田倉家とは? わかりやすく解説

田倉家(佐賀)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:50 UTC 版)

「おしん」の記事における「田倉家(佐賀)」の解説

おしんの夫と義理家族田倉 竜三(たのくら りゅうぞう) 演 - 並木史朗 おしんの夫。明治28年1895年生まれ佐賀旧家三男跡継ぎはないた独立し東京羅紗問屋開業していた。 髪結いのおしんの評判聞きつけ、つきあいのあるカフェ女給のために彼女を呼び寄せたのがきっかけおしんと知り合った加代とも面識があり帰郷した加代との連絡取り持つうちにおしんに興味抱き、やがて結婚に至る。 苦労しらずのお坊ちゃんだが、おしんや育ての親である源右衛門のことを誰よりも大切に思っている。 また、男の面子こだわり結婚後もおしんが髪結い自分商売口出しすることを嫌がっていたが次第にその力を認め、共に事業拡大全力を注ぐ。 しかし関東大震災により事業財産全て失ってしまい、おしんと長男の雄を連れ佐賀実家に戻る。 おしんが雄を連れて佐賀離れた後も親子3人で暮らすため干拓事業精を出していたが事業台風によって失敗し今度満州開拓乗り出そうとする。別れのために訪れた伊勢行商をしていたおしんを見て改心し夫婦共に伊勢働き魚屋店を構え一家養えるまでになる。 戦時下には軍の仕事引き受け羽振り良く戦争を嫌うおしんに反して積極的に戦争協力を行う。戦争への協力、また自身息子隣組若者達を戦争送り戦死させた責任取りおしんと家族のことを思いながらも昭和20年8月16日自決した田倉 清(たのくら きよ) 演 - 高森和子 おしんの姑。神経質かつ昔気質性格で、小作の娘ということからおしんと竜三の結婚反対しており、佐賀ではおしんに辛く当たる。 おしんに野良仕事をやらせ、「家のことは、恒子(長兄の嫁)の仕事だから」と家事はさせなかった。おしんが佐和髪結いをした時は、田倉家の恥だと激怒する右手が不自由になったおしんが、台所針仕事できないとわかると一層疎んじるうになる。 それでも、おしんが死産した時はさすがにやりすぎた反省し一時的に和解するがおしんの家出破綻。おしんからの手紙も破り捨て竜三たちにも見せなかった。 だが竜三が伊勢おしんと共に行商をし始めたころから、息子がいかにおしんを妻として慕っているかを考えて、その仲を認めるようになる。 竜三の自殺後伊勢のおしんを訪ね、再び和解する。そして、竜三の骨の一部持って佐賀帰っていった。 また、佐賀お墓参りをするおしんと圭の会話から現在は既に鬼籍入っていることがわかる。 田倉 大五郎(たのくら だいごろう) 演 - 北村和夫当初の予定では、佐藤英夫) おしんの舅で田倉家の当主裕福な地主だが、有明海干拓や竜三の事業に金を出して失敗し家計危うくしている。奉公人の源右衛門とは共に育った仲で、その源右衛門とりなしもあって竜三とおしんの結婚賛成していた。佐賀に来たおしんに辛く当たる清をたびたび宥めるが、自分事業の失敗のこともありあまり口出しできない。 