西日本高速道路株式会社とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 西日本高速道路株式会社の意味・解説 

にしにほんこうそくどうろ‐かぶしきがいしゃ〔にしニホンカウソクダウロかぶシキグワイシヤ〕【西日本高速道路株式会社】


西日本高速道路

(西日本高速道路株式会社 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 05:59 UTC 版)

西日本高速道路株式会社
West Nippon Expressway Company Limited
本社が入居する堂島アバンザビル
種類 株式会社
高速道路株式会社法に基づく特殊会社
略称 NEXCO西日本、W-NEXCO
本社所在地 日本
530-0003
大阪府大阪市北区堂島一丁目6番20号
堂島アバンザ19階
設立 2005年10月1日
業種 サービス業
法人番号 3120001112341
事業内容 高速道路、自動車専用道路の管理運営
代表者 代表取締役社長 前川秀和
代表取締役兼副社長執行役員 芝村善治
資本金 475億円
(2022年3月31日時点)[1]
発行済株式総数 9500万株
(2022年3月31日時点)[1]
売上高 連結:1兆3296億6900万円
単体:1兆3087億5100万円
(営業収益、2020年3月期)[1]
経常利益 連結:79億9900万円
単体:83億3200万円
(2022年3月期)[1]
純利益 連結:66億3200万円
単体:79億7000万円
(2022年3月期)[1]
純資産 連結:2260億7400万円
単体:1954億4900万円
(2022年3月31日時点)[1]
総資産 連結:1兆6483億4400万円
単体:1兆6275億1300万円
(2022年3月31日時点)[1]
従業員数 連結:15817人
単体:2618人
(2022年3月31日時点)[1]
決算期 3月31日
主要株主 財務大臣 100.00%
(2022年3月31日時点)[1]
主要子会社 西日本高速道路サービス・ホールディングス 100%
外部リンク www.w-nexco.co.jp
テンプレートを表示
西日本高速道路が管理する福岡中央駐車場(福岡市中央区天神

西日本高速道路株式会社(にしにほんこうそくどうろ、: West Nippon Expressway Company Limited)は、高速道路株式会社法に基づき設立された特殊会社通称NEXCO西日本(ネクスコにしにほん)。

大阪府大阪市北区堂島に本社を置く。NEXCO3社のうちのひとつで、西日本地域の高速道路自動車専用道路などを管理運営する。

会社概要

2005年10月1日設立。

道路関係四公団の民営化方式として採用された上下分離方式において、道路施設の管理運営(いわゆる上の部分)を業務とする。道路施設の保有を目的に設立される独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構から、道路施設を借り受ける形態をとる。高速道路等の新規建設も事業内容に含まれるが、完成した道路は機構が(建設債務も含めて)、保有することになる。

ブランドカラーは「ネクスコ・ブルー」と呼ばれる青色。同社では、西日本・南日本の海と空の明るさをイメージした、鮮やかで清澄感のある青としている。

同社の経営理念は「地域社会と歩む 高速道路を目指して」、またブランドスローガンは「みち、ひと…未来へ。」である。

支社

事業範囲

日本国内ではおおむね近畿三重県を除く)・中国四国九州沖縄において旧日本道路公団(JH)が管理していた高速道路や自動車専用道路を事業範囲とする[2]。事業範囲には福井県の一部(小浜市以西)を含み、滋賀県の一部(東近江市甲賀市以東)を除く。なお、都市高速道路である阪神高速道路は事業範囲から除外されている。

また、本州四国連絡道路については、民営化当初は本州四国連絡高速道路(株)が運営するが、債務が十分に減少された後に合併することが、道路会社法に記載されている。

高速道路運営ノウハウや非破壊検査技術を生かして、海外事業も展開しており[3]アメリカ合衆国では道路の点検を請け負っている[4]

管理する路線

ネクスコ各社の管轄図

具体的には、以下の道路が事業範囲となる(高速道路株式会社法第6条に基づき日本高速道路保有・債務返済機構との間に締結された協定による)。境界点の、当社区間に流入する車線にはたいてい「ようこそNEXCO西日本へ」という看板が立っている。

なお、機構との協定とは別に、管理有料高速道路として関門トンネル国道2号)を当分の間管理することになっている。詳細は維持管理有料制度を参照のこと。また、子会社である芦有ドライブウェイ(株)が道路運送法に基づく一般自動車道である芦有ドライブウェイを管理している。

全国道路網

高速自動車国道

高速自動車国道のうち、中国横断自動車道姫路鳥取線や山陰自動車道長門美祢線、九州横断自動車道延岡線(九州中央自動車道の嘉島JCT-益城TB間を除く)は、機構との協定の対象にされていない。これは、国幹会議で整備計画が策定されている区間がまったくないか、または新直轄方式の採用により事業主体が国である区間のみとなっているためである。

一般有料道路(すでに開通している高規格幹線道路に接続する路線)

A'は、高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路。Bは、一般国道自動車専用道路

その他自動車交通施設

不祥事

  • 同社に2013年から勤務していた(前身の日本道路公団時代を含む)男性が、2015年2月に同社の寮で自殺。この男性は、第二神明道路事務所に2014年10月に異動後、の補強や撤去工事など未経験の業務をさせられた上、最長で月に約178時間の時間外労働を強いられたほか、約36時間連続の勤務もあったことで、鬱病を発症していたとされる。神戸西労働基準監督署は2015年12月に男性を労災と認定したが、男性の遺族は、同社が社員の勤務実態を把握しておらず、長時間労働を減らす対策を怠ったことが自殺に繋がったとして、2017年2月16日に同社の本社人事部長や関西支社長、第二神明道路事務所長らを神戸地方検察庁刑事告訴した[5]。その後、同社の酒井和広社長は2018年10月31日に、業務軽減措置が不十分だったと責任を認めた[6]。一方、告発されていた男性の上司らは書類送検されたものの、2018年11月16日に同地検は上司らを不起訴処分としており、遺族らは検察審査会に審査を申し立てるとしている[7]
  • 2018年、ETCを使っての支払いにおいて、二重に徴収していた件が発覚するも、利用者が気付いて申告しない限り返金しないとしたため問題となった[8]

現在の主な関連企業

西日本高速道路エンジニアリングが生産販売を行っている、まほら米

2020年時点、グループ全体の連結子会社は27社となっている[1]

  • 西日本高速道路サービス関西(関西支社管内の料金収受をする企業)
  • 西日本高速道路サービス中国(中国支社管内の料金収受をする企業)
  • 西日本高速道路サービス四国(四国支社管内の料金収受・交通管理をする企業)
  • 西日本高速道路サービス九州(九州支社管内の料金収受をする企業)
  • 西日本高速道路総合サービス沖縄(沖縄管理事務所管内の料金収受・交通管理・土木/施設工作物の設計・維持修繕作業・点検管理をする企業)
  • 西日本高速道路パトロール関西(関西支社管内の交通管理をする企業)
  • 西日本高速道路パトロール中国(中国支社管内の交通管理をする企業)(2014年7月1日設立[9]
  • 西日本高速道路パトロール九州(九州支社管内の交通管理をする企業)
  • 西日本高速道路ビジネスサポート(不動産管理をする企業)
  • 西日本高速道路エンジニアリング関西(関西支社管内の土木構造物の設計・点検管理、電気・機械施設の設計・維持修繕作業・点検管理をする企業)
  • 西日本高速道路エンジニアリング中国(中国支社管内の土木構造物の設計・点検管理、電気・機械施設の設計・維持修繕作業・点検管理をする企業)
  • 西日本高速道路エンジニアリング四国(四国支社管内の土木構造物、電気・機械施設の設計・維持修繕作業・点検管理をする企業)
  • 西日本高速道路エンジニアリング九州(九州支社管内の土木構造物の設計・点検管理、電気・機械施設の設計・維持修繕作業・点検管理をする企業)
  • 西日本高速道路ファシリティーズ(建築・通信施設の設計・施工・点検管理をする企業)
  • 西日本高速道路メンテナンス関西(関西支社管内の土木構造物の維持修繕作業をする企業)
  • 西日本高速道路メンテナンス中国(中国支社管内の土木構造物の維持修繕作業をする企業)
  • 西日本高速道路メンテナンス九州(九州支社管内の土木構造物の維持修繕作業をする企業)
  • 西日本高速道路サービス・ホールディングス(サービスエリア・パーキングエリア内商業施設を管理する企業)
  • 西日本高速道路ロジスティックス(西日本高速道路管内のSA・PAにおける一部売店・飲食店の運営、情報案内所の運営を行う企業)
  • 芦有ドライブウェイ(芦有ドライブウェイを管理する企業)
  • 西日本高速道路リテール(サービスエリア・パーキングエリア内商業施設の店舗運営をする企業)
  • NEXCO-West USA, Inc.(橋梁の点検をする企業)
  • 富士技建(道路・附帯する施設の維持修繕工事・補修技術開発をする企業)
  • NEXCO西日本コンサルタンツ(元ドーユー大地、2016/12/1より改名。橋梁・道路および附帯する施設の調査設計をする企業)

