サッカーメキシコ代表とは? わかりやすく解説

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サッカーメキシコ代表

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/12 12:05 UTC 版)

サッカーメキシコ代表
国または地域 メキシコ
協会 メキシコサッカー連盟(FMF)
FIFAコード MEX
愛称 El Tri
El Tricolor
監督 ハビエル・アギーレ
キャプテン エドソン・アルバレス
最多出場選手 アンドレス・グアルダード(180試合)
最多得点選手 ハビエル・エルナンデス(52得点)
ホームスタジアム エスタディオ・アステカ
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
初の国際試合
 メキシコ 2 - 1 グアテマラ 
メキシコシティ, 1923年12月9日)
最大差勝利試合
 メキシコ 13 - 0 バハマ 
トルーカ, 1987年4月28日)
最大差敗戦試合
 イングランド 8 - 0 メキシコ 
ロンドン, 1961年5月10日)
FIFAワールドカップ
出場回数 17回(初出場は1930
最高成績 ベスト8(1970, 1986
CONCACAFゴールドカップ
出場回数 26回
最高成績 優勝(1965, 1971, 1977, 1993, 1996, 1998, 2003, 2009, 2011, 2015, 2019, 2023, 2025

サッカーメキシコ代表(サッカーメキシコだいひょう)は、メキシコサッカー連盟(FMF)によって構成される、メキシコサッカーナショナルチームである。ホームスタジアムは、首都メキシコシティにあるエスタディオ・アステカ

CONCACAFゴールドカップでは大会最多となる10度の優勝を果たしている[1]。前身のCONCACAF選手権も含めると通算13度。

歴史

メキシコは北中米を代表する強豪国として知られ、1930年FIFAワールドカップ第1回大会に参加して以来、これまでヨーロッパと南米以外の国では最多となる17回のワールドカップ出場を果たしている。自国開催の1970年大会1986年大会ではいずれもベスト8に輝き、1994年以降の7大会連続で決勝トーナメント進出を果たすなど存在感を発揮してきた。

その一方で、ワールドカップにおける通算最多敗戦記録(28敗、2022年大会終了時点、決勝トーナメントにおけるPK戦敗退2を除く)も記録している。また、南米の大陸選手権コパ・アメリカには招待国扱いながら1993年から全ての大会に出場しており、準優勝2回、3位が3回と好成績を収めている。各大陸のチャンピオンによる大会であるFIFAコンフェデレーションズカップ[2]でもベスト4が3回、地元開催の1999年大会で優勝1回と結果を残してきた。

2010年代

2011年6月にアメリカにて開催された CONCACAFゴールドカップはグループリーグと決勝トーナメントの6試合を全勝して優勝した[3]。翌月のコパ・アメリカには、翌年のロンドンオリンピックに向けたU-22代表として参加した。しかし、直前のキャンプ地であるエクアドルの首都キトのホテルでコールガールを呼びパーティーを開いていたことで、8人の選手がメキシコサッカー連盟によって6か月の出場停止及びそれぞれ50,000ペソの罰金が科せられた[4][5]。結局南米選手権はグループリーグ3連敗の惨敗に終わった。

北中米カリブ海王者として出場したFIFAコンフェデレーションズカップ2013では、イタリアに1-2[6][7]ブラジルに0-2と連敗して最終節を前に1次リーグ敗退が確定[8]。消化試合と化した日本との一戦はハビエル・エルナンデスの2得点で2-1と勝利して、グループ3位で大会を終えた[9][10]

2013年2月に開幕した2014年ブラジルW杯北中米カリブ海最終予選では、本大会出場を決めたグループ上位3カ国(アメリカコスタリカホンジュラス)から1勝も挙げられないなど苦戦を強いられ、最終節前でグループ4位で(3位以上が本大会出場権獲得、4位が大陸間プレーオフ)最終節の結果次第では8大会ぶりの予選敗退(1990年大会は失格:詳細)の可能性も残していた。結果、最終戦ではアウェーでコスタリカに1-2で敗れたものの、勝利で4位浮上の可能性があったパナマがホームでアメリカに2-3と敗れたため、メキシコが4位となり予選敗退を免れ、大陸間プレーオフへと進むことになった[11]。尚、この最終予選では10試合の間に3人の代表監督が更迭されており、10戦中2勝と極めて不調だった[12]。大陸間プレーオフでは、オセアニア代表のニュージーランドを2試合合計9-3と圧倒し6大会連続の出場を決めた[13]本大会では、グループAクロアチアカメルーンに勝利し開催国のブラジルにはスコアレスドローと2勝1分、グループ2位で決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメント1回戦ではオランダに先制点を挙げたものの、後半終了間際に逆転され1-2で敗れ6大会連続のベスト16となった。

