韓家軍
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「大水滸シリーズの登場人物」の記事における「韓家軍」の解説
地方軍の将校だった韓世忠が宋軍を抜けた際についてきた部下、そして旧知の梅展率いる水軍を併せた勢力。梁山湖一帯を根城にしていたが、梁山泊水軍に追われたため長江へ南下。青蓮寺の李富に雇われる格好で南宋の水軍として活動する。 韓世忠 (楊令伝)韓家軍の首領。のちに南宋水軍の総帥。地方軍の指揮官で禁軍や青蓮寺が注目するほどの才能の持ち主だったが、宋を見限っていたためわざと乱行を繰り返して昇進を拒んでいた。異母弟(弟とは認めていないが)、韓伯竜のこともあり禁軍と梁山泊の戦いに対して醒めた感情を抱く。少年時代に義母と姦通した過去があり、そのため女性への不可解さが一種のトラウマとなっている。また、破壊や悲劇を好む歪んだ一面があり、幻王として殲滅戦を行っていたころの楊令は気に入っていた。 宋崩壊後は慕ってきた部下を率いて水軍の梅展と共に流花塞跡に駐屯、独立勢力となる。刹那的な愉しみを求めているため特に思想信条は無い。後に引退を決意した梅展から水軍を受け継ぎ、長江沿岸に活動の場を移す。南宋建国の裏で暗躍する李富の存在に気付いて接触を図り、傭兵のような形で青蓮寺の命を受けて活動する。 物語終盤において李俊との戦いで軍船の多くを焼かれたため、一時的に騎馬隊を編成・指揮する。韓伯竜を討ち、後に梁山泊軍と岳家軍の決戦にも介入するが一蹴され退いた。史実では方臘の乱にも参戦し方臘を捕らえている。 (岳飛伝)再び水軍を指揮して梁山泊水軍と交戦するも船の性能により大敗。秦檜に増強を無心するが、本気で向き合わない姿勢を批判されたため奮起、無為軍の造船所で軍船の建造や水軍の調練に本腰を入れる。前作同様に退き口を確保したうえで鮮やかな一撃を加える戦法を得意とするが、秦檜や許礼にはそれが軍人としての限界だと評された。 後に葉春の姪の梁紅玉と結婚し、一時は普通の家庭人としての人生も夢想する。しかし、難破した梁紅玉が梁山泊の張朔に助けられた一件により夫婦関係は破綻。それを機に梁山泊水軍との戦闘を開始するが、韓世忠の過去の戦いを分析した張朔に敗北。彼の飛礫を受けて片腕に傷を負った上に造船所も焼き討ちされた。更に青蓮寺への接触が秦檜に露見したため上級将校へと降格された。 その後は梁山泊の交易船団襲撃を任務として活動。東シナ海の島々を拠点にしつつ、交易船を沈めることに終始することで梁山泊の交易に少なからぬ損害を与える。
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