主要品種と特徴とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 主要品種と特徴の意味・解説 

主要品種と特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:01 UTC 版)

リンゴ」の記事における「主要品種と特徴」の解説

品種名登録年育成地(機関)元となる品種収穫時期特徴備考ふじ1939年農研機構 国光×デリシャス(Red Delicious) 10月中旬 - 年間生産量約1230tで、日本世界的にも最も多く生産される品種農林省新津宏らが戦前青森県始めた育種努力実を結び1958年に「東北七号」と仮称命名され1962年「ふじ」命名された。品種名の由来は、育成地である青森県藤崎町(ふじさき)に因み「富士山」にもかけているほか、育種者の一人山本富士子ファンだったことも由来一つ甘み強く歯ごたえ良く日持ちもする。 レッドデリシャス(Red Delicious)1870年アメリカアイオワ州 偶発実生 9月中旬- 10月上旬 年間生産量930t。日本では単に「デリシャス」と呼ばれることもある。1913年岡山県花房省吾」が導入したとされるが、1911年カリフォルニア州より北海道大学導入 との説もある。似た名前ゴールデンデリシャスがあるが、系統的に無関係ゴールデンデリシャス1914年アメリカウェストバージニア州 グライムスゴールデン×GoldenReinette 9月中旬- 10月上旬 年間生産量880t。1923年日本導入された。 王林おうりん1952年福島県伊達郡桑折町大槻只之助 ゴールデンデリシャス×印10月中旬 - 緑色斑点のついた外見特徴晩生品種香り甘みが強い。貯蔵性が非常に優れており、春先まで出荷される。緑や黄色の状態で流通するのが一般的だが、果実赤く色づくこともある。 紅玉こうぎょく)英名:Jonathanジョナサン1800年アメリカニューヨークリック農園 偶発実生 9月下旬- 10月中旬 1871年開拓使によって導入され1900年に邦名を紅玉命名されたその名の通り艶やかな深紅リンゴで、やや小玉酸味強く果肉のきめは細かく芳香もある。戦前美味しいリンゴ代名詞として、国光とともに一世風靡戦後酸味強さから後継品種追われるが、煮崩れしにくいうえに酸味ゆえに加糖調理でも風味失わない特性があり、アップルパイなど焼き菓子には最適な品種のため、製菓用として根強い需要がある。 陸奥(むつ)英名:Crispin(Mutsu)1930年青森県 ゴールデンデリシャス×印大きさは、比較大振り贈答用飾りりんごとしても用いられる命名の由来は、同名旧地名より。緑や黄色の状態で流通するのが一般的だが、果実赤く色づくこともある。 国光こっこう)アメリカバージニア州原不明 10月下旬 - 1871年日本導入戦前から1950年代にかけては「紅玉」と並ぶ日本では最もポピュラー品種であった原名はRall's Janet.果皮黒ずんだ赤色で、果肉はかたく甘み少なく比較さっぱりした味わい「ふじ」などの交配親として利用された。現在[いつ?]は黒石市ネット販売のみである。 つがる1930年青森県りんご試験場 1975年種苗登録 ゴールデンデリシャス×紅玉 8月下旬- 9月中旬 果汁多く甘みが強いが果肉比較柔らかい1970年に「青り2号」と仮称命名され1973年に「つがる」と命名された。 千秋せんしゅう1966年秋田県果樹試験場1980年種苗登録 東光×ふじ 9月中旬- 10月中旬 果汁が多い深紅リンゴ千秋公園の名から品種名がとられた。 アルプス乙女アルプスおとめ1964年長野県松本市波多腰邦男 ふじ×紅玉偶発実生 9月下旬- 11月中旬 ヒメリンゴ一種で、最小級の大きさミニりんご。実の重さ30 gほどである。 姫小町(ひめこまち)1988年長野県上伊那郡中川村 (有)小町園(民間育種アルプス乙女実生 7月下旬- 8月上旬 ヒメリンゴ一種鮮紅色実の重さ約80g - 100gの大きさミニりんご。アルプス乙女比して1か月以上早く初夏に実をつける。