持分法適用会社

2020年時点で、グループ全体の持分法適用会社は7社となっている[1]

  • 高速道路総合技術研究所(東日本・中日本・西日本高速道路共通の研究機関 2007年4月2日中日本高速道路中央研究所から独立)
  • NEXCOシステムソリューションズ(東日本・中日本・西日本高速道路共通のシステム開発する企業)
  • 高速道路トールテクノロジー(東日本・中日本・西日本高速道路共通の料金システムの開発・保守、料金収受機械の点検管理をする企業)
  • NEXCO保険サービス(東日本・中日本・西日本高速道路共通の保険代行業務をする企業)
  • 九州高速道路ターミナル(九州支社管内のトラックターミナルを運営する企業)
  • 日本高速道路インターナショナル(東日本高速道路、中日本高速道路、西日本高速道路、首都高速道路、阪神高速道路共同の海外事業会社)

過去の主な関連企業

  • ハープス(サービスエリア・パーキングエリア内商業施設の店舗運営をする企業)(2014年7月1日付で下記の「ボーチェ・オアシス」「クレッセ」の2社を吸収合併し、「西日本高速道路リテール」に社名変更)
  • ボーチェ・オアシス(サービスエリア・パーキングエリア内商業施設の店舗運営をする企業)(2014年6月30日をもって解散)
  • クレッセ(サービスエリア・パーキングエリア内商業施設の店舗運営をする企業)(2014年6月30日をもって解散)

テレビ番組

CM出演者など

提供番組

脚注

関連項目

外部リンク


西日本高速道路株式会社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 03:49 UTC 版)

日本高速道路インターナショナル」の記事における「西日本高速道路株式会社」の解説

NEXCO-West USA, Inc.(アメリカ・コロンビア特別区ワシントンD.C.) : アメリカ合衆国での橋梁点検業務参入主体とした事業展開を図る。

※この「西日本高速道路株式会社」の解説は、「日本高速道路インターナショナル」の解説の一部です。
「西日本高速道路株式会社」を含む「日本高速道路インターナショナル」の記事については、「日本高速道路インターナショナル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「西日本高速道路株式会社」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「西日本高速道路株式会社」の関連用語

1
NEXCO西日本 デジタル大辞泉
100% |||||

2
日本道路公団 デジタル大辞泉
90% |||||

3
道路関係四公団 デジタル大辞泉
72% |||||

4
高速道路株式会社 デジタル大辞泉
72% |||||







西日本高速道路株式会社のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



西日本高速道路株式会社のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの西日本高速道路 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本高速道路インターナショナル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS