便箋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/21 04:55 UTC 版)
便箋(びんせん)とは、手紙を書くために用いる紙[1]。書簡箋(しょかんせん)[2]、用箋(ようせん)[2]ともいう。英語ではletter paper、writing paper、stationery、a writing padなどがこれに該当する。 概要
現在便箋として販売されているものは、B6タテ(182mm×128mm)~A4タテ(297mm×210mm)くらいの大きさの罫紙(けいし)[3]が一般的である。日本語はもともと縦書きの言語であるため縦書き用のものが多いが、横書き用もある。通常は十枚~数十枚ほどが1セットとして売られている。罫紙の一辺を接着剤で綴じて冊子状にしてあるものもあり、この場合は一枚ずつ剥ぎ取って使う。
便箋を縦に半分に切ったサイズのものは一筆箋(いっぴつせん)という。一筆箋は縦書き用のものが大半である。
歴史
文字で通信伝達する手段として、日本では古くは木簡が用いられた。薄く細長く作った木の板に墨をつけた筆でもって縦書きで文字を記し、離れたところにいる人に届けさせたのである。紙は4~5世紀ころには日本に入ってきていたと思われ、6~7世紀(少なくとも曇徴以前)には製紙技術が伝えられたと思われるが、紙は都の身分の高い人や仏教文化のための奢侈品であり、その後も長らく荷札としては耐久性のためもあってか木簡が通信手段として用いられている。
平安時代には広く紙漉きが行われ楮紙や檀紙といった和紙が各地で生産されるようになり、平安貴族の間では今でいう手紙にあたる文(ふみ)のやりとりが盛んに行われるようになった。以後、紙に墨をつけた筆でもって縦書きで文字を記した書簡通信が行われる。用紙の形態としては、一枚の紙を利用した竪文、一枚の紙を折って使用する折紙、一枚の紙を長く継いで巻いて用いる巻紙などがある。
脚注
- ^ 日本国語大辞典「びんせん(便箋) 手紙を書くための用紙。封書にして出す手紙を書くための罫のはいった用紙。書簡箋。」、同「べんせん(便箋) びんせんに同じ。」
- ^ a b 大辞林第二版 三省堂
- ^ 大辞林第二版 三省堂「けいし(罫紙) 罫を引いた用紙。けがみ。けびきがみ。」
関連項目
- 計算用紙やレポート用紙を利用する場合がある。
便箋
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「便箋」の例文・使い方・用例・文例
- 郵便料金、印刷物、そして便箋
- 私はその手紙を別の便箋に書き直した。
- 便箋をください。
- この便箋(びんせん)に合う封筒がありますか.
- (はぎ取り式)便箋.
- ホテルの便箋に(手紙を)書く.
- あなたの便箋はこれと同型でなければいけません.
- (はぎ取り式の)書簡紙, 便箋.
- 便箋(びんせん)など会社の備品を私物化しないで下さい.
- 便箋がなくなった.
- 名入り便箋
- 型押しされた便箋
- 頭部に組織の名前と住所がある便箋
- 短いメモまたは手紙を書くことを目的とする便箋
- それが表面から離れないで、表面を傷つけず取り除ける接着剤のついている便箋の切れ端の商標名
- 手紙を書くのに用いられる便箋
- タイプライタでの使用に適当な便箋
- 郵便書簡という,郵政省が発行する封筒兼用の便箋
- 紙や便箋
- 封筒兼用の航空便用の便箋
便箋と同じ種類の言葉
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