アストモスエネルギーとは? わかりやすく解説

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アストモスエネルギー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/03 07:52 UTC 版)

アストモスエネルギー株式会社
Astomos Energy Corporation
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 アストモス、アストモスエネルギー、アストモスガス
本社所在地 日本
100-0005
東京都千代田区丸の内1丁目7番12号
サピアタワー24階
設立 1962年(昭和37年)6月18日
(三菱液化瓦斯株式会社)
業種 卸売業
法人番号 5010001030404
事業内容 液化石油ガスの輸入、仕入、販売、船舶の所有、賃貸借、売買
代表者
資本金 100億円
売上高
  • 6,215億4,200万円
(2024年12月期)[1]
営業利益
  • 205億8,500万円
(2024年12月期)[1]
経常利益
  • 210億5,900万円
(2024年12月期)[1]
純利益
  • 107億9,100万円
(2024年12月期)[1]
純資産
  • 780億7,800万円
(2024年12月期)[1]
総資産
  • 2,167億8,100万円
(2024年12月期)[1]
従業員数 324人(2022年12月現在)
決算期 12月31日
主要株主
関係する人物 山崎達彦(元社長)
外部リンク www.astomos.jp
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アストモスエネルギー株式会社は、出光興産グループと三菱商事グループの液化石油ガス(LPガス)部門が統合して発足したLPガス商社である。

概略

2006年(平成18年)4月1日に出光興産系の出光ガスアンドライフ(当時業界2位)、三菱商事系の三菱液化瓦斯(当時業界7位)、それに三菱商事LPガス部門が合併し設立された。この合併により、新日本石油ガス(当時業界1位、後に新日本石油に吸収合併)を抜いて業界トップに躍り出た。現在は国内販売シェア約25%・輸入取扱量約1,000万トン・保有船・傭船21隻の規模を持つ、世界有数のLPガス企業である。三菱広報委員会に加盟しているが[2]、これは株式の49%を所有する三菱商事が三菱グループの総合商社であるためである。

出光興産・三菱商事の他、ENEOS全国農業協同組合連合会東京ガスなど他の卸売企業・エネルギー企業とも提携・業務契約を結んでおり、配送や物流拠点の運営で幅広く協力している。またこれらの協力を通し、日本全国に輸入・生産基地10か所・二次基地6か所・充填所約400か所・オートガススタンド約300か所の供給体制を構築している。

社名のアストモスとは、「明日を明るく灯す」・「明日の友」、英単語の“Ascent”(向上)・“Aspire”(熱望する)・“Cosmos”(調和・宇宙)などの意味が込められた造語である。コーポレートステートメントは「心を灯す、安心を灯す、明日を灯す。」、経営理念・サウンドロゴは「じょうずに未来へ。アストモス」、ブランド名は「アストモスガス」を使用。また広報誌として、販売店向けに「アストモスコール」・消費者向けに「あすとも」を発行している。

業界初の試みとして、LPガス業界を担う人材育成を目的とした研修施設「アストモスアカデミー」を国内4か所(東北・関東・関西・九州)に設置しており、セールスノウハウや保守点検技術の教育に取り組んでいる。また社会貢献・環境保全活動の一環として、2010年度より「あすをともす森づくり」と題しフィリピンボホール島でのマングローブ植樹活動に取り組んでいる。毎年6月頃に販売成績が優秀な特約店・販売店を表彰する「アストモスグランプリ」を行っている。

近年は海外事業に力を入れており、調達先の多様化や東南アジアを中心とした販路の開拓などを目指している。また2015年2月1日よりPPS事業者(特定規模電気事業者)として、2016年4月1日からは小売電気事業者として電力事業に参入し、高圧領域の需要家への電力供給を実施している。

沿革

沿革|アストモスエネルギー(外部サイト)

