聚義庁に名札を持たない梁山泊の人物とは? わかりやすく解説

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聚義庁に名札を持たない梁山泊の人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 23:41 UTC 版)

大水滸シリーズの登場人物」の記事における「聚義庁に名札を持たない梁山泊の人物」の解説

公淑(公母) (水滸伝洪水より目の前で夫・劉定と息子・劉良を喪い発狂李俊保護されていた女性旅の途中宋江武松出会い精神平衡取り戻す。李俊梁山泊入り従い二竜山出会った幼き楊令に深い愛情注いだ。後に秦明再婚し一児秦容をもうける。 (楊令伝花飛麟秦容と共に残党狩り逃れて王進の下へ身を寄せる。後に王進再婚し亡き王母に代わって子午山での生活を支える。武松預けた蔡豹秦容とわけ隔てなく育て、公母と呼ばれ親しまれる。 (岳飛伝子午山暮らしていたが、病に伏せるうになる周囲看病を受けるも衰弱進み蔡豹王清郝嬌らに想い伝え、皆に看取られて穏やかな最期迎える。王進とは言葉を交わさずとも強い結びつきがあった。 秦容狼牙) (水滸伝秦明公淑息子二竜山陥落時に、母に伴われ脱出。 (楊令伝青蓮寺残党狩りをかいくぐり、母と共に王進の下へ逃れるが、その途中で護衛務めた花飛麟過失賞金稼ぎ襲われその際と胸負傷治癒後も傷跡が残る。王進鍛え上げられ、小型狼牙棒武器にする。王進訪ねた童貫立ち合う気迫打ち負かされ、彼から狼牙綽名付けられる童貫戦後公孫勝訪問受けて子午山降りる西夏韓成護衛務めた後に梁山泊入山志願して郭盛軍の一兵卒となる。岳家軍金軍との戦闘活躍騎馬隊隊長として一軍率いる。さらに三の軍の指揮官昇格愛馬千里風は亡き林冲愛馬だった百里風の血を引いている。武術の腕は卓抜したものがあり、史進楊令らを驚嘆させるほど。暢気口調で喋るため、人によっては不快に思われることがある岳家軍金軍との戦いで狼牙棍の凄まじさを見せつけ、奮戦する。 (岳飛伝再編成により呼延凌と同じく一万五千の軍を指揮する前作のような余裕無くしており、苦悩中にある。兀朮の首を奪ることで楊令の敵を討とう考えていたが戦いの中で考え変化生じ思案の末に軍を退役数十と共に南方移り住み開墾をはじめる。苦心の末に甘蔗および甘蔗糖栽培精製軌道乗せることに成功梁山泊主要な交易品一つとなる。 開拓地規模拡大していく中で儀応提出した計画書をきっかけ十万規模都市、『小梁山しょうりょうざん)』の建設実行に移す。南宋南方侵攻開始されてからは軍の編成岳家軍立て直した岳飛連携する郝瑾斑貓王→叩頭蟲) (水滸伝郝思文息子家族梁山泊入りし、二竜山兵士となる。下級将校推薦されたが父の猛反対遭う。だが将校へ昇進した際に父の真意愛情知り号泣した趙安戦で龔旺助けて死線さまようが、彼の命懸け言葉一命とりとめる最終決戦では入山直後楊令副官となり、禁軍と戦う。後に、宋江隊の陶宗旺副官となる。 (楊令伝楊令副官。幻王軍一隊指揮官務める。梁山泊陥落直後ただひと楊令合流、遼の地で幻王を名乗ったと共に戦っていた。関勝秦明副官務めて戦い抜いた父を尊敬しているが、陥落する二竜山残したことを悔やんでもいる。父を助けられなかった分、楊令守ろうとする思い人一倍強い。また、死んだ龔旺自分の中で生きている感じていた。 連載時綽名斑猫王(はんみょうおう)だったが、いつも楊令従順な姿から、単行本では叩頭蟲こうとうちゅう)という別の綽名変更された。童貫軍との決戦わずかに突出したところを童貫討たれ梁山泊二世メンバー最初戦死者となる。燕青には郭盛張平と共に楊令にとっての兄弟分だったと評された。童貫戦の後、楊令郝瑾母親である陳娥死なせたことを涙を流して詫びた。また『岳飛伝』では子午山で暮らす妹の郝嬌が、病に伏せている公淑に兄との思い出語っている。 張敬波濤児) (水滸伝張横長男張平の兄。