標的と関係者
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「イフリート〜断罪の炎人〜」の記事における「標的と関係者」の解説
谷川 慎(たにかわ しん) 連続強盗殺人犯。強盗に入った家の住民を女、子供かまわず皆殺しにしていた。物語冒頭において、解体中の教会内でユウに裁かれる。 袖崎 友和(そでさき ともかず) 袖崎貿易社長。会社の荷物に細工して麻薬と銃の密輸をしていた。それを知ってしまった女性社員を、側近の米川と三宅に命じて殺害させる。殺害された女性社員の母の依頼により、ユウとニナミに側近共々裁かれる。 武藤 心平(むとう しんぺい) 金持ちの息子。3年前に垣原の妻を殺害し、その仇討ちをしようとした垣原を殺害した罪により、ユウに裁かれる。後に、彼の両親はユウによって家を焼き払われ、源三郎の工作で無一文になる。 酷薄な両親に家や会社を継がせる為の道具の様に育てられたため、彼の両親は垣原を殺した事で彼を見捨てており、彼の訃報を聞いても一切動じなかった。自分の悪事を咎めた垣原の妻が両親よりも自分を“人間”として扱ってくれた事に最期まで気付かなかった。垣原 英一郎(かきはら えいいちろう) 不動産会社社長。3年前、妻がひったくりに遭い、追いかけたところ逆ギレされて殺される。犯人である武藤心平の両親からは慰謝料として100万円を受け取り、その後3年間仕事に没頭し耐えてきたが、周囲からの陰口なども手伝ってついに限界を迎え、妻を殺した武藤の殺害を決意。殺害に失敗した時のために咎人会にも依頼し、加えて武藤の殺害に成功した際は自分を殺害することも依頼する。結局殺害には失敗し、武藤に返り討ちに遭い殺される。 横山 真義(よこやま まさよし) 国立医療研究センターのセンター長。健康な患者を重病人に仕立ててセンターに送らせ、その臓器を売って金にしていた。患者の一人、七倉麻里もそのやり方で殺される。麻里の死に違和感を覚えた麻里の姉は、センターに研修して臓器売買の証拠を掴むが、横山の配下の研修生によって証拠の入った封筒を奪われる。横山と研修生は念のために七倉姉の口を封じようとするが、ユウが助けに入る。そのことで自分の無力さを感じた七倉姉は、咎人会に横山の殺害を依頼。一方、ユウが暴れたことにより自分の身の危険を感じた横山は、研修生を始末してプロの用心棒を雇い逃亡を企てるが、用心棒もろともユウとニナミに裁かれる。 梅木 武司(うめき たけし) 会社員。車の運転中に事故を起こし人を死なせてしまったが、同乗していた同僚の前田が事故により意識不明なのをいいことに、前田に罪をなすりつけた。前田の彼女である未央に、自分の彼女になるのなら損害賠償の件はなしにしてもいいと持ちかけるが、拒まれる。そうこうしているうちに肝心の前田の意識が戻ってしまったので、自殺に見せかけて前田を殺害。梅木が前田に罪をなすりつけた上に殺したことを偶然知った未央は、咎人会に梅木の殺害を依頼。女の幸せを奪った外道として、ニナミによって裁かれる。未央(みお) 前田の恋人。前田のために自動車事故で死亡した人と梅木に賠償するための金を意識不明になった彼にかわってアルバイトで稼いでいた。かつては「木刀女王」と呼ばれたほどの不良であったが、前田に諭されたおかげで人生をやり直すことができた。今度は自分が彼を支えて守ってあげようと思い、彼のためにほぼ一日中、ラーメン屋や喫茶店などで働きづめでがんばっていた。しかし、前田の死のショックで倒れ、知らない間に身ごもっていた子供を流産してしまった。前田からの留守電のメッセージと梅木の呟きから事件の真相と前田が梅木に殺されたことを知り、恋人を無残に殺された恨みに燃えて咎人会に梅木の殺害を依頼する。その後、商店街の人々や後輩の支えによって立ち直り、現在は田舎に帰省している。 星野 文彦(ほしの ふみひこ) アカツキインダストリー社長。技術者としての才能にあふれている上、正義感の強い性格のため社員からの信頼も厚い。10年前、当時同僚だった小田が同じく同僚の吉川祐二(よしかわ ゆうじ)に大火傷を負わせたことに責任を感じており、吉川に毎月資金援助しており、自分の生命保険の受け取り先も吉川にしていた。