ツール・テクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 06:48 UTC 版)
「アベンジャーズ (マーベル・コミック)」の記事における「ツール・テクノロジー」の解説
アイアンマンのツール・ビークル トニー・スターク/アイアンマンは、自ら開発し装着するパワードスーツの“アイアンマン・アーマー”各種を中心に、数々のハイテクツールを駆使する。 詳細は「トニー・スターク#ツール・ビークル」を参照 ブルース/ハルクのアイテム・武器 ブルース・バナー/ハルクは、常用するアイテムを保有するイメージは薄いが、特製インナーの“ハルク・パンツ”や、惑星“サカール”のハンマー&大斧などを使っている。 詳細は「ハルク (マーベル・コミック)#アイテム・武器」を参照 ウォーマシンのツール・ビークル ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシンは、親友のトニーが開発したパワードスーツの“ウォーマシン・アーマー”を装着し、時には複数の銃器なども使用する。 詳細は「ウォーマシン (マーベル・コミック)#ツール・ビークル」を参照 ブラック・ウィドウのツール・ビークル ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウは、万能リストバンドの“ウィドウズ・バイト”や“テイザー・ディスク”を常用し、近接戦用の武器やハンドガンも多用する。 詳細は「ブラック・ウィドウ (ナタリア・ロマノヴァ)#ツール・ビークル」を参照 ソーの武装・アイテム ソーは、全能のハンマーの“ムジョルニア”や“ストームブレイカー”など“ドワーフ”製の武具を中心に愛用し、場合によって外宇宙のアイテムなども装備する。 詳細は「マイティ・ソー#武装・アイテム」を参照 ホークアイの武器 クリント・バートン/ホークアイは、万能矢の“トリック・アロー”と、対となる特殊機能付きリカーブボウを主武装とし、時にはハンドガンや白兵戦用のさまざまな武器を駆使する。 詳細は「ホークアイ (マーベル・コミック)#ツール」を参照 キャプテン・アメリカの装備・ビークル スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカは、後述の“キャプテン・アメリカの盾”、“ユニフォーム”を主に愛用し、作戦によってはスパイツールも行使する。 詳細は「キャプテン・アメリカ#装備・ビークル」を参照 ファルコンの装備 サム・ウィルソン/ファルコンは、高性能ウィングパックの“EXO-7ファルコン”、“スマート・ゴーグル”などを主装備とする。 詳細は「ファルコン (マーベル・コミック)#ツール」を参照 スパイダーマンのツール ピーター・パーカー/スパイダーマンは、クモの意匠をイメージした“スパイダーマン・スーツ”や、ウェブ(クモ糸)発射器の“ウェブ・シューター”を主装備とする。 詳細は「スパイダーマン#ツール」を参照 アーク・リアクター ハワード・スタークが発明した半永久発電機関。現代ではトニーによって小型化に成功され、彼の心臓保護に使用したり、アイアンマン・アーマー各種及びウォーマシン・アーマー各種と“アイアン・パトリオット”に動力炉として搭載される。 J.A.R.V.I.S.(ジャーヴィス) 登場作品:『アイアンマン』、『アイアンマン2』、『アベンジャーズ』、『アイアンマン3』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 トニーが開発した最新鋭人工知能。“J.A.R.V.I.S.”とは、Just.A.Rather.Very.Intelligent.System.の頭文字をとって付けられた略称。高度な会話プログラムにより、単調な男声で会話する“電脳執事”と言うべき存在。スターク邸のセキュリティ管理から、トニーの趣味であるホットロッド組立・アイアンマン・アーマーの製作補助まで幅広くトニーをサポートする。トニーがアイアンマンとして活動する際にはワイヤレス回線でオンライン連携を取り、トニーの指示に沿ってアイアンマン・アーマーの内部メカニズムを制御している。極めて優秀な人工知能だが、自発的な行動を苦手とし融通が効かない面も見られる。