テッカマン(設定)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:14 UTC 版)
「宇宙の騎士テッカマンブレード」の記事における「テッカマン(設定)」の解説
本作における「テッカマン」とは、ラダムによって作られた生体兵器のことを指す。 肉体らしい肉体を持たないラダムが、他の惑星への侵略行為を効果的に行うために開発したものである。 強靭な肉体を持つ知的生命体をテッカマンとしてフォーマットし、最後に肉体(素体)の中枢、すなわち脳髄にラダムが寄生することで、テッカマン(正確にはラダム人)が完成するが、闘争本能をまったく持たない生命体に対してはラダムは寄生できない。 テッカマンへのフォーマットおよび変身メカニズム 強靭な肉体を持つ知的生物を「テックシステム」に取り込み、テッカマン化に適応させるための人体改造=フォーマットを行い、成功した生命体の脳髄にラダムが寄生しラダムの本能や知識が植えつけられる。 戦闘用テッカマンの場合はクリスタル状のシステムボックスが脇のあたりに発生する。そのシステムボックスを取り出し、ボイスキー(地球語ではテックセッター)を組み合わせることで変身が開始される。 システムボックスからは蓄積された未知の物質「テクスニウム」および未知の元素「ディゼノイド」が放出され、それらが化合(形式上)することで体内の各器官を変化させ強化。同時に強力な外殻を生成し、「素体テッカマン」となる。 この素体テッカマンの外殻=外骨格は宇宙服の役割も果たしており、あらゆる環境での活動を可能にしている。 なお、「テクスニウム」はテッカマンとしてフォーマットされた生命体の生命維持に必要な物質でもあり、供給し続けなければ神経細胞ニューロンに不完全な作用を続けてしまう。特に短期間にテックセットを繰り返すことでそれは促進される。 Dボウイが神経細胞の破壊を発症したのは、本来想定されていない「テッカマンとの戦闘」や、後述のブラスター化により急激にテクスニウムを消費してしまったためである。 戦闘用テッカマンの場合は、これに加えシステムボックスの持つ「光‐物質変換機能」によって、最外層のアーマーやバーニア、体内の反物質素粒子「フェルミオン」を射出するシステム=ボルテッカ等の機械的ユニットが形成され、外殻に組み込まれる。 また、「光‐物質変換機能」は手持ち武器の生成にも使用される。それらの性能は後述する。 なお、システムボックスの「光‐物質変換機能」は電磁波を利用しており、「干渉スペクトル」を照射することで、テックセットを妨害ないし強制解除することができ、照射された状態で無理に戦闘を続けるとシステムボックスが破壊されてしまう。 ただしテッカマンとしての能力が破壊されるわけではないため、システムボックスさえ修復すれば再度変身が可能である。 不適合体 侵攻初期に捕獲された知的生命体は、侵攻作戦の中核となる戦闘用テッカマンとして、短期間で強引にフォーマットが行われるため、「不適合体」が発生する。 戦闘用テッカマンに不適合と判定された個体は、フォーマット中あるいはその前段階において排除される。 排除された個体は、肉体組織が崩壊しているためやがて確実に死に至る。 相羽孝三は素体フォーマットの段階で排除されたため、テックセットは不能。 相羽ミユキは戦闘フォーマットの途中で不適合体として排除された為、テックセットは可能だが不完全なテッカマンでしかなく、その余命は僅かであった。 一方、侵攻最終段階においてラダム樹の花に取り込まれた知的生命体は、時間を掛けてゆっくりとフォーマットされるため、不適合となる個体は発生しない模様。 また戦闘用テッカマンと違い、システムボックスは小型で体外に持つ。 ラダムに支配されない、いわば「不完全なテッカマン」であるブレードは、30分以上テックセットをしていると、脳髄に寄生したラダムの本能により暴走してしまう。 ラダム側のテッカマンにはそのようなテックセットの不安定さは見られないが、元々の性格が攻撃的な方向で極端に増幅されている(シンヤの優れた兄に対するコンプレックス、モロトフの傲慢ともいえる自信、フォンのケンゴに対する愛情など)。 また、不完全なテッカマンたちはテックセットを行った際は衣服は消滅して裸体となり、テックセットを解除した後も服は戻らず裸体のままであるが、ブレードはペガスでテックセットと解除を行うようになってからは服も元通りとなった。 ただし、ペガスIIでテックセットを行うアキテッカマンを含め、イーベルら地球製テッカマンは変身解除後は裸体となってしまう。
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テッカマン
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「宇宙の騎士テッカマン」の記事における「テッカマン」の解説
