谷村家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:50 UTC 版)
谷村 ふじ(たにむら ふじ) 演 - 泉ピン子 おしんの母。貧しい小作農家に嫁いできた働き者。普段から家の炊事洗濯から朝から夕方まで田畑を耕す小作人の仕事をしていた。家族想いな性格で、何かとおしんを気にかける。 おしんに代わって銀山温泉に出稼ぎに行き、酌婦として働いたこともあった。この姿でおしんに再会したときは「(家族に)顔向けできないようなことはしていない」と言い聞かせた。 現代のパートにおいておしんの部屋に置かれている古いこけしは、おしんが酒田の加賀屋に奉公する前に銀山の宿で働くふじを訪ねて去る際に、母からもらった大事な物である。 谷村 作造(たにむら さくぞう) 演 - 伊東四朗 おしんの父。貧しい小作農家で働き者。厳しい性格だが、貧しい大家族を養うために辛い気持ちを人前では見せない。 しかし、7歳のおしんを奉公に出す際は川岸でおしんが乗る船を心配のあまり追いかけていくなど、根は悪い人ではない。が、その後も、表向きは常におしんに対しては冷たい批判的な態度をとり続け、おしんが最初の奉公先から逃げ出した際も心配することも無く、母親のふじが探しに行こうとすると叱責して阻む。また、おしんが無事に帰って来た時は、平手打ちをして叱責するが、小屋のわらの中で眠っているおしんをなでたりもする。しかし、俊作と一緒にいたことを「国賊の脱走兵と一緒にいた」として、激高しおしんを殴りつけ、出血して倒れ気絶させた。小作農に疲弊しており、おしんが帰ってきて間もなくブラジルへの一家そろっての移民を考えるが、なかが体の自由がきかないことを理由に、おしんやふじ達に反対され断念する。おしんの結婚祝いの杯を交わしたその夜、肝硬変で死去。 谷村 なか(たにむら なか) 演 - 大路三千緒 おしんの祖母。働き者で、布を織ってわずかな現金収入を得ていたが、おしんが物心つく頃にはリウマチで手足が不自由になっており、かろうじて子守りやご飯の支度ができる程度の体になっていた。 初めての奉公へと旅立つおしんに50銭銀貨を与えるなど、孫のことをいつも気遣っていた、心優しい老女。 故におしんも家を思うたびに祖母のことを気遣っていたが、ふじが出稼ぎから帰ってきたあと危篤に陥り、急遽帰郷できたおしんと再会し、おしんが作ったおかゆを食べてこの世を去った。 貧しさの中で家族のためにだけ働いて死んでいった祖母の辛い生き様はその後のおしんの人生感に影響を与える。 谷村 庄治(たにむら しょうじ) 演 - 吉岡祐一(少年期:佐野大輔) おしんの兄。成人してからは小作の長男として生まれてきたことを憾んで酒におぼれたこともあった。とらと結婚してからは、両親を古い家に住まわせて、おしんの仕送りで建てた新居で別居する。 おしんが圭と一緒に実家の墓参りをする時の会話から、現在は亡くなっていることがわかる。 谷村 とら(たにむら とら) 演 - 渡辺えり子 庄治の妻。長男の嫁だが庄治と子供たちの生活を第一に考えており、姑のふじや時折実家に帰ってくるおしんのことは、口やかましく図々しいと冷たい態度を取る。 昭和43年、突如として伊勢のおしんの元に家出して来る。理由は嫁と息子から邪険にされたことであった。しばらく滞在した後、迎えに来た庄治とともに帰って行った。 谷村 はる(たにむら はる) 演 - 千野弘美(少女期:仙道敦子) おしんの長姉。貧しい家計を支えるため奉公に出ている。年季が明けて帰宅したとき、脱走事件をおこしたおしんが読み書きできるのに感心し、奉公先から餞別にもらった銭を石盤と石筆を買う代金として与える。その後製糸工場で働くが、過酷な労働環境により肺結核で死亡。髪結になる夢をおしんに託す。享年19。 谷村 みつ(たにむら みつ) 演 - 古坂るみ子(少女期:長谷川真由美) おしんの次姉。奉公に出ている。作造が危篤の時は、正助・こうと実家に戻り、おしんと一緒に父親を看取った。 谷村 正助(たにむら しょうすけ) 演 - 小林徹也(幼少期:住吉真沙樹) おしんの弟。作造が危篤の時は、みつ・こうと実家に戻り、おしんと一緒に父親を看取った。 谷村 こう(たにむら こう) 演 - 鍵本景子(幼少期:片桐尚美) おしんの妹。作造が危篤の時は、みつ・正助と実家に戻り、おしんと一緒に父親を看取った。 谷村 すみ(たにむら すみ) 演 - 柳美帆 おしんの妹で谷村家の末娘。おしんが奉公に出る切っ掛けとなった。その後貧しさのため母ふじが銀山温泉へ働きに出ることになり、養育出来なくなり乳飲み子のうちに他家へ貰われていった。
※この「谷村家」の解説は、「おしん」の解説の一部です。
「谷村家」を含む「おしん」の記事については、「おしん」の概要を参照ください。
- 谷村家のページへのリンク