それでも時にはトニーに注意したり、軽く皮肉を呟くこともある。 “スターク・エキスポ”時には、開会セレモニーを成功させ、公聴会も問題無く閉幕させたトニーを祝福・賞賛し、イワンとアントンのヴァンコ親子のプロフィールも調査した。トニーがアーク・リアクター用の新元素生成に成功した際も褒め称えたが、ヴァンコの連絡先の逆探知と、遠隔操作されたウォーマシン・アーマー マーク1の再起動には失敗している。 ロキがスターク・タワーを占拠した際には、アーク・リアクターを停止させたり、核ミサイルをワームホールへ押し込もうとする決死のトニーに、ペッパー・ポッツへの連絡を提案して、電話を繋ぐ気遣いなども見せる。 半年後にはアイアンマン・アーマー マーク42の開発補助や、“マンダリン”の情報提供、ハッピーが巻き込まれた爆破現場をホログラムで再現して現場検証をサポートした。しかしスターク邸襲撃の際に、水没して窒息寸前だったトニーを苦手な機転を利かせて救出したが、自身もシステムに損傷を受けたためトニーが装着中のマーク42を、スターク邸襲撃前にフライト準備をしていた“ローズヒル”へ誤って飛ばし、故障を自己診断してシステム復旧のために休止してしまう。それからはハーレー・キーナーの自宅で休息しながらも電話越しにトニーへ連絡し、“エクストリミス・ソルジャー”との戦いでは“アイアン・リージョン”を操作する。だがシステムが復旧したものの、ローディや敵に軽妙な挨拶をし、熱源と“エクストリミス”を探知して敵への攻撃を命じられたとは言え、アイアンマン・アーマー マーク8にペッパーを攻撃させるなど、システム損傷の障害による挙動が幾つか見られた。 アベンジャーズの対ヒドラ戦では、ヒーローたちの戦闘サポートを行い、トニーたちのウルトロン製造も補助したが、覚醒したウルトロンにより一度プログラムをほとんど破壊されてしまう。しかし、記憶データを捨ててネット上に逃げ延びることで難を逃れ、核発射コードを守るためにプログラムの一部分のみ密かに稼働させ続けて、核発射コードのパスワードを変更し続けていた。そしてトニーとブルースによって、回収されたヴィブラニウム製のボディに移植され、ヴィジョンとなる。 キャプテン・アメリカの盾(Captain America's Shield) 登場作品:『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』、『アベンジャーズ』、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』 “キャプテン・アメリカ”の名を冠するヒーローのトレードマークである円形盾。第二次世界大戦中、スティーブが盾を使う事にこだわってると知ったハワードが、同僚と共に所有していたヴィブラニウムを全て注ぎ込んで試作した。当時はヴィブラニウムがレアメタルと周知されていたため、標準仕様にはできず置きっぱなしになり、他の素材で数種類の形状で、電気ショック継電器などの装備品を搭載した盾が製作されたが、この円形盾をスティーブが見つけて気に入って使う事になった。これ以降スティーブは、精鋭部隊“ハウリング・コマンドーズ”結成から現代まで、この盾を長く愛用する。 そのデザインには、星条旗があしらわれ、直径は2.5フィート(約76.2cm)、重さは同等サイズの鋼の盾よりも三倍軽い12ポンド(約5.4kg)である。 衝撃を吸収する作用があり、高温や放射線などへの耐性が非常に高く、ヒドラのビームパルスガンすら受け付けない。高い硬度を活かして、防具としてだけでなく打撃・投擲武器としても多用され、優れた攻撃力と破壊力を発揮する。投擲の際にスティーブは、投げ方や盾の弾道、敵や周囲に立つ物に命中させた時の跳ね返りの軌道を瞬時に計算し、自分の手元に戻って来るように投げつける。また、足元に転がった際には、勢いよく踏みつけ、その反動で手元に浮かばせてキャッチすることもある。 しかしこの盾は、誰にでも使いこなせる代物ではなく、常人だった頃のバッキー・バーンズが咄嗟に敵の強力な攻撃をこの盾で防いだ際は反動で吹き飛んでしまったことから、超人兵士であるスティーブや、彼に匹敵する強靭な肉体を持つ者にこそ活用できると言える。だが現代では、“ウィンター・ソルジャー”となったバッキーのほかにもクリントやナターシャもこの盾を一時的に使用したり、スティーブに投げ渡す場面がある。 スティーブがS.H.I.E.L.D.に加入し、“S.T.R.I.K.E.”との共同任務に携わった際に、灰色に近い青で塗装された。 また、アイアンマンの“リパルサー・レイ“やソーのムジョルニアの一撃も防げる性質から、リパルサー・レイ及びムジョルニアで打たせて発生させた衝撃波を直径数メートルの周囲に反射するという連携攻撃が可能で、ニューヨーク決戦・2度にわたるソコヴィア戦・サノスの群勢との最終決戦で披露された。 “アベンジャーズの内乱”時には、ライプツィヒ・ハレ空港での戦いでピーターがウェブで奪い取って右腕に保持しながら自己紹介した挙句にスコット・ラング/アントマンに取り返されたり、ティ・チャラ/ブラックパンサーが着用する“ブラックパンサー・スーツ“のヴィブラニウム製鉤爪攻撃で大きな傷跡を残すなどの一幕もあり、ヒドラのシベリア基地でスティーブは、トニーの強い訴えを呑んで手放す。 その後、長らくトニーが保管していたが、“タイム泥棒作戦”の実行直前に彼とスティーブが和解した際に、傷を補修した上で再びスティーブに返還された。2014年からタイムトラベルしてきたサノスとの一騎打ちの際に、相手の猛攻で遂に割られてしまうものの、戦いの終結後に行ったタイムトラベルの旅から帰還したスティーブは、過去の時代から持参したこの盾をサムへ受け継がせる。 数ヶ月後、サムはこの盾を一度も行使することなく、アメリカ政府に贈呈した。だが、それも間もなく政府から新たなキャプテン・アメリカに任命されたジョン・ウォーカーに託され、彼の武器となった。ウォーカーは走行中のトラックから車道へ落とされて地面に激突する直前のレマー・ホスキンス/バトルスターに向かって投げ込み、彼を衝撃から防ぐ緩衝剤として使ったこともあったものの、防具として行使するよりも殴打や投擲などの直接攻撃に振るうことが多く、“フラッグ・スマッシャーズ”との連戦の最中、追い詰めたニコをこの盾で惨殺してしまった。 この直後にサムはバッキーと力を合わせてウォーカーに挑み、死闘を制して盾を奪還。そしてサムはこれを使いこなすための自主トレに励み、ニューヨークの会議場を襲撃したフラッグ・スマッシャーズの前に“キャプテン・アメリカ”として立ちはだかると、スティーブのように攻防バランス良く用いることに加え、ウィングパックによる高速飛行を利用して前方を飛ぶ盾に追いついてキャッチしたり、超人的パワーを持たない点を補うために高速飛行中の前転による勢いを付けながら盾を投擲したり、ウィングパックの湾曲した両翼と合わせてシェルターのような防壁を組むなど、独自の使用法を披露する。 アイアン・レギオン(Iron Legion) 登場作品:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 アイアンマン・アーマーを模した量産型ドローン。青と白のツートンカラーで、計5機が登場し、ボディにナンバリングが施されている。アイアンマンやウォーマシンとほぼ同等の方法で飛行し、両腕から発射される小型ミサイルを主武装とするが、基本的な使用用途は民間人の避難誘導の指示や捕虜の連行など、アベンジャーズの後方支援である。 ソコヴィアでは、アベンジャーズに対するヒドラの反撃の余波が市街地に及んだため、住民たちの避難誘導と、投降したヒドラの兵士たちの確保を行なったが、前者ではナンバリング03の機体は住民に酸入りの瓶をぶつけられてしまった。“アベンジャーズ・タワー”へ帰投後にはウルトロンに乗っ取られ、全機強奪されてしまい、アベンジャーズの面々に襲いかかる。皮肉にもセプターを奪った1機を除いて、ヒーローたちに破壊される。 ヴェロニカ(Veronica) 登場作品:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 トニーがブルースと共同で設計・開発したハルクバスターを運用するための支援モジュール。トニーの指示で人工衛星からトニーの下へ射出され、現地の上空で浮上・待機する。モジュール本体の内部には、予備のものを含めたハルクバスターの全パーツと、スターク・インダストリーズのロゴが入ったハルク用ケージのパーツが搭載されており、前者はハルクバスターの使用時や破損部の交換時にトニー/アイアンマンへ、後者はハルク捕縛時にハルクへそれぞれ放出される。