なお、おしんが初子迎え東京訪ねて来た頃には大五郎も清も既にこの世の人ではないことが、たか、健とおしんの会話分かるまた、佐賀お墓参りをするおしんと圭の会話から現在は既に鬼籍入っていることがわかる。 田倉 福太郎(たのくら ふくたろう) 演 - 北村総一朗 竜三の長兄で田倉家の跡継ぎ父親放漫な出資で田倉家が傾きかけたのを苦々しく思っている。佐賀戻ってきた竜三とおしんにも当初冷ややかな態度をとるが、おしんの働きぶりを見て次第に彼女を認めるようになるまた、佐賀お墓参りをするおしんと圭の会話から現在は既に鬼籍入っていることがわかる。 田倉 恒子(たのくら つねこ) 演 - 観世葉子 福太郎の妻。長男の嫁として厳しい姑の清に仕え何年も田倉家で身を粉にして働いてきた。 初めはおしんを厄介者と扱うような態度をみせていたが、同じ嫁としての立場からおしんに共感。おしんを陰ながら支援するようになり、おしんのために産着用意した他、おしんが佐賀を出る時は見舞い出た清の隙をついて雄を連れ出し、おしんに引き渡した。また清が破り捨てていたおしんからの手紙を拾い集めて裏張りし、後に竜三に渡したりもしている。 また、佐賀お墓参りをするおしんと圭の会話から現在は既に鬼籍入っていることがわかる。 田倉次郎(たのくら かめじろう) 演 - 成瀬正 竜三の次兄陸軍将校終戦時階級中佐。妻(ひろ子)と子もあるが登場はしていない帰郷した際、大怪我したおしんに応急手当をした。 伊勢で竜三に軍に収める仕事紹介し、雄には陸軍士官学校進学勧める山根田倉〕 篤子(やまね〔たのくら〕 あつこ) 演 - 長谷直美 竜三の妹。おしんが田倉家に来る前に他家嫁いでいるが、何かにつけて田倉家に戻り清に甘やかされている。おしんと同時期に妊娠し、彼女が田倉家で出産することになったのも、おしんが長女の愛を死産する要因となったその後、清はおしんへの償いとして、篤子の娘に「愛」と命名した今村 源右衛門いまむら げんえもん) 演 - 今福将雄 田倉家(佐賀)の奉公人。竜三やおしんからは「源じい」と呼ばれる田倉本家で竜三の子守をしていた。竜三のお目付け役として一緒に上京し田倉商店従業員として働く。 当初はおしんを貧し小作人の娘ということで、田倉商店転がり込んだおしんのことを快く思っていなかった。 だが家事全般はもちろん、読み書きそろばんお茶生け花などが出来て気立て良いところを知ると次第に彼女を認め大五郎の手紙に竜三とおしんの結婚太鼓判を押すほどになる。 田倉商会工場落成の際は商会本店で雄の子守りをしていたが、関東大震災発生する本店家屋崩落崩れてきたから雄を庇い死亡した佐太郎さたろう) 演 - 木内聡(老年期平島武広〔第139話〕) 福太郎、恒子夫妻の子。 なお現代パートにも登場しており、おしんに再会するも「見たことがあると言うだけでほとんど忘れていた。 おしんも当時の辛い状況考えて話し合おうとはしなかった。 千代(ちよ) 演 - 藤田亜里早 福太郎、恒子夫妻の子千賀(ちか) 演 - 金子成美 福太郎、恒子夫妻の子平吉(へいきち) 演 - 服部賢悟 → 四元りょう 福太郎、恒子夫妻の子。 つぎ 演 - 有明祥子 田倉家(佐賀)の奉公人女中 演 - 荒井麻里子 田倉家の女中

