを1本も打てないまま0-7と歴史的大敗を喫した[2]。過去に4回対戦して未だ勝利したことがなかった日本戦では、終始攻め込まれ続けながらもケイロル・ナバスの好セーブ連発で得点を与えず81分には相手のクリアミスを突き後半唯一の枠内シュートを放ったケイセル・フレールが先制ゴールを奪い、そのまま逃げ切って1-0で勝利したことでグループリーグ逆転突破に一縷の望みを繋げた[3][4](コスタリカが日本に勝ったのは全てを通してこれが初めてである[5])。3戦目のドイツ戦では前半に先制されながらも後半に一時は逆転してグループリーグ突破の可能性はあったものの、直後に3点を奪われるなどして最終的に2-4で敗れ、1勝2敗の4位に終わりグループリーグ敗退となった[6]。
成績
FIFAワールドカップ
開催国 / 年 | 成績 | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 |
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不参加 | ||||||
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棄権 | ||||||
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不参加 | ||||||
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予選敗退 | ||||||
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ベスト16 | 4 | 2 | 0 | 2 | 4 | 6 |
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予選敗退 | ||||||
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グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 6 |
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3 | 0 | 0 | 3 | 3 | 9 | |
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予選敗退 | ||||||
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ベスト8 | 5 | 2 | 3 | 0 | 5 | 2 |
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グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 1 | 2 | 2 | 5 |
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グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 11 |
合計 | 出場6回 | 21 | 6 | 5 | 10 | 22 | 39 |
CONCACAFゴールドカップ
注:1989年までの大会名は「CONCACAF選手権」
コパ・セントロアメリカーナ
開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
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優勝 | 3 | 3 | 0 | 0 | 10 | 1 |
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準優勝 | 3 | 2 | 0 | 1 | 3 | 2 |
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4位 | 4 | 1 | 1 | 2 | 5 | 6 |
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優勝 | 5 | 3 | 2 | 0 | 12 | 3 |
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5 | 3 | 0 | 2 | 13 | 3 | |
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準優勝 | 5 | 2 | 2 | 1 | 8 | 5 |
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優勝 | 5 | 4 | 1 | 0 | 5 | 1 |
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4 | 3 | 1 | 0 | 8 | 2 | |
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4 | 2 | 1 | 1 | 5 | 2 | |
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準優勝 | 4 | 3 | 1 | 0 | 9 | 1 |
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4 | 1 | 2 | 1 | 6 | 5 | |
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優勝 | 5 | 4 | 1 | 0 | 6 | 1 |
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3 | 2 | 1 | 0 | 7 | 3 | |
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4位 | 5 | 1 | 3 | 1 | 4 | 2 |
合計 | 14/14 | 59 | 34 | 16 | 9 | 103 | 37 |
CCCF選手権
コパ・アメリカ
開催年 | 結果 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 得点 | 失点 |
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不出場 | ||||||
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グループリーグ敗退 | 3 | 0 | 1 | 2 | 2 | 10 |
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不出場 | ||||||
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ベスト8 | 4 | 2 | 1 | 1 | 7 | 3 |
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4 | 1 | 0 | 3 | 3 | 8 | |