2018年ロシア大会の北中米カリブ海最終予選では上述の前大会とは対照的に、確実に勝ち点を積み重ね、同地区一番乗りで本大会出場を決めた[14]本大会ではグループFに入り、初戦のドイツ戦をイルビング・ロサノのゴールにより1-0で勝利する金星を挙げ[15]、2戦目の韓国戦も2-1で勝利[16]。3戦目のスウェーデン戦は0-3の大敗だったが[17]、同時刻に行われた韓国-ドイツ戦でドイツが敗れたため、グループ2位で決勝トーナメントに進出した[18]決勝トーナメント1回戦でブラジルに0-2で敗れ、7大会連続のベスト16で大会を終えた[19]

2020年代

2022 FIFAワールドカップではグループCに入り、初戦でポーランドと対戦した。ロベルト・レヴァンドフスキのPKをギジェルモ・オチョアが阻止するなど、得点は無かったものの守備陣の粘り強さが光り0-0で勝ち点1を獲得[20]。続くアルゼンチン戦でリオネル・メッシのゴールを含む0-2で敗戦したため、自力での決勝トーナメント進出が消滅した[21]。勝利以外ではグループリーグ敗退が確定する3戦目のサウジアラビア戦では後半に先制点を奪うと、5分後にもルイス・チャベスの直接FKで追加点を奪った。この時点でポーランドと得失点差で並んだため、あと1点取れば8大会連続の決勝トーナメント進出が決まるが度重なるオフサイドで3点目は奪えず、逆に試合終了間際にサーレム・アッ=ドーサリーのゴールによって失点を喫した。その結果、試合には2-1で勝利したものの得失点差でポーランドを下回ったため8大会連続の決勝トーナメント進出とはならなかった[22]

コパ・アメリカ2024ではグループBに入り、初戦でジャマイカと対戦し、69分にヘラルド・アルテアガのゴールで1-0で勝点3を獲得[23]。だが続くベネズエラ戦では57分にホセ・サロモン・ロンドンにPKを決められ最後まで同点に追いつけず0-1で敗戦[24]。勝利以外グループステージ突破はないという状況で挑んだエクアドル戦は終始攻め続けたが得点を奪うことはできず、このまま終了かと思われた90+7分にペナルティエリア内でギジェルモ・マルティネスが倒されてPKを獲得した。ところが、VARで確認した結果、DFがボールに触れていたことが確認されたため、PKは取り消されそのまま0-0で試合終了。勝点1を獲得したものの得失点差でエクアドルを逆転できなかったため決勝トーナメント進出はならなかった[25][26]

成績

FIFAワールドカップ

開催国 / 年 成績
1930 グループリーグ敗退 3 0 0 3 4 13
1934 予選敗退
1938 棄権
1950 グループリーグ敗退 3 0 0 3 2 10
1954 2 0 0 2 2 8
1958 3 0 1 2 1 8
1962 3 1 0 2 3 4
1966 3 0 2 1 1 3
1970 ベスト8 4 2 1 1 6 4
1974 予選敗退
1978 1次リーグ敗退 3 0 0 3 2 12
1982 予選敗退
1986 ベスト8 5 3 2 0 6 2
1990 予選失格処分
1994 ベスト16 4 1 2 1 4 4
1998 4 1 2 1 8 7
2002 4 2 1 1 4 4
2006 4 1 1 2 5 5
2010 4 1 1 2 4 5
2014 4 2 1 1 5 3
2018 4 2 0 2 3 6
2022 グループリーグ敗退 3 1 1 1 2 3
合計 出場17回 60 17 15 28 62 101

