スペースナイツ
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「宇宙の騎士テッカマンブレード」の記事における「スペースナイツ」の解説
D(ディー)ボウイ/相羽 タカヤ(あいば タカヤ)/テッカマンブレード 声 - 森川智之、林原めぐみ(少年時代) 本作の主人公。血液型はAB型。アルゴス号の乗組員で、宇宙を航海中に突如現れたラダム母艦に遭遇。船内を探索に向かった際にテックシステムに取り込まれる。しかし、洗脳される前に父・孝三に救出され、アルゴス号の脱出ポッドに乗せられて地球へ帰還した。打倒ラダムとラダムの兵士にされてしまった家族や同胞を自身の手で討つべく、スペースナイツに所属し、ラダムとの戦いに身を投じていき、人々からはラダムを倒す「白い魔人」とも呼ばれるようになる。 スペースナイツの母体である外宇宙開発機構と遭遇した当初、記憶喪失を装い本名を名乗らず、無茶な行動ばかり取ることから「デンジャラス・ボウイ」(略して「Dボウイ」)という渾名をノアルに付けられた。妹・ミユキとの再会を機に自らの素性やテッカマンとしての秘密を周囲に明かしたが、その後も仲間からはDボウイと呼ばれている。左目の辺りには、ダガーに付けられた傷痕が縦に走っている。 タカヤであった頃はスポーツ万能で明朗快活。アックスことゴダードによれば放っておいても才能を伸ばすと評価している天才肌タイプ。誰からも好かれる男だが、ミユキ曰く「人一倍寂しがりや」とのこと。Dボウイになってからは使命感の重さゆえに無口で無愛想な性格に変化。しかし、スペースナイツの仲間たちとの交流で性格は多少は軟化していった。 不完全なテッカマンながらも戦い続けていくが、不完全なテッカマンゆえにテックセットする度に肉体の崩壊が進行しており、ついには変身に耐えられなくなってしまう。それを改善すべく、余命半年を承知でブラスター化を行い、不完全さを克服すると同時にパワーアップを果たす。不完全テッカマンによるブラスター化だった為、危惧されていた短命化は避けられたが、変身の負荷が脳に集中し、今度は変身する度に徐々に記憶を失うようになってしまう。そのため、記憶を失ったとしてもラダムへの怒りと憎しみを忘れないために、既に誰もいない生家に戻り、家族との思い出を辿ったことで、その思いを新たにした。 最終決戦ではエビルとの地球全土を駆け巡っての双子決戦を制し、彼から託されたクリスタルのパワーを使って月面に向かうが、クリスタルフィールドで高まった力の影響により、ついにすべての記憶を失ってしまう。それでもラダムへの怒りと憎しみでブラスター化してオメガを倒し、長きに渡る戦いに終止符を打つ。最後はラダム母艦の崩壊で吹き飛ばされながらも生還するが廃人と化しており、戦後はアキによる支えのもとで車椅子に頼る療養生活を送ることとなる。 続編の『II』にも登場する(詳細は当該リンクを参照)。担当声優の森川にとっては初主演作品でもあるが、アフレコの際にはボルテッカの絶叫でタバックのマイクを壊してしまったことがあるという。 ノアル・ベルース 声 - 松本保典、矢島晶子(少年時代) スペースナイツのメンバー。ブルーアース号のパイロットで、後にソルテッカマン2号機のパイロットも務める。「Dボウイ」の名付け親。 ベルース家は薔薇の紋章を持つ軍人の名家で、ノアルは身体を壊して軍を退役した父(声 - 石丸博也)の手で士官学校に入学させられたが、軍の空気に馴染めず、フリーマンに誘われて、外宇宙開発機構に参加。その為、父から勘当されていた。子供の頃に母(声 - 水谷優子)を亡くしており、唯一の肉親である父も人々を守るためにラダム獣と戦って亡くなったことを帰郷時に知る。父からは「軍人は常に強くなくてはならず、人前で涙を見せてはならない」と教えられており、その教えは今でも忘れずにいる。 一見理屈屋で口調は軽く斜に構えているが、実際は情に厚く義理堅い。チョコバーが好物で、サッカーが得意。 