武偵関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 22:03 UTC 版)
武偵 凶悪化する犯罪に対抗するために新設された国家資格。語源は「武装探偵」の略。 武偵免許を持つ者は武装を許可され、逮捕権を有するなど警察に準ずる活動が可能になるが、あくまで武偵は金で動き、金さえ貰えれば武偵法の許す限りどんな仕事でも請け負うため「何でも屋」の側面がある。 また、同様に武装を許可された「武装弁護士」「武装検事」も存在する。 武偵ランク 武偵には通常EからAまでのランクが存在し、民間からの有償の依頼解決の実績や学科の各種中間・期末試験の成績からランク付けされる。Aランクの上に特別なSランクが存在し、限られた人物にだけそのランクが与えられている。 そしてSの上には、小国の軍隊を1人で相手にできる実力をもつRランクが存在する。 武偵弾 プロ武偵などに渡される特別な弾薬で種類は、炸裂弾(グレネード)・徹甲弾(ピアス)・破砕弾(クラック)・飛散弾(クラスター)・閃光弾(フラッシュ)・音響弾(カノン)・煙幕弾(スモーク)・焼夷弾(フレア)がある。数百万はくだらない。 武偵憲章 国際武偵連盟 (IADA)が発足時に作成した「武偵の心得」で、全部で10条ある。これらは作者の母校である高校の校訓を基盤に、アレンジを加えたものであることが言及されている。仲間を信じ、仲間を助けよ。 依頼人との契約は絶対守れ。 強くあれ。ただし、その前に正しくあれ。 武偵は自立せよ。要請なき手出しは無用のこと。 行動に疾くあれ。先手必勝を旨とすべし。 自ら考え、自ら行動せよ。 悲観論で備え、楽観論で行動せよ。 任務は、その裏の裏まで完遂すべし。 世界に雄飛せよ。人種、国籍の別なく共闘すべし。 諦めるな、武偵は決して諦めるな。 武偵法 日本の武偵の行為に関する法律。9条で殺人禁止を定めている。 武偵校 武偵を育成する教育機関の総称。一般教育課程も履修するが、学業の大半は武偵に関する授業である。東京武偵高校 レインボーブリッジ南方に浮かぶ南北およそ2キロメートル・東西500メートルの人工浮島に設立された、武偵を育成する総合教育機関。一般教育の他に武偵の活動に関わる専門科目を履修でき、学園や民間からの依頼を受けてそれをこなすことも授業の一環とされている(報酬は任務を遂行した本人に支給される)。 校則により校内での拳銃・刀剣の携帯が義務付けられており、制服は男女共に防弾繊維を使用した『防弾制服』である。進級に必要な単位は授業の他に、学園に寄せられる依頼をこなすことで獲得できる。 校章のモチーフは、犯罪を見いだす目と勇気を意味するトゲなどで構成されている。強襲学部(アサルト) 強襲科・狙撃科などの戦闘向きの学科が属している。強襲科(アサルト) 拳銃・刀剣その他の武器を用いた近接戦による強襲逮捕を習得する学科。主任は蘭豹。所属する学生の戦闘力は総じて高く、強襲科Sランクの生徒は、特殊部隊1個中隊と同等と評価される。日常的に激しい戦闘訓練があり、犯罪組織のアジトに突入する依頼が来るなど、他の学科と比較して、危険度は高い。卒業時の生存率が97.1パーセントと、約3パーセントの生徒が死亡するため、「明日無き学科」とも呼ばれる。 狙撃科(スナイプ) 狙撃、といった遠隔からの戦闘支援を習得する学科。主任は南郷。狙撃は極めて高い集中力を必要とするため、性格的な向き・不向きに左右される傾向が強く、強襲科への適正がある生徒には転科をうながすこともある。 諜報学部(レザド) 諜報科・尋問科という、主に犯罪組織、犯罪容疑者からの情報収集方法を習得する学科が属している。諜報科(レザド) 特殊工作員を養成する学科。主任はチャン・ウー。犯罪組織に対する諜報・工作・破壊活動を主に学ぶ。学内での異変について、調査レポートを作成することもあるが、ガセが多いことでも有名。 尋問科(ダギュラ) 逮捕した犯罪容疑者から情報を引き出す方法いわゆる尋問を学ぶ学科。主任は綴。話術、心理学、人体学を学び、拷問方法ですら学ぶという噂もあるが、定かではない。 探偵学部(インケスタ) 主に犯罪調査、分析を担当する、探偵科・鑑識科が属する学部。探偵科(インケスタ) 探偵術と推理学による調査・分析を習得する学科。主任は高天原。武偵高の中では比較的まともな教員が在籍しており、外部からの依頼で迷子や行方不明者を探したり、未解決事件のプロファイリングなども行っている。 鑑識科(レピア) 犯罪現場や証拠品の科学的検査を習得する学科。学内での事故や犯罪などの痕跡・遺留品の調査も担当している。探偵科と協力して捜査にあたることが多い。 