しかし、そのことが小田に知られ、吉川になりすました小田は星野の生命保険目当てで咎人会に依頼、星野は標的にされてしまう。そのためユウに殺されかけるが、依頼人が偽者であったことが寸前に発覚したため、事なきを得る。その後、馬場から渡された本物の吉川の遺書を読んで彼が自分を全く恨んでいなかったことを知り、彼の遺志を引き継ぐべく吉川の研究データを元に新しい機体を開発し、記者会見の時にその機体と共に吉川の名前を公開した。妻子持ちでかなりの親バカ。なお、彼の会社で開発された警備ロボット「トライヘッド」は、その後も何度か作中に登場している(納品間際のトライヘッドを光の姫君に持ち出されて大慌てしていた)。小田 基行(おだ もとゆき) 元は大手コンピュータメーカーの開発員。10年前、同僚の吉川の作ったプログラムを盗んだのがバレたため逆ギレし、吉川に大火傷を負わせて口封じを図り、会社の金を持ち出して逃亡する。そして現在、盗み出した金が尽きたため過去の同僚の家を調べて盗みを繰り返していた中、吉川の家に空き巣に入った際に同じく同僚だった星野が吉川を受取人とした生命保険をかけていることを知り、保険金を手に入れるために吉川を殺害して成り代わり、星野の殺害を咎人会に依頼する。医者の診断書を用意し、指紋も偽造して完璧になりすましていたが、ニナミの証言(吉川は大火傷の後遺症で手足の感覚を失っていたにも関わらず、ユウに腕を掴まれた際に「熱い」と反応していたこと)と光の姫君の調査から正体が露見し、騙されたことを知って激昂した支部長に全身をバラバラに切り刻まれ裁かれる。 青木 岳(あおき がく) 13件にも及ぶ強盗殺人を起こした指名手配犯。左目の方にある大きな傷跡が特徴。金持ちの家ばかりをターゲットにする。蜂車の家族を皆殺しにした張本人でもある。海外の傭兵部隊にいた経歴を持ち、体術やナイフの使い方に非常に長けており、ユウを簡単に組み伏せ、一度はダウンさせる。しかし予想外の能力に驚き、池に逃げた後にニナミに下半身を氷付けにされ、蜂車に殺された。蜂車 荘一(はちぐるま そういち) かつては咎人会に所属していた、針で人を殺す針使いの男。針を使った治療も得意。殺し屋稼業を引退して息子一家と牧場で暮らしていたが、青木に息子夫婦と孫を殺され、敵を討とうにも青木には敵わず、生まれて初めて敵に背を向けて逃げる羽目になってしまった。自分の衰えた腕では青木に勝てないと判断し、咎人会に依頼。かつての仕事仲間で信用できる源三郎・鈴蘭・百舌丸のいずれかに頼むつもりだったが、百舌丸が降りたため源三郎・鈴蘭に依頼する。最後の瞬間にかつての実力を取り戻し、青木の殺害に成功。咎人会に消される前に鈴蘭が調合した毒薬を自ら飲み、警察での自供中に死亡した。源三郎には「ハチ公」、鈴蘭には「ハチさん」と呼ばれていた。 飯塚 洋介(いいづか ようすけ) 消防士。火災現場に真っ先に飛び込んで人命救助を行うなど、一見正義感の強い若者だが、正体は政治家に不正献金している人物などの家に発火装置を送りつける連続放火殺人犯(真っ先に突入するのも発火装置など証拠の隠滅や標的にトドメを刺すため)。小川晃の父と祖父母を殺害する現場を晃の姉・美奈子に見られ、ターゲットに。被害者が小悪党ゆえ、本人は自分の犯行を正義と主張していたが、ターゲットの家族や目撃者をも巻き添えにするやり口なのでユウからは否定的に見られており、依頼通り裁かれる。美奈子の依頼により放火の事実は公にされず、火災現場での殉職として処理されたため、結果として自分を慕っていた人々に真相を知られることなく英雄として死んだこととなった。小川 美奈子(おがわ みなこ) 晃の姉。洋介が自分の家族を焼き殺すところを目撃したため彼に命を狙われる。洋介が起こした火事で意識を失い、助かる見込みもないと言われていたが奇跡的に意識を取り戻した。咎人会に彼の殺害依頼をした直後に爆発物の入った箱を送られて殺されそうになるが、源三郎にケーキ入りの箱とすり変えられたおかげで難を逃れた。依頼の際に、家族を殺した仇であるとはいえ、引きこもり気味だった弟の晃に元気を与えてくれた恩人として洋介の犯行が公に知られないようにと支部長に頼んだ。 荻野(おぎの) 連続強盗殺人犯。これまで何人もの人間を殺してきたとされているが、証拠がなく、捕まったとしても死刑にするのは難しいと言われていた。町で職務質問中に逃走、人質を取りコンビニに立てこもったが、偶然そこに居合わせた真嶋とユウによって取り押さえられる。5年前に荻野に娘を殺された男の依頼により、護送中に百舌丸とニナミの援護によりユウに裁かれる。その時、護送に真嶋が居合わせていて、幸いユウの顔は見られなかったものの、炎の魔人のような人物が悪人を裁いていることが知られる。 吉尾(よしお) 大企業の社長。自身を重要かつ特別な人間だと豪語し、自分の地位や名誉を守るためなら他の人間(本人曰く「代わりがいくらでもいる凡人」)を殺すことも厭わない(捕らえられた際に「いったいどいつの復讐なんだ!?」などと喚いており、依頼の件以外にも同様の被害者は多数いた模様)。彼の高慢な態度はニナミの失われた記憶を呼び覚ますこととなった。後に咎人会で入札が行われ、鈴蘭が落札した(源三郎達は落札に参加していなかった)が、源三郎達の希望によってニナミに裁かれる。安村 徹(やすむら とおる) 工事現場で働く老人。数年前、自分の住んでいた村で娘の香を吉尾の車に轢かれ、彼が会合に間に合わせるために見殺しにされた。彼の村は吉尾の支配下にあったため、警察に相談しても相手にしてもらえず、さらには吉尾に逆らったとみなされ家を焼き払われる。以後、吉尾に復讐を誓うがボディガードがいたため手出しできず、咎人会に吉尾の殺害を依頼した(一度は依頼金が少なかったため断られ、働きづめで頑張って仕事をして依頼金を貯めていた)。暇な時に子供達に独楽や竹馬の遊び方を教えていたため、子供達に好かれていた。依頼する直前に吉尾の部下に襲われて重傷を負い、自分の命と引き換えに依頼のために貯めた依頼金を支部長に渡すが、仕事仲間や子供達に病院に運ばれたおかげで一命を取り留めた。 福田 孝(ふくだ たかし) 悪名高い殺し屋。金のためなら殺しを依頼した者さえ殺す残忍な性格で、さまざまな人間から恨みを買っていた。半年前に強盗殺人をしている時、被害者の遺族に顔を見られて北海道支部でターゲットにされるが、咎人を3人も返り討ちにする。最終的には咎人会本部の人間(シルエットからおそらく銀龍)に裁かれる。 福田 誠(ふくだ まこと) 上記の殺し屋、福田孝の弟。兄の死に疑問を感じ、何者かが暗殺組織に兄の殺害を依頼したと考え、兄に恨みを持っていそうな人物を次々と殺して回った。このことを重大に受け止めた咎人会本部により、依頼なしで彼をターゲットにするという異例の処置を取る。殺しの腕前は兄同様に一流で、関東支部の咎人が一人犠牲になっている。ユウに殺されかけて恐怖を感じ、警察に保護されるが最終的に支部長によって裁かれる。 及川(おいかわ) 建設会社の社長。現職の国会議員に賄賂を渡し、商店街の地上げを行っていた。星野かえでに依頼を受けた支部長により議員共々催眠術をかけられ、自分達の贈収賄の証拠を記者会見で暴露し、法の下に裁かれることになった。星野 かえで(ほしの かえで) 星野文彦の愛娘。祖母が営んでいる紅茶屋が立ち退きに遭いそうになったため、カズミの助言に従い、店を贔屓にしていた支部長に紅茶の茶葉を報酬に「おばあちゃん達をいじめる悪いおじさんをこらしめて」と依頼する。エピローグでは唯に懐いている様子がうかがえる。 フェリクス・メンデルズ 国籍不明の元傭兵。ユウ同様神貫に身体を改造されイフリートとなった。戦うことに生き甲斐を見出す性格で、「休むことなく戦い続けられる身体」が手に入ると言われ自らの意思で改造を受けたという。青森の研究所に収容されていたが、近々処分されることが決まったのを知り、研究員を皆殺しにして脱走。その後、小さな村を壊滅状態に追い込み、生き残った村人が咎人会に彼の殺害を依頼した。本来は東北支部が依頼を遂行するはずだったが、立ち向かった2人のうち一人は殺され、もう一人は太刀打ちできずに敗走した。そのため東北支部は本部に依頼したが、本部が他の支部に丸投げしようとしていたため関東支部が受けることになり、源三郎達3人が依頼を遂行することになった。元が傭兵のため身体能力が高く、銃器の扱いにも長けている。