B事件発覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:12 UTC 版)
「広島タクシー運転手連続殺人事件」の記事における「B事件発覚」の解説
C・D両事件で追及された被疑者Hは1996年10月4日 - 5日にかけ、新たに3・4件目の殺人(=第1・第2の殺人 / A・B事件)を自供することとなった。これにより、一連の連続殺人事件は過去にあまり例のなかった「女性を狙った連続殺人事件」の様相が濃厚となった。 捜査本部がHの供述に基づいて10月5日夜に広島市安佐北区白木町小越の山中を捜索したところ、県道脇を流れる関川沿いの斜面からHの自供通り新たに若い女性(後に女性Bと判明)の白骨遺体が発見された。女性Bの知人から情報提供があったことに加え、歯の治療痕・着衣もいずれもBのものと判明したため、捜査本部は10月8日に「白骨遺体の身元は女性B」と断定・発表した。この時点でA・C・Dの3被害者は既に身元が判明していたため、これをもって被害者4人全員の身元が判明した。被疑者Hは同事件(B事件)の経緯・動機について以下のように供述した。 「今年7月中旬か8月中旬に広島市中区の繁華街(新天地)で営業走行中に声を掛けてタクシーに乗せ、安佐南区内の太田川橋付近に停車したタクシー車内で首を絞めて殺し遺棄した。金が欲しかったからやった」 「女性は自分とは面識はなく、タクシー車内で『安佐南区八木か安佐北区可部地区に住んでいる』と聞いていた」 それまでに判明していたC・D両事件が「顔見知りの30 - 40歳代女性」を狙った犯行だった一方、A・B両事件ではHと面識のない若い女性が殺害されたため、本事件は「幅広い女性を標的とした連続殺人事件」であることが判明した。捜査本部は11月6日にB事件の強盗殺人・死体遺棄容疑で被疑者Hを再逮捕し、11月8日に広島地方検察庁へ送検した。
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