火鼠高校関連の人物
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志熊 栄都(しぐま えいと) 本編の主人公。1年4組。身長163.2センチメートル、体重55キログラム。右利き。6月6日生まれ、双子座。血液型はAB型。ポジションは右サイド。背番号は15→8。得意プレーはムササビシュート。ハンド歴は無し(高校1年の秋から)。靴はプーマ・アジリオ。好きなものは可愛いものとチョコレート、また、劇中では魚も好きと描かれている。苦手なものはスプラッター映画と父。趣味は女装(ただし、祖母には隠している)、特技はミラーリング(後述)。悩みは氷見弁が聞き取れないこと。東京都新宿区出身で五百田(いおた)家の長男として生まれる。 東京から引っ越してきた天真爛漫な少年。女性と見紛う可愛らしいベビーフェイスが特徴で、異性にはモテている。中学生のときに家庭の事情で母とともに2学期から氷見に引っ越す。祖母の誘いから、火鼠高校に転入しハンドボール部の門を叩き、当初は低身長を理由に入部を拒否されるが、必死に食い下がり入部テストを受け、合格する。ダンスの経験者であり、柔軟性や卓越したバランス性に加えて、動作を記憶し瞬時に再現する「ミラーリング」を得意とし、これらを生かしてプロンジョンシュート(ムササビシュート)を放つことができる。その反面、初心者ゆえにスタミナや守備力に課題がある。労苦を厭わない努力家で、毎晩夜遅くまでシュートの練習に打ち込んでおり、また、凪と違い重圧に強く、プレーを心から楽しめる。 ダンススタジオを営む父親、五百田珊瑚(いおたさんご)の元で杏(アン)と奈々(ナナ)という2人の姉とともに英才教育を受けていたが、自分だけ期待を裏切り続けた挙げ句に、他人の真似事ばっかりやっていたことで父親の逆鱗に触れ、家庭崩壊を引き起こした過去をもつ。後に、母親、志熊千歳(しぐまちとせ)の地元の氷見に引っ越した直後、母親を事故で喪ったことで、帰郷しばらくは抜け殻のようになっていた。現在は祖母と二人暮らしだが、父親のことは苦手な存在のままであり、家庭のことに触れられるとナーバスになり、時々そのトラウマが引き起こされ、逃避行動に出ることも。 佐倉 凪(さくら なぎ) 本編のもう1人の主人公。1年6組。身長170.1センチメートル、体重63キログラム。右利き。8月11日生まれの獅子座。血液型はA型。ポジションはセンター、左サイド。背番号は14。得意プレーは2次速攻。ハンド歴は小5から。靴はアシックス・ゲルフルース。好きなものはロボットものを始めとするアニメ(ちょい足し漫画では、みんなの前で公言していないが魔法ものや日常系なども好きと書かれている)とかき氷、苦手なものはムラ社会とカニ。趣味は海釣り。悩みは他人に本心を打ち明けられないこと。富山県氷見市出身。 火鼠高校ハンドボール部員だが、実力のある先輩に阻まれ補欠暮らしが長かった。チームで最も脚が速く、豊富なスタミナも日頃のトレーニングの賜物。また、知らないことを放置できない性分で予習復習はしっかりこなすため学業成績も良く(高校卒業後に都会に出たいという思いも)、頭脳プレーや相手の戦力分析も得意としている。また卓越した集中力とずば抜けた観察力を持っている。しかしメンタル面が弱く、プレッシャーで本番中に力を発揮できないことがある。優しく面倒見のいい性格で、初心者だった志熊が入部した当初もルールの説明や指導を担当した。前述の頭脳と観察力から敵の戦術や味方の不調にいち早く気が付くなど周囲の状況を把握する感覚に長けており、蓬莱戦での黒足袋との勝負を経て試合の盤面を俯瞰する才能を開花させた。 中学生時代、火鼠高校が蓬莱大附属を破ったシーンに感化され、火鼠高校に入学後すぐハンドボール部に入部した。田舎独特の監視社会に嫌気が差し、また、アニメ好きという点でもあることから、都会での生活に強く憧れている。祖父は漁師。朝海(あさみ)というハンドボール経験者の姉がいる。 福田 大芽(ふくだ たいが) 火鼠高校ハンドボール部員。1年6組。身長173センチメートル、体重68キログラム。右利き。5月12日生まれの牡牛座。血液型はO型。ポジションはポスト。背番号は9。