当初は正体不明で自分勝手な行動の目立つDボウイを厄介者扱いし、ブレードがタイムリミットで戦線離脱した際にアキが負傷したことから、Dボウイを激しく憎悪するが、ミリィからタイムリミットによる暴走とDボウイがそれにより人類の敵になるぐらいなら仲間の手で葬られたほうが良いという思いを抱いていることを知らされたことで、Dボウイへの憎悪を氷解。この件を通じて友情を築くようになっていき、良き相棒・良き親友・良き理解者となっていった。 アキに好意を抱いていたが、Dボウイとアキが互いに惹かれあっていることを察してからは身を引き、2人を応援するようになる。 最終決戦ではバルザックと共に月基地攻略に臨むも、テッカマンソードが最期に放ったボルテッカでブルーアース号を撃墜されて負傷。戦いが終わった後、松葉杖で歩けるぐらいには回復したことを機に、Dボウイの様子を見に行き、彼の安息を願った。 アキ 声 - 林原めぐみ スペースナイツのメンバー。ブルーアース号のパイロット。血液型はAB型。 体術に優れており、訓練では男性を投げ飛ばすこともできる程の腕前。一方で料理が苦手など、女らしさに欠ける面があり、自らもそれを気にしている。人を遠ざけるDボゥイを常に気にかけ、時に優しく、時に厳しく、支えていく。シンヤによると「相羽兄弟の亡き母親に似ている」らしい。 物語が進むにつれ、Dボウイに好意を抱くようになるが、過酷な運命に翻弄されるDボウイに何もできず、自分の無力さに苦悩することが多かった。Dボウイと共に彼の生家に足を運んだ際、互いに愛を深め合う。 最終決戦ではDボウイに同行するが、悲壮な覚悟でラダム基地に向かったDボウイに置いていかれる形でオービタルリングに残ることになった。戦いを終えた後は髪を切り、廃人化したDボウイと共に過ごす。 苗字は如月(きさらぎ)だが、本作の時点では明らかにされず、続編『宇宙の騎士テッカマンブレードII』で初めて公開された。また、伊賀忍者の末裔と設定されていたが、本編では特に触れられず、ドラマCDにおいて「スタッフも忘れてるけど」と発言している。 ミリィ 声 - 横山智佐 スペースナイツのオペレーター。フリーマンと行動を共にすることが多いが、負傷したアキの代わりにブルーアース号に乗り込んだこともある。明るい性格だが、ちょっと毒舌な一面もある。鶏肉が嫌い。 Dボウイとノアルの和解のきっかけを作ったり、タイムリミットで暴走したブレードを命懸けで説得して自我を取り戻すきっかけを作るなど、いざという時は芯の強さを見せる。Dボウイからは妹ミユキの姿を重ねられており、最初は無愛想だったDボウイも、ミリィにだけは心許すこともあった。 ミレッタ・ルルージュという本名が設定されているが、アキの設定同様、劇中では明らかにされない。 本田(ほんだ) 声 - 飯塚昭三 スペースナイツのメカニック班長。髭面で貫禄のある体格をしており、ほとんどのメンバーからは「おやっさん」と呼ばれている。 スペースナイツ最年長であり、フリーマンの良き理解者でもある。おおらかな性格だが、メカを粗末に扱う者は誰であろうと許さない。平和になったら、自作の凧を飛ばすのが夢。 レビン 声 - 中原茂 スペースナイツのメカニックで、本田の相棒。メカフェチのオカマだが、特に男性が好きというわけではない。Dボウイとテッカマンブレードのことを気に入っており、ブレードのフォルムをセクシーと表現している(反面、ソルテッカマンを初見で「セクシーじゃない」と評している)。自作したと思しきブレードのフィギュアも所持している。料理が得意だが、人参は嫌い。 ミリィ相手に大人気ない掛け合いをしたり、トラブルに巻き込まれたりと、シリアスかつハードな本作において数少ないコメディリリーフだが、時折砲座に座ったり、銃を取って戦う勇敢さも見せる。 ハインリッヒ・フォン・フリーマン 声 - 鈴置洋孝(ナレーションも兼任) スペースナイツのチーフ。外宇宙開発機構の創設者。 沈着冷静な性格だが内心は情に厚い。鋭い戦略眼と極めて高い政治能力を持っているため、しばしば冷酷とも取れる言動・行動で周囲の誤解を招くことがある。