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田倉家(伊勢)

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「おしん」の記事における「田倉家(伊勢)」の解説

おしんの子供たちとその家族田倉 雄(たのくら ゆう) 演 - 冨家規政乳児期伊藤毅譲二幼少期山野礼央→浩、少年期松田洋治) おしんの長男大正12年1923年1月14日生。伊勢での行商時代にも母子ともに過ごし、誰よりも母を想う青年成長幼少期から家事子守りにと母をよく手伝い、かまどでの飯炊きもできた。 県立中学時代一時陸軍士官学校進学志すが、戦争を嫌う母の言葉、そして初子言葉受けて断念し三高そして京都帝大文科(経済)へ進む。 初子とは相思相愛の仲であったが、学徒出陣出征後に戦死する戦友川村の話及び雄自身の手記から餓死であったことが発覚する田倉 愛(たのくら あい) 演 - なし おしんの長女大正13年1924年)秋、佐賀出生直後死亡田倉 仁(たのくら ひとし) 演 - 高橋悦史幼少期望月匡貴、少年期内田慎一青年期山下真司) おしんの次男昭和4年1929年10月生まれ。 雄や希望とは異なり利かん気一面があり、戦時中には親の反対押し切り家族生活費無断持ち出して家出した上で特攻隊志願出陣命令を受け実家訣別葉書送ったが、鹿児島待機中に終戦迎えたことにより一命取り留める。 雄と同様に母や家族想う優しい一面もあるものの、全般的に他人思いやらない自己中心的傾向強く、おしんを苦しめてきた。 戦後には田倉家の跡取りとしての意識強く持ち旧制中学4年修了だけで進学はせずにおしんと商売精を出していたが、いつまで経って儲からない商売と「ただの魚屋オヤジ」の身分飽き足らず、やがてセルフサービス新し商売の話を持ち出す。「スーパーたのくら」の経営成功するが、大きな危機にぶつかる。 八代 希望(やしろ のぞみ) 演 - 野村万之丞幼少期大渕貴人少年期萩原等司青年期塩屋智章加代忘れ形見。おしんの養子。仁と同い年兄弟として育つ。実の以上に親(おしん)思いである。 おしんは希望加賀屋再興させることが恩返しであると考え、姓は八代のままである戦後は、中学(旧制5年制)卒業後は進学せずに商売手伝っていたが、やがて自身商売向いていないことを悟り田倉の家を出て陶芸家の道を志す小学校入学時に自分孤児であることを知ってのち、家族妙な遠慮をするようになり、成人後穏やかな性格習い性となっているが、元々の気質母親似で、おしんは圭に「小さい頃は大変だったんだから。…言い出した聞かないところなんか、そっくりだよ、お加代さまに」と語っている。 田倉 初子(たのくら はつこ) 演 - 佐々木愛幼少期上中はるか、少女期長島裕子青年期田中好子) おしんの養女中沢健遠縁大正15年1926年生まれ千人針の話から初子生年寅年であることがわかる。山形小作の娘で、おしんと似た境遇で、幼くして死んだ娘の愛と年が近いため、おしんは娘同様に育て高等小学校卒業させる。仁や希望にとっては優しい姉、雄とは相思相愛の仲になる。 雄の戦死後、おしんに自分を縛らずに自由になり山形帰るように諭されておしんの元を去ったが、実は雄の後を追い誰にも知られない所で死にたいためであった。だが結局死ねずにいたところ、声をかけられアメリカ兵について行き東京アメリカ兵相手娼婦身を落とし伊勢の家に送金していた。昭和24年、おしんの説得伊勢へ戻る。 再び田倉家の家事商売支え一度は雄の戦友川村からの求婚に、駅前土地譲渡引き換え同意する意思示したもののその川村刺殺された。スーパー軌道に乗りはじめ仁が経営を担うようになる経営方針の違う仁とおしんの間を取り持つうになるが、おしんと仁夫婦の同居の際に生活面御礼として裁縫店を与えられ独立した独身通して実の母のように慕うおしんの面倒を見る道子の父・仙造が、小姑初子を疎ましく思っていた道子差し金で田倉家から追い出そう36歳年上男性との縁談持ち込んだことがあるが、おしんは初子殴り辞退させた。 田倉 禎 → 崎田 禎(たのくら てい → さきた てい) 演 - 吉野佳子乳児期野竹和子幼少期山下陽子少女期浅沼友紀子) おしんの次女(戸籍上は長女)。昭和11年1936年2月26日生まれ誕生日明らかでない登場人物が多い中、禎は2.26事件当日生まれたドラマ中に描写されている。 戦時中家族の中で禎だけが学童疎開させられた。