得意プレーはDFを巻き込むシュート。ハンド歴は小4から。靴はアディダス・アディスタビル7。好きなものは焼肉と筋トレ、苦手なものは役所や病院の雰囲気(幼少時に粗相をしてしまったため)。趣味は頭を刈ることと服を脱ぐこと。悩みはモテないこと。富山県氷見市出身。 パワーを信じ、何かとすぐに服を脱ぐ熱血漢。愛称はタイガーで、栄都と猛獣同盟(虎と熊)を結んでいる。パワーを生かしたプレーを身上とし、本番にも強い。気性は荒く、野性的ゆえに女子からは敬遠されるが、友情に厚く栄都に似た人なつっこさがある。家業は鉄工所であり、三人兄弟。また、学業成績も悪く、ハンドボール部で唯一、赤点を取っていた。 大月 雪弥(おおつき ゆきや) 火鼠高校ハンドボール部主将。2年6組。身長184センチメートル、体重74キログラム。右利き。3月27日生まれの牡羊座。血液型はA型。ポジションは左45度。背番号は2。得意プレーはディフェンス。ハンド歴は小4から。靴はアシックス・スカイハンド。好きなものは早起きと桜餅、苦手なものはコンタクトレンズと自動改札。趣味は掃除。悩みは目が悪いことと弟と不仲であること。富山県氷見市出身。 高い守備力をもつ、火鼠高校ハンドボール部ディフェンスの要。近眼で、尖端恐怖症ゆえにコンタクトを着用できず、眼鏡を愛用していたが劇中に克服した。愛称はユッキー。情熱的でキャプテンシーも強い性格と周囲に言われているが、生来より思い込みが強く、愚直なまでに頑固、そして周囲に誤解されやすい不器用な性質で、それゆえ入部したころは周囲に抗わず控え目にしていた。しかし、身勝手な先輩らを見てからかつて憧れた火鼠高校の再興を自らに厳しく課し、活発かつ攻撃的に振舞うようになる。それゆえ強豪復活に躍起になる余り低身長の入部希望者を強権的に排斥した過去もあるが、栄都を見てからは考えを改めている。機械関係に疎く、メールも使いこなせない。また、ファッションにも疎かった。 鹿毛 祥(かげ しょう) 火鼠高校ハンドボール部副主将。2年4組。身長185センチメートル、体重74キログラム。右利き。1月6日生まれの山羊座。血液型はO型。ポジションはゴールキーパー、右45度。背番号は1。得意プレーは四隅のシュート対応。ハンド歴は小4から。靴はサルミング・スライドゴーリー。好きなものは歌劇とトマト、苦手なものは素早い小動物とキノコ。趣味はファッション誌を読み込むこと。悩みは男を見る目のない姉が心配なこと。富山県氷見市出身。 長い手足をもち、遠方のシュートに滅法強い、火鼠の守護神。女系の家庭環境のせいか、争い事を嫌う柔和な性質で、しばしオネエ口調となる。実家は理髪店で、美容師の姉(千代)がいる。機械関係には滅法強く、雪弥に代わって部内における情報伝達の中枢を担っている。ゴールキーパーになったのは中学校からの成り行きで、高い身長と柔軟な身体を買われてのことだった。 出島 力彦(でじま りきひこ) 火鼠高校ハンドボール部員。2年3組。身長175センチメートル、体重64キログラム。右利き。12月8日生まれの射手座。血液型はB型。ポジションはポスト中心に全般。背番号は7。得意プレーは何でもそれなり(本人曰く)。ハンド歴は小5から(ブランクあり)。靴はアディダス・パワースタビル10。好きなものは辛い料理と波乱、苦手なものは揺れる乗り物。趣味は麻雀とスノボ(他多数)。悩みは無し(本人曰く)。富山県氷見市出身。 センスに長けたオールラウンダー。飄々としており、面倒なことを嫌うマイペースな性格。頭はよく、蓬莱大附属高をパスできるだけの学力をもっていたが、勉強嫌いで高校での学業成績は下から数えた方が早い。複雑な家庭事情や先輩との衝突の絡みで不良じみた過去を送っていたが、現在は争いごとを嫌っている。 壱岐 光太郎(いき こうたろう) 火鼠高校ハンドボール部員。2年2組。身長173センチメートル、体重60キログラム。右利き。6月30日生まれの蟹座。血液型はA型。ポジションは左サイド。背番号は6。得意プレーは股抜きシュート。ハンド歴は小5から。靴はアシックス・スカイハンド。好きなものは規則性のあるものと納豆、苦手なものはヘルメットとセミ。趣味は刺繍。悩みは遺伝的にオデコが広いこと。富山県氷見市出身。 愛称はこた。力彦の幼馴染みで、一緒にハンドボールを始めた。几帳面な性格で、針の穴を通すような緻密なコントロールを武器とする。父親はイッキスポーツというハンドボール用品を揃えるスポーツ店の店主だが、実家は洋裁店。家業の経験からか手先が器用で、針仕事なども女子マネージャー顔負けの腕である。トレードマークは錨が描かれたヘッドバンドで、コンプレックスである額の広さを隠すために愛用している。 長谷川 宙(はせがわ そら) 火鼠高校ハンドボール部員。2年7組。身長178センチメートル、体重68キログラム。左利き。11月8日生まれの蠍座。血液型はA型。ポジションは右45度。背番号は4。得意プレーはディスタンスシュート。ハンド歴は小3から(ブランクあり)。靴はケンパ・サイクロン。好きなものは都会と尖った靴、苦手なものは詮索されることと野菜。趣味はダーツ。悩みは利き腕の握力が次第に弱まること。富山県氷見市出身。 小学校時代の大怪我によって利き腕に古傷を抱え、試合後半に握力が次第に衰えてしまう弱点がある。大怪我による握力の衰えのため中学時代はバレーボール部に所属し強化選手候補にまでなったが、全国大会に出場した火鼠高校の戦いぶりを見てからはハンドボールへの情熱が甦り、バレーボールでの経験を生かした卓越した跳躍力からの強烈なシュートが持ち味となった。我が強く、精神にムラがあり、チームの和を乱すこともしばしば。中学の3年間は八王子におり、そのことから都会生活の長い栄都に対抗意識を燃やしている。 広川 恵太(ひろかわ けいた) 火鼠高校ハンドボール部員。2年6組。身長174センチメートル、体重62キログラム。右利き。9月18日生まれの乙女座。血液型はA型。ポジションはセンター/左サイド。背番号は3。得意プレーはパス。ハンド歴は小4から。靴はアシックス・スカイハンド。好きなものはカレーと友人を家に招くこと、苦手なものは首がつまる服。趣味は料理。悩みは花粉症。富山県氷見市出身。家業は飲食店。 穏和な性格で、癖の強い大月や長谷川の仲を取りもつ存在。だが、内に秘めたる闘志は誰にも負けないところがある。兄の玄太(げんた)は料理店を経営しており、試合後に大盛りメニューを部員に振る舞っている。本人もカレーライスなど料理を得意とする。ゲーマーの一面もある。 沖本 学歩(おきもと まなぶ) 火鼠高校ハンドボール部員。2年7組。身長173センチメートル、体重65キログラム。左利き。4月18日生まれの牡羊座。血液型はAB型。ポジションは右サイド。背番号は5。得意プレーは1次速攻。ハンド歴は小4から。靴はアシックス・スカイハンド。好きなものは単純作業と食事、苦手なものは水泳。趣味はトレイルランニング。悩みは体が固いこと。富山県氷見市出身。優里(すぐり)という、御鉢高校ハンドボール部コーチは兄の嫁で、従兄弟。性格は正反対で苦手意識有り。 職人である父親譲りの寡黙な性質で、底なしの胃袋をもつ健啖家。スピードを生かした堅実な守備力と無尽蔵のスタミナが持ち味。トレイルランニングが趣味で、日々近所の山道を走破している。カラオケでは美声を披露するらしいが、部員のごく一部しかその声を聴いたことがない。 屋久 清人(やく きよひと) 火鼠高校ハンドボール部員。1年5組。身長183センチメートル。右利き。2月28日生まれの魚座。血液型はA型。ポジションはポスト。背番号は13。好きなものは猫、コーヒー。苦手なものはタバコ、セロリ。趣味は散歩。悩みは背が伸びて服が着れなくなったこと。富山県氷見市出身。 小学校では背は低い方だったが、中学の終わりから急激に身長が伸びた。しかし、痩せ型で体重は65キログラムしかない。現状は補欠だが、作者曰く後に1つの役割を与えられていくキャラになる予定だという。愛猫家でグリとグラという猫2匹を飼っており、猫を引き寄せる不思議な力を持つ。 久住 隆(くずみ たかし) 火鼠高校ハンドボール部員。1年2組。身長172センチメートル。右利き。10月25日生まれの蠍座。血液型はB型。ポジションは左サイド。背番号は10。好きなものはカラオケ、苦手なものはバスケ。活発。家が酒屋。国見、大船とは小学校からの幼馴染。地味ながら部に残り続けた1年生の1人。