御料車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 04:41 UTC 版)
御料車(ごりょうしゃ)は、日本の天皇および皇族が乗車するための特別な車両。「御料」とは、高貴な人の所有物・利用物の意(他には「御料牧場」「御料馬」「御料林」「御料地」などがある)。宮内庁は「御料車は、天皇皇后両陛下がご乗用になる車両」と明記しており[1]、本項目では、天皇皇后が乗車する、近代以降の自動車の御料車を中心的に記述する。
注釈
- ^ 即位後初の地域公務として[4]愛知県森林公園で行われる第70回全国植樹祭の式典に出席するべく行幸啓の最中にあった第126代天皇(徳仁)と皇后が御料車で移動していたところ[4]、御車列(御料車と警衛車両の一行)の後方から緊急走行中の救急車(瀬戸市消防署所属)が迫ってきた[4](目的地へ急行する途中か、急病人を救急搬送する途中か、詳細は不明)。そこで、御車列は一時停止し、最後尾の白バイ1台が救急車を先導して御車列の横を通過させ(■写真あり)、先に行かせる[4]。その後、先導した白バイは最後尾に戻るべく左側へ待避し、御車列は再び動き出した[4]。
- ^ 伊勢神宮への親謁の儀では儀装馬車が使用される慣例だが皇后雅子が馬アレルギーのため代用として使用した。ただし外宮では雨天のためセンチュリーロイヤルを使用した。
- ^ 検査標章がフロントガラスに貼り付けられているのが確認できる。
- ^ 五十嵐は、その後、1963年にも宮内庁自動車庫を見学しているが、さらにのちの1969年に見学を申し込んだ際には、セキュリティが強化されたためか断られたという[20]。
出典
- ^ a b c d 御料車について - 宮内庁
- ^ 大迫力!皇宮警察&京都府警 警護車列 天皇皇后両陛下、伏見桃山陵へ【動画】
- ^ 警護車列と救急車が鉢合わせ!【動画】
- ^ a b c d e grape編集部 (2019年6月3日). “天皇陛下の御車列に、サイレンを鳴らす救急車が接近 その後の展開に「素晴らしい!」の声”. grape. 株式会社グレイプ. 2019年11月11日閲覧。
- ^ a b “儀装馬車の概要”. 公式ウェブサイト. 宮内庁. 2019年11月11日閲覧。
- ^ 小林 1993, p. 24.
- ^ 小林 1993, p. 41.
- ^ a b c ベストカーWeb編集部 (2014年8月5日). “センチュリーロイヤルの寝台車が登場!”. ベストカーWeb. 講談社ビーシー. 2014年8月5日閲覧。
- ^ 小林 1993, p. 39.
- ^ 中田絢子「4千万円の宮内庁オープンカー、走行困難に 使用は2回」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2018年5月1日。2018年6月9日閲覧。
- ^ 「新天皇パレードは国産で…ロールスロイス走れず」『読売新聞』読売新聞社、2018年11月19日。2019年11月11日閲覧。
- ^ a b 小林 1993, pp. 5, 8.
- ^ ベストカーWeb編集部 (2019年11月9日). “【トヨタセンチュリーの御料車も登場】 11月10日(日)は祝賀御列(おんれつ)の儀”. ベストカーWeb. 講談社ビーシー. 2019年11月11日閲覧。
- ^ 「即位祝賀パレードで厳重警戒方針 - 首都圏 NEWS WEB」『NHK NEWS WEB』NHK、2019年11月5日。2019年11月11日閲覧。
- ^ 両陛下、内宮で「親謁の儀」 晴天恵まれ、オープンカー使用―三重 時事通信 2019年11月23日
- ^ オープンカーを一般公開 両陛下がパレードで乗車 産経新聞 2019年11月28日
- ^ 小林 1993, pp. 89–91.
- ^ 認証工場名として「宮内庁管理部 車馬課自動車班整備工場」が届出されている。
- ^ 「即位パレード・御料車の不思議なナンバー「皇10」の意味とは?」『デイリー新潮』新潮社、2019年10月24日。2019年10月24日閲覧。。
- ^ 五十嵐 1996, pp. 44–47.
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