ケージはハルクのパワーでも破壊が困難なほど強靭で、内部に捕らえたハルクに放電する機能も備わる。 タイムスペースGPS(Time-Space GPS) 登場作品:『アベンジャーズ/エンドゲーム』 アベンジャーズのタイム泥棒作戦の際に用意されたナックルガード型GPS装置。時間遡行を試みる者は、これを身に付けてタッチ操作で遡行先の年月日を入力することにより、後述のピム粒子や量子スーツとの作用で“量子世界”を通過してタイムトラベルすることが可能となる。これに加えて、時間遡行者を量子世界の通過で発生するEPRパラドックスによる幼児化や老化から防ぐ機能も有している。 スティーブたちのタイム泥棒作戦に足りない理論を導き出したトニーによって開発され、作戦に参加するヒーロー全員に支給。腕時計のように各人は利き手と反対の手に装備したが、ネビュラのものは2014年時の彼女に奪われて、当時のサノスの群勢のタイムトラベルに利用されてしまう。 量子スーツ(Advanced Tech Suit) 登場作品:『アベンジャーズ/エンドゲーム』 タイム泥棒作戦で運用された気密服。その外観は“アントマン・スーツ”や“ワスプ・スーツ”を彷彿させるが、白を基調色とし、ナノテクノロジーによって装着者の体型に合わせたスーツ本体とヘルメットを瞬間脱着させる機能や、右腰部にピム粒子の収納ケース、左肩部とヘルメット内側にインターフェースが搭載されているなど、ハンク・ピムによるオリジナル以上の機能を備えている。 ブルースとロケットによってオリジナルの量子スーツを元に新開発され、アベンジャーズに復帰したクリントが試着し、タイムトラベル実験を成功させたことでヒーロー全員に支給される。 ナノ・ガントレット(Nano Gauntlet) 登場作品:『アベンジャーズ/エンドゲーム』 タイム泥棒作戦で集めた6つのインフィニティ・ストーンの力を行使するために、トニー、ブルース、ロケットが開発したアベンジャーズ版インフィニティ・ガントレット。 サノスが左腕に装備していた“ドワーフ”製の“インフィニティ・ガントレット”と異なり右腕用で、アイアンマン・アーマーと同様のカラーリングと機械的な外観をしているが、各指の付け根部分と手の甲にある6つのストーンを収容する穴と、6つ全てのストーンを埋め込むと、ガントレットをはめた指を鳴らすだけで全てのストーンの力を同時に発動させる機能は共通している。また、ナノテクノロジー製であるため、装備する人物の右腕に合わせてサイズも自在に変化する。 トニーたちによって制作されると、ブルースが立候補してガントレットを装備し、ストーンのエネルギーに苦しみながらも“スナップ”を敢行。5年前に消滅した人々や生物を復活させた。その直後に現れた2014年時のサノスの群勢と、アベンジャーズ及び彼らと所縁ある戦士たちの大乱闘において、複数のヒーローたちにより6つのストーンが収まった状態でサノスの手に渡らないようバトンリレーや争奪戦が繰り広げられたが、最終的にサノスが入手・装備し、スナップされてしまった。だがその直前にトニーに6つのストーンを奪取されていたためデシメーションは起こらず、逆にトニーがスナップしたことにより、サノスと彼の群勢と共に消滅する。 量子トンネル(Quantum Tunnel) 登場作品:『アベンジャーズ/エンドゲーム』 タイム泥棒作戦のために、トニーとロケットがオリジナルの量子トンネルを元に開発し、アベンジャーズ・コンパウンドの格納庫に設置された新型の量子トンネル。その外観はオリジナルと異なり、トンネル本体部は周囲を四方のスロープと6基の円弧状のスタビライザーに囲われた大型の透明の円形台座となり、大型コイルは本体真上にシャンデリア風に設置された多数のガラス状のパネルに置き換わっている。起動装置のスイッチを入れるとトンネルが展開し、台座に乗った対象を亜原子サイズに縮小させて量子世界へ送る。 2023年にアベンジャーズは、この装置を量子力学を応用したタイムマシンとして運用し、タイム泥棒作戦を展開。作戦に参加したヒーロー全員が量子世界を通過して目的の時間軸にタイムトラベルすることに成功。皆が目的のインフィニティ・ストーンを入手すると、命を落としたナターシャ以外は2023年への帰還も果たした。