コパ・アメリカ

開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
1993 準優勝 6 2 2 2 8 7
1995 ベスト8 4 1 2 1 5 4
1997 3位 6 2 2 2 8 9
1999 6 3 1 2 10 9
2001 準優勝 6 3 1 2 7 5
2004 ベスト8 4 2 1 1 5 7
2007 3位 6 4 1 1 13 5
2011 グループリーグ敗退 3 0 0 3 1 4
2015 3 0 2 1 4 5
2016 ベスト8 4 2 1 1 6 9
2019 不参加
2024 グループリーグ敗退 3 1 1 1 1 1
合計 11/11 51 20 14 17 68 65

FIFAコンフェデレーションズカップ

開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
1992 不出場
1995 3位 3 1 2 0 4 2
1997 グループリーグ敗退 3 1 0 2 8 6
1999 優勝 5 4 1 0 13 6
2001 グループリーグ敗退 3 0 0 3 1 8
2003 不出場
2005 4位 5 2 2 1 7 6
2009 不出場
2013 グループリーグ敗退 3 1 0 2 3 5
2017 4位 5 2 0 3 8 10
合計 7/10 27 11 5 11 43 44

CONCACAFゴールドカップ

開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
1963 グループリーグ敗退 3 1 1 1 9 2
1965 優勝 5 4 1 0 13 2
1967 準優勝 5 4 0 1 10 1
1969 4位 5 1 2 2 4 5
1971 優勝 5 4 1 0 6 1
1973 3位 5 2 2 1 10 5
1977 優勝 5 5 0 0 20 5
1981 3位 5 1 3 1 6 3
1985 1986ワールドカップ開催国のため不参加
1989 失格
1991 3位 5 3 1 1 10 5
1993 優勝 5 4 1 0 28 2
1996 4 4 0 0 9 0
1998 4 4 0 0 8 2
2000 ベスト8 3 1 1 1 6 3
2002 3 2 1 0 4 1
2003 優勝 5 4 1 0 9 0
2005 ベスト8 4 2 0 2 7 4
2007 準優勝 6 4 0 2 7 5
2009 優勝 6 5 1 0 15 2
2011 6 6 0 0 22 4
2013 ベスト4 5 3 0 2 8 5
2015 優勝 6 4 2 0 16 6
2017 3位 5 3 1 1 6 2
2019 優勝 6 3 3 0 16 2
合計 23/24 111 74 22 15 247 67

オリンピック

歴代記録

出場数ランキング

2025年10月15日現在
  水色は現役代表選手
順位 選手名 出場 期間
1 アンドレス・グアルダード 182 2005-2024
2 クラウディオ・スアレス 177 1992-2006
3 ギジェルモ・オチョア 152 2005-
4 ラファエル・マルケス 147 1997-2018
5 パベル・パルド 146 1996-2009
6 ヘラルド・トラード 144 1999-2013
7 エクトル・モレノ 132 2007-
8 ホルヘ・カンポス 129 1991-2004
9 カルロス・サルシド 123 2004-2014
ラウル・ヒメネス 123 2013-

得点数ランキング

2025年10月15日現在
  水色は現役代表選手
順位 選手名 得点 出場 期間
1 ハビエル・エルナンデス 52 109 2009-2019
2 ハレド・ボルヘッティ 46 89 1997-2008
3 ラウル・ヒメネス 43 123 2013-
4 クアウテモク・ブランコ 38 119 1995-2014
5 ルイス・エルナンデス 35 85 1995-2002
6 カルロス・エルモシージョ 34 90 1984-1994
7 エンリケ・ボルハ英語版 31 65 1966-1975
8 ルイス・ホベルト・アウヴェス英語版 30 84 1988-2001
9 ウーゴ・サンチェス 29 58 1977-1998
10 ルイス・ガルシア 28 78 1991-1999
アンドレス・グアルダード 182 2005-2024

