自立編とは? わかりやすく解説

自立編(第137回〜第185回)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:50 UTC 版)

「おしん」の記事における「自立編(第137回〜第185回)」の解説

田植えの一番忙し時期。おしんは身重の体を押して田植えをする。清は身重の篤子を連れ帰りぜんざい食べさせ、一番風呂入れる。同じ妊婦のおしんをこき使い自分の娘を甘やか清に憤る竜三をおしんは止める。おしんは文句言われるのは結局私なのだからと宥めるが、竜三はおしんから頼られていないのかと拗ね以後口出ししなくなる。ふじから手紙とおしめと産着が届く。やがておしんは野良仕事が終わると眠気立てなくなる。洗い物しながら居眠りをするおしんを見た福太郎は、もう働くのは無理だ意見する大五郎はからいで、おしんは仕事を休むが、家事も雄の子守りもさせてもらえず、居場所がない。昼食のうどんを食べようとすると、清は働かず食べるのかと激しく口激。翌日からおしんは何があっても仕事を休まなかった。 やがて、稲刈り季節前にして産み月になる。清はお産不浄なので、篤子は家の納戸、おしんは裏の納屋代わり離れ使え指示。恒子は魔除け麻の葉刺した出産用の厚地木綿下敷きをおしんに渡す。稲刈りから帰宅した夕刻、篤子が産気づき、竜三が町産婆呼びに行く。夜、離れにいたおしんも産気づく一人耐える。篤子はひどい難産で、見るに堪えない清は部屋飛び出し「みんなおしんのせいだ」と叫ぶが、大五郎は清を突き倒し二度とそんなこと言った叩き出す」と怒鳴りつける産婆から手に負えないので町の医者呼んでくれ、朝までに産まれなければ赤子あきらめねばならないと言われ、竜三が真夜中の雨の中走り出す陣痛苦しむおしんは、離れから竜三を呼ぶが入口倒れてしまう。朝方医者到着し、篤子は無事出産。竜三がやっと離れの方へ行くとおしんが気を失っていた。目を覚ましたおしんは、女の子産んだお乳やりたいと言うが、竜三はごまかす。清は母屋近所女衆招いて篤子の出産祝いをする。清たちの笑い声に、竜三はいらだち怒鳴り込む。竜三に代わり大五郎がおしんに産んだ子は死んでいたと告げる。おしんは子どもに愛と名付けたのだと叫ぶ。 死産ショックでおしんは放心状態となり、ものも言わず、ただ乳が出るばかり。一方篤子は乳の出が悪い。清はおしんに乳を分けてもらえないかと言うが、篤子は嫌がり、竜三も激怒。恒子はおしんのためになるかもと竜三を説得。おしんは自分の子ではない赤子抱き黙ってお乳をやる。清はおしんは慈母観音のようだ感激する正気返ったおしんは死産受け入れ死んだ愛の代わりに生まれた篤子の子に乳をやりたいと言う。清はおしんに手をついて感謝し和解する。 清は篤子の子に愛と名付けた。おしんは愛に乳をやり、今まで遠ざけられていた雄の守りをする平穏な日々を送る。竜三たちはおしんが清から嫁として認められたと安堵する生後33日目の愛の宮参り。篤子と愛は嫁ぎ先帰る佐和からおしんに手紙が届く。手紙には東京無事に暮らしを立てていることが綴られていた。おしんは竜三に家を出て東京に行くと打ち明ける死産してから家を出る考えていたが愛に乳をやるため留まっていた、ここでは失うばかりで何も残らなかった、黙って行かせて下さいと言われ竜三はうろたえる。おしんは大五郎清に明日、雄と二人で出ていくと伝える。清は激昂し雄は田倉の子だと譲らない。竜三も清に同調する。 翌早朝、雄を一緒に連れて行くことを半ば諦め荷物まとめて挨拶にきたおしんに恒子が清に隠れて雄を連れ出してきてくれると言う。おしんはその意外な申し出戸惑うが恒子の言葉信じ、源右衛門の墓の前で待った。恒子は清の留守狙い雄を連れ出しておしんに手渡す。