観賞生食兼用種で、実生時期適度な実の大きさから縁日りんご飴好んで用いられる世界一せかいいち) (Sekai Ichi)1930年青森県りんご試験場 デリシャス×ゴールデンデリシャス 9月中旬- 10月上旬 最大級大きさ500 - 1000 gほど)の品種印度(いんど)1875年弘前市 不明 9月中旬 - 水分少なく歯ごたえ欠けるが、甘味強くて酸味ほとんどない戦後、高級リンゴとして出回ったが、他品種広がると共に一時姿を消す2002年頃より再び出荷されるようになった料理用として焼きリンゴに向く。品種名の由来インドではなくインディアナから。 旭(あさひ)英名:McIntoshマッキントッシュ1870年カナダアラン・マッキントッシュ農園 偶発実生 10月中旬 北米ではポピュラー品種早生で強い芳香があるが、日持ちがしない日本では、ほとんど生産がされないが、積雪に強いことから北海道でわずかの農家栽培されている。 ジョナゴールド (Jonagold)1943年アメリカニューヨーク州立農業試験場 ゴールデンデリシャス×紅玉 9月中旬- 10月上旬 1970年秋田県果樹試験場によって日本導入された。シャリシャリ感がある果肉酸味甘みバランス良く比較酸味が勝る)、生食の他、酸味があるため、菓子料理に向く。 祝(いわい)アメリカ 7月中旬- 8月上旬 早生小玉リンゴ8月下旬熟するが、8月上旬未熟な状態で収穫される。青リンゴ供物用のりんごとして売られている。 フラワー オブ ケントFlower of Kent 俗称ニュートンリンゴ落ちる実を見てニュートン万有引力の法則についてヒント得たという逸話後述)で知られる落果しやすい性質持ち生食用ではなく料理用として使われる。味は渋み酸味が強いが追熟させると甘く、酸の利いた味になるという。 シナノスイート1978年長野県果樹試験場1996年品種登録 ふじ×つがる 10月中旬 果汁多く甘さ強く香り良い。「つがる」と「ふじ」の間を埋め品種として開発された。 シナノゴールド長野県果樹試験場1999年品種登録 ゴールデンデリシャス×千秋 10月中旬- 11月中旬 黄色く色付く果汁多く甘さ酸味バランス良く濃厚な味わい楽しめる。蜜が入らないことから貯蔵性に非常に優れる。日本国内よりヨーロッパで評価高く2007年12月27日SKズードチロルへの栽培許諾契約なされた秋映(あきばえ)1993年品種登録長野県中野市小田切健男 千秋×津軽 9月下旬- 10月上旬 甘さ酸味バランスがよく、濃厚な味わい楽しめる。色は濃厚な赤色リンゴ産地でも比較温暖で低標高地帯でも栽培適す。つがるの特性引き継いで果肉しっかりしていることと、食味優れているぐんま名月(ぐんまめいげつ1971年群馬県1991年品種登録 あかぎ×ふじ 9月下旬- 10月下旬 果汁多く蜜入、糖度15度程度食味良好陽光ようこう群馬県1981年品種登録 10月中旬- 10月下旬 大玉甘さ酸味バランスがよく、濃厚な味わい楽しめる大玉な上に日持ちよいため贈答品としても使われる歯ざわり良く食味優れている紅の夢くれないのゆめ)青森県2010年品種登録 紅玉×赤肉系の無名品種 果肉まで赤い品種赤肉品種ありがちな渋味がなく、生食にも向く。弘前大が育成した果実光を当てず育てると、皮は白くて果肉が赤い「逆転リンゴ」となる。着色料使用せずに赤いリンゴ加工食品作れるので、ジュースジャムなどへの利用試みられている。2010年品種登録された。品種改良作業中に、「紅玉」に予定していた花粉とは別の花粉付いたことにより偶然に得られた。花粉出所になったリンゴの木は「エターズゴールド」だとされていた品種であったが、その後の調査でその木は「エターズゴールド」ではなく品種不明リンゴであることが明らかとなった。コルクスポットという斑点が出やすいという欠点もある。 (あかね)- 皮は、赤色大きさは、比較小振り酸味が強い。 北上(きたがみ・きたかみ)- 皮は、赤色大きさは、比較小振り命名の由来は、同名の地名より。 金星きんせい)- 皮は、黄色クリーム色大きさは、比較大振り命名の由来は、同名惑星より。 昂こうりん)- 皮は、赤色大きさは、比較小振り「ふじ」自然交配から生まれた品種スターキング - 皮は、黒味の強い赤色大きさは、比較小振り酸味もあるが甘味が強い。蜜入りのものもある。 北斗(ほくと)- 皮は、斑模様赤色大きさは、比較大振り甘味酸味バランス良く甘い。 黄王(きおう)- 「王林」と「はつあき」この交配種。