タモリによるショートコント
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「ヨルタモリ」の記事における「タモリによるショートコント」の解説
タモリ往年の「密室芸」である「外国語芸」「モノマネ芸」「中洲産業大学教授」「生物の形態模写」「音楽企画」「テレビ番組のパロディ企画」などが取り入れられている。また、タモリがメイン司会を務める深夜バラエティ番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系列)で多く行われる鉄道絡みの企画も取り入れられている。番組の目論見として、かつての芸人色を出してもらうべく構成された番組であり、同じくタモリがメイン司会を務めていた『今夜は最高!』(日本テレビ系列)、『ジャングルTV 〜タモリの法則〜』(MBS制作・TBS系列)を彷彿とさせるような歌とコントを融合した笑いを提供していた。 世界音楽旅行・紀行 本物のミュージシャン(ゲスト)の演奏をバックに、外国人歌手に扮したタモリが諸国の言葉らしく即興で歌い上げる。 ○○どっきり㊙報告 タモリが虫や生き物に扮し、演じている対象へドッキリをかけられたというシチュエーションで1人コントを行う。かつてフジテレビ系列の特別番組として放送されていた『スターどっきり㊙報告』のパロディ企画。タイトル名やBGMなどの基本演出は共通している。 国文学者・李澤京平教授による講義 国文学者・李澤京平(すももざわ・きょうへい)教授に扮するタモリが、百人一首で取り上げられた和歌のパロディを題材に解釈の説明を行う。セットや内容は放送大学に似ている。オープニングとエンディングには、アルバム「タモリ」「タモリ2」に収録された「教養講座」の講師紹介でも使われたBGMが流れる。ナレーターは佐々木恭子(フジテレビアナウンサー)。李澤教授は冒頭・終盤では声がぼそぼそとしていて聞き取りにくい一方、話が盛り上がると声が高くなったり、板書で解説する(しかも、チョークを持たない左手の動きが怪しく、宮沢や能町に指摘される)特徴がある。 第37回のみ、「日本文学講座」として漢字に関する講座を行った。 ご近所さんとしてU-zhaanが出演している場合は、U-zhaanが百人一首に詳しいため、元ネタとなった和歌と歌人の名前がそこで披露される。U-zhaanによると、パロディとはいえ所々で歌人にまつわる史実どおりの解説があり、(パロディと史実が混ざっていて)混同するとも語っている。 超スーパーニュース(SUPER SUPER NEWS) 2015年3月まで放送されていた同局の報道番組『FNNスーパーニュース』のパロディ企画。衝撃映像を主に放送する。過去には、危険ヘリウムを吸引した直後、自動車の運転を行い、検問で架空人物 自営業の中島敦容疑者(31歳)扮するタモリが警察官に逮捕される現場が放送されたり、TAMORI細胞(万能細胞)発見の報道が放送されたりした。キャスターは川辺小都子、倉田大誠、塩原恒夫(フジテレビアナウンサー)が伝える。 World Shopping Show(ワールドショッピングショー) テレビショッピングの外国人紹介者に扮するタモリが、世の中に役に立たない、実用的でない商品を面白く紹介する。イタリア人風であり、毎回「Ciao」と挨拶し、背景にはピサの斜塔やコロッセオの絵が飾られている。 当初はアメリカ人風の男女ペアが最初に前振りで登場してからイタリア人風のタモリのVTRに映っていた が、後にイタリア人風のタモリのみが登場するようになった。 日本の車窓から 鉄道系企画第1弾。『世界の車窓から』(テレビ朝日系列)のパロディ企画。日本の鉄道の車窓風景を、石丸謙二郎風にタモリがナレーターをつとめる。取り上げる路線は全て地下鉄であり、毎回地上駅から発車し、すぐに地下区間に入ってしまう。真っ暗な状態の車窓を映し出しながら、タモリがもっともらしいうんちくを傾けていると、電車が次の駅のホームに到着しコーナーが締めくくられる。 鉄道車両によるGIレース 鉄道系企画第2弾。競馬中継を新幹線や在来線の旅客・貨物列車に置き換え、どの車両があらかじめ決められた方向からゴール地点に逸早く通過するかを、タモリ扮するGI50勝・与野記念10連覇・北区赤羽スプリントレコードホルダーの元騎手 岡山田豊(解説者)が予想や解説をする。決められた方向以外から通過した場合は「逆走」扱いでゴールとは認められない。タイトル名は毎回変わるが、いずれのレースも5頭立てで行われる。第43回は大井競馬場風に「トゥインクルレース」としてナイター競馬として開催され、格付けも「GI」ではなく、大井などで開催される地方交流重賞の「JpnIII」 とした。実況担当は塩原恒夫(フジテレビアナウンサー、競馬中継実況担当)。 不定期であるが、タモリ扮するキャラ(騎手に扮した運転手)による勝利インタビューが放送される。 電車を競走馬に見立て、パドック解説風に特に見栄えのいい列車を1つ推奨し、その列車が所属している車両基地を「○○厩舎」と表記する。また、新幹線や貨物列車など編成両数の多い車両に対し「馬体が長い」、人を乗せていない回送列車に対し「(斤量が)軽い」などと例える。 吉原もこのレースに詳しいらしく、馬券は渋谷や汐留などでは販売しておらず、非合法な販売方法で取引されているとのことらしい。 なお、過去にこの企画とほぼ同様のものとして、『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系列)で2005年11月18日・25日に放送された「埼京線ダービー」がある。 東京湯島クリニック 本番組のスポンサーである上野クリニックのパロディ企画。第10回の放映時には、通常では後半の辺りに本家のCMが放映されているが、この放送回に限り、番組オープニング後に本家が放映されこのパロディーCMが放映された。なお、タモリ以外のダンサー2人は、本家のCMにも出演している。 クローズアップしすぎ現代 → 湯島テレビスペシャル 『クローズアップ現代』(NHKテレビ)のパロディ企画。心理学者の野々村修准教授(聖フェノロチオ女子大学)に扮するタモリが、あらゆる行動について心理学の観点から解説する。スタジオセットも、本家NHKのものを真似て作ってある。毎回、行動に関する街頭調査の結果を円グラフで解説するが、合計するとなぜか100%を超えてしまい、それを見ているメンバーが指摘する。また、解決策は「無視する」など実質解決になっていないコメントで締めるのがお約束。進行は佐藤里佳(フジテレビアナウンサー)。 第31回の放送では、構成・出演者は同じながらパロディの元ネタが『NHKスペシャル』に変更。セットも変わり、野々村氏は准教授から教授に昇進した。タモリに関しては本家にも出演したことがある。 素人さん大集合!ものまね王座決定戦 『ものまね王座決定戦』(厳密には、素人参加なので『発表!日本ものまね大賞』)のパロディ企画。ものまねが得意な素人で、新潟県燕三条市役所の公務員である吉村勇に扮するタモリが、実在しない有名人(政治家、スポーツ選手など)のものまねを披露する。また、実在しない有名人を使った「もしもシリーズ」も披露している。なお、「燕三条市」はあくまで架空の地名である。出演するたびに毎回人事異動になっており、公園緑地課→道路整備課→商工業援助課と異動を繰り返している。 全国学校合唱コンクール 部活シリーズ第1弾。私立 湯島女子高等学校の合唱部員 が合唱している映像が流れるが、その中にサングラス姿の女装した男性(=タモリ)が混じっており、合唱っぽい(正確には、ママさんコーラス風の)口真似をしている。第25回(コンクールの3回目)で、湯島女子高等学校はコンクールで金賞を受賞した。 日曜スペシャル 驚異の人体串刺し!?ハイパーイリュージョンショー マジシャンに扮したタモリが、串刺しイリュージョンに挑戦する。イリュージョンの終了後、男性がタモリの下へ水が入ったペットボトルを持ってきて、タモリが飲んだ後、串刺しされた部分から水が出てくる。 ヨルの連続テレビ小説 NHK・連続テレビ小説のパロディ企画。第18回の放映時には、タモリが『マッサン』の主人公・亀山エリーをモデルにした外国人妻と、エンディングの「わたしたち 国際結婚です」に登場する夫婦とその子供たちを演じた。 始点・終点 鉄道系企画第3弾。『日本の車窓から』とコンセプトは類似し、こちらは鉄道駅の始発駅・終着駅に焦点をあてた内容である。本当はそこから延伸される計画のはずだった等、終着駅には必ずある車止めに込められた想いを語る。タイトルは『視点・論点』(NHK)のパロディ。 結果的にこのコントが最終回最後のコントとなり、番組自体の終了ともなぞらえ、ご近所さんの沖仁が感涙する場面も見られた。 つり革ファン プロつり革職人の矢野保に扮するタモリが、新作のつり革を披露する。進行は梅津弥英子(フジテレビアナウンサー)。コーナーの最後には、「つり革川柳」が披露される。当番組内では初めて披露された第26回時点では、「つり革ファン」自体が既に第4542回の放送であり、「WHITE RAINBOW(湯島界隈)」の世界では長寿番組である模様。 Mr.炒飯 「World Shopping Show」に続く外国人向け番組第2弾。「本格中華料理 Mr.炒飯楼」の料理人で、タモリ扮するどんな料理も炒飯にしてしまう「Mr.炒飯」が、あらゆる料理を炒飯にする。料理は基本的に定食を炒飯にするもので、おかずや漬物を具材とし、定食につくご飯をそのまま使う(油や塩コショウを加える以外は、全て定食の食材だけで賄い、おでんの汁や寿司につくワサビ醤油などをそのまま調味料として使うこともある)。炒めるときは毎回中華鍋を京劇の銅鑼のように叩き鳴らす。この炒飯は「Mr.炒飯楼」のホームページで注文することが可能である(ただし、アドレス等の記載は無く、あくまで「WHITE RAINBOW」の世界の中で注文可能)。コント終了後注文していないのにも関わらず、突然出前が「WHITE RAINBOW」に届き、しかも無言でお代を受け取らずに料理だけ置いて帰ってしまう(そのため事実上、できた料理を試食する形となっている)。第38回は湯島祭り開催中の設定のため、法被を着て登場した。 ナレーションを含め全編が中国語(日本語字幕付き)での放送であり、タイトルも正確には簡体字で「Mr.炒饭」である。「Mr.炒飯」も、味見をする時に「好吃」(おいしい)と中国語で喋る。 ボクらの筋肉 同局『ボクらの時代』のパロディ企画。タモリ扮する、角刈りが特徴のボディビルダー「筋一」と、本物のボディビルダー2人のあわせて3人のボディビルダーによるトーク番組。3人でトークすることや3人の名前を示すテロップ、番組のテーマソングであるThe Beatles「Hello, Goodbye」などは本家と共通している。 第42回放送では視聴者からお便りが届き披露したが、本当に視聴者から投稿されたお便りかは不明。 エンディングでのスタッフ表記は「大京 均」「負荷 カケル」などの筋肉やウエイトトレーニングに関する名前ばかりであり、番組制作も「フジテレビジョン」ならぬ「スジテレビジョン」が担当している。 チアリーディング選手権 「全国学校合唱コンクール」に続く部活シリーズ第2弾。私立 湯島女子大学のチアリーディングサークル がパフォーマンスしている映像が流れるが、その中にサングラス姿の女装した男性(=タモリ)が混じっており、一緒にパフォーマンスをしている。 超クイズ王決定戦 タモリ扮する雑学王の西田淳が、クイズ番組に挑む。しかし、クイズは何のひねりも引っかけもない、おおよそクイズ番組らしからぬ簡単な問題ばかりで、西田があっさりと正解する。あまりに問題が簡単なため、本来5行程度字幕が入るところに1行分だけの問題しかなく、主に能町が指摘する。 放送時間の都合上、決着が着くまで放送が出来なかった。 新・日本の最先端(NEW JAPAN FRONT LINE) 日本が誇る技術の最先端を紹介する番組。「終」などの文字は『クローズアップしすぎ現代』や『湯島テレビスペシャル』などと同様にNHK風。しかし、実際には相当にアナログな方法であることが判明する。 湯島音頭 湯島祭り開催中という設定の第38回、湯島出身の演歌歌手、北湯島三郎が同曲を披露するもの。北湯島氏は「湯島祭り」のポスターにも登場しており、宮沢も何度か目撃したことがあるという。 能町が作詞、前山田(ヒャダイン)が作曲を担当しており、VTRで披露した段階では4番まで披露された。その後、バー「WHITE RAINBOW」に偶然作詞作曲の能町・前山田がいたため、5番も制作された。 歌詞の内容としては、1番から5番にかけて、湯島の地形の成り立ちを示している。1番では2億年前を歌い、そこから200万年→1万年→5千年→2千年前を表している。合いの手には湯島周辺の地名(本郷区、不忍池など)や湯島駅関連の言葉(千代田線、常磐線、湯島駅の駅番号であるC13)が登場する。 筋肉プレゼンター すじダネ! フジテレビ系列朝の情報番組である『情報プレゼンター とくダネ!』のパロディ企画。「ボクらの筋肉」に登場した筋一が、筋肉予報士として筋肉予報を行う。コントゲストは本家と同じく、キャスターの小倉智昭、菊川怜、梅津弥英子の3人が出演しており、キャスターの小倉は本家と同様に「すじたつー!」と呼びかけた。余談だが、本番組を遅れネットしている青森放送・テレビ山梨・テレビ山口では元ネタである『とくダネ!』は放送していない。 緊急特番 超能力者 タモ=ゲラー緊急来日 〜全米が震撼した奇跡の能力徹底検証SP〜 全米を震撼させたという超能力者のタモ=ゲラーが緊急来日し、目の前のものが機械製か手製かを見分ける能力を見せつける。 実際に登場したのは機械製の卒塔婆、手製のテニスボール、舌製のおかきの海苔(舌で海苔をつけたもの)であり、いずれも見抜くことに成功している。なお、卒塔婆で登場した卒塔婆専用プリンターは、かつて「品評会会長」として出演していた同局の雑学番組『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』で、2003年11月12日放送分で紹介されたものであり、当時96へぇで「金の脳」を獲得したトリビアである。 全国学校吹奏楽コンクール -東京都予選- 部活シリーズ第3弾。私立 湯島女子高等学校の吹奏楽部員 が演奏している映像が流れるが、その中にサングラス姿の女装した男性(=タモリ)が混じっており、以前にタモリに似た別人格の人物が演奏していたギロを担当していた。合唱コンクールの時と同じ高校なのにもかかわらず、着ている制服が変わっている。 湯島テレビ 名曲アルバム タイトル名は『名曲アルバム』(NHK)のパロディ。実際はタモリと能町扮する「湯島オーケストラ」が演奏を披露するものであり、『N響アワー』(NHK)風である。タモリはティンパニ、能町はボディパーカッション担当。
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