おしんは恒子の思いがけない機転心配り感謝して佐賀離れ東京へ向かった。 おしんは、再建した髪結長谷川身を寄せ、たかに佐賀での日々打ち明ける。さっそくたかはおしんに試しに自分髪結いをさせるが、おしんの右手はまだ力が入らず熱したコテがたかの頭皮当たってしまい、やけどをさせそうになる佐賀での怪我のこと、そのこと右手が不自由になったことを話すとたかはおしんに大い同情しできることだけやってくれればいいと言うが、おしんは髪結できない上居候すわけにはいかないと思う。 佐和からの手紙を頼りにおしんは佐和仕事先訪ねる佐和住み込み女中として働いておりおしんに借りた汽車賃を返すが、ここでは子供一緒に働くことは出来ないと言う長谷川に来た健はおしんの事情知り露天商勧める。たかは反対するが、自活したいおしんの意思認める。おしんは健が用意したどんどん焼き屋台始める。健はおしんに頼まれ母子で住む長屋を見つけてくる。おしんは髪結長谷川を出ることをたかに言っておらず、たかは寂しがる屋台仕事忙しく明け暮れる中、大正14年1925年1月、おしんは佐賀の竜三に手紙を出すが、手紙は清が受け取り破り捨てる。恒子はその一部始終見ていたが清に口止めされる。 健はおしんと雄のため細々世話を焼く。それを見たたかは世間の口はうるさいとおしんに忠告するがおしんは「健さんとはそんな関係ではない」と気にもとめない夜遅く健がいつものようにおしんを長屋まで送り布団敷いたところで、健の女が長屋怒鳴り込んでくる。女は健がおしんの屋台出店のために大変な手間と金使ったことでおしんを責めるが、健は「俺の片思いだ」「男は本気で惚れた女には指1本触れなくても力になりたいものだ!」と言い放つ。おしんは健の気持ち初め知りいつまでも健の好意甘えるわけには行かない、と悩む。翌日、健が謝りに来るがおしんは健の親切を丁重に断り故郷山形帰る決め、雄と帰郷するその後髪結長谷川に竜三からおしんの消息訊ねる手紙届き、たかと健は訝しむ4年ぶりに山形帰ったおしんにふじは喜ぶ。兄の庄治も5日一度風呂勧めるが、おしんが田倉家出てしばらく谷村家にいると聞かされる態度変える谷村家では小作争議小作米は4割になり、麦飯食べられるようになっていた。だがおしんが夕食食べると、庄治は長男は家と親の面倒を見なければならないおまけに兄妹転がりこんできたら貧乏をついで長男くらい引き合わないものはないと文句を言う。庄治の嫁・とらも仏頂面。それを聞いたふじはおしんのために庄治夫妻所帯別にして、納屋から勝手に食料持ち出す。とらはおしんはわがままだと庄治に愚痴り、庄治は一度嫁に行った石にかじりついてでも辛抱するのがおなごの道だと吐き捨てる。ふじはおしんが手紙に書かなかった佐賀での暮らし聞いて田倉の姑は鬼だと言う。庄治が働かないおしんに嫌味を言うとふじはとらも同じではないかと言い返す。とらが雄を折檻して泣かせる。とらの子貞吉の飴を雄坊が取り上げたのだという。それを聞いたふじは憤慨し納屋の米を銭に代え飴や干物買ってくる。庄治は納屋南京錠をつけ、鍵をとらに渡す。嫁と対立するふじにおしんは戸惑う。 おしんはおりきの世話で手の足りない農家の手伝い始める。おしんは度々、佐賀の竜三にあてて手紙送っていたが、手紙全て姑・清が破り捨て、竜三の見合い進めていた。田植え季節になり、庄治はおしんをあてにするが、おしんは他の農家田植えに行く約束があった。ふじは庄治に、乳飲み子抱えたとらに田植えをさせろ、自分はやってきたと言う言い返せない庄治はとらに田植え支度をしろと怒鳴る。そこへおりきが加賀屋のくにが倒れた知らせに来る。 翌日おしんは酒田加賀屋駆けつける。くにの最期の床で看病し続けるおしん。くにはおしんに「加代には姉も妹もいないのでどうか頼む」との言葉を残して大往生する。葬式別居していた政男が線香上げに来るが加代激怒。おしんは跡継ぎを産むため復縁するよう宥める。おしんは初七日まで手伝いをする。加代はりきから佐賀でのおしんの苦労聞いており、おしんも母と兄夫婦確執打ち明ける加代はおしんに、加賀屋借金をして主が夜逃げした酒田空き家での商売勧め元手も貸すと言う。清太郎、みのもおしんの境遇同情し大正14年初夏吉日、おしんは加賀屋援助飯屋・めし加賀屋開店をする。開店した日に政男が仲人取りなし加賀屋戻ってくる。加賀屋加代取り仕切っていたが、夫を立てるために政男に任せる。 飯屋初日全く客が来なかった。おしんは握り飯作って港に売りに行くが、やはり売れず無料港湾作業者に配って帰る翌日おしんは店を休業して手書き飯屋ビラ作って配る。これを見つけた政男は加賀屋の名に傷がつくと立腹、おしんを庇う加代対立する3日後、店を再開すると客で埋まり大繁盛となる。加代加賀屋ですることがないからと夜遅くまで店を手伝うが、清太郎、みのは夫婦仲を心配する。政男は一度家を出た負い目もあり、加代ふるまい静観する。 ある夜、客の1人が酒を出せと言ってくる。おしんは飲み屋ではないと断るが、加代は酒を1杯15銭で出し、飯の客よりよっぽど儲かると言う。おしんは店の空気荒れると気が進まないが、客の求め応じ酒を出すようになる。店を見に来た政男は、加代気が済むまで手伝えばよいと笑顔帰るおしんと加代は政男の心遣い感激する。 突然店にヤクザ乗り込んできて、酒を安く出しているせいで周囲の店の売り上げ落ちている因縁をつけ、暴れ始める。おしんは健より習った見事な仁義をきりヤクザ驚かせるヤクザはおしんがハッタリで口にした健の一家自分たちが遠縁であると感心し、酒売り認めて貰うことが出来た。雄が麻疹にかかり、おしんは店を休んで看病する酒田来てからも、おしんは何度も佐賀の竜三に手紙を出すが、やはり清に破り捨てられていた。 大正14年の秋。加代浩太酒田に来たと話す。日本農民組合庄内支部酒田にできて、小作代表として浩太が、地主代表として政男が会ったという。政男は加代に、運動をする浩太のことを、惜しい男だと話す。おしんの手紙や竜三が問い合わせた先の返事は竜三に届かない。清は竜三に再婚強く勧めていたが竜三は断り続けていた。 めし加賀屋浩太やってくる加代浩太におしんが飯屋始めるまでの顛末話し自分回り道させたおしんと浩太の縁を結ぼうとする。浩太はおしんに自分は雄の父親になるつもりだと告げるが、おしんの心は竜三にあった治安維持法制定され農民運動労働争議弾圧され始めたため、浩太はまた隠れて運動をしなければならなくなる。浩太は竜三の気持ち確かめたい佐賀手紙を出すが清が開封してしまう。 めし加賀屋でおしん、加代浩太大正15年1926年)の新春迎える。そこへりきがやって来て谷村家のふじへ竜三から手紙来ておしんの消息教えて欲しと書いてあったという。りきはおしんに手紙一本くらい出してやれと言うが、おしんは今まで何度も手紙出していた。浩太は何かの手違い手紙が竜三の手わたっていないのではないか疑問投げる。 佐賀では再婚渋る竜三に清は堪りかね、おしんは他の男と一緒になるつもりだからと浩太からの手紙を竜三に見せてしまう。竜三は自分の手紙をなぜ勝手に開けたかと憤慨手紙にはおしんが竜三に何度も手紙出したと書いてあったが清はおしんの嘘だと開き直る。それを見た恒子は竜三を呼び出し、清がこれまで破り捨てていたおしんの手紙を裏張りして保管していたもの全て渡した。それを読んだ竜三は再婚きっぱり断り佐賀おしんと雄を呼び戻す決心する。竜三の手紙がとうとうおしんの下へ届く。中には20円もの為替と何にも書かれたおしん宛の便箋入っていた。 