ドラマ終了後の構想とは? わかりやすく解説

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ドラマ終了後の構想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 07:45 UTC 版)

北の国から」の記事における「ドラマ終了後の構想」の解説

あくまでもドラマ続いた場合倉本聰構想であり、映像化並びに書籍として活字出版化されている訳ではないので注意が必要。 北の国から1900北の国からルーツを探る物語徳島から北海道静内蜂須賀藩の家臣稲田家移住してくる。ドラマでは一行襟裳岬のほうに流されその末裔黒板五郎一家黒板一家山道たどって富良野まで来る。川のほとりに家を造る下流にもう1軒別一家(白濱家)が住んでいた。黒板一家はその上流に家を構えたために水争い起き両家対立して険悪になる。そんな中黒板一家息子川下の家にいる娘が恋をする、という話を倉本考えていた。 92巣立ちの他に「92成人」「92卒業」とする別タイトル案もあった。また杉田によると「秘密」の前に一つ幻の脚本があり、シュウと五郎恋愛話だった。純は物語に関係なく、さすがにちょっとこれはということになって撮影見送られた。そのため「秘密」ではシュウと五郎仲睦まじいシーン多数描かれている。 2002年冬、純と結は結婚。麓郷を離れ富良野市麻町の2DKアパートで暮らす。結婚式には五郎雪子トドのみ招待した披露宴行わず埼玉にいる正吉には「お金掛かるから来ないで良いと言った中畑シンジュク成田クマも式には呼ばなかった。中畑和夫2004年再婚五郎はみずえの遺言にあった拾ってきた家を雪子の家の隣に建てるが、純と結は中畑より「あの家は純たちにいつか麓郷へ戻って欲しくて建てているんだ」と真実知らされ二人号泣する。 2002年6月13日、純と結は結婚同年12月24日栃木県宇都宮住んでいる正吉宅より、快が五郎会いたくて一人寝台特急北斗星乗ってしまう。二人捜索提出。翌25日札幌駅警察が無事快を保護。快が持っていた絵葉書住所から五郎元に連絡届き五郎涙に咽ぶ同月31日正吉富良野へ快を迎えに行く。翌2003年1月1日正吉内緒五郎へ家を建てて欲しいとお願いをする。 純と結は結婚し富良野市内に居住。麓郷で一緒に暮らして欲しいという五郎と町で暮らしたいという純は意見対立しているが、結と五郎懇意であるという。 2006年12月11日その後シナリオ登場する「純と結の家」が富良野完成する黒板五郎息子の純と結夫婦のために建てたという設定倉本集まった50人の前で、最終章遺言2002」から「純と結の家」完成までシナリオ朗読した2007年のインタビュー倉本続編作る意欲持ち、筋も考えていると答えた。純は結と離婚して初恋相手のれいと再婚し正吉離婚するその後息子の快を主役発展させる構想とした。 2009年杉田によると「2015年くらいになった装い新たにした『北の国から』があるかもしれない倉本さんもそれからの『北の国から』を書いている」と述べている。 倉本2011年刊行した獨白 2011年3月』において、新作最近書かないと言われたが、諸般の事情流れた述べている。倉本そのとき考えかけたプランでは、純は富良野におらず結と離婚して東京出てゴミ仕事か何かやっている親爺のことは想っているけど五郎仕送りはしていない正吉関東におり、五郎にもマメ仕送りはするが仕事忙しく多に富良野に顔は出さない五郎はときどき中畑見舞うがほぼ「無縁社会独居老人」となり、税金をずっと払っていないため年金も受け取っておらず「国の世話にならず、自然の世話になっている毅然とした独居老人の姿を書いてみようとちょっと思って止めた倉本述べている。 2011年5月富良野での「北の国から広場オープン倉本スピーチによると、五郎は麓郷の石の家に住んでいる。純は妻に逃げられ羅臼トドの手伝いをしたり、埼玉ゴミ処理仕事をやっていた。そこに2011年3月東日本大震災起きる。福島県いわき市住んでいた正吉一家災害巻き込まれ子供助けようとした正吉津波にのまれて死亡生き残った快を麓郷の五郎のもとに預け福島看護師としてボランティア活動行っている。純もと共に福島災害復興仕事従事している。 2011年8月倉本大根仁Boseラジオでの対談によると、正吉津波流されて死亡中一になる快を五郎所へ送り看護師としていわき市働いている。純は埼玉ごみ処理行っていたが正吉死にショックを受け福島瓦礫整理(ママ)に従事している。五郎は快と二人暮らしをしているが、税金払っていないため国の世話はならず金も持たず物々交換生計立てている。役場の人が来ると隠れて逃げてしまう。純と結はあっさりと離婚した答えている。同年9月富良野での「『北の国から放映30周年記念中嶋竹下倉本トークショー」によると、純は埼玉ごみ収集をしていたが震災後福島原発事故孫請けとして働きいわき市看護師としてボランティア行い、快は麓郷で五郎とともに石の家に住んでいる。