ややスケベな性格で、異性の恋バナなどには目がない。 国見 尚登(くにみ なおと) 火鼠高校ハンドボール部員。1年2組。身長174センチメートル。右利き。9月26日生まれの天秤座。血液型はA型。ポジションは右45度。背番号は11。好きなものは焼鮭の皮、嫌いなものは正座。昔から坊主頭。家がお寺。久住、大船とは小学校からの幼馴染。地味ながら部に残り続けた1年生の1人。 大船 哲哉(おおふな てつや) 火鼠高校ハンドボール部員。1年2組。身長176センチメートル。右利き。11月27日生まれの射手座。血液型はA型。ポジションはキーパー。背番号は12。好きなものは海外ドラマ、苦手なものはそば。インドア派。体が固い。久住、国見とは小学校からの幼馴染。地味ながら部に残り続けた1年生の1人。 五島 あおい(ごとう あおい)※ただし、本誌ではごしまと書かれることが多く定まっていない。 火鼠高校ハンドボール部マネージャー。1年。154センチメートル。左利き。4月12日生まれの牡羊座。血液型不明。好きなものはアップルパイ、絵を描くこと。苦手なものは運動全般。主に記録担当だがマメな性格で日々研究ノートをとっている。作中やちょい足しではルールの解説役となっていることも多い。やや天然なところがある。中学時代は美術部で、運動神経は鈍い。 石垣 花(いしがき はな) 火鼠高校ハンドボール部マネージャー。2年。151センチメートル。右利き。8月7日生まれの獅子座。血液型はB型。好きなものは筋トレ、いちご。苦手なものは犬。凪の幼馴染み。プロポーションとルックスに優れ、異性からの告白も日常茶飯事だが、ハンドボール以外に興味をもっていない。中学時代はハンドボール部員だった。ルールを把握していない顧問に代わり監督として陣頭指揮を執ることが多い。堂々とした立ち居振る舞いをするが身長は部内で一番低い。犬が苦手で、1m以内に近寄られると腰を抜かしてしまう。 軍司 寛明(ぐんじ ひろあき) 火鼠高校ハンドボール部顧問で、42歳独身の男性教師。担当教科は英語。180センチメートル、74キログラム。右利き。7月1日生まれの蟹座。血液型はO型。好きなものはビリヤード、日本酒。苦手なものは家事全般。悩みはひげが伸びることが早いこと。留学経験がある。 突然の人事異動によりハンドボール部の後任を受け持つことになったが、ハンドボールに対する知識は浅い。前任の黒澤と対比して未経験であることを当時の部員に罵られた挙げ句、上級生部員に逃げられたこと、チーム方針が迷走して苦悶する火鼠ハンドボール部員に心から接することができなかったことなど様々な気苦労を背負っていたが、前任顧問の黒澤の紹介により、コーチ宮口竜哉招聘のきっかけを作った。車好きで大型免許を取得しており、部員の移動用バスは彼が運転している。 天草 琉介(あまくさ りゅうすけ) 火鼠高校元ハンドボール部の1年。低身長を理由に大月によってハンドボール部を強制退部させられており、大月を心底憎んでいる。しかし、後に社会人チームでハンドボールに打ち込んでいる。水谷とは親しいが、彼の不真面目な練習態度に対しては怪訝そうな表情を返している。水谷からは”琉ちょ”と呼ばれている。 宮口 竜哉(みやぐち たつや) 火鼠高校ハンドボール部OBで、インターハイ出場経験者。184センチメートル。76キログラム。左利き。11月7日生まれの蠍座。血液型はAB型。現役時代のポジションは右45度。好きなものは梅干し。苦手なものはお酒。趣味は詰将棋(送球小僧では、元々将棋部に所属していた)。家庭環境が複雑で苦労を重ねている。 黒澤の紹介で火鼠高校ハンドボール部のコーチを務めることになる。『送球小僧』に登場していた主要人物でもあり、そのころは家庭事情により灰塚竜哉という名前を名乗っていた。額に炎の形をした痣があり、兄弟喧嘩によって弟に付けられたもの。現役時代は『越中の牙』という異名を持つ名選手で、大学でもハンドボールをしていたが、家庭事情のため退学を余儀なくされている。恩師である黒澤の体調を心配し、黒澤の引退を賭けて火鼠高校のコーチ就任を承諾した。
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