兵站学部(ロジ) 実戦部隊の補助を担当する、装備科・車輌科が所属する学部。装備科(アムド) 武偵活動における装備品の調達、カスタマイズ、メンテナンス方法を習得する学科。装備科はその性質上、機材の一括買い付けを行なっているため、他よりも安価で他学科の生徒へ弾薬などを販売している生徒もいる。 車輌科(ロジ) 武偵活動における車輌・船舶・航空機の運転操縦、整備を習得する学科。主任は江戸川。車輌科に在籍していると、取得可能な年齢に達していなくても運転免許を取得できるメリットがあるため、それ目当てで入学してくる学生も存在する。 通信学部(コネクト) 情報の伝達と集積を担う通信科・情報科が所属している。通信科(コネクト) 通信機器を用いた情報連絡によるバックアップを学ぶ学科。事件現場で錯綜しがちな情報から必要なものを聞き分ける術のほか、盗聴なども学ぶ。緊急時だけでなく、イベント時などには学生や教員への連絡、放送を担当する。 情報科(インフォルマ) 情報処理機器を用いた情報収集と整理方法を学ぶ学科。大量に集積された有象無象の情報の中から、重要なものを選別して整理する方法が教えられる。校内用のイントラネットを管理しており、教務科からのお知らせや犯罪情報の掲載も行う。 衛生学部(メディカ) 負傷者や病人の治療にあたる、衛生科・救護科が所属する。衛生科は主に現場での治療を担当し、救護科は病院での治療を担当する。衛生科(メディカ) 武偵活動の現場における、医療・救助活動を学ぶ学科。戦闘が行われている現場に飛び込んで治療を施すため、自衛程度の戦闘技術を習得する必要がある。 救護科(アンビュラス) 主に武偵病院に勤務する医師を育成する学科。主任は矢常呂。医師としての専門知識や技術を学ぶ。依頼や訓練で負傷、体調を崩した生徒の治療も担当している。専門棟には武偵病院が隣接している。 研究部(リサーチ) 超常的な知識や技術を研究する超能力捜査研究科・通称S研、美しい女性による捜査方法を研究する特殊捜査研究科・通称C研が所属している。超能力捜査研究科 (SSR) 超能力・超心理学による犯罪捜査を行っている学科。日本各地の霊場で合宿を行うこともある。サイコメトリーやダウジングといった超能力捜査が主であるが、中には攻撃的な超能力をもつ人間もいる。 特殊捜査研究科 (CVR) 特殊条件下における犯罪捜査を学ぶ学科。主任は結城。いわゆる色仕掛けの罠ハニートラップの専門技術を磨く学科であり、美少女しか入科できない。諜報科でも手に負えないような相手に投入されるため、最も危険な任務に就く学科ともいえる。日焼けや寝不足などあらゆることに気をつけなければならない。 教務部(マスターズ) 武偵高の教員が在籍する、教務科が所属している。教務科(マスターズ) 武偵高の教職員が所属している。前歴が自衛隊、警察OB、特殊部隊、傭兵、マフィア、殺し屋らしき人物まで多数在籍している。強襲科、地下倉庫と並ぶ東京武偵高の「3大危険地域」と呼ばれている。民間からの依頼の仲介は、教務科が行っている。 教養学部(コルト) 通常の高等教育のための学部。内容は一般高校と変わらない。一般教科(ノルマーレ) 通常の高校と同じような一般教科を学ぶ学科。武偵高の生徒は全員ここに所属している。武偵高は専門学科ではなく、この一般学科でクラス分けされているため、同じクラスに様々な専門学科の生徒が混在している。 この他にもローマ武偵高の殲魔科(カノッサ)など、東京武偵高にはない学科もある。 中等部(インターン) 学園島外にあり、武偵高付属中学校の生徒が在籍している。武偵としての初歩的な教育が行われ、優秀と目された生徒はインターンとして武偵高に来ることもある。 名古屋武偵女子校 通称「ナゴジョ」。生徒の9割が強襲科という、軍人養成校の様なタカ派の学校。「自分は撃たれない」という自己顕示のために、防弾制服の丈がかなり短くなっている。校訓として1項「強きは美なり(ストロング・イズ・ビューティー)」、4項「邪魔する奴は皆敵とみなす」、8項「他者の下に敷かれる事まかりならず」、例外として16項「配偶者の下になら敷かれてもやむなし」がある。 チーム編成 武偵高の生徒が2年になると、2 - 8人のチームを組んで学校に登録すること。チーム編成は代表が申請を行い、修学旅行の直後に教務科から来る確認の電話に応答する形で承認を受ける。登録にどこの武偵高の出身か気付かれないように『防弾制服・黒(ディヴィーザ・ネロ)』を着て斜めを向きながら写真撮影を行うのが基本の流れとなる。 登録したチームは国際武偵連盟 (IADA) に登録され、将来も武偵はそのチームで活動するため、それを踏まえた上で戦略的に優れた編成を考えなくてはならない。