自ら数々の対ラダム兵器の開発やハッキングソフトの制作、テックシステムの解析など、技術者としても優れた面を持っており、従軍記者バルザックが軍のスパイと知りつつも情報をあえて流し、ソルテッカマンを作らせた(結果的にそれがDボウイの助けになる事を見越しての行為である)。 射撃の腕前はAクラス。独特の三角形をしたサングラスをかけていることが多い。ラダムとの戦いの記録を纏めたファイルを「Dボウイファイル」と名付け、スペースナイツ基地壊滅寸前までファイルに情報を記録していた。 最終決戦後、Dボウイの様子を見に来た際、「忘却はDボウイにだけ許された救い」とノアルに語った。 ペガス 声 - 飛田展男 身長2.7m、体重6.5t テッカマンブレードのサポートロボ。内部にクリスタルフィールドを形成し、Dボウイの掛け声に呼応してテックセットを行う。電子音声機能も備えており会話も可能。元々はスペースナイツの作業用人型ロボット(第1話にて登場)だったが、Dボウイのクリスタルの破損を機に、ブレード用のサポートロボとして改修された。 ブレードのサポートロボだが基本的にはスペースナイツのメンバーの誰の命令でも利く。人との会話も可能で新たにメモリーにない単語を追加したり、意味のわからない言葉を聞き返したりと比較的流暢に会話出来、バーナードからは唄も学んでいる。 バルカン砲やフェルミオン砲などの兵器を搭載しており、飛行形態にも変形できる。ブレードと共にクラッシュイントルードを行ったり、協力してハイコートボルテッカ(劇中では二度使用)を放ったりすることもできる。 最終決戦でオメガの攻撃からブレードを庇って全身を貫かれ、バラバラに破壊された。 その残骸は回収され、『宇宙の騎士テッカマンブレードII』にてペガスIIとして修復・改造され、テッカマンとなったアキによって運用された。
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スペースナイツ(設定)
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テッカマンブレードを中心とした対ラダムチームとして、外宇宙開発機構内に設立された、軍組織とは全く別のスペシャルチームで、地球に唯一残されたスペース・シップ「ブルーアース号」を保有する。結成前に集められていた各メンバーは、お互いがスペーツナイツであることを知らされていなかった。当初はテキサスに本部を置いていたが、ラダムテッカマンの攻撃とレイピアの自爆により壊滅した後、アラスカに本部を移した。
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スペースナイツ
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南城二(みなみ じょうじ) 声 - 森功至 主人公。名前の由来は「南十字星」。テッカマンに変身できる数少ない人間。その能力を使い、地球を狙うワルダスターとの戦いに身を投じる。 元々直情的な性格の上に、考えが異なる場合は相手を暴力で屈服させようとする傾向があった。更には、父をワルダスターに殺害されたことが原因で異星人に対する偏見と憎悪が強く心に刻まれたため、復讐のためにテッカマンの力を使い戦おうとして天地に叱責されることもあり、当初はアンドローとも険悪だった。その異星人に対する悪感情が災いして第11話「失われた宇宙船」では地球と親交を結ぼうと来訪したユーコク星の宇宙船をワルダスターの一味だと決め付けて一刀両断し、唯一の生存者カレンを除き搭乗員を皆殺しにしてしまった。しかし、アンドローとの友情や善人の異星人とのふれあいによって憎しみが薄れてゆき、ワルダスターに支配された他の星も救いたいと考えるようになる。最終話で、リープ航法メカのテストと惑星探査を邪魔して地球を滅ぼそうとするランボスの襲撃を前に任務を仲間に託し、自身はブルーアース号がリープ航法に入るための時間稼ぎのために出撃した。 スペースナイツのリーダーであるが、テッカマンであるがゆえに切り込み隊長的役割を担う。 天地ひろみ(あまち ひろみ) 声 - 上田みゆき 天地局長の娘。城二の恋人でもある。