流-しとは? わかりやすく解説

ながし【流し】

読み方:ながし

流すこと。流されること。「島—」「灯籠(とうろう)—」

台所洗濯場などの、物を洗った流したりする所。「汚れた食器を—に置く」

浴場の体を洗う所。流し場

銭湯入浴客の背中などを洗うこと。また、それを職業とする人。「—をとる」

客を求めて移り動くこと。また、その人。「—のタクシー」「新内—」

能楽および長唄囃子(はやし)で、大鼓小鼓太鼓演奏するとき、同種の打音数多く連続して打つこと。

流し枝」の略。

アクセント5ガシ、その他はナガシ

[下接語] 筏(いかだ)流し・色流し扇流し辛皮(からかわ)流し・着流し経木(きょうぎ)流し・銀流し管流しころ流し島流し精霊(しょうりょう)流し・新内流し・州(す)流し・墨流し外流し垂れ流し血流し灯籠(とうろう)流し・眠り流し吹き流し・闇(やみ)流し・横流し


流し

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流し

ながし - タクシー営業状態

タクシー営業方法一つの名称。

タクシー営業方法車庫待ちから始まりましたそのうち待ちをするようになり、街角回送中空車呼び止める行為多くなると、大都市では初めからそれを期待して走るようになりましたこのようにタクシー流し営業成立するためには、お客と車の双方一定数以上あることが条件となります

昔、花柳界では三味線をひきながら新内語り路地回っていました。これを新内流しといい、鶴八次郎名人といわれ映画にもなりましたバー街ではギター片手渡り鳥演歌歌手が流しをしていました。「流し」という言葉には古き懐かし時代匂い残っているとは思いませんか

流し

読み方:ながし

  1. ①〔俗〕歩き廻る事。客を捜して走つて居る自動車を流しの自動車といふ。②〔隠〕尺八吹き、又は三味線を弾き、歌をうたひながら、門口に立つて金銭をもらふ乞食の事。
  2. 疾風或は縁日等の雑沓なる場所に於て通行中の人物の懐中物窃取する掏摸を云ふ。
  3. 音曲奏し人の門口に立ち金銭乞うもの、門付のこと。⑵客の背を流す浴場三助のこと。⑶客をさがして走る自動車
  4. 犯人と関係のない場所での犯行流れ形容より。〔盗〕 ②盛り場等のすり。犯人被害者物色するを流すと形容。〔す〕
  5. 転々と所をかえて犯行をすること。②祭礼雑踏の場所において通行中の人物の懐中物スリとることをいう。

分類 盗/す/犯罪


流し

読み方:ながし

  1. 門附の流し以外では、所謂「立チン坊」と称するもので、荷車後押しや、号外売り広告ビラ撒き、サンドヰツチマン等になつて働く者をも云ふ。
  2. 新内流行歌を歌つて花柳の巷歩き金を乞ふもの。転じて円タクなぞで盛り場操縦して客を拾ふものを「流し」の円タクとも云ふ。
  3. 尺八奏し又は三味線を弾き流行歌端唄を歌ひながら門口に立つて金銭を貰ふ乞食をいふ。

分類 浮浪者乞食


流し

読み方:ながし

  1. 歩き廻ること。最近は客を捜して走つてる自動車も『流し』といふ。〔刑事
  2. 歩き廻ることをいふ。流し円タクなどといふ。
  3. 諸所歩き廻る小笠原 不良博徒仲間

分類 不良博徒仲間刑事、犯罪

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流し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 04:51 UTC 版)

流し(ながし)は、ギターアコーディオンなどの楽器を持って酒場などを周り、客のリクエストに応えて歌唱の伴奏をしたり、自分の持ち歌を歌う芸人である。レパートリーは多岐に及ぶが、その中でも演歌を専門で歌っている者は演歌師と呼ばれることもある。

昭和初期、演歌師は場末の夜店や縁日などの場を借りて命脈を保っていたが、それまでの街頭で哀切なヴァイオリンを弾きながら歌う芸風から、カフェなどの店を周るようになった。すでに歌詞本は売られていたが、歌にギターやアコーディオンの伴奏をつけて数人組で演奏するようになった。やがて、夜の街酒場で何軒かの店を周る(「流し」て歩く)楽師になったことから、この呼称が定着した[1]。音楽以外の他の業種でも、客を求めて移動する者は「流し」と呼称される[2]