再び加賀屋に来た浩太は、おしんが喧嘩する客を追い出し絡んでくる酔っ払いあしらっているのを見て酔客相手商売を危ぶみ、商売代え勧める。みのが店を訪ね、おしんに、加代が店に入り浸っていることで夫婦暮らし壊れてしまう、家に落ち着かせて欲しいと頼む。浩太は、伊勢漁師をしている浩太伯母面倒を見てくれる行商仕事を見つけてくる。おしんは店を閉めることを決意旅立つ前夜、おしん、加代浩太は酒を酌み交わし、また3人で会おう約束する酒田発ち伊勢網元神山ひさの下に身を寄せたおしんは、雄を乗せた箱車押し行商人としての第一歩踏み出す。おしんの強かな商魂功を奏し、おしんの行商軌道に乗る。おしんの願いは、店を出し竜三を呼び寄せること。その年の暮れ大正天皇崩御時代大正から昭和変わり、ひさの世話になって一年が経つ頃、浩太がおしんの様子を見に伊勢立ち寄る浩太変わらず農民運動をしているが、農民運動公に認められるようになったものの小作争議形態変わってきていると言うこれまで小作地主小作料引き下げ要求していたが、逆に地主小作小作料引き上げ要求するようになり小作争議泥沼状態に陥っていた。ひさは、おしんは行商としての信用もつき自分の店を持てる太鼓判を押す浩太慌ただしく帰ったあと、おしんは竜三に家族三人暮らしたい手紙を出す。しかし竜三から返事はなかなか届かなかった。 おしんを気に入ったひさは田倉家が竜三を、亭主置いて逃げたおしんのところへよこす筈がない、諦めろ店を出すことはない、自分下に居ろ、浩太もおしんに一人でいて欲しいのだと諭す佐賀では竜三が考えあぐねていた。竜三は自分には甲斐性がない、おしんが行商した金で店を開くのに亭主面して乗り込めるかと、あくまで干拓拘る大五郎伊勢に行く気のない竜三に、おしんを諦めるかおまえがおしんの下に行け一喝結局竜三は伊勢には行かない手紙に書く。竜三からの手紙にひさは呆れるが、おしんは竜三の気持ち踏みにじりたくないと答える。その年の夏も過ぎようという頃、ラジオ今度の嵐は大きく九州では被害出て長崎佐賀では堤防破れた報じていた。 台風過ぎた朝、佐賀田倉家に、嵐の中干拓を見に行った竜三と大五郎濡れ鼠になって戻って来る。台風 による波風満潮時期重なってしまったために干拓をしていた土地全て流され全滅した。竜三は「これまでの努力全て無駄になった」と号泣翌朝、竜三は佐賀出て新しく出直す置き手紙をして田倉家出奔する。 竜三はおしんと雄のいる伊勢に来た。遠目から一瞥して帰ろうとするがおしんに見つかり逃走。だが俊足のおしんから逃れられる筈もなく、竜三はおしんに捕まってしまう。竜三は日本不景気新天地満州なら仕事がある、下関から関釜連絡船中国大陸渡りその後汽車満州大連に行くつもりだ、二人ひと目見に来ただけだと言う。夜、おしんは家族一緒に暮らすことを哀願するが竜三は単身満蒙開拓団加わり土地持ちになった迎えに来ると譲らない涙ぐむおしんを竜三は抱き締める明くる日旅立つ竜三は行商に行くおしんに付いていった。おしんが競りが行われる浜辺ら行先の町まで1里半(約6km 帰路もいれると約12km)重い箱車に荷と雄を載せて歩くと聞き、竜三はおしんの行商過酷さに驚く。おしんは竜三と別れて行商に出るが、竜三はこっそりおしんのあとをつけた。降りしきるの中、行商先の山村通ず長い坂道でも重い箱車懸命に押し続けるおしんを見て竜三は男泣きしてしまう。竜三は満州行きをやめ、おしんと魚屋になることを決意するおしんと竜三はひさの後押し鮮魚店田倉魚店開店する暫く仕入れと店を竜三が、行商今まで通りおしんが担当することに決める。最初の名前もわからない竜三だったが、おしんに従い仕事覚えていく。ひさは竜三が御用聞き回っているため、おしん一人の時より売上落ちているではないかと心配するが、店の主人は竜三だと譲らない。 おしんは佐賀田倉家へ、竜三と一緒に魚屋はじめたことを手紙報告する受け取った清は手紙破き竜三を伊勢から連れ戻す声を荒げるが、大五郎は竜三とおしんの仲を裂いたのは母親のお前であり、放っておけときつく言い放つ。清は母親よりも女房かと深く嘆息する伊勢に竜三の荷物と清の手紙が届く。手紙には「竜三は伊勢魚屋一生の仕事とし、佐賀逃げ帰らないこと」そしておしんのこれまでの苦労ねぎらい、竜三を待っていてくれたことに対す感謝の気持ち綴られていた。 昭和4年1929年)雄の小学校入学晴れ姿見せようと、おしんは山形のふじに10円為替と共に伊勢来てほしいと手紙を出す。手紙受け取った庄治はとらに読んでもらい、ふじに伝える。年老いて邪魔者扱いされていたふじは、口減らしをするのかと気乗りしないが庄治は行くようにと勧める。ふじが伊勢やって来るが雄の入学式見たらすぐ帰ると言う。庄治から手紙来てふじを預かれと言ってきた。やはりふじと庄治夫妻上手くいってないと知り、おしんはふじを返さない口実思案する。 そんな時、おしんに三度目妊娠判明。竜三はおしんの気持ち汲んで佐賀での死産触れ、おしんが無事出産するまでついていてくれとふじに頼む。ふじは老いて昔のように働けない自分穀潰しだから帰る頑なに固辞するが、おしんはここでは大きな顔をしていればいいと懇願、竜三がふじの前で床に手をつき頭を下げるのでふじはとうとう折れて田倉家で暮らすことになる。 加代から手紙が届く。加代妊娠しており9ヶ月だと綴られていた。おしんはこれで加賀屋安泰だ安堵する昭和4年10月。おしんは無事男の子出産するが、突然ふじが倒れる。ふじを往診した医者は、大病院詳しく検査してもらった方がいいと診断男の子は仁(ひとし)と名付けられた。検査結果ふじは白血病判明この頃白血病不治の病でおしんの産褥期ということもあり竜三は家族に隠す。ふじは床を離れられなくなるがおしんは無事に床を上げる死期悟ったふじは故郷の家死にたいとおしんに打ち明け、竜三はおしんに本当病名告げる。加代から手紙があり無事出産希望(のぞみ)と名付けたという。おしんは母をおぶって山形帰りたいと竜三に頼む。仁はひさに預け、竜三はおしんとふじを送り出す。おしんは庄治に迎え頼んでいたが駅に現れなかった。おしんはふじを背負っての降る山道実家へ向かう。家は庄司夫婦物置にされていたがおしんが二人怒鳴って片付けさせ、ふじを寝かせる。ふじの帰郷聞いて訪ねてきたおりきとおしんに寄り添われ、ふじは故郷に降る愛でながらその生涯静かに閉じる。 おしんは伊勢に戻る。日本世界恐慌真っただ中。おしんは山形でおりきから加賀屋危ないという噂を聞いていた。昭和5年1930年昭和恐慌。おしんがふじの訃報加賀屋送ったところ、加代からお供え代として10円為替送られてきたのでおしんは安心する。 雄が三学期を終えた頃、おしんが加代送った手紙返送されてくる。一緒におりきから加代の夫、政男が自殺したという手紙が来た。加賀屋連絡取ろうとするが電話番号は既に使われていなかった。ひさから急に呼ばれて家に行くと浩太がいた。浩太加代がおしんを頼って伊勢来てるではないか考えたという。浩太酒田訪ねる加賀屋が潰れ、家屋差し押さえられ一家夜逃げ同然でいなくなったとおしんに説明する加賀屋若旦那・政男は商品相場手を出していて、3月大暴落支えきれなくなって自殺だった。 おしんは加代浩太からの連絡を待つが何の知らせもないまま昭和6年1931年)の春を迎える浩太がやって来ておしんに加代見つかった知らせる。

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