雪子恋をしている倉本語った2012年2月発売され雑誌文藝春秋2012年3月号倉本は「頭の中の『北の国から』―2011『つなみ』」と題した現時点での登場人物の「その後」について触れた文章寄稿したこの中では以下のような内容記されている。富良野の町は、駅前再開発大きく変わり旭川から帯広へ向かう広規格道路が北の峰の地中貫通しかけている。町はドーナツ化現象進みマクドナルドケンタッキーレンタルヴィデオ屋(ママ)のゲオホーマック進出外郭道路周辺町の中心移って来つつあった。 正吉一家2004年から浪江町移住し正吉浪江町消防署勤務南相馬市南相馬市立総合病院看護師として働いていたが、東北地方太平洋沖地震のため、病院では「地方避難する病院に残るかは職員各自自主判断任せる」という苦渋の選択をする。当直明けは、早朝ベット眠っている患者握り飯二つをそっと置いて誰にも告げず息子の快とともに2日掛けて鉄道富良野避難する患者正吉のことを心配していたが、正吉が行不明知り快を残して福島県に戻る。瓦礫の中を正吉求めて半狂乱彷徨い何日か目に正吉を捜していた純とばったり出逢う。 純は結と2003年結婚し五郎と共に石の家に住んでいた。その後、麓郷の町の中へ二年がかりで建てた拾ってきた家に住むも2006年離婚出ていった結を純は狂ったように探す行方は分からなかった。純はごみ収集職員として働きながら借金返済していたが、2007年大晦日三沢じっちゃん亡くなり伝え置きにより返済から解放されるごみ収集職員としての日常ブログ綴っていたところ、読者一人がれいだと判明メールによる交流が始まる。2年前に離婚し東京で暮らすれいと7年ぶりに再会する恐る恐るれいのアパート招かれた時、東北太平洋沖地震遭遇正吉一家とは連絡取れず五郎にも連絡できない福島県に赴き瓦礫の山の中で黙々と正吉遺体探しているところで再会するその後福島第一原子力発電所事故に伴う放射能飛散懸念されながらも、原発現場瓦礫処理の下請け作業員末端として危険な現場に身を置いている。他の登場人物次の通り答えている。 五郎・・・喜寿迎えた。 快・・・浪江町第一中学校進学富良野避難後は、五郎過激な愛情不潔さ不気味さを感じている。富良野一人脱出しようとするが、福島限界区域(ママ)に指定されていた。 雪子・・・麓郷在住拾ってきた家に住んでいる。 中畑和夫・・・再婚生協で妻を伴ってワゴン押しながら人参選んでいる。 シンジュク・・・町の電気屋続けている。 たま子・・・鹿児島県種ケ島在住二児の母。 結・・・純といくつかのいさかい挙句に突然消えてしまう。離婚後トド(高村吾平)と羅臼暮らしている。 シュウ・・・帯広豆腐屋に嫁ぐ五郎には父親感情抱いており、盆暮れには必ず顔を出している。 涼子先生・・・遠軽在住成田新吉・・鉄工所息子の代へ今年(2012年か)渡した大里れい・・・銀座バー勤めているが原宿一間きりの質素なアパート暮らしており、地味で清楚な暮らし送っている。コードネームメリー」として純のブログ読者となっている。華やかな衣装毎晩身を包んでいる自分よりも、未だにゴミまみれて生きている純の姿を眩しく見ている。 倉本2015年インタビューで『北の国から』の続編を、福島舞台に描く構想があると答えた同年中村敏夫葬儀・告別式で、倉本新作/次回作を構想しプレゼントしようとしていた幻の企画書をの中へ入れた内容について話さないとした。同年秋、五郎富良野戻ってきたこごみと再び付き合い出す。こごみは60近くなっている。このことは中畑和夫雪子地元の人も知っているという。 2017年2月より発売された『「北の国から」全話収録DVDマガジン』において、倉本スペシャルインタビュー及び記者黒板五郎インタビュー(脚本倉本)では以下のようなことが述べられている。五郎は現在でも恋をしており、若い女性風車作ってやったり本棚直してあげている。ただし、アッチの方はダメになった模様。「遺言」から15年後の五郎へのインタビューによると、老年期障害のせいで耳が遠くなり目もかすみ自分年齢82歳か8586歳か分からなくなっている。記者からもらったバイアグラ服用していたが現在では勃たなくなった本人曰く看護度(ママ)は1」とケアマネージャーから言われている。中畑和夫は妻に先立たれた後再婚したもののボケてしまい、その2年後にクルマ高速道路逆走し交通事故遭って死亡。この事故新聞記事にもなった。正吉2011年3月11日東日本大震災津波のため亡くなり、場所は磐城(いわき市でなく磐城)と述べている。こごみはへそ歓楽街小さな居酒屋営んでいる。スナック駒草ではないとしているものの「巣立ち」の時のスナック「こごみ」なのかは不明。現在五郎が住んでいる石の家や土地はほとんど中畑土地であると述べており、五郎自身亡くなった場合は純たちへ相続せず自然へ返すとしている。中畑家土地返すかどうかについては触れていない。また五郎初期認知症進行している。 2019年倉本著作テレビの国から』によると、新しく書きかけた話として「息子の決が家出して五郎会い富良野へ行くという話で五郎狂喜する。他のレギュラー陣登場しないおじいちゃんと孫のみのストーリーだった。残念ながらドラマ化実現しなかったがいつでも復元できる」と語っている。もし新たに脚本生かすとしたらシュウちゃんだが、僕(倉本)は結が好きだった。れい派シュウ派でいえば、れい派。シュウだといつかひずみが来そう気がする、と述べている。 2021年4月25日放送フジテレビボクらの時代」では、吉岡秀隆が「去年、(倉本から)電話があって北(の国から)の続編をやりたがっていましたよ。構想先生の中ではいろいろあるみたいで」と明かした同年4月、麓郷へ田中邦衛献花訪れた倉本は「邦さんは死んだ五郎さんはまだ生きている。(放送開始から)40年月日がたったが、まだ続き書き続けているような気がしている」と語り、「富良野歩いていても、五郎から『よぉー』と肩をたたかれそうな気がするんだ」と盟友との別れ惜しんだ追悼続編については「いろいろ考えただけれども、頭の中だけにしておこうと思う」とも述べている。 2021年10月9日富良野行われた追悼田中邦衛さん、北の国から40周年記念トークショー思い出せ五郎生き方」で、倉本新作北の国から2021 ひとり』を発表した2002年正吉息子の快と共に福島県移住2003年富岡町夜ノ森に家を借り正吉富岡町消防署診療所勤め始める。2009年初めての正式な二人の子長女・さくらが誕生。孫の誕生五郎狂喜して居座るが、純に強制的に北海道へ連れ戻される。 2010年、純の妻である結が勤め先コンビニの店長不倫をして離婚するこのころ快は趣味チェロ始める。 2011年3月11日東日本大震災消防職員正吉は人を助けようとして津波巻き込まれ行方不明となる。翌12日原発爆発して全員避難帰宅困難地域のため正吉探すことができない状況となる。二人の子連れていわき市移住病院では婦長(ママ)に昇任する。 2014年避難地区解除される五郎必死になって正吉の手掛かり探すが純は「もうあきらめよう」と説得富良野に連れて帰る高校生になった快は医大希望するようになり前述音楽といい徐々に実の父親の血が見られ始める。 2018年五郎は癌の疑い病院検査入院する。そこで熊撃ちの「山おじ」と呼ばれる爺さん出会うが、その相手高校時代二宮サチコという美少女五郎争ったことのある喧嘩仲間だった。二人意気投合し付き合い再開する五郎は「一匹だけ飼っている。嫁さん死んだ」と笑いながら話す。サチコ独身で、年をとっても八千草薫似て美人だった。しかし認知症進行し特別養護老人ホーム入院していたものの山おじが連れ出して小屋に住まわせていた。サチコは「死ぬときは山の中で死にたいその時お願い」と昔山おじと指切りをしており、その約束を果たすためだった。山には3つあり、人が生活し山の恵みを受ける里山。第2が熊など動物生活する山。第3誰も入れない聖域の山。この第3の山の穴の中にサチコ置いてきたと山おじは言う。このことに五郎大きく心を動かされる2020年新型コロナ流行病院、純は札幌病院から出る感染性廃棄物回収し焼却施設に運ぶ仕事をしており、忙しさから純も五郎連絡取れないでいた。そんな時、純は札幌シュウと再会シュウ神戸での結婚生活破れ札幌戻り居酒屋働いていることろでばったり純と再会バツイチ同士の純とシュウは再び付き合うこととなる。シュウは昔から五郎と仲が良かったため、純の代わりに五郎様子を見に行くことになる。シュウが石の家に着くと中から五郎話し声聞こえていた。誰と会話しているのか分からないまま外で待っていたものの、あまりにも長いのでそっと家へ入ってみると五郎ひとりで令子写真会話していることに気付く。シュウ五郎顔を合わせるシュウ札幌へ戻ると五郎の「最近夢を見た。山で、ものすごく大きな角を持った真っ白なシカ会った。そのシカ夢の中でおいらに言ったみんなひとりじゃないって。あれはカムイ使いだ」との聞いた言葉を純へ伝える。 純も忙しく手段もないためまともに連絡取れないまま時が過ぎる。2021年3月あまりにも不安になった純はシュウと二人で石の家に行く。そこで「純様、様、おいらの人生もう終わる。探しても無理。探索無用。おいらのことならほっといて」との書置きがあるのを見つけ大騒ぎとなる。石の家では令子写真だけが無くなっていた。捜索中、純は山おじと出会う。山おじは「五郎は山に入ったお前らに行くのは無理だと言って所を教えない。純は「自分たちが父親放置したために死なせた」という思いかられて涙ながらに電話をする。 五郎一人で山に入って亡くなり遺体動物に、骨を微生物食わせて自然に還ったのだ」と察する。その晩、石の家に泊まった純とシュウ大きな真っ白い雄鹿出会う雄鹿は、石の家をじっと見つめた後、ゆっくりと向き変え森の奥へと消えていく。この時純は「一人じゃない」という言葉聞いた気がした。この物語終焉2021年3月24日田中邦衛さんが亡くなったであろう思われる――。

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