屈折した弟と異なり実直な性格で、叔父張順潜水部隊所属最終決戦時に瀕死危機陥るが、命を投げ出した張順によって救出される。 (楊令伝潜水部隊隊長亡き張順遺志受け継ぎ彼に匹敵するほどの潜水技術駆使して活躍する韓家軍捕らえられ阮小二救出するため単身潜入。彼を逃がし拿捕された大型船沈めようとした際に負傷狄成助けられる阮小二の腕の中で息絶えた張順綽名をもじっただけの浪裏赤跳と呼ばれることを嫌い、波濤児の綽名気に入っていた。『岳飛伝』では遺児張光登場秦容南方開拓参加する侯真(一撞鬼) (水滸伝侯健息子。父の方針東京開封府離れ顧大嫂の元で働く。 (楊令伝父の死後顧大嫂育てられていたが武松燕青と共に楊令探索の旅へ出る。体術素質秘めており、旅の間で二人厳しく鍛え上げられる。楊令伝では、第二世代の中で最初に視点登場するなど、楊令伝初期から活躍する。黒騎兵経た後に、公孫勝ら致死軍総隊長職を引き継ぐ就任後致死軍従来のような影の組織ではなく表立った組織として運用指揮する。ただ、部隊運用についての対立亡父侮辱されたことから、戴宗との関係は最悪だった殺意を抱くが公孫勝禁じられ断念)。 間諜徐絢愛し合い求婚した目の前で死なれてしまう。李媛らの救出任務の際に青蓮寺の軍に追い込まれるが、載宗に命と引き換えにして助けられる李富の死で青蓮寺秦檜の下に取り込まれたため、岳家軍金軍との決戦参加致死軍率いて金軍兵站絶った。 (岳飛伝致死軍指揮続けるが諜報主任務となる。前作死んだ載宗に対して敗北感のような感情抱き事あるごとに酒を飲むうになるなど、彼に似た部分出てくる。羅辰とは国家観相違から別行動をとる方針採用梁山泊から北の諜報担当する梁山泊人間として最初に蕭炫材接触互いに利用しあう関係となる。岳飛伝最後の場面には、史進訪う費保赤鬚竜) (水滸伝古くからの李俊の子分。「替天行道」を読み込んだので読み書きができる。李俊梁山泊加入時は闇塩の道任されたため直接参加しなかったが、『楊令伝』で梁山泊壊滅時には手勢率いて駆けつけ将兵撤退助けた語られた。尚、同じく李俊弟分である上青倪雲狄成も、ごく僅かだが水滸伝にも登場している。 (楊令伝新生梁山泊正式に加入し水軍指揮交易従事する。 (岳飛伝李俊決定による水軍再編により、倪雲と共に船団指揮執る上青太湖) (水滸伝李俊の子分で費保倪雲狄成三人とは兄弟分李俊梁山泊入山してからも三人兄弟分と共に李俊の闇商売続けていた。 (楊令伝江南太湖にある島、洞庭山梁山泊再起拠点として整備し自身太湖沿岸構えた楡柳荘(ゆりゅうそう)で人や物の流れ管理する大人風だが、四人の中では最も気性が荒い童貫戦後西域常駐交易携わる。 (岳飛伝年老いた引き続き西域構えた館で交易品集積管理担当する梁山泊商隊だけでなく盛栄交易にも関わっている。 倪雲(捲毛虎) (水滸伝上青達の兄弟分で、同じく李俊とは古い付き合い。 (楊令伝梁山泊水軍指揮官狄成同様に読み書きできない操船などの海戦に関する技量長ける。 (岳飛伝李俊決定による水軍再編により、費保と共に船団指揮執る狄成(痩臉熊) (水滸伝上青費保倪雲弟分で、四人の中では最年少。 (楊令伝梁山泊参加してからは、水軍切り込み部隊赤手隊(せきしゅたい)を指揮する暴れ者だが大兄貴と慕う李俊や他の兄貴分の前では大人しい。ただし興奮する周り見えないことと酔って泣き上戸になるのが欠点子供慕われ、幼い張朔宣凱に剣を教える。剣と鉞を得物としていたが、楊令に板斧を使うように言われ亡き李逵のように石を斬って刃を研ぐまでに腕を上げる。 (岳飛伝)年は取った性格は相変わらずで、兄貴分たちや張朔に対して天真爛漫な面を見せる。自分で何も決めず李俊全て任せて生きてきたため、張朔には自分で進む道を決めるよう助言した水軍再編による李俊の命で船団指揮執り南方日本交易に向かう張朔護衛担当する部下として張朔支えることを自らに課し断酒や隙の無い動き執るなど人間的に変化見せる。 