Project Builder
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/18 07:05 UTC 版)
Project Builderは、NeXT社がNeXTSTEPオペレーティングシステム用に開発した統合開発環境(IDE)である[1]。
Appleは、Mac OS X v10.3以前のMac OS Xでの開発環境として配布していたものを書き直し、Mac OS X 10.3 Pantherの時点でXcode(非公式にPBX[2]と呼ばれていた。)となった[3][4][5]。
GNUstepのProjectCenter IDEは、NextStepのオリジナルデザインを大まかに再現したもので、追加の機能はProjectManagerというサードパーティのGNUstep IDEによって提供され、より使いやすくなっている[6]。
出典
- ^ Garfinkel, Simson L.; Mahoney, Michael K.; Silbar, Richard R.; Mallinckrodt, A. John; McKay, Susan (1993). “NeXTSTEP Programming, Step One: Object-Oriented Applications”. Computers in Physics 7 (3): 287. doi:10.1063/1.4823176. ISSN 0894-1866 .
- ^ Roe, Simon D. (2001-01-25). Protein Purification Techniques. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-963674-7
- ^ Dippery, Michael (2015-06-02) (英語). Professional Swift. John Wiley & Sons. ISBN 978-1-119-01677-9
- ^ Wentk, Richard (2011-06-01) (英語). Xcode 4. John Wiley & Sons. ISBN 978-1-118-10826-0
- ^ “OS X’s ten most innovative features” (英語). Macworld. 2021年4月4日閲覧。
- ^ OS X's ten most innovative features, By Macworld Staff, Editors, Sep 13, 2010, Macworld, ...Included in the package was an IDE—Project Builder—that was a tweaked version of the IDE that came with NeXT, the OS whose acquisition laid much of the foundation for OS X. In 2003, Project Builder became the now familiar Xcode...
Xcode
(Project_Builder から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/01 18:31 UTC 版)
開発元 | Apple |
---|---|
初版 | 2003年10月24日 |
最新版 |
16.2 (16C5032a) / 2024年12月11日
|
対応OS | macOS Sonoma 14以降 |
サイズ | 3.4GB |
種別 | 統合開発環境 (IDE) |
ライセンス | プロプライエタリ |
公式サイト | Xcode - Mac App Store |
Xcode(エックスコード)は、ソフトウェアを開発するためのAppleの統合開発環境 (IDE) である。かつてはMac OS Xに付属する形で配布されていた。Mac OS X v10.3のリリースと共に2003年10月24日に初めて紹介されたこのソフトは、NeXTの資産を受け継ぐMac OS Xの初期IDE「Project Builder」を進化させる事となった。
Mac (macOS) にてmacOSあるいはiOS用のアプリケーションを開発する場合、またソースコードで配布されているUNIX用ソフトウェアをインストールする場合に、Xcodeが必要になる。初期状態ではXcodeはインストールされておらず、Mac App Storeからの無料ダウンロードでインストールを行う。
特徴
Xcodeではユーザインタフェースを作成するために使用するグラフィカルツール、Interface Builder(NeXT社の資産)を用いて、UI画面の設計ができる。バージョン4.0以前は、Interface Builderは、Xcodeと独立したツールで、開発者は、XcodeとInterface Builderを行き来して、コーディングしていた。しかし、バージョン4.0で、Interface Builderは、Xcodeに統合された。
XcodeはかつてはGNU Compiler Collection (GCC) を含んでいたが、4.2からデフォルトコンパイラーがLLVMに置き換えられ、後にXcode 6以降でGCCは外された[1]。Xcodeでは、Cocoa, Carbon、Javaに制限されることなく、多様なプログラミング・モジュールを含むC、C++、Objective C++、Java、AppleScript、そしてオブジェクト指向記述言語Objective-CおよびSwiftのソースコードをコンパイルできる。サードパーティーはGNU Pascal、Free Pascal、Ada向けの追加サポートを行っている。
Xcodeは主にプロジェクト管理、コード編集、デバッグを行う為のソフトである。この他にクラスブラウザやドキュメントブラウザなどが統合されている。DelphiやVisual Basicと異なり単体ではRAD的なツールではないが、Interface Builderとよく連携しており、簡易なテキストエディタなどであれば一行のコードも書く事なく開発できる。
distccによる分散ビルドをサポートし、Bonjourによるネットワーク検索及び構築を行う。
さらに10.4付属のVersion 2.0からはCore Data/WebObjectsで用いるUMLに準じたモデルエディタが統合された。
ファイル管理は同社のiTunesなどに準じた形式でやや癖があるが、全体としてはよく整理されており、比較的プログラマ臭のしないツールである。
その他の特徴としてZeroLinkが挙げられる。これはコンパイル後のリンク過程を実行時まで遅延することで高速なソフトの再起動を行なうもので、DelphiやC#ほどではないが、かなりの速度でソフトを再構築できる。
バージョン
2.X
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
2.0 | 2005年4月29日 |
|
2.1 | 2005年6月6日 |
|
2.2 | 2005年11月11日 | |
2.2.1 | 2006年1月10日 |
|
2.3 | 2006年5月23日 |
|
2.4 | 2006年8月7日 | |
2.4.1 | 2006年11月1日 |
|
2.5 | 2007年9月5日 |
|
3.X
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
3.0 | 2007年10月26日 |
|
3.1 | 2008年7月11日 | |
3.1.2 | 2008年11月24日 | |
3.1.3 | 2009年6月17日 | |
3.1.4 | 2009年9月10日 | |
3.2 | 2009年8月27日 |
|
4.X
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
4.0 | 2011年3月9日 |
|
4.0.1 | 2011年3月25日 |
|
4.1 | - |
|
4.2 | - |
|
4.3 | - |
|
4.4 | - |
|
4.5 | - |
|
4.6 | - |
|
5.X
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
5.0 | 2013年9月18日 | |
5.1 | 2014年3月10日 |
|
6.X
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
6.0 | - |
|
6.1 | - |
|
6.2 | - |
|
7.x
- iOS 9とOS X El Capitan、Swift 2がサポートされた。
8.x
- iOS 10とmacOS Sierra、Swift 3がサポートされた。
9.X
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
9.0 | 2017年9月19日 |
|
9.1 | - | |
9.2 | 2017年12月5日 |
|
9.3 | 2018年3月29日 |
|
9.3.1 | 2018年5月11日 |
|
10.x
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
10.0 | 2018年9月17日 |
|
10.1 | 2018年10月30日 |
|
10.2 | 2019年3月25日 |
|
10.2.1 | 2019年4月17日 |
|
10.3 | 2019年7月22日 |
|
11.X
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
11.0 | 2019年9月12日 |
|
11.1 | 2019年10月7日 |
|
11.2 | 2019年10月31日 |
|
11.2.1 | 2019年11月12 |
|
11.3 | 2019年12月10日 |
|
11.3.1 | 2020年1月13日 |
|
11.4 | 2020年3月24日 |
|
11.4.1 | 2020年4月15日 |
|
11.5 | 2020年5月20日 |
|
11.6 | 2020年7月15日 |
|
11.7 | 2020年9月1日 |
|
12.X
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
12.0 | 2020年9月16日 |
|
12.0.1 | 2020年9月24日 |
|
12.1 | 2020年10月20日 |
|
12.2 | 2020年11月12日 |
|
12.3 | 2020年12月14日 |
|
12.4 | 2021年1月26日 |
|
12.5 | 2021年4月26日 |
|
12.5.1 | 2021年6月21日 |
|
13.X
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
13.0 | 2021年9月20日 |
|
13.1 | 2021年10月25日 |
|
13.2 | 2021年12月13日 |
|
13.2.1 | 2021年12月17日 |
|
13.3 | 2022年3月14日 |
|
13.3.1 | 2022年4月11日 |
|
13.4 | 2022年5月16日 |
|
13.4.1 | 2022年6月2日 |
|
14.x
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
14.0 | 2022年9月12日 |
|
14.0.1 | 2022年9月26日 |
|
14.1 | 2022年11月1日 |
|
14.2 |
|
|
14.3 |
|
|
14.3.1 |
|
15.x
iOS 17、iPadOS 17、tvOS 17、watchOS 10、macOS Sonomaの他、Apple Vision Pro用のvisionOSをサポートする[3][4]。また、Game Porting ToolkitでWindows PC(X64)向けのゲームのmacOS Sonoma/Appleシリコンへの移植環境をサポートする[5]。
バージョン | リリース日 | 内容 |
---|---|---|
15.0 | 2023年9月18日 |
|
15.0.1 | 2023年10月18日 |
|
15.1 | 2023年12月11日 |
|
15.2 | 2024年1月8日 |
|
15.3 | 2024年3月5日 |
|
15.4 | 2024年5月13日 |
|
脚注
注釈
- ^ SwiftUIにはiOS 13、watchOS 6、tvOS 13、またはmacOS Catalinaが必要です。SwiftUIのデザインキャンバスを使用するには、秋にリリース予定のmacOS CatalinaでXcodeを実行する必要があります。
出典
- ^ “Swiftから透けて見えるAppleのコンパイラ技術”. CodeZine. 2022年12月5日閲覧。
- ^ “About the security content of Xcode 6.2”. Apple Inc. (2017年1月23日). 2020年7月31日閲覧。
- ^ “visionOS Overview” (英語). Apple Developer. 2023年6月8日閲覧。
- ^ “Xcode 15 Beta Release Notes” (英語). Apple Developer Documentation. 2023年6月8日閲覧。
- ^ Nikolova, Martina (2023年6月15日). “How to use Apple's Game Porting Toolkit to play Windows games” (英語). Mac Research. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “Xcode 15.3 Release Notes” (英語). Apple Developer Documentation. 2024年3月6日閲覧。
- ^ “Xcode 15.4 Release Notes” (英語). Apple Developer Documentation. 2024年5月14日閲覧。
関連項目
外部リンク
- “Xcode”. Apple Developer. Apple Inc.. 2020年7月31日閲覧。
- “Xcode”. Mac App Store プレビュー. Apple Inc.. 2020年7月31日閲覧。
- “Xcode Release Notes - Archive” (英語). Document Revision History. Apple Inc. (2016年9月13日). 2020年7月31日閲覧。
Project Builder
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 10:38 UTC 版)
「SK8 (プログラミング言語)」の記事における「Project Builder」の解説
ファイル:SK8 startup state.png SK8のProject Builderは、カスタムウィンドウやウィジェットを使用し、他のIDEとは似て非なるものであった。 SK8 Project Builderは、ビジュアル開発環境を構築するための環境だった。コード編集、デバッグ、グラフィックスおよびスマートコンポーネントライブラリ、ランタイムターゲティングのサポート、およびダイレクトマニピュレーションのグラフィカルインターフェイスビルダーシステムを提供した。 Builderシステムの重要な要素は、開いているプロジェクト内のすべてのオブジェクトの分類されたリストを保持する「Overviewer」パネルだった。ライブラリ、ユーザが作成した関数やメソッド、変数などである。これらは、ダブルクリックするか、GUIビルダーでオブジェクトを選択すると表示される関連ポップアップメニューをクリックすることで検査や編集が可能であった。オブジェクトエディタでは、オブジェクトの「プロパティ」(インスタンス変数やクラス変数)と「ハンドラ」(メソッド)がそれぞれ1つのペインに表示される。 GUIビルダーには、ドラッグ&ドロップでビジュアルオブジェクトを構築するシステムが搭載されていた。SK8は従来の「スクリーン」を持たず、イベントやビジュアルオブジェクトを管理するための背景として、目に見えない「Stage」というオブジェクトを使用した。興味深い点は、伝統的な意味でのウィンドウは必要なく、また何かを表示することも期待されていないことである。実際、どんなビジュアル・オブジェクトでも(ドラッグ&ドロップやその他のスマートなプロパティによって)ウィンドウのような動作をさせることができました。しかし、SK8には、HyperCardにはなかった完全なメニューバーを編集し、プログラミングするためのシステムが含まれた。また、HyperCardで要望の多かった機能として、Macintoshのリソースをプロジェクトに出し入れできるメディアエディタがあった。SK8はこの機能をIDEに組み込んだ。その他、オンライン・ドキュメント・システム、システム全体のオブジェクトとコマンドのリスト、コード・エディターとデバッガー・ウインドウなどが含まれていた。
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