  • 1962年昭和37年)6月18日 - 三菱液化瓦斯株式会社設立。
  • 2001年平成13年)10月1日 - 出光興産のLPガス部門が独立し、出光ガスアンドライフ株式会社設立。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 三菱液化瓦斯、出光ガスアンドライフ株式会社及び三菱商事から分社独立したLPガス部門の三社を事業統合し、アストモスエネルギー株式会社設立。
  • 2007年(平成19年)9月10日 - 豪州・東ティモール共同石油開発海域内「バユ・ウンダン・ガス田」で生産されるLPガスのターム契約を締結[3]
  • 2008年(平成20年)
    • 5月1日 - アストモス受注センター(東京都中央区茅場町)が業務を開始。
    • 11月 - 初の海外拠点となるロンドン支店を英国ロンドン市に開設。
    • 11月 - アストモスアカデミー九州竣工。
  • 2009年(平成21年)
  • 2010年(平成22年)4月 -「あすをともす森づくり」プロジェクトとして、植樹活動開始。
  • 2011年(平成23年)5月2日 - 本社及び関東第一支店・関東第二支店事務所をサピアタワー東京都千代田区丸の内1-7-12 24F・25F)へ移転。
  • 2012年(平成24年)
  • 2013年(平成25年)2月 - 米国Enterprise Product partners LP社と、米国産LPガスの購入・販売に関する複数年契約を締結[5]
  • 2014年(平成26年)1月 - 本部体制を「管理本部」「国際事業本部」「国内事業本部」「リテール・事業開発本部」の4本部体制とする。
  • 2015年(平成27年)3月30日 - 2011年より進めていた二次基地の耐震・BCP対応工事が全て完了。
  • 2016年(平成28年)1月1日 - 100%出資の販売会社8社を統合し、アストモスリテイリング株式会社を設立。
  • 2017年(平成29年)4月1日 - 「管理本部」と「経営企画部」を統合し、「コーポレート本部」とする。
  • 2018年(平成30年)1月1日 - 「リテール・事業開発本部」を廃し「国内事業本部」へ移管する。
  • 2021年令和3年)9月1日 - グリーン戦略室を新設。
  • 2024年(令和6年)4月1日 - 本部制を廃止して、管掌役員を設置。デジタル戦略室、安全環境室を新設。

事業拠点

本社

  • 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー24階

支店・事務所

研修センター

関係会社

販売会社

  • アストモスリテイリング - 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー24階
  • 山田日之出ガス - 山口県下松市大字平田550-2
  • サンホーム - 愛媛県西条市新田173-1

二次基地会社

  • 八戸アストモスターミナル - 青森県八戸市豊洲2-1
  • アストモスエネルギー金沢ターミナル - 石川県金沢市大野町4-ソの6
  • 市川アストモスターミナル - 千葉県市川市高谷新町6-2

機器販売会社

  • アストモスガス機器 - 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー24階

輸入基地会社

システム販売会社

  • ガステージシステム - 東京都江東区亀戸2-27-7 亀戸アイマークビル3階

外航船保有会社

  • Gas Diana Transport Inc. - Monrovia, Liberia
  • Dia Maritime Inc. - Monrovia, Liberia
  • Gas Asia Shipping Inc. - Monrovia, Liberia

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現在、テレビ・ラジオ共に提供している番組はない。

かつて提供していた番組

脚注

  1. ^ a b c d e f アストモスエネルギー株式会社 第37期決算公告
  2. ^ 三菱広報委員会の加盟会社
  3. ^ 東ティモール LPガスのターム契約を締結”. アストモスエネルギー株式会社 (2007年9月10日). 2024年8月2日閲覧。
  4. ^ ASTOMOS EARTH(アストモスアース)就航のお知らせ”. アストモスエネルギー株式会社 (2012年8月3日). 2024年8月2日閲覧。
  5. ^ 米国産LPガスの購入・販売に関する複数年契約について”. アストモスエネルギー (2013年2月27日). 2024年8月2日閲覧。

関連項目

外部リンク


アストモスエネルギー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 06:25 UTC 版)

合弁事業」の記事における「アストモスエネルギー」の解説

三菱商事出光興産合弁による液化石油ガス (LPG) 事業会社両者LPG事業子会社三菱液化ガス出光ガス&ライフ)及び三菱商事本体LPG部門吸収分割により誕生三菱商事子会社による石油小売りも手がけており(三菱商事エネルギー)、石油小売り分野では引き続きライバル関係にある。

※この「アストモスエネルギー」の解説は、「合弁事業」の解説の一部です。
「アストモスエネルギー」を含む「合弁事業」の記事については、「合弁事業」の概要を参照ください。

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