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不出場 | ||||||
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グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 4 |
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不出場 | ||||||
![]() |
グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 1 | 1 | 3 | 6 |
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不出場 | ||||||
![]() | |||||||
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グループリーグ敗退 | 3 | 1 | 1 | 1 | 2 | 4 |
合計 | 5/13 | 20 | 6 | 4 | 10 | 19 | 35 |
歴代監督
リカルド・サプリサ 1935, 1938, 1951
マルビン・ロドリゲス 1969, 1971, 1975, 1989-1990
ボラ・ミルティノビッチ 1990
ヴァルデイル・ヴィエイラ 1996
フランシスコ・マツラナ 1998-1999
ジウソン・ヌネス 2000
アレシャンドレ・ギマランエス 2001-2002, 2005-2006
ホルヘ・ルイス・ピント 2004-2005, 2011-2014
エルナン・メドフォード 2007-2008
ロドリゴ・ケントン 2008-2009
リカルド・ラ・ボルペ 2010-2011
パウロ・ワンチョペ 2014-2015
オスカル・ラミレス 2015-2018
グスタボ・マトサス 2018-2019
ロナルド・ゴンザレス 2018, 2019-2021
ルイス・フェルナンド・スアレス 2021-2023
クラウディオ・ビバス 2023-
歴代選手
GK
- アルバロ・メセン 1999–2006
- ケイロル・ナバス 2008-
- エステバン・アルバラード 2010-
- パトリック・セケイラ 2022-
DF
- ルイス・マリン 1993–2009
- ヒルベルト・マルティネス 2001–2011
- フニオール・ディアス 2003-2016
- ジャンカルロ・ゴンサレス 2010-
- オスカル・ドゥアルテ 2010–
- クリスティアン・ガンボア 2010–
- ブライアン・オビエド 2010–
- フランシスコ・カルボ 2011-
MF
- ハフェ・ソト 1994–2005
- クリスティアン・ボラーニョス 2005–2021
- セルソ・ボルヘス 2008–
- エステバン・グラナドス 2009–2015
- ホセ・ミゲル・クベロ 2010-2019
- ジェルトシン・テヘダ 2011-
- ジェウィソン・ベネット 2021-
- ブランドン・アギレラ 2022-
FW
- ローランド・フォンセカ 1992–2011
- ロナルド・ゴメス 1993-2008
- パウロ・ワンチョペ 1996–2008
- アルバロ・サボリオ 2002–2016
- ランダル・ブレネス 2005–2014
- ブライアン・ルイス 2005–2022
- ジョエル・キャンベル 2011–
- フェリシオ・ブラウン・フォーブス 2014-
- アロンソ・マルティネス 2021-
- マンフレド・ウガルデ 2021-
歴代記録
出場数ランキング
- 2023年9月8日現在[7]
順位 | 選手 | 出場 | 得点 | 期間 |
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1 | セルソ・ボルヘス | 163 | 27 | 2008- |
2 | ブライアン・ルイス | 147 | 29 | 2005-2022 |
3 | ワルテル・センテーノ | 137 | 24 | 1995-2009 |
4 | ジョエル・キャンベル | 131 | 27 | 2011- |
5 | ルイス・マリン | 128 | 5 | 1993-2009 |
6 | ローランド・フォンセカ | 113 | 47 | 1992-2011 |
7 | ケイロル・ナバス | 111 | 0 | 2008- |
8 | アルバロ・サボリオ | 111 | 36 | 2002-2019 |
9 | マウリシオ・ソリス | 110 | 6 | 1993-2006 |
10 | ミチャエル・ウマニャ | 103 | 1 | 2004-2017 |
得点数ランキング
- 2023年9月8日現在
順位 | 選手 | 得点 | 出場 | 期間 |
---|---|---|---|---|
1 | ローランド・フォンセカ | 47 | 113 | 1992-2011 |
2 | パウロ・ワンチョペ | 45 | 73 | 1996-2008 |
3 | アルバロ・サボリオ | 36 | 111 | 2002-2019 |
4 | ブライアン・ルイス | 29 | 147 | 2005-2022 |
5 | フアン・ウジョア | 27 | 27 | 1955-1970 |
セルソ・ボルヘス | 27 | 163 | 2008- | |
ジョエル・キャンベル | 27 | 131 | 2011- | |
8 | ロナルド・ゴメス | 24 | 91 | 1993-2008 |
ワルテル・センテーノ | 24 | 137 | 1995-2009 | |
10 | ホルヘ・モンヘ | 23 | 27 | 1955-1961 |
脚注
- ^ “まずイングランドが消えた…“まさか”のコスタリカ突破で「死の組」大混乱”. 講談社 (2014年6月21日). 2014年6月21日閲覧。
- ^ “スペイン、名手ナバスから圧巻の7ゴール!シュートを1本も打たせずコスタリカを粉砕”. Goal.com (2022年11月24日). 2022年12月4日閲覧。
- ^ “日本代表、一瞬の隙が命取りに…終盤ルーズなクリアからコスタリカに先制され敗戦、決勝T進出に大きな痛手”. Goal.com (2022年11月27日). 2022年12月4日閲覧。
- ^ “「この日本代表に勝てたのは非常に価値がある。夢はまだ続いている」コスタリカ指揮官が歓喜”. Goal.com (2022年11月27日). 2023年6月16日閲覧。
- ^ “日本代表、コスタリカに敗れるのは5試合で初。シュート13本で無得点に終わり前例は…”. Goal.com (2022年11月28日). 2023年6月16日閲覧。
- ^ “大国ドイツ、まさかの2大会連続GL敗退…コスタリカに勝利も得失点差で及ばず”. Goal.com (2022年12月2日). 2022年12月4日閲覧。
- ^ Luis Fernando Passo Alpuin. “Costa Rica – Record International Players”. RSSSF. 2021年4月1日閲覧。
関連項目
- U-23サッカーコスタリカ代表
外部リンク
- サッカーコスタリカ代表のページへのリンク