B修工事の施工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 15:56 UTC 版)
「営団6000系電車」の記事における「B修工事の施工」の解説
B修工事は車体内外すべてに及んで施工をしている。なお、施工内容については編成や施工時期によって仕様に差異がある。 車体外部修理では車体構体修理(台枠・外板・屋根など)、空気配管・艤装配線の取り替え、乗務員室側面扉の交換や路線識別帯(ラインカラー)をフィルム式に改修などを施工した。 車内設備では化粧板の張り替え、座席モケット交換(赤色→茶色)、客用ドアの交換、側窓をバランサー付き2段式ユニット窓への交換、広幅貫通路を車内保温・騒音対策から狭幅貫通路化して貫通扉の設置などを実施した。 1991年(平成3年)頃からは放送設備の更新と自動放送装置を設置、行先表示器のLED化を施行、貫通扉の一部省略が実施されている。 1992年(平成4年)にB修を中断し、冷房化を優先した車両では座席モケットの交換、ラインカラーの改修、行先表示のLED化、自動放送装置の設置など最小限の改修がされた。この改修を実施した車両は1995年(平成7年)以降にB修の施工を受けることになる。 1995年(平成7年)以降には、誘導無線装置の更新や2段窓の1枚下降式化改造、床材の張り替え(ツートンカラー化)、荷棚金網の交換(銀座線用の01系と同様の格子状のもの)、車内2か所に車椅子スペースが設置された。車椅子スペース部では対話式非常通報器を設置している。その後、2004年(平成16年)頃より車内案内表示装置とドアチャイムの設置も一部編成に実施された。 施工時期によって車内化粧板は1991年度までに施工した編成(1次試作車と量産車8編成)は薄緑色ベースのクリーム色だが、1995年度から2000年度に施工した編成(2次試作車と量産車12編成)は白色をベースとしたものとなっている。初期にB修を施工した車両では後年に床材の張り替え(ツートンカラー化)や車椅子スペースの設置などのC修工事が施工された。 2007年(平成19年)からは、広幅貫通路を備えた3次車までの編成を対象に各車両への貫通扉の増設工事(広幅貫通路を狭幅貫通路化、片側妻面に外付け式貫通扉設置)が進行した。これは最初の時期にB修工事を施工した第08 - 10編成では更新時に各車両間の貫通路を縮小し、貫通扉を片面に設置していたものの、それ以降の編成では省略または設置が実施されていなかったためであるが、未施工の編成も存在した。
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