特徴

夜の熱海温泉の旅館街で弾き語る、ギターとアコーディオン(演・村上茂子)による流し。昭和28年(1953)の映画『東京物語』より。

流しは、ギターアコーディオンウクレレ三味線なども含む)と歌詞本を持参して飲み屋を周り、客の歌の伴奏を務めたり、またリクエストに応えて自分の歌を披露する。1970年代前半まではカラオケがまだ普及していなかったため、流しには需要があり、人気も高かった。最盛期には新宿だけで100人以上の流しがいたといわれる。やがて、カラオケの普及とともに「流し」は急速に減っていった[3]

カラオケと異なり、生楽器のため客がリズムや音程を外しても伴奏者が客の歌い方に合わせることができる。したがって、音痴にはこの方が歌いやすいとも言われる。また、常連になると歌い方のアドバイスをしてくれることもある。

また、自分の歌声を聞かせる者も多い[3]

曲目

「流し」出身の有名歌手には演歌歌手が多いが、「流し」のレパートリーは演歌ばかりではない。軍歌フォークソング歌謡曲洋楽、あるいはJ-POPなど、基本的に「流し」は周る店の客層に合わせたレパートリーを持つ。ただし、「流し」にも、その客にも中高年が多いため、懐メロが中心になることが多い[3]

流し経験者

北島三郎五木ひろし渥美二郎おかゆなどは、「流し」からプロの歌手になった。また遠藤実は「流し」から歌手を経て作曲家になった[4]和泉容(Be-B)は、日本レコード大賞新人賞の経験者ながらも、2024年現在「流し」を継続している[5]。また東海道新幹線放火事件の被告(現場で死亡)も流し経験者である[要出典]

脚注

  1. ^ 菊池清麿『昭和演歌の歴史』p.82欄外
  2. ^ 流し」『デジタル大辞泉』https://kotobank.jp/word/%E6%B5%81%E3%81%97コトバンクより2020年12月28日閲覧 
  3. ^ a b c 菊池清麿『昭和演歌の歴史』p.82
  4. ^ 遠藤実プロフィール 遠藤実記念館オフィシャルサイト
  5. ^ 「レコード大賞歌手」の彼女が選んだ意外なその後 - 東洋経済ONLINE・2024年5月9日

参考文献

関連項目


流し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:30 UTC 版)

ドリフ大爆笑」の記事における「流し」の解説

いかりやは居酒屋の客、高木居酒屋店主を、他の3人は流し役をそれぞれ演じる。 クラシック専門の流し イギリス裁判官着用する鬘を付けた流し(仲本)がいかりやのいる酒場現れる。彼曰く音大卒業後海外のオーケストラ在籍していたとのことなじみのないクラシックの曲(「ハンガリー舞曲第5番ト短調アレグロ」、「管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068(G線上のアリア)」)を例示したことでいかりやは困惑結局いかりやがリクエストしたベートーヴェンの「運命」の替え歌ギター片手大声で歌う。 貧乏な流し 流し(加藤)が子守しながら登場(『女房逃げられた』との事)。店の看板娘熱燗を頼む客に乗じてミルク入った哺乳瓶を「これついでにお願いしますぬる燗結構ですから」と言って温めてもらう。いかりやのリクエストで「湯の町エレジー」を弾き始めるがよほど食べるのに困っているのか、曲を弾き始めてはすぐに中断して背負った子供泣き出したりして中断することも)、帰った客の残したおつまみを腰につけたポーチにしまったりビール残り漏斗水筒入れて持ち帰ろうとする。最後ピーナッツ焼き鳥などのおつまみを口一杯頬張った状態で演奏しようとし、つい咽せ派手に吹き出してしまう。 暗い流し 流し(加藤)がこちらもお金困って登場何かにつけ遠慮した悲観的になる流しに客のいかりやが、「どんどん甘えたらいいんだよ」と言います。最後に流しがタクシー代として7万円恵んでほしいと言い、いかりやが「何でタクシー代に7万円掛かるんだ!?」と驚く。流しの自宅があるのが熱海だった。 指名手配中の流し 流し(志村)は居酒屋にある指名手配犯人の写真同一人物警察居酒屋回ってきて志村逮捕されてしまう。

※この「流し」の解説は、「ドリフ大爆笑」の解説の一部です。
「流し」を含む「ドリフ大爆笑」の記事については、「ドリフ大爆笑」の概要を参照ください。

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流し

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 11:41 UTC 版)

和語の漢字表記

(ながし)

  1. ながし」を参照

「流し」の例文・使い方・用例・文例

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