チーム・バスカービル 第7巻のチーム編成においてアリアによって結成された。リーダーをキンジ、副リーダーをアリア、メンバーは白雪・理子・レキの遠・中・近が整った最強の5人で、後にワトソンが専属の衛生武偵になった。キンジはチーム申請直前まで自分がメンバーに入ってることを知らなかった。 宣戦会議においてはチーム・バスカービルが1つの組織としての認識を受けており、イ・ウーを壊滅させ、抗争のきっかけを作った本人としてリーダーであるキンジが宣戦会議に呼び出された。 チーム名の由来はアリアが所有している土地(デヴォン州ダートムアにある)で初代シャーロック・ホームズが解決した事件バスカービルの魔犬から。 コンステラシオン ジャンヌ・中空知ら女子4人の通信系チーム。チーム名は「星座」の意。ジャンヌを含め問題児ばかりで構成されており、そのせいで修学旅行IIの単位を落としたため、バスカービルを脱退させられたキンジを監査役としている。年明けに補習としてフランスで研修を行った。 キャリアGA 車輌科の武藤・鹿取と装備科の安齋・平賀のチーム。チーム名の由来は「運搬(キャリア)」と剛気のG、文のAから。 修学旅行I(キャラバン・ワン) 2年次に行われる修学旅行の1回目であり、名目上では普通の修学旅行になっているが、実際は生徒間でのチーム編成の最終調整するための行事。 修学旅行II(キャラバン・ツー) 2回目の修学旅行で、チーム毎に希望する外国の都市で研修活動を行う。 戦徒(アミカ) 登場した先輩の生徒が後輩の生徒とコンビを組み、1年間指導する二人一組(ツーマンセル)特訓制度。男子の場合「戦兄弟(アミコ)」、女子の場合「戦姉妹(アミカ)」と呼ばれる。男子生徒と女子生徒が組む異性間契約も可能。エンブレム 強襲科推奨の戦姉妹試験勝負。30分以内に戦姉となる上級生から武偵高の校章の描かれた星型の「エンブレム」を奪うことができれば、戦姉妹契約が可能となる。 3日内解消規則(スリーデイズ・キャンセル) 戦姉妹契約から72時間以内に戦妹が私闘で負けたら契約が解消となる仕組み。戦姉が戦妹を守れなかったということになるため、再契約も不可能。 アミカ・グループ 戦妹同士がグループを作る制度。それぞれの戦姉からの指示を受け、協力して訓練する。推奨グループ人数は5人。 カルテット 1年は全員参加の4対4の実戦テスト。インターンの生徒も参加可能。毒の一撃(プワゾン) カルテットの競技の1つ。 2つの班はそれぞれ「ハチ」と「クモ」の描かれた攻撃用のフラッグと、守るための物である「目」の描かれたフラッグが与えられる。ルールは「目」のフラッグに攻撃用のフラッグを接触させれば勝ちというもの。フラッグの隠匿・班員間での受け渡し・敵からの奪取なども可能。試験場は武偵高第11区全体で、区内にある物ならば何を使っても良い。使用武器は非殺傷弾(ゴムスタン)のみ。 以上のようにルールこそシンプルであるが、隠匿・強襲・逃げ足・チームワークなど様々な能力が試される。 武偵ランク定期外考査 武偵校の生徒のランクを上げることを目的とした考査。筆記・実戦試験の成績や解決した事件の多さなどのデータを見て、教務科が許可を出した生徒のみ受けられる。PCを使った記述式試験・CQCと射撃による技能試験・教務科が定めた相手と1対1の対戦を行う実戦試験が主な内容。 戦兄、戦姉を持つ受験者がこの考査でランクを上げられなかった場合、その生徒の戦兄、戦姉には「人を育成できない」という評価が残り、彼ら彼女らの次回のランク考査に響く。 ガンチラ、ガンモロ スカートが捲りあがり太もものホルスターにつけられた拳銃などが、一瞬またはモロに見えてしまうこと。また同様に背中に隠した刀剣が見えることをケンチラという。 少女返り 女子でも男勝りの活動が求められる武偵高において、その不自然さが原因で溜まったストレスの解消および心のバランスを取るため、自分にはないものを求め少女趣味に走ること。 絡指(らくし) 武偵同士が死地へ赴く際や別れをつげるために行う握手のようなもの。 自覚宣言(マニフェスト) CVRの名物で、自分好みの少女達を集めた夢の世界よりも自分の戦妹を選ぶという宣言をさせるもの。 合姉妹(ランデ・ビュー) 教務科が選んだ先輩・後輩を1週間仮の戦姉妹にさせる制度。教務科のカップリングは精度が高く、90%がそのまま戦姉妹になる。 トライアングル 封建主義で学年を超えた力比べがなかなかできない武偵高において、10月にはスポーツの試合などを挑んでも失礼にはあたらないしきたり。。
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