LBX以外の登場メカニック
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「ダンボール戦機」の記事における「LBX以外の登場メカニック」の解説
この中には劇中でLBXと対戦するものもある。 アダム・イブ 声 - 遠藤大智(アダム)・岡村明美(イブ) 大空遥が開発した、パラダイスに搭載されている一対の制御用人工知能。男性と女性の思考ルーチンを併せ持つことにより、従来型のコンピューターを上回る情報処理能力を持つに至っている。 フューチャーホープ号での戦いの際に開発者の大空遥の手によって一度完全停止したが、パラダイスにたどり着いたガーダインが再起動し、最終決戦時はDr.マミーのコントロール下にあったが、大空遥の声に反応し、パラダイスのメインレーザーによる攻撃を停止した。 ゲーム版ではその後、暴走したゼウスと接触し、パーフェクトブレインに記録された戦闘データや破壊・殺戮・抹殺などネガティブな情報が導入されたことで暴走を始め、ゼウスと共にメインレーザーによる人類の抹殺を企てるが、最期はバンとヒロの猛攻に敗れ、遥によって全メモリを消去された。 アニメ版では暴走した理由が異なっており、フューチャーホープ号の時に停止させられたことがトラウマとなり、停止(≒死)を恐れたためとされているが、山野淳一郎曰く「彼らの存在意義は"思考すること(=存在し続けること)"であり、完全停止したことで擬似的な死を経験し恐怖を覚えた」。 メモリ消去の間際に生み出した意思を持つウイルスプログラムがオメガダインに送信されたことでミゼルが誕生したため、ミゼル事件の元凶とも言える。 イジテウス 神谷重工製の重機で、霧島平治が搭乗する。両腕の大型アームの先端の三本爪は物資の運搬に使われるほか、ドリルのように回転させることもでき、車体下部にはドーザーブレードが、頭部にはカメラとレーザー溶断機が搭載されている。「エンジェルスター」でバン達のLBXを破壊しようとするが、乱入したパンドラとバンたちの連携で撃破される。 エクリプス イノベーターが製造した強襲用全翼機。劇中では機種のカテゴライズを「ステルス司令機」としている。エンジンは胴体に1基と各翼に3基ずつの計7基で、ステルス機能が備わっており、強襲の際には「ハープーン」と呼ばれる先端がドリルのような形状をした連絡管を用いる。また、LBXの発進機構や光学迷彩も搭載している。アニメ第1期とゲーム版では共通のCG造形で、紡錘形の胴体と窓の無いのっぺりとした機首形状をしていたが、「W」では実在のステルス爆撃機に近い姿にデザインが変わった。 八神たちがイノベーターからの離脱時に使用した後はシーカーに接収され、シーカーの母艦として運用されるようになった。 『W』ではその巨体のために状態は不明だったが、キャンベルンにおいて、その姿が確認された。なお、『W』では翼下に増槽状の機器を装備している。 ミゼル編では、ゴーストジャックされて行方不明となったが、Nシティでの騒動時にミゼルと共に姿を現した。行方不明時に改造を受けており、「ミゼルトラウザー」としてミゼルの主戦力になった。ミゼルトラウザー ミゼルが奪ったエクリプスの内部構造を改造し、自らの移動拠点としたもの。改造により、まるで悪魔を思わせる巨大ロボットへ変形する能力を得ており、手持ちの槍を使った攻撃は一瞬で町一つを吹き飛ばすなど、高い戦闘能力を有す。また、ステルスシステムも残っており、普段はこれを展開して移動している。 キラードロイド LBXを破壊するためだけに造られた兵器。敵・味方を問わず全てのLBXを破壊しつくすまでは、開発者であるDr.マミーでも停止させることはできない。火力・装甲・スピードの全ての面において、LBXを凌駕している。LBXとは別次元の巨大さを誇り、デザインも禍々しいものである。本来は「LBXによるテロの阻止」の目的で開発されていたが、現状は敵味方問わずLBXを襲撃するうえに、胸部のコアや各部から露出しているケーブルなどが弱点になるなど、未完成な状態である。 テレビと映画では、ワイバーン、ペガサス、ミノタウロスと戦っているが、「ヒドラ」はゲーム版のみ登場。キラードロイド「ワイバーン」 『TVシリーズ』、『PSP/PSVita』版に登場するドラゴン型のキラードロイド。主な武装は、両腕部の重火器と駆動範囲の広い両翼の大型ブレード並びに尻尾先端のブレードだが、機体の巨大さと装甲の頑丈さを利用したなぎ払いや叩きつけだけでも、LBXに重度の損傷を与えるほどの異常な機体出力を持っている。また、胸部にはDエッグに類似した「Kフィールド」(Dエッグが緑色に対して、こちらは半透明の青色)を展開する装置を内蔵しており、フィールド内にLBXとプレイヤーを閉じ込めることが可能。 初戦ではブリタニア時計台でバン達と戦い、圧倒的な火力と装甲、見た目とは裏腹に高い機敏性を見せつけ、バン達の特殊モードでもまったく歯が立たない絶望的な状況を作り出したが、ランの放った必殺ファンクションによって胸部が損傷し、フィールドが消滅したために撤退に成功。その後はΣオービスの一撃により破壊された。その後も何機か量産されており、フューチャーホープ号でも出現し、パラダイスに至っては同時に二機も出現したが、弱点は変わっていない。 ミゼルトラウザー内のガーディアンとしてカズ&アミ組に立ちはだかるが、アキレス・ディードのデモニックモード発動からのW必殺ファンクションにより破壊された。 キラードロイド「ミノタウロス」 『PSP/PSVita』版に登場するキラードロイドで、ミノタウロスの名のごとく、牛型の頭部を有する人型キラードロイド。両腕に装備された巨大な車輪状の兵器を利用した突進攻撃を繰り出してくるほか、両腕部の兵装は本機の最大の武器でもあるが、機体の動力源を防護する装甲としての役割も兼ねている。 ミゼルトラウザー内のガーディアンとしてジェシカ&アスカ組に立ちはだかるが、ヴァンパイアキャットのトリプルヘッドスピアーの一撃からのW必殺ファンクションにより破壊された。 映画『イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機W』ではサンたちが運用している。ヒロ、バン、ラン以外の4機と戦うが、ヴァンパイアキャットのトリプルヘッドスピアーの一撃で破壊された。 キラードロイド「ヒドラ」 『PSP/PSVita』版に登場するキラードロイドで、本体を含め七つの大蛇型の頭部を有する。頭部にはレーザー兵器を内蔵しており、機体を回転させることで周囲にばらまくことも可能である。 キラードロイド「ペガサス」 『TVシリーズ』、『PSP/PSVita』版に登場する、これまでの戦闘経験を元に作り上げられた最強・最後のキラードロイド。ワイバーンに酷似した姿をしているが、頭部がユニコーンのような角の生えた形状となり、各武器の形状が異なる(両腕部は四つのビーム砲を一纏めにしており、両翼部が大中小の三枚一組のブレードになっている)、機体色はワイバーンとは正反対の白と青で構成されている。背部にゼウスとの合体機構を有しているのは、この兵器が元々ゼウスの強化兵装であるためであり、合体することで『ゼウス・デストロイモード』へと変化する。 アニメ版では、パーフェクトブレインに存在する膨大な戦闘経験を元にバンとヒロの連携をことごとく防ぎ切り、必殺ファンクションどころか反撃すらできないほどの隙のない猛攻を加えたが、ヒロの超人的な集中力のデータが入っていなかったことが致命傷となり、イカロス・フォースの00ソードの連撃によって逆転され、イカロス・ゼロのメテオブレイカーを受けてゼウスもろども破壊された。 しかし、ミゼル編においてミゼルの手で再生されたらしくベクターにコントロールされた状態でイカロス・ゼロ、パンドラ、アキレス・ディード、トリトーン、ジェネラルの5機と戦う。 この時はゼウスでの運用時と異なりベクターも自由に攻撃できるうえに基本スペックも向上しており、ジェネラルを撃破後、AX-000の設計図が入ったイカロス・ゼロをろ獲しようとするも、そこに隙ができアキレス・ディードの『ブラックストーム』で乗っていたベクターが機能停止させられ、トリトーンの『オーシャンブラスト』でペガサス本体も破壊された。 後にミゼルトラウザー内のガーディアンとしてジン・ユウヤ組にペガサス単体で立ちはだかるが、W必殺ファンクションにより破壊された。 サターン イノベーターがフェアリーテイル計画のために建造した世界最大の航空機だが、その形状は航空機というよりはロケットに近く、発進方法もロケットのような垂直打ち上げである。実際に劇中、宇崎拓也がサターンのことを「フェアリーテール計画の要である巨大ロケット」と言っている。総重量58,000t(アニメ版では「56,000t」)、全長310m。打ち上げは「白の部隊」が担当した。 主動力はエターナルサイクラーの技術を応用した「悪魔の機関」であるグラビティ・ポンプ、推進機関はロケットエンジンのメインノズル5基とサブノズル12基を備え、武装としてフェアリーテイル計画の要であるAX-03/フェアリー等のLBXを艦載する他、強力な対空迎撃システム「フェンス」(作中では大量のレーザーを一斉発射するような描写が行われている)や多数の連装対空ビーム砲を搭載している。また、航空機の着艦機構も備えている。 セト-50 オメガダインが開発した超メガトン級ミサイル。パラダイスに搭載されるべく、新型通信ユニットに偽装されてキャンベルン郊外の宇宙基地から打ち上げられる予定となっているが工場が抑えられたため打ち上げられなかった。 しかし、ミゼル編においてセト-50の弾頭がミゼルトラウザーによって強奪されている。 また、ミゼルが全世界からTO社に送られてきた戦闘データを破壊しようとした際、これを模したデータ破壊プログラムを使用している。 ダックシャトル 『W』でNICSからバンたちに、世界を移動する手段として与えられた新型汎用調査艇。その名のとおりにアヒルを連想させるフォルムを持つ。 リフティングボディの大型ジェット機で、胴体中央と両主翼付け根に計3基の垂直尾翼を持つ。操縦は自立型ロボット「メタモR」によって行われる。推進装置として6基のジェットエンジンを有し、機体下部左右に4基ずつ設置されたノズルによって垂直離着陸を行うことが可能。ランディングギアはキャタピラとなっているほか、陸上だけではなく飛行艇のように水面から離着水することもできる。 内部には旅客機の物と同等の客室や、食堂と兼用のブリーフィングルーム、浴室や男女別の寝室、レクリエーションルームを兼ねた解析室、3基のコントロールポッドをそなえたコントロールポッドルームなどがある。また、機首の「口ばし」内部にLBXの発着システムを3基搭載している。 ゲーム第9章(アニメでは第36話)で宇宙空間仕様である「ダックシャトル改」に改造され、機体後部と主翼にブースターが装備されたほか、新たに機首などに姿勢制御用のスラスターが追加された。「オタクロスのオタ知識」の解説で本人曰く「自室が狭くなった」と言っていたことから、追加装備がなされたぶん、機内のスペースが幾分か縮小された模様。 なお、このほかに通常のスペースシャトルも存在するようで、ガーダインが国防基地からパラダイスに赴く際にSR-71に似た形状の軍用シャトルを使用している他、NICS本部のモニターにISSと共に在来型のオービタが映っているシーンがある。 要塞戦車バルドーマ イノベーターがTO社に対する二度目の襲撃の際に使用した戦闘車両で、「要塞戦車」という架空の車種名が付けられている。円盤状の車体に各2列ずつ重ねた履帯を備えるという、オブイェークト279に酷似した基本構造を持ち、また、単一口径の旋回主砲塔を持たないので自走砲に近い設計である。全幅あたり履帯を4列も持つため、実在の戦車に比べ非常に大型。劇中の作画対比では、主砲口径だけでも海道ジン(当時)の身長の半分以上のサイズがあった。自律稼働により行動。砲塔上部に円筒形をした旋回式のコントロール端末兼センサーユニットを持ち、周囲の環境、標的を識別する。履帯ユニットは並列に2基並べられた台車ユニットが前後に分かれて計4基配置されている。 武装は砲塔前面中央の左寄りに大口径短砲身の主砲、右寄りに大型7連装ガトリング砲をそれぞれ一基ずつオフセット装備。ガトリング砲右脇には大型のFCSが装備されている。砲塔側面に12連装ミサイルランチャーを片側2基ずつと、車体前部下方に小型ガトリング砲を一基、機関銃を砲塔上部に4基、キャタピラ上部各1基の計6基、更には対LBX用の近接防御火器として小型砲塔(バリア発生装置兼用)を車体各部に搭載する。また上記のように、履帯が2列ずつ収められたフェンダーは幅が広いため、ロー/ハイビーム用前照灯が左右合わせて4基装備されている。 TO社地下の下水道から大量のLBXを搭乗させ、自身の強力な弾幕と合わせてハッカー軍団を圧倒、これに対しバンは、駆けつけたジンと共に立ち向かうことになる。 フューチャーホープ号 オメガダインが保有する漆黒の大型タンカー。設計上の基本船型自体はペイロードの多い油槽船(タンカー)であるが、ステルス性を重視した形状を持つ船体や上部構造物、ブリッジ側面に取りつけられたフェーズドアレイレーダーなど、その形状は明らかに戦闘艦のそれである。オタクロスのセリフによれば、新造時と比べかなりの改造がされてもいるらしい。対空・対水中用の高性能レーダー、多数のミサイル(セト-50とは別物)、艦載LBXなどを装備し、内部にはパラダイスのコントロールセンターや、「アダムとイブ」の制御用ラボなどが存在している。また、船内の隔壁を閉鎖する非常警戒システムも備わっている。 ライディングソーサ 正式名称は「LBXライディングソーサ」。オタクロスがNICSに依頼されて開発した、クリップドデルタ、双垂直尾翼のLBX用の万能飛行ユニット。空中だけでなく宇宙空間での活動も可能であり、メインエンジンの他、胴体下部に4基の垂直離着陸用ノズルを備えている。その運用思想はガンダムシリーズのサブフライトシステムに近く、上部にLBXをドッキングさせることで、LBXの長距離移動や偵察行動を可能にする。 ライディングソーサII 従来のライディングソーサを持たないプレイヤーのために用意された新型のライディングソーサ。初代ライディングソーサはNICSの依頼でオタクロスが製作したものだが、このIIはタイニーオービット社(シーカー)の結城が作った。ミゼル編の最終決戦に先立ち複数が量産され、主にルミナスシューターが配備されなかった面々(仙道など)が運用している。 メタモ 『ダンボール戦機』シリーズの各エリアに存在する自立稼働型ロボット。白くて丸いフォルムをしており、浮遊しながらさまざまな場所に移動し、LBXバトルの結果などを記録する。人工知能が搭載されており「メタモ!〜するモ!」といった口調で話す。神谷重工が格安で受注生産しており、その安さから神谷を怪しんでいるものもいる。また、ダンジョンなどで何度か出くわす警備ロボットもこのメタモとほぼ同系統のフォルムをしている。バンからはLBXの宣伝マスコットと思われていた。 ゲームプレイ上ではセーブポイントとなり、バトルやストーリーのデータのセーブのほかに、通信対戦やパスワード入力によるLBXの入手などができ、またプレイヤーは再プレイする際にセーブしたメタモが存在する場所から始めることになる。アニメには未登場。 『W』でダックシャトルの操縦や機内の整備・調整などを行っているメタモは、メタモR(メタモアール、声 - 渡辺明乃)と呼ばれる。一般的なメタモと異なり、ダックシャトルを操縦するためのパイロットシステムが搭載されており、そのためか胴体部分には両腕が付いていて、青いラインと自身の名称と同じ「R」の文字が入っている。AIはオタクロスによって製作・搭載されており、人工知能の権威である遥ですら感服するほどの知能レベルを持つ。普段はコクピットに固定されたような形態でダックシャトルを任されているが、コクピットから離れてほかのメタモと同様に単独で活動することも可能。 ダックシャトルなどでLBXのメンテナンスとショップを担当するメタモは、メタモS(メタモエス)と呼ばれ、メタモRと同じく胴体部分には両腕が伸びていて、オレンジ色のラインと自身の名称と同じ「S」の文字が入っている。アニメには未登場。
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