女性を狙った連続殺人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:37 UTC 版)
「勝田清孝事件」の記事における「女性を狙った連続殺人」の解説
一連の連続殺人事件を起こす直前の1972年(昭和47年)7月、勝田は傷害事件を起こして京都府警察に逮捕された前科があった。 1972年9月13日午前5時過ぎ、勝田は京都府京都市東山区山科御陵別所町102(現・京都市山科区御陵別所町102)のアパートに侵入し住人のクラブホステス女性(事件当時24歳)を強姦した上で絞殺・現金1000円を奪った(強盗殺人1件目・強盗強姦)。空き巣に入ったところ寝ていた被害者女性に気付かれ「泥棒!警察に通報する」と騒がれたことに逆上したことが殺害のきっかけだった。同居していた内縁の夫(当時25歳)が帰宅したところベッド上で被害者女性がストッキングで首を絞められ、下半身裸の状態で死亡しているのを発見して110番通報、京都府警捜査一課・山科警察署は殺人事件と断定して捜査した。 1975年(昭和50年)7月6日午前1時過ぎ、大阪府吹田市原町のマンション通路でクラブママ女性(事件当時33歳)を絞殺して現金約10万円などを奪った(強盗殺人2件目)。被害者女性に対するひったくりを行おうとしたところ抵抗されたことが殺人にエスカレートした。 1976年(昭和51年)3月5日午前2時35分過ぎ、愛知県名古屋市中区千代田の路上でシボレー・カマロから降車したクラブホステス女性(事件当時32歳)を襲撃して絞殺・現金約12万円などを奪った(強盗殺人3件目)。騒がれたことに逆上した犯行だった。 1977年(昭和52年)6月30日午前2時ごろ、名古屋市南区笠寺町西ノ門で麻雀荘アルバイト店員女性(事件当時28歳)宅に侵入、現金約4万円を持ち去ろうとしたところに帰宅した女性と鉢合わせしたために絞殺した(強盗殺人4件目)。この事件から6日後の1977年7月6日、勝田は朝日放送(ABCテレビ)で放送されていたクイズ番組『夫婦でドンピシャ!』(司会者:月亭可朝・出演:海原小浜)の収録に妻とともに参加して優勝を勝ち取り賞金8万円・商品券10万円分を獲得した。出演条件は「夫婦で楽しい人生を送っている」というもので、勝田はこの番組に1977年2月に応募して同年6月15日に局内で行われた予選(面接)に合格した。番組内で勝田は司会者からの「もし奥さんが美人コンテストに出たら100人中10人の合格者に入るでしょうか?」という質問に「自分はやせ型が好みだ。妻はすらっとした体格だからスタイルの面でみれば合格だろう」と回答していた。 1977年8月12日午後11時過ぎ、名古屋市昭和区小桜町のマンションで美容師指導員の女性(事件当時33歳)宅に侵入、女性を絞殺して約45万円相当のダイヤモンド指輪を奪った(強盗殺人5件目)。その8日後となる1977年8月20日に勝田が出演した『夫婦でドンピシャ!』が放送され、視聴率20パーセント前後を記録した。
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