その姿から「黄色王様」→「黄王」と名付けられる黄白色の果肉でやや硬め甘み酸味富んだ味わいサクサクとした歯ごたえシナノレッド -「つがる」に「ビスタベラ」を交配育成した品種長円形の中玉で、甘み酸味バランスがよい。 紅ロマン - 岩手県江刺リンゴというブランド新し品種程よい酸味があり、真っ赤なのが特徴星の金貨 -「ふじ」と「あおり3号」の交配種2005年青森県で名称登録された。黄色の薄い皮が特徴「ふじ」より甘みがある。 トキ -「王林」に「紅月」を交配育成したとされ、2004年品種登録された、遺伝子型解析から、王林とふじの交配であれば矛盾なく説明できることが分かった品種400 g前後あり比較大きく甘み酸味バランスがよい。10月上旬から収穫できる。 さんさ - ニュージーランド国立科学産業研究所において1969年昭和44年)に農研機構(旧農林省園芸試験場盛岡支場)から送られた「あかね」の花粉を「ガラ」と交配させ生まれた実生翌年盛岡支場送られ実生育成し、「盛岡42号」の系統名系統適応性検定を受け、1986年昭和61年)年に農林水産省育成農作物新品種。 レッドゴールド - 早生種10月中旬収穫。蜜が入り甘味強く食味良い。実は硬め多汁250 g前後円形果。濃い紅色品種種子親ゴールデンデリシャス」×花粉親「リチャードデリシャス」 姫神ひめかみ)- 種子親「ふじ」花粉親紅玉甘味酸味バランス良く生食にも料理用にもできる。色は濃い赤で蜜が入りやすい。農研機構(旧果樹試験場盛岡支場)が育成名前の由来名峰姫神山」から。 ハックナイン - 中生種10月中旬収穫甘酸適和で食味良好だ比較柔らかく多汁大きさ350 - 400 g程で長円形。果皮赤色縞状着色種子親「ふじ」×花粉親「つがる」1986年種苗登録。北海道産りんご品種第一号。 ブレイバーン (Braeburn) - 甘み強く歯ごたえ良く日持ちもする。甘味酸味バランス良く甘い。皮は、赤色大きさは、比較小振りグラニースミス (Granny Smith) × レディハミルトン (Lady Hamilton) の2種類リンゴ交配したものと考えられている品種ピンクレディ (Pink Lady) - レディウィリアムズ('Lady Williams') × ゴールデンデリシャス ('Golden Delicious') の2種類リンゴ交配した品種ロイヤルガラ (Royal Gala) - キッズオレンジレッド ('Kidd's Orange Red') × ゴールデンデリシャス ('Golden Delicious') の2種類リンゴ交配した品種ジャズ (Jazz) - ブレイバーン ('Braeburn') × ガラ ('Gala') の2種類リンゴ交配した品種レッドデリシャス (Red Delicious) - 赤林檎系の品種日本では単に「デリシャス」と呼ばれることもある。 ゴールデンデリシャス (Golden Delicious) - 黄林檎系の品種。'Golden Reinette' × 'グライムスゴールデン' が偶然掛け合わさってできた品種だと考えられている。 グラニースミス (Granny Smith) - 青林檎系の品種Malus domestica × M. sylvestrisが偶然掛け合わさってできた品種だと考えられている。アップルパイ作るのに向いている。 ジョナサンJonathan、和名:紅玉)- 偶発実生種。強い酸味滑らかな舌触り特徴とする中型種ジョナゴールド (Jonagold) - ゴールデンデリシャス ('Golden Delicious') × ジョナサン ('Jonathan') の2種類リンゴ交配した品種津軽姉妹品種。 カメオ (Cameo) - レッドデリシャス ('Red Delicious') × ゴールデンデリシャス ('Golden Delicious') の2種類リンゴ交配した品種世界一 (Sekai Ichi) の姉妹品種。 ブレナムオレンジ Blenheim Orange ジェイムスグリーブアップル James Grieve apple ノビーラセット Knobby Russet シナノリップ - 長野県果樹試験場開発し2018年2月品種登録された品種。「千秋」と「シナノレッド」の交配種出荷時期8月中下旬と早く、強い甘み酸味果汁多さ特徴で、高温でも色づきが良く赤くなるアルプス乙女 ぐんま名月 王林 白いリンゴ