歴代監督

歴代選手

W杯の大会メンバー

主な代表選手

GK

DF

MF

FW

脚注

  1. メキシコが最多9度目のCONCACAFゴールドカップ制覇! S・ヒメネスの土壇場弾でパナマとの接戦制す”. 超ワールドサッカー (2023年7月17日). 2023年7月17日閲覧。
  2. 同大会は2017年大会をもって開催終了となった。
  3. メキシコが米国下し2連覇、ゴールドカップ”. www.afpbb.com (2011年6月26日). 2025年7月20日閲覧。
  4. “Copa America: Mexican national team players suspended for hiring prostitutes”. ワシントン・ポスト. (2011年6月30日) 2021年6月15日閲覧。
  5. Kim McCauley (2011年6月28日). “Eight Players Sent Home From Mexico's Copa America Squad In Prostitution Scandal”. FMF State of Mind 2021年6月15日閲覧。
  6. イタリアが初戦でメキシコ下す、バロテッリが決勝点 コンフェデ杯”. www.afpbb.com (2013年6月17日). 2025年7月20日閲覧。
  7. 盤石のサッカーでメキシコを下したイタリア。堅い守備を日本はどう崩すべきか?”. フットボールチャンネル (2013年6月18日). 2025年7月20日閲覧。
  8. ネイマールが輝き放ったブラジル、メキシコ破り準決勝進出”. www.afpbb.com (2013年6月20日). 2025年7月20日閲覧。
  9. ザックの限界か日本3連敗/コンフェデ杯 - サッカー日本代表ニュース”. nikkansports.com. 2025年7月20日閲覧。
  10. 3連敗の日本 コンフェデ杯全敗は初出場した1995年以来 - スポニチ Sponichi Annex サッカー”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年7月20日閲覧。
  11. メキシコ冷や汗…コスタリカに敗戦もパナマがアメリカに土壇場逆転負けで辛くもPOへ”. ゲキサカ (2013年10月16日). 2025年8月6日閲覧。
  12. メキシコ代表、1か月間で3度目の監督解任”. www.afpbb.com (2013年10月18日). 2025年8月6日閲覧。
  13. メキシコがニュージーランド退け本大会出場、W杯大陸間プレーオフ”. AFPBB News (2013年11月20日). 2018年3月15日閲覧。
  14. メキシコ パナマ下し7戦不敗、7大会連続W杯出場決定! - スポニチ Sponichi Annex サッカー”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年8月6日閲覧。
  15. Co.,Ltd, livedoor (2018年6月18日). 王者ドイツが黒星発進…メキシコの歴史的勝利を5つのポイントで振り返る”. サッカーキング. 2025年8月6日閲覧。
  16. 韓国連敗で自力GL突破が消滅…メキシコ連勝で7大会連続決勝Tほぼ手中!!”. ゲキサカ (2018年6月24日). 2025年8月6日閲覧。
  17. 黄色い壁は崩れない…スウェーデンが“死の組”首位通過!! 大敗メキシコはまさかの命拾い”. ゲキサカ (2018年6月28日). 2025年8月6日閲覧。
  18. メキシコ完敗も韓国に救われ2位通過。スウェーデン、3位から首位浮上【ロシアW杯】”. フットボールチャンネル. 2025年8月6日閲覧。
  19. Co.,Ltd, livedoor (2018年7月3日). ネイマール決勝弾でブラジルが勝利! メキシコは7大会連続ベスト16で敗退”. サッカーキング. 2025年8月6日閲覧。
  20. メキシコの守護神オチョアが魂のPKストップ!レヴァンドフスキ擁するポーランドにゴール許さずスコアレスドロー”. Goal.com (2022年11月23日). 2022年12月3日閲覧。
  21. 【動画】逆境のアルゼンチンを救ったのはやはりメッシ!鮮やかミドルシュートでメキシコ撃破”. Goal.com (2022年11月27日). 2022年12月3日閲覧。
  22. メキシコ、サウジアラビア下し今大会初勝利も…得失点差で8大会連続決勝トーナメント進出ならず!”. Goal.com (2022年12月1日). 2022年12月3日閲覧。
  23. Co.,Ltd, livedoor (2024年6月23日). アルテアガ弾でメキシコ代表が白星スタート! ジャマイカ代表に完封勝利”. サッカーキング. 2025年8月6日閲覧。
  24. ベネズエラが2連勝で決勝T進出決定!メキシコは終盤に痛恨のPK失敗…【コパ・アメリカ2024】”. 超ワールドサッカー!. 2025年8月6日閲覧。
  25. メキシコがコパ・アメリカGL敗退…勝利必須の最終節、90+7分に一時PK獲得もVAR介入で取り消され無念のドロー”. ゲキサカ (2024年7月1日). 2024年7月1日閲覧。
  26. ベネズエラが3連勝でコパ・アメリカ決勝Tへ!2位通過はエクアドル…メキシコは敗退に”. Goal.com (2024年7月1日). 2024年7月1日閲覧。

関連項目

外部リンク




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