董進水滸伝史進遊撃隊兵士呼延灼戦において戦友の死を目の当たりにし、ショック戦えなくなるが、副官として赴任してきた杜興おかげで立ち直る。ただし、この時点ではまだ名前が付けられておらず、楊令伝初めて名前が明らかにされた。 (楊令伝引き続き史進の元で働き上級将校昇格過去経験もあり、兵の心情思いやることに長けている。後に花飛麟の隊に異動ベテラン将校として花飛麟補佐する恩人杜興死んだときは遺骸の側で悲しんだ。 (岳飛伝再編により秦容の軍へ異動騎馬隊指揮担当する古株将校ということもあり、秦容からは敬称付けて呼ばれる高齢だが退役拒んでおり、軍に残り続けることを決意している。金国との講和成立した後に調練担当異動する趙林(急単舸) (水滸伝官軍造船所で働く少年だが、戦場駆り出され仲間から取り残されところを阮小二拾われ、その弟子となる。やがて造船だけでなく舟の漕ぎ方にも長けるうになる。 (楊令伝阮小二右腕として造船部隊活躍阮小二を父のように尊敬しているが、船にしか興味の無い彼の思いつき振り回されることも。阮家の鍋のほかに太湖料理作ることができる。中型船の設計・建造担当し阮小二から後釜として認められる阮小二の死を白勝らと看取ったのち、造船部隊の長となる。 (岳飛伝引き続き造船部隊隊長努める。洞庭山放棄してからは南方開拓地異動し、象の河の沿岸建設した造船所新型船の建造担当する黄鉞(獅殺将) (水滸伝張清部下で、下級将校原典同様に世直し掲げ田虎一党属していたが、田虎倒された際に張清従い梁山泊入りした。水滸伝では名前のみの登場。 (楊令伝長い間張清の軍で下級将校務めた後、山士奇と共に上級将校昇格する童貫戦の後は呼延凌の指揮下へ入る。 (岳飛伝引き続き呼延凌の下で将校務めるが、五十迎えて老い見え始める。金国との講和成立した後に退役勧告されたため、秦容が行南方開拓参加する開拓地で甘蔗栽培など様々なものに興味を示すようになる若い者伍するだけの体力維持しており、非常時には甘蔗園を守るために戦う。 山士奇(魑刺将) (水滸伝張清部下で、下級将校黄鉞同じく水滸伝では名前のみの登場。 (楊令伝黄鉞と共に張清の下で戦い続け上級将校昇格粘り強く兵と接す忍耐力持ち主歩兵の状態を把握するために戦では馬を降りて戦う。童貫戦の後は郭盛指揮下に入る。体は大きいが普段喋り方はぼそぼそとしている。相撲特技。 (岳飛伝呉用の命により歩兵指揮して領内溜まったを抜くための工事従事本人力量がないと拒んでいたが再編により旧郭盛軍を率いることとなる。先任指揮官である呼延凌・秦容従い出撃金軍との戦いに臨む。四万大軍指揮する将軍格だが、以前変わらず兵たちと粘り強く接している。のちに女と所帯を持ち人知れず道路ゴミ拾いを行うようになる鄔梨水滸伝)威勝の商人身寄り亡くした瓊英を娘として育てる。田虎盟友彼の叛乱協力するが、魯達致死軍工作仲違いし田虎両目潰され全盲となる。田虎倒され瓊英張清結婚すると、娘と共に梁山泊統治協力する原典では敵役だったが、北方版では味方として活躍する数少ない人物。 (楊令伝揚州商人娘婿というべき張清相談役李俊楊令らの交易アドバイザー務める。美食家で、阮小二達にドリアンのような南国食材使った料理振舞ったこともある。高齢ゆえ体が衰弱していくが、江南経済発展予測するなど商人として眼力衰えなかった。義孫張朔には計算物の捉え方など様々なことを教え彼の価値観少なからぬ影響与える。 瓊英水滸伝鄔梨養女傭兵だった張清惚れこみ、彼女を守るために梁山泊敵対したほどの美人で、商才にも長けている梁山泊田虎倒された後に張清結婚最終決戦前に鄔梨非戦闘員と共に揚州移り男児出産する原典異なり飛礫などの武術は遣えない。 (楊令伝揚州商人張清との間に生まれた息子張朔育てながら、日本など諸外国との交易執り行う張清から護身用飛礫習っており、張朔にも教えている。童貫との決戦で夫を失うも気丈に働き続ける。安東一族奥州藤原氏からの信用得て十三湊に館を構えて昆布など物資調達を行う。 (岳飛伝日本常駐し昆布中心とした交易携わる李俊とは男女として通じ合うものもあるが、表に出すことはしなかった。 盛栄(紡) (水滸伝柴進李立部下兵站を得意とするが、本人兵士として戦う事を希望している。手癖が悪いのが欠点賄賂取っていたことが露見し李立片手切り落とされ出奔する。 (楊令伝利益求め闇商人となって再登場自分の手切り落とした李立再会する厳密に梁山泊一員ではないが、過去因縁抜きで梁山泊協力し、金との交易続ける。非常に広い視野持ち、また宋に対し深い憎悪抱いている。後に武松西夏から連れてきた牛直押し付けられ部下とする。交易で富む梁山泊周囲疎まれていることを見抜いており、梁山泊潰れた場合考えて商いを行う。 (岳飛伝館を拠点交易続ける。河水大洪水による物流の道が途絶したことを憂慮しており、商隊指揮執る王貴状況打開するよう挑発する病を得余命わずかとなるが、最後の仕事として梁山泊蓄えた砂金膨大な量の銀を購入その後自分生涯満足して死去した盛栄購入した銀は宣凱考案した金国中の穀物買占め物流面で干上がらせる戦術用いられる文祥(小華佗) (水滸伝流花寨、後に梁山泊本隊医師安道全一番弟子。最も早く医師として独立したが、当初はまだ腕が未熟阮小五治療失敗したこともあった。 (楊令伝引き続き医師務める。安道全から鍼治療など医術全て教え込まれている。安道全及ばない自らの腕や助けられない患者歯痒さ感じつつも、兄弟弟子白勝毛定自分弟子蘇良と共に医療活動従事する。 (岳飛伝梁山泊医療面を取り仕切っているが、医師としての姿勢から毛定蘇良対立、彼らがそれぞれの道を選択することになる。 毛定水滸伝双頭山医師安道全三番弟子文祥白勝続き医師として活動。 (楊令伝引き続き医師務める。洞庭山から梁山泊移り民衆相手診療所担当する。 (岳飛伝文祥との関係が悪化したため出奔梁興出会い漢陽診療所を営む。義足作り怪我の手当て得意だ病気診断は苦手(出奔原因でもある)。あるトラブル張朔助けてもらい、彼と梁興出会うきっかけ作る。後に梁興薦め岳家軍医師となり、孫範義足岳飛義手作成する怪我治療に関して安道全並んだ自負している。南方再興され岳家軍にも合流医師務める。 馬雲水滸伝薛永弟子。師の薬草学全て伝授される最終決戦時、別れ際薛永研究した薬草学全て記した冊子託された。 (楊令伝引き続き薬師務め白勝文祥と共に梁山泊医療面を支える。童貫戦の後は弟子や軍を退いた兵たちを使って洞宮山交易品用の薬草栽培手がける薛永冊子元に作りに励むが、その全て作成するには至っていない。河水大洪水前後には疫病の流行備えて生産打ちこんでいた。弟子育成のほかに薛永冊子書き写し毛定医師たちに渡している。 鄧礼華水滸伝柴進間諜宋江元へ向かう途中で宋清知り合って恋に落ちる表向き宋江の妾となっているが、宋江の間を誤解して嫉妬した閻婆借殺される金翠蓮水滸伝宣賛の妻。その美貌ゆえ、義父・金潤に陵辱され美人局片棒も担がされていた娘。魯達達に助けられその際に醜い面貌晒してまで守ってくれた宣賛慕って妻になる。 (楊令伝宣賛との間に一子宣凱もうけた後、新生梁山泊聚義庁で、保育所管理を行う。童貫戦では文祥の手伝いとして負傷兵看護にも当たった。 (岳飛伝宣賛が遺した人生記録ともいえる書付け整理し宣凱読ませる宣凱朱杏結婚後に陳と共に子午山移住する白寿水滸伝恩州妓楼で働く元遊技王英愛人。後に扈三娘引き取られて、王英の子供を出産する。 (楊令伝息子王清聞煥章拉致されるが、扈三娘働きによって取り戻す。扈三娘戦死後は、洞宮山王英扈三娘息子王貴育てる。

※この「聚義庁に名札を持たない梁山泊の人物」の解説は、「大水滸シリーズの登場人物」の解説の一部です。
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