疎開先は竜三の工場従業員実家で、伊勢から片道三時間の場所であった疎開先は農家食べ物には困らない聞いており、竜三は疎開先になかなか手に入らない物資食料できるかぎり届けていたにもかかわらず疎開先に子供六人いたことなどから、禎はろくに食事もさせてもらえず頭にトコジラミたかって放置されるなど冷たく扱われてしまい、勝手に無賃乗車帰宅した。しかし、竜三に諭され禎は次の日に疎開先に戻った中学(新制)時代進学にさほど関心がなく、学校から帰る専ら家事毎日だったが、自分の子供に学問させたいおしんの願いから、県立高校(新制)を経て名古屋女子大学進学する大学では学生生活謳歌していたが、帰省した際に新し商売踏み切ったおしん達が身を粉にして働いている姿を見て大学での日々違和感覚えて中退。 おしんの商売手伝い、仁に勧められていた従業員の辰則と結婚。「崎田食料品店」を開き独立するが、スーパーたのくら2号店出店のため閉店する。 田倉家の末娘のためおしんたちが一番苦労した時期知らないためかわがままで思ったことをすぐ口にしたりあっけらかんとした性格田倉 道子(たのくら みちこ) 演 - 浅茅陽子青年期田中美佐子) 仁の妻。旧姓川部裕福な家庭育った現代的な女性で、一人娘として甘やかされ育ったため家事が得意でない。 貧し小作人の娘という境遇人一倍働き者おしんとはたびたび諍い起こす結婚しても、同居生活や出産などでおしんたちと衝突巻き起こし、耐えられない決まれば実家帰っていた。 中年期からは、おしんが彼女と距離を置きつつあったために、何事も問題無く通ってきたが、新舗開店時の家出今まで鬱憤含んで立腹。 しかし、おしんがいかに一族のために尽くしているかの姿を見て分かり合ううになる崎田 辰則(さきた たつのり) 演 - 桐原史雄青年期渡辺寛二) 禎の夫。仁の戦友で、アメリカスーパー働いていた経験を持つことから田倉商店従業員として仁に招かれる気さくな性格商売成功のため精力的に働く。 八代 百合(やしろ ゆり) 演 - 寺田路恵青年期丘山未央昭和27年17歳時に継母との折り合い悪く実家出て田倉商店住み込み働き始めた女中奉公人。良く働き控えめ性格で、おしんや初子からも可愛がられていた。 仁と関係を持つが、昭和30年、仁の結婚絶望して田倉家を出、希望の陶匠のもとで働く。以後二度と田倉家を訪れことはなく、仁とも生涯顔を合わせることはなかった。 おしんは百合不憫に思っていたが、後に希望の妻となり、おしんは喜ぶ。しかし、息子・圭を産んでのち、新居構え引っ越す前日交通事故急逝する。 八代 圭(やしろ けい) 演 - 大橋吾郎幼少期岩淵健希望百合一人息子加代の孫。子供の頃母の死によって一時おしんの下で生活していたことがあり、他の孫たちよりもおしんを慕っていて、おしんから可愛がられていた。東京一流大学現役合格し山岳部所属大学春休み帰郷する祖母のおしんが家出しており、思い出話頼り捜索訪れた銀山温泉で見事おしんを見つけることに成功するおしんと血の繋がりがないことは知っていたが、それ以上のこと(奉公実の祖父母のことなど)はこの時点では聞かされてはいなかった。その後、おしんが過去過ごした土地一緒に訪れ、おしんが今までひた隠しにしてきた人生を知ることとなる。 物語終盤実の祖母である加代、おしんの師匠であるくにといった先祖たちを思って加賀屋再興目指そうと思い立つ田倉 剛(たのくら たけし) 演 - 宮本宗明(少年期玉野叔史) おしんの初孫。仁の長男両親家庭教師をつけるなど教育熱心だったが、出来はあまり良くなく、中学時代名古屋パチンコをして補導されている。スーパー田倉営業部長。 「剛」の名は、道子実家選び、おしんの「竜三の竜の字をとって」という願い無視された。これも嫁への不満の種となる。 田倉 幸子(たのくら さちこ) 演 - 影山真弓 剛の妻。 田倉 あかね(たのくら あかね) 演 - 鈴木美江少女期甲斐みどり) 仁の長女。あかねの交際相手は、父・仁も「将来の『たのくら』の片腕に」と見込んでいた男だったが、店の経営危機と共に去ってゆき、大失恋痛手を味わう。その後所詮彼は地位目当てだったのだ、と己れに言い聞かせ少しずつ立ち直る田倉 みどり(たのくら みどり) 演 - 川上麻衣子幼少期米沢由香) 仁の次女名古屋大学通っている女子大生田倉 進(たのくら すすむ) 演 - 永山純一 剛の長男。おしんの曾孫。 芳(よしえ) 演 - 石田紀子 田倉家(伊勢 / 完結編昭和43年)のお手伝い文子(ふみこ) 演 - 伊藤公子 田倉家(伊勢 / 完結編現代)のお手伝い

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