ペガス体内にあるテックセットシステムを使用し、人間の細胞を凝縮強化することで、あらゆる環境に対応できる超人「テッカマン」が誕生する。テックセット時には、次のプロセスを経る。 「ペガス!テックセッター!」と城二が呼ぶ。ペガスが認識し「ラーサー!」と応える(これで脚部のセッタールームが開く)。 セッタールームに進入し、ステップに乗り、「パワーラップ!」と叫ぶと認識されセッタールームが閉じる。 セッタールームのターミナルグリップを握ると細胞を凝縮強化するために全身を鎖帷子が覆う。 全身が強固なプロテクターに覆われる。 ボルテッカ(武装用エネルギー)が旋回しながら額にセットされる。 装着完了後に特殊な高圧電流が全身に注入流され細胞が凝縮強化・プロテクターがカラーへ変わる。この結果、プロテクターに覆われる時に瞳に装着した黄色の目に反射して映る瞳の瞳孔が消える(この高圧電流が通電すると共に細胞強化するが、ペガスの波長が合わない者は大やけどを負うか焼死する。しかも適合する人間は極一部であることが分かっている)。 宇宙空間の活動を目的としているがスラスターの類はなく、専ら慣性移動を行うかペガス騎乗にて移動する。 テックセットシステムには改良の余地があり、テッカマンになるには特別な波長を受け入れられる体質と変身の苦痛に耐えうる強靭な精神力と体力が必要で、今の時点ではテッカマンになれるのはシステムに適合する極少数の限られた人間のみである(劇中では南城二以外に、ワルダスターにさらわれ操られた少年・ビリーが変身しているのみで、ワルダスターの兵士が実験で変身した際には適合せず黒焦げになっている)。城二やビリーがテッカマンに変身できたのも偶然であり、ビリーは「地球人だから変身できるだろう」という根拠のないワルダスター側の判断でテックシステムにかけられ、奇跡的にテッカマンに変身できた事が作中で語られている。適合のメカニズム自体不明な点が多く、城二は1回目のテッカマンへの変身後、変身の副作用で倒れている。また、テッカマンの変身時間には時間制限があり、一定時間を過ぎると肉体の細胞が崩壊してしまい適合者でも死んでしまう。宇宙パイロットとして鍛え上げられた城二の肉体も例外ではなく、37分33秒までしか肉体強化を維持することはできない(この数値もまた城二に限られており、他の適合者がどの位維持できるかは不明)。また、生涯テックセットしていられる時間も限られている(LD-BOX解説書に記載)。エネルギーが完全に尽きるとプロテクターは分解、仮死状態となってしまうが、時間制限内なら肉体強化が続いているため生身で宇宙空間に放り出されてもすぐに死ぬことはない。ただし、制限時間内にペガスの蘇生エネルギーを受けなければ死んでしまう。 主な武器は以下の通り。 テックランサー 手持ちの諸刃の槍。普段は右のホルスターに収納されており、戦闘時にはグリップから刃を出して使用する。ランサーは2つに分離して使うことも可能で、刀身の長さを調節することもできる。重量は不明だが、地球上ではテッカマン以外持つことが不可能とされており、ワルダスターの兵士2人がこのランサーを放られて、支えきれず床にめり込むシーンがある。 テックウィン 伸縮自在の鞭。使用しないときは左のホルスターに縮んだ状態で収められている。使用時にはグリップから高分子のワイヤーが飛び出し、敵戦闘機を絡めとったり、投げたランサーを回収するときなどに使われる。 テックスパー 踵に装備されている拍車。モチーフは乗馬時に靴に着ける拍車だが、ペガスへの指示には使わずに武器として使われる(ただしペガスに指示を出すときに拍車を回転させる描写がある)。切れ味は鋭く、主にフェイントや起死回生のときに使用する。 ボルテッカ 額に蓄えられているエネルギーを発射して敵を粉砕するテッカマン最強の技。ただしエネルギーを一気に放出するため体力の消耗も激しく、発射直後は無防備状態になる。必殺技であるボルテッカだが、テッカマンの弱点とも言える諸刃の剣である。 ボルテッカには以下のバリエーションがある。ビームブレイク 第10話の偽ペガスと偽テッカマンの回で使用。それぞれの刃を引き離した状態のテックランサーにエネルギーを放ち、引き離していたランサー刃を引き戻しつつ広範囲にエネルギーを照射する技。撹乱用の人工ガスを吹き飛ばした。 大回転テックランサー ランサーを回転させ、敵の頭上に放った後にボルテッカを放ち、拡散させて敵を倒す技。広範囲に拡散するため、周囲を囲むようにエネルギー波が照射され、敵に大ダメージを与える事ができる。 ボルテッカ三段返し ボルテッカを3回連続発射し、一点集中攻撃を行う必殺技。「三段返し」の名前は、万一ボルテッカを跳ね返された際にボルテッカの連射で押し戻しつつターゲットを破壊する、という意味でつけられている。ボルテッカ3回分のエネルギーを一点に照射するため、破壊できないものは存在しないと言われている。テッカマンはボルテッカ3発分のエネルギーを備えてはいるものの、ボルテッカを連射すると適合者の命に関わる可能性があるため、今まで使用されることはなかった。しかし、鉄壁の防御力を持つシャンゲリラーにテックランサーとテックウィンを消滅させられてしまい、スペースナイツは窮地に陥ってしまう。覚悟を決めた城二は、禁断の必殺技「ボルテッカ三段返し」を使うことを決意、シャンゲリラーを破壊する事に成功したものの、エネルギーを使い果たした城二はシャンゲリラーの放ったビームで額を撃ち抜かれた影響により吹き飛ばされ、仮死状態のまま宇宙をさまよう事になってしまった。
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