※この「主要品種と特徴」の解説は、「リンゴ」の解説の一部です。
「主要品種と特徴」を含む「リンゴ」の記事については、「リンゴ」の概要を参照ください。


主要品種と特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 00:21 UTC 版)

ワサビ」の記事における「主要品種と特徴」の解説

ワサビの上品な味と香り辛味苦味甘みについて、国内交通急激に変化した明治から大正時代にかけて研究されており、日本国内主要産地ごと、また近年では外食チェーン多用される中国産などでかなりの違い認められる多く栽培品種があるが、「真妻」「だるま」「島根3号」が3大品種と云われ、その他の品種はこれらが育種母体として利用されていることが、DNA鑑定結果判明した。これらと野生在来種交配選抜し栽培効率耐病性食味保存性などを向上させた改良品種数多く存在し近年ではほとんど辛みのないものも栽培・流通している。 真妻(まずま)- 旧・真妻村現・和山県印南町川又)が発祥地品種品質優れていたため静岡県内中心に栽培広がった。現在、印南町農家発祥の地復活目指し一度途絶えた生産出荷に向け取り組んでいる。正緑(まさみどり)- 親品種は眞妻。耐病性大型化改良達磨(だるま)- 大正時代末期から昭和初期にかけて静岡県において導入され半原種(神奈川県原産)の中から突然変異株として優れた系統発見し選抜された。1965年頃から急速に退化現象現れ原種に近いものはほとんどなくなり静岡では代わりに前述の「真妻種」が主力品種となった。ふじだるま 島根3号(しまねさんごう)- 島根県農事試験場野津六兵衛が、1925年以降全国各地から集めたワサビと、島根在来種との自然交配による実生育て、さらに横木国臣の協力得て1936年選抜し1942年公表した一時日本席巻し、京都の高級料亭ではよく使用され品種とされる徳育1号 - 「島根3号」の種子から優良株選抜複数繰り返し山口県開発した半原(はんばら) - 別名「丹羽山」。 みどり - 主にわさび漬け材料用品種。 グリーンサム - 辛みが強いが、病気にかかりやすい。 岩泉1号 - 岩手県に多い品種畑ワサビ 静岡17 高井(たかい) - 長野県に多い品種長野23号 - 大きくなるが、病気にかかりやすい。 三鷹大沢わさび - 東京都三鷹市大沢少数現存し老化絶滅危惧されている。開発湧水が減る前の昭和初期までは商業栽培されて、神田青果市場築地市場出荷されていた。江戸時代後期伊勢現在の三重県出身箕輪右衛門豊富な湧き水着目し郷里五十鈴川上流自生していたワサビ婿入りに際して持ち込んだと伝わる。野生種絶えた古い栽培種受け継いでおり、近縁種との交配による復活保全進められている。

※この「主要品種と特徴」の解説は、「ワサビ」の解説の一部です。
「主要品種と特徴」を含む「ワサビ」の記事については、「ワサビ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「主要品種と特徴」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「主要品種と特徴」の関連用語

1
2% |||||

主要品種と特徴のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



主要品種と特徴のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのリンゴ (改訂履歴)、ワサビ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS