Control Center
Control Centerとは、一般的には「中央管理室」といった意味である。IT用語としては、頻繁に利用する設定・操作・制御関連の機能が集約された画面や表示領域を指す呼び名として多く用いられる。
Appleが2013年6月に発表した「iOS 7」では、「Control Center」の呼び名で新機能として同種の機能が搭載されている。ここには機内モード、Wi-Fi、Bluetooth、おやすみモード、といった通信制御機能や、画面の明るさの管理、音楽の再生・一時停止・曲の移動、AirPlayを使った音楽のストリーミング再生などの操作が可能となっている。また、時計、カメラ、計算機、Flashlightなどのアプリケーションにも素早くアクセスできる。iOS では画面下から上方向へのスワイプ(スワイプアップ)により、ロック画面を含むどの画面からでも表示させることができ、いつでも素早くアクセスできるようになっている。
コントロールセンター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/09 08:55 UTC 版)
開発元 | Apple |
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最新版 | |
対応OS | iOS 7以降、iPadOS、macOS Big Sur以降、tvOS、watchOS、visionOS |
プラットフォーム | iOS |
ライセンス | iOS 7と同様 |
コントロールセンター(英: Control Center)は、2013年9月18日にリリースされたiOS 7の一部として導入されたAppleのiOSなどに搭載の機能[1]。
概要
画面の下端から上に(Face ID対応iPhoneやiOS 12以降搭載のiPadでは、右上隅から下に)スワイプすることで、端末の各種設定を変更することができる。iOS 4で登場したAppスイッチャーはこの機能の前身で、右にスワイプすることで画面の明るさや消音 (iPadのみ)、画面の向きをロック、AirPlay、メディアコントロールにアクセス可能であった。
2020年11月にはmacOS Big Surで、Macにもコントロールセンターが追加され、メニューバーのアイコンをクリックすることで使用できる[2]。以前のバージョンでは、メニューバーや通知センター上の項目からいくつかの機能にアクセス可能であった。
iPadOS、tvOS、watchOS、visionOSでもそれぞれコントロールセンターを使用できる。本記事では主にiOS版について記載する。
使用
コントロールセンターを使用することで、端末の主要設定やアプリの機能に素早くアクセスできる。アプリ使用中やロック画面(設定でアクセスを許可した場合)含む任意の画面からアクセス可能で、機内モードやWi-Fi、画面の明るさなど、頻繁に使う機能を設定アプリに移動することなく操作することができる[3][4](一部機能はコントロールセンターからのみ開始することが可能)。
背面カメラ用のLEDフラッシュを懐中電灯として使用できるフラッシュライト機能も搭載された[3][4]。この機能は、iPhoneとiPod touch、iPad Pro、第6世代以降のiPad miniでのみ利用可能となっている。iOS 9.3から、A7チップ以降搭載の全端末で、コントロールセンターからNight Shiftの設定が可能になった。
他にも、BluetoothやAirPlay、集中モード、画面の向きのロック、曲の再生/一時停止、タイマー、計算機、カメラの迅速な立ち上げなどの機能が搭載されている。また、Apple端末間でファイルを転送する方法として、これまでMacでのみ利用可能であったAirDropが、iOS 7で対応のiPhone、iPod touch、iPadにも追加された[3][4][5]。
デザイン
iOS 7〜9.3.6では、背景がぼやけた単一ページのスライドアップパネルを特徴としていた。デザインや機能は時折の小さな変更を除いて、ほとんど同じままであった。ぼかし効果を作成するために必要なリソースが多いため、iPhone 4、iPad 2、iPad (第3世代)には半透明の背景はなく、その代わりにぼかしのないわずかな透明度を持つグレーの背景を持っていた。
iOS 10では、白を基調としたカードのようなデザインに変化し、横方向にスワイプすることが可能となり3枚のカード(ページ)に分離された。1枚目はWi-Fi、Bluetooth、おやすみモードなどの各種設定、2枚目はメディアコントロール、3枚目はホームアプリ(HomeKit)対応端末のコントロールで構成されていた。
iOS 11ではコントロールセンターが大幅にデザイン変更され、全画面表示で ページは再び1つに統一され、アイコンを3D Touch(非搭載デバイスでは触覚タッチ[6])して追加のオプションを表示したり、垂直方向のスライダーで明るさと音量を調整することが可能になった[7]。コントロールセンターは設定アプリから(上部の主要機能を除き)カスタマイズ可能となり、画面収録、低電力モード、メモや各種アクセシビリティなど、より幅広い設定やショートカットにアクセスすることができる[8][9]。
iOS 12ではおやすみモードに変更がなされ、3D Touchや触覚タッチで 時間設定も可能になった。他にもiOS/iPadOS 14.2でミュージック認識が追加されるなど機能が拡充されていった。
iPhone 15 Pro以降ではアクションボタンが搭載され、コントロールセンターからの消音モードの設定も可能となった。
iOS/iPadOS 18ではデザインの大幅な変更が施され、コントロールセンターからシステム終了ができるようになった他、ショートカットや対応のサードパーティ製アプリ含むコントロールを 画面上の「+」→「コントロールを追加」からコントロールギャラリーを開いて自由に配置できるようになった。コントロールグループ(ページ)の追加も可能。
脚注
出典
- ^ “アップル、国内でも「iOS 7.0」を提供開始--フラットなデザイン、新UIに”. CNET Japan (2013年9月19日). 2020年9月12日閲覧。
- ^ “MacがiPhoneみたいに使いやすく。新macOSパブリックベータ試用レビュー”. Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) (2020年8月14日). 2020年9月12日閲覧。
- ^ a b c Guarino, Sarah (September 18, 2013). “iOS 7 How-to: Use Control Center to quickly manage settings”. 9to5Mac. October 18, 2013閲覧。
- ^ a b c Frakes, Dan (September 18, 2013). “Get to know iOS 7: Control Center”. Macworld. International Data Group. October 18, 2013閲覧。
- ^ “Control Center. Some things should be only a swipe away. And now they are.”. iOS 7. Apple Inc.. June 20, 2013閲覧。
- ^ Hughes, Neil (June 7, 2017). “Inside iOS 11: Apple's Control Center grows modular, gets customizable”. AppleInsider. June 8, 2017閲覧。
- ^ Hardwick, Tim (June 5, 2017). “iOS 11 Preview: Enhanced Siri, Voice Translation, Unified Control Center & More”. MacRumors. June 5, 2017閲覧。
- ^ Gil, Lory (June 5, 2017). “How to customize Control Center in iOS 11”. iMore. June 7, 2017閲覧。
- ^ Clover, Juli (June 5, 2017). “iOS 11 Tidbits: Customizable Control Center, One-Handed Keyboard, Type to Siri and More”. MacRumors. June 6, 2017閲覧。
コントロールセンター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:57 UTC 版)
「macOS Big Sur」の記事における「コントロールセンター」の解説
Wi-Fi、Bluetooth、AirDropなどの設定を速やかに変更できる機能であるコントロールセンターは、これまでiOS及びiPadOSのみに搭載されていたが、今回初めてmacOSに追加された。iOSのものとは異なり、メニューバーからクリック1回で呼び出す仕様となる。また、デザインもiOSのものと全く異なっている。
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