主馬寮とは? わかりやすく解説

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しゅめ‐りょう〔‐レウ〕【主馬寮】

読み方:しゅめりょう

宮内省一部局。馬車牧場輸送に関する事務つかさどった


主馬寮

読み方:シュメリョウ(shumeryou)

8世紀末~9世紀始め官司。馬の飼養調習等を担当した


主馬寮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/22 08:47 UTC 版)

主馬寮(しゅめりょう)は律令制において宮内省に属した機関。令外官の1つ。および馬車装具の管理、馬の飼養調習牧場輸送などに関する事務を扱った。天応元年5月(781年)ごろ設置。

概要

官位相当は未詳だが、頭に任じられたものをみると、従五位下相当であったと推定される。

主馬寮官人の任命の初見は、

従四位上伊勢(いせ)朝臣老人(おきな)を主馬頭(しゅめのかみ)

という記述である[1]。この時点での内厩頭である道嶋嶋足正四位上、内厩助の紀船守が従四位上とあり、これらと釣り合いを取ろうとした形跡が見受けられる。

その後、『日本後紀』には延暦25年4月の藤原山人が主馬権助に任命された[2]のが最後である。大同3年6月(808年)には左右馬頭が再度任命され[3]、この時に内厩寮とともに再編され、新たに左右馬寮が発足したものと推定される。

明治時代以降

1886年(明治10年)以降は、宮内省の一部局として整備。馬並びに馬車装具の管理、馬の飼養調習、牧場などに関する事務を扱った[4]1927年(昭和2年)の大正天皇の大喪の礼では、皇居から新宿御苑まで棺を運ぶ牛車(轜車)に係わる作業を担当。轜車の製作から轜車を牽引するウシの調達などの作業を担った[5]

脚注

  1. ^ 『続日本紀』巻第三十六 光仁天皇 天応元年5月7日条
  2. ^ 『日本後紀』巻第十三 桓武天皇 延暦25年4月28日条
  3. ^ 『日本後紀』巻第十七 平城天皇 大同3年6月9日条
  4. ^ 主馬寮”. 精選版 日本国語大辞典. 2023年6月28日閲覧。
  5. ^ 轜車を引く牛四頭を買い上げ『大阪毎日新聞』昭和2年1月5日(『昭和ニュース事典第1巻 昭和元年-昭和3年』本編p365 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)

参考文献

  • 『続日本紀』5 新日本古典文学大系15 岩波書店、1998年
  • 『続日本紀』全現代語訳(下)、講談社学術文庫、宇治谷孟:訳、1992年
  • 『日本後紀』全現代語訳(上)、講談社学術文庫、森田悌:訳、2006年

関連項目


「主馬寮」の例文・使い方・用例・文例

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