宇宙開発センターで城二とともに働き、行動を共にしている事が多い。スペースナイツの一員になった後もその立場は変わらない。 一見おとなしそうに見えるが、実は正義感が強く、ワルダスターが潜入した事を信じてくれなかった少女を信じて現場へ突入したときもある。最終話では、戦場に残る城二を救うかリープに入るかという究極の選択を迫られるが、城二の心情を汲んだアンドローに諭され「第2の地球」を見つけるべく旅立った。 アンドロー梅田 声 - 山田康雄 / 野沢那智(タツノコファイト) 金髪の巨大なアフロヘアーが特徴のニヒルな男。スペースナイツ参加以前の私服は、ラテン系で纏められていた。名前の由来は「アンドロメダ(星雲)」。実はサンノー星人で、ワルダスターに移住船団を壊滅させられた生き残り。サンノー星は火山爆発が頻発したことで火山灰が太陽の光を遮って氷河期のように凍りついたため、新天地を求めて旅立った末の悲劇だった。宇宙や異星人に関する知識が豊富であり、非常に高い戦闘能力を有している。ワルダスターの宇宙忍者と同様に光る「影」に変身し壁をも抜けて高速移動しロボットすら破壊するなどの地球人とはかけ離れた怪力やテレポート等の超能力を発揮し、何度かワルダスターの刺客に襲われた天地局長を救った。変身能力を有しており、ワルダスターの宇宙忍者に化けたりもする。サンノー星人としての真の姿は地球人とは異なる姿である。そのため、アンドローは地球で行動するために地球人に変身しており、勿論「アンドロー梅田」という名前も地球人としての仮の名。 天地局長にその能力を買われスペースナイツの一員になった。最初はサンノー星に帰るため、ワルダスターの宇宙船を入手することを目的にしていた。地球人に対して批判的であり、異星人イコール悪という偏見と父親を殺された復讐心に囚われる城二に特に批判的(彼を「単細胞」と評する)だったが、掛け替えのない存在を殺された彼に対する同情心もあり致命的な対立には至らなかった。次第に地球人との友情を心に芽生えさせ、地球と城二にサンノー星の未来を託し身命を賭して戦うようになる。サンノー星も苦難の道を歩んだ星であり、第8話「宇宙の食人草」でワルダスターの送り込んだ食人植物グリーントラップもかつて祖先を苦しめた存在で、特殊ウィルスを開発して体内に取り入れたという伝説があることを思い出し、自身の血液を提供して地球を救った。また第11話では城二が敵性異星人だと決めつけて殺してしまった両親と仲間の復讐をしようとするカレン(声 - 田浦環)と城二との間で板挟みになり苦しむが、カレンを諭して復讐をやめさせ母星に帰還させてスペースナイツの仲間の元へ戻った。最終回では城二を信じて、ひろみやムータンと共にリープ航法で「第2の地球」を探索する旅に出発した。 仮名とはいえ通称は正しくは「アンドロー梅田」だが、エンディングクレジットで何度となく「アンドロ・梅田」と誤表記されることがある。正しく「アンドロー」と表記されているのは第1話 - 第3話、第10話のみ。 演じた山田は『ルパン三世』以外では数少ないテレビアニメのレギュラー作品である。SFアニメ作品に嫌悪感を示していた山田だが、ストーリー及びキャラクター設定が単なる勧善懲悪ではないことを承知してオファーに応じたという。 ムータン 声 - 小宮和枝 サンノー星のミュータント。ぬいぐるみのような可愛らしい小動物だが、人間と同等またはそれ以上の知能を持つ。アンドローと同じく「影」に変身するほか、目から熱光線を発射したり鋭い聴覚といった超能力を持っており、それを活かしての偵察などを行う。同郷のアンドローとは仲が良く、スペースナイツの一員のひろみと一緒に行動することが多い。アリ星人のばら撒く病原菌の毒を解毒する成分を有する植物クラムを好んで食べることから、第16話「ミクロ・アリ星人」では自身の血液により血清が作られた。放送当時発売されたかるたには、初期デザインで描かれていた。 名前の由来はミュータントの「ミュータン」から。
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