高い戦闘能力で一度はユウを追い込むが、ニナミを力づくで自分のものにしようとしたことがユウの怒りを買い、新たな装備と自身の特性を活用した彼に惨敗する。敗北後も2人に迫ろうとするが、最後は自身の熱で燃え尽きた。彼の名前や素性は、源三郎が研究所の跡地から見つけた資料から明らかとなった。 杉中 実(すぎなか みのる) 料理店経営者。表向きは女性に人気な美形で穏やかなシェフだが、本性は女性を狙った連続殺人を行ってきた凶悪犯罪者。睡眠薬を入れた料理を食べさせてから眠らせ、殺す前にその被害者の体の美味しそうな部分を切り取って料理して食べるという歪んだ嗜好の持ち主。店に来たニナミと彼女の友人三人を殺そうとしたが、支部長の連絡により駆け付けたユウによって裁かれる。源三郎と支部長の工作により彼の死は事故死とされた。 戸叶(とがの) ある慈善団体の一員。難病の子供を抱える親に代わって募金を集めるなどしていたが、その裏で子供を病死に見せかけて殺し、内臓を抜き取って臓器売買に宛てていた。小倉つばさという少年もその犠牲となり、そのことを知った光の姫君の手により、入札なしで源三郎達が依頼を遂行することになった。ただし、源三郎達は光の姫君の指令であることは知らず、ただ本部から指示が来たと思っている。つばさの姉であるのぞみという少女を誘拐して、取引相手に手土産代わりに渡そうとしたが、間一髪で突入したユウによって部下と取引相手を一掃され、自身もニナミの手によって裁かれる(その際、ゴミを見るような目で「今まで何人も殺してきたけど…こんなに心が痛まないのは初めてよ」と吐き捨てられた)。なおその慈善団体で悪事を働いていたのは彼と彼の部下の2人だけだったらしく、悪用されかけていた募金は慈善団体の本来の目的に使われることとなった。 篠塚 欣介(しのづか きんすけ) 警視監。警視監でありながら、麻薬取引組織の親玉という裏の顔を持つ。警視監の地位を利用して闇組織の捜査を独断で打ち切り、恩を売った犯罪者たちを集めて私設のマフィアを結成してその力でさまざまな相手に圧力をかけ、上の地位へのしあがってきた。彼の不正を公表しようとした入江の友人の記者・板谷に罪を被せて殺し、入江の方も手下を使って殺そうとしていた。自分の行動を正義だと確信し、「悪をこの世から排除するためには、毒を持って毒を制する他ない」という思考のもと、そのためなら多少の犠牲は仕方ないとまで言う歪んだ正義感の持ち主。真実を知って篠塚の悪事を暴こうとした真嶋を手下を使って口封じに消そうとするが、入江の依頼で動き出したユウとニナミに手下を始末され、自身も百舌丸に裁かれた。 藤谷 敏二(ふじたに としじ) 篠塚の部下で元指名手配犯。篠塚が結成したマフィアのリーダー格であり、彼の下で裏の活動を行っていた。証拠隠滅のために入江の自宅に忍び込んだ際に真嶋に妨害され、挌闘の末に重傷を負いながらも逃走する。それ以来、真嶋を敵視して復讐の機会をうかがっていたが、最期はユウとニナミに仲間諸共裁かれた。入江 俊徳(いりえ としのり) 元戦場カメラマン。篠塚に殺された板谷の仇を討つために板谷から託された証拠を彼に代わって公表しようとしていたが、どこの新聞社にも取り合ってもらえず、その途中で篠塚に自分の両親を殺され、自身の命も狙われる。篠塚の力のせいで不正を暴くことができないと感じ、せめて板谷の仇だけでもを討とうと決意。垣原と同様に失敗した時の保険として咎人会に依頼し、ある国の皇太子のパレードの時に篠塚に襲い掛かるがユウと真嶋に阻止される。取調べの時に、自分の意思を理解してくれた真嶋の正義感の強さに感動するが時すでに遅く、弁護士に化けた支部長に差し出された裁判の手引きにはさまれていた毒が塗られたしおりを飲み込んで自殺する。 戸高 伸二郎(とだか しんじろう) 会社社長。裏で麻薬取引を行っており、それを公表しようとした社員を口封じに家族諸共殺害した。本来は彼のボディーガード3人を含め、ユウとニナミ、赤銅の3人が依頼を遂行する予定であったが、先回りしていた我家兄弟にボディーガード共々惨殺された。
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