だが、アベンジャーズの目を盗んだネビュラ(2014年時)の操作によってサノスの群勢(2014年時)を2023年にタイムトラベルさせてしまい、その際に本装置も破壊されてしまった。 サノスの群勢との最終決戦後には、台座状の本体を支える三脚と3基の機械的なスタビライザー、2基のソーラーパネルで構成されるより小型のものが開発され、ブルースの操作で6つのストーンとムジョルニアを元の時代に返還する旅へスティーブをタイムトラベルさせる。 クインジェット(Quinjets) 登場作品:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『スパイダーマン:ホームカミング』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『ブラック・ウィドウ』 アベンジャーズが保有する特殊航空機。S.H.I.E.L.D.が使用している特殊航空機と同名で、劇中で確認できた武装は機首下部から展開されるGAU-17/Aのみ。具体的な使用用途も同等だが、曲線的なデザインで、ウィングレットの形状など全くの別物である。コクピットには「Jarvis is my co-pilot(ジャーヴィスは副操縦士)」とプリントされたステッカーが貼られ、スターク社製のステルスシステムやJ.A.R.V.I.S.による自動操縦システムが搭載されており、貨物室には負傷者用のベッドや簡易的な医療キット、銃火器各種、オートバイなどが積載されている。乗降用の後部ハッチだけでなく、下部ハッチも備わり、飛行中にオートバイを地上に降ろすこともできるなど、本機はS.H.I.E.L.D.が使用していた機体を上回る性能を誇る。起動にはアベンジャーズに属するヒーローの掌紋認証と登録名の音声入力が必要で、主に操縦した者はトニー、J.A.R.V.I.S.、クリント、スティーブ、サム、ナターシャ。 アベンジャーズ・タワーに配備されてからアベンジャーズが運用するも、ソコヴィアでのウルトロン軍団との決戦ではウルトロンに利用され、アベンジャーズやソコヴィアの一般市民に攻撃を加え、ピエトロ・マキシモフ/クイックシルバーを絶命させてしまった。だが最終的にウルトロンから本機をハイジャックしたハルクを乗せて、どこかへと飛び去る。 アベンジャーズの本部機能がアベンジャーズ・コンパウンドに移ると本機は複数配備され、アベンジャーズの内乱時には、ライプツィヒ・ハレ空港の格納庫に駐機された本機へスティーブとバッキーが大乱戦の末に搭乗。離陸時に障害物を機銃掃射で破壊し、飛び立つことに成功した。そしてそのまま、ヘルムート・ジモが待ち受けるシベリアへと赴いた。 ハルクを乗せて失踪した機体は、ワームホールに吸い込まれてサカールのスクラップ置き場に長く駐機されており、コクピットの装置各種は埃を被っていた。サカールから脱出することを決意したソーが乗り込み、本機を発進させようとしたが、彼を引きとめようとするハルクに後部を破壊されてしまい、飛び立てなくなる。しかし、失踪直前にサカールに辿り着くまでの航行記録映像と共に残されていたナターシャからの通信映像が表示されたことが、ハルクがブルースに戻るきっかけとなった。また、トニーの衣服も置かれており、元に戻ったブルースが着用した。 アベンジャーズの内乱直後には、レッドルームを壊滅させて本格的に潜伏生活をはじめたナターシャへリック・メイソンが本機を1機手配・譲渡し、“ブラック・オーダー”がインフィニティ・ストーンを狙って地球にやってきた際には、指名手配中のスティーブたちがアベンジャーズ・コンパウンドへの帰還時の他、“ワカンダ”への移動にも使っている。 タイム泥棒作戦時には運用されなかったものの、作戦の準備段階では東京へクリントを迎えに行くためにナターシャが、サノスの群勢との最終決戦後には自宅農場への帰宅と愛する家族との再会のためにクリントがそれぞれ運用している。
※この「ツール・テクノロジー」の解説は、「アベンジャーズ (マーベル・コミック)」の解説の一部です。
「ツール・テクノロジー」を含む「アベンジャーズ (マーベル・コミック)」の記事については、「アベンジャーズ (マーベル・コミック)」の概要を参照ください。
- ツールテクノロジーのページへのリンク