X11.app
(XQuartz から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/08 10:17 UTC 版)
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開発元 | X.Org Foundation、Apple |
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最新版 |
2.8.5 / 2023年1月26日
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リポジトリ | |
対応OS | macOS |
種別 | X11サーバ/互換層 |
ライセンス | X11 License Apple Public Source License |
公式サイト | www |
X11.app (XQuartz) は、X.Org Serverに基づくmacOS向けのX Window Systemの実装。ハードウェアによる2次元コンピュータグラフィックスとOpenGLのアクセラレーションを追加し、macOSのグラフィカルユーザインタフェース (GUI) であるAquaとの統合を行っている。
概要
X11.appは当初Mac OS X v10.2向けベータ版として公開され、Mac OS X v10.3では標準パッケージとなり、アップルのウェブサイトからダウンロード可能となった。Mac OS X v10.4では、インストールDVDにオプションとしてインストーラが同梱された。Mac OS X v10.5〜10.7では、X11.app はデフォルトでインストールされていた。OS X v10.8からは標準搭載ではなくなり、別途インストールが必要となった。Appleのダウンロードサイトは2019年末に削除され、現在はXQuartzプロジェクトによるものが後継となっている。
Mac OS X v10.4でのX11.appはX11R6.6のXプロトコルを実装している。この実装にはXFree86 4.4ベースのXサーバ、Quartzルートレス・ウィンドウマネージャ、ライブラリ、xtermなどの基本ユーティリティが含まれる[1]。「ルートレス」とは、X WindowのアプリケーションをQuartzデスクトップ上に表示でき、他のQuartzアプリケーションのウィンドウと同じに扱えることを意味する。quartz-wmによりX11のトップレベルウィンドウをmacOSのトップレベルウィンドウにマッピングした、「マルチウィンドウ」も扱える。Mac OS X v10.5 になるとX11.appはXFree86よりも一般化してきたX.Org Serverを使うよう書き換えられた[2]。
ライセンスはX.Org Server同様、基本的にX11 Licenseだが、quartz-wmなど一部がApple Public Source Licenseで配布されている。
X Window Systemの実装としては、Mac OS 9まではMacX、Mac OS X v10.2まではXDarwinなどがあった。
脚注
- ^ Apple Developer - Open Source - Tools - X11; 2006年9月22日閲覧
- ^ Griffiths, Rob (2007年10月31日). “Inside Leopard: Terminal, X11, and Disk Utility”. Macworld 2007年10月31日閲覧。
外部リンク
固有名詞の分類
- X11.appのページへのリンク