1-39話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 15:09 UTC 版)
第3代国王太宗治世下の朝鮮。「書虫(本の虫)」の別名を持つ忠寧大君は、父太宗や長兄の世子(譲寧大君)とは違い、民のための政治を行うべきと考えていた。外出先で偶然騒動に巻き込まれ、商人たちが窮境下にある事を知った彼は、申聞鼓を鳴らして太宗へと直訴するが、一蹴された上罰として側近が拷問にかけられ絶命してしまう。朝廷の重臣たちに危険視され、追放を求められる忠寧大君を陥れようと、叔父ミン・ムグとミン・ムジル兄弟は怪文書事件を起こすが、見破られて元敬王后の嘆願にも関わらず処刑されてしまう。 数年後。明の使者からの無理な要求を勅使との直接交渉で解決したり、世子の醜聞に対して彼をかばったり、奴婢の身分回復のために動いたりする忠寧大君に対し、世子はだんだん敗北感を抱くようになる。元敬王后も、世子の存在を脅かしかねない程成長した忠寧大君の存在に危機感を覚え、遠方に出すよう太宗に進言する。その折、忠寧大君が襲撃され、その犯人が高麗復興勢力の中心人物オク・ファンである事が発覚。高麗王族が姓をワン(王)から変えて潜んでいた事に気づいた太宗は、オク(玉)とチョン(全、田)という姓を持ったすべての人を捕えるよう命令する。高麗王族と姓が同じというだけで罪もない人々が殺されていく事に憤った忠寧大君はオク・ファンと直接交渉を試みるが逆に捕えられ、世子に助けられる。捕縛された復興勢力を処刑するよう命令された忠寧大君はその命令を批判し「王子をやめる」と一言。太宗の怒りを買い北三道に流刑されることとなった。 2年後の北三道・鏡城。民からの信頼も厚い同地の将軍チェ・ユンドクが罷免され、都から派遣されたイ・チョンが実権を把握して女真族を挑発。それをきっかけに世子は北伐を決意、太宗夫妻の不在時に独断で軍を動かして北伐を決行する。鏡城に現れた世子を、忠寧大君は厳しく非難する。その頃朝廷では、女真族を挑発した上、襲撃事件を機に独断で軍を動かした世子の責任問題が勃発。この事件の真相究明を担当していた領議政ユ・ジョンヒョンは、「長子ではなく賢者を選ぶべき」と発言した。自暴自棄になった世子はますます自堕落な生活におぼれていき、太宗は世子を自分の後継者にする事を断念、忠寧大君が新たな世子となる。
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