ドラマ舞台地の誘致運動・反応
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「真田丸 (NHK大河ドラマ)」の記事における「ドラマ舞台地の誘致運動・反応」の解説
真田氏ゆかりの地長野県上田市では、2009年7月に火坂雅志の小説『真田三代』の連載が信濃毎日新聞で始まったのを一つのきっかけに、同年11月、市民有志らが「NHK大河ドラマ『日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)真田幸村公』放映の実現を願う会」(会長・母袋創一上田市長)を結成し、署名集めをしてNHKに働き掛けるなど、運動を続けてきた。活動は真田にゆかりのある各地で行われ、83万9000人の署名を集めた。 本作の放送決定を受けて、上田市ではPR活動のための担当課を設置した。2016年1月17日より2017年1月15日まで、上田城跡公園の旧上田市民会館を会場として「信州上田真田丸大河ドラマ館」が開館。4月24日に開催された第34回上田真田まつりでは、真田昌幸役の草刈正雄らドラマの出演者が武者行列に出演。第45回の真田丸の戦いのロケには、上田市民と市職員らが徳川兵のエキストラとして参加した。上田電鉄別所線では放送に合わせ、同線1000系電車1001編成(2両)に本作をPRするラッピングを施した。堺扮する真田信繁をラッピングの中心に据え、車内にも真田氏に関する年表などを掲示。2016年2月21日より放送終了まで運行した。 大河ドラマ「真田丸」ラッピング列車は2016年3月1日からJR西日本和歌山線(一部紀勢本線・桜井線にも乗り入れ)、3月15日から同大阪環状線(一部桜島線にも乗り入れ)でも運行された。ラッピングは201系電車1編成(8両、大阪環状線用)と105系電車1編成(2両、和歌山線用)に施され、上田電鉄と同様の堺扮する真田信繁を中心にした図柄のほか、大坂の陣や大坂城をデザインした車両が放送終了まで運行された。南海電鉄では、高野線2000系4両1編成を、2015年11月1日から運行開始した。1年間の予定であったが、次の検査の2019年2月20日まで運行された。また同列車については、トミーテックよりNゲージで製品化された。 また放送期間中、和歌山線高野口駅・同橋本駅では六文銭の幟旗など信繁の赤備えを模した装飾を行ったほか、橋本駅駅員は信繁をイメージした兜型の帽子と陣羽織という特別制服を着用した。更にイベント開催時には敵方徳川家ゆかりの地である和歌山県和歌山市の和歌山駅駅員が徳川家康をイメージした兜型の帽子と陣羽織という特別制服を着用した。 この他JR西日本は放送開始から終了までの期間、モバイル端末(スマートフォン)の位置情報サービスを利用した「真田幸村チェックインラリー」を行った。「大阪コース」(大阪城など)、「和歌山コース」(和歌山県九度山町など)、「長野コース」(上田市)を設定し、2015年3月にJR西日本管内に至った北陸新幹線を利用した相互往来を呼びかけ、プレゼント企画などを実施した。 大河ドラマ展は、昌幸・信繁親子が配流された和歌山県九度山町(「くどやま「真田丸」大河ドラマ展」:九度山・真田ミュージアム、2016年3月13日から2017年2月28日まで)と真田氏の沼田領支配の拠点として機能した沼田城跡のある群馬県沼田市(「上州沼田真田丸展」:グリーンベル21、2016年3月20日から2017年3月31日まで)でも開催。 「信州上田真田丸大河ドラマ館」は、2008年放送の『篤姫』に関連して鹿児島市に開かれた「篤姫館」の約67万人を遥かに超え、当初の目標としていた50万人の倍となる103万人超の入館者を集め、「九度山・真田ミュージアム」も11月の時点で入館者が20万人を突破、「上州沼田真田丸展」では12月に入館者が目標の15万人を達成した。また、東京都江戸東京博物館を皮切りに上田市立美術館(サントミューゼ)、大阪歴史博物館と巡回した「NHK大河ドラマ特別展 真田丸」の来場者数は3会場合計で21万人を超えた。 大阪市天王寺区は2014年から2015年に大坂の陣400年を記念した「天王寺真田幸村博」の実施や真田丸ジオラマ作成などを展開。2016年には「真田幸村めぐルートマップ」の作成や案内板の設置などの施策が行われた。信之が1622年に移封された松代藩があった長野市松代地区では、放送期間中に「体感!!戦国の絆 信州松代“真田大博覧会”2016」と題したイベントを開催。 最終回を前にした12月12日から17日にはNHK長野放送局・上田市・大河ドラマ『真田丸』上田市推進協議会の共催により、出演者らによる6日間連続のトークショー「『真田丸』トーク!トーク!トーク!〜毎日ライブin信州上田〜」(MC:小栗さくら)を上田市内各所で実施した。このような出演者をゲストに迎えたイベントは、沼田市、九度山町、東吾妻町など真田家にゆかりのある土地はもちろん、石田三成の遺児が匿われた縁から青森県田舎館村で石田三成役の山本耕史がトークショーを行うなど劇中の登場人物にゆかりのある全国各地で開催された。また、パブリックビューイング(PV)でも10月9日に草刈らをゲストに迎えて実施した大阪城西の丸庭園でのPVが約5000人を集めるなど各地で盛況を博した。各地でのイベントを企画したプロデューサーの吉岡和彦は、「役柄に対する思い入れができるドラマになる」という確信からイベントの成功を直感したという。 上田市では放送終了後も番組関連イベントを行っている。「信州上田真田丸大河ドラマ館」は2017年1月15日をもって閉館。上田市は放送終了・閉館後も誘客を維持すべく8千万円を投じて同館を改装し、2017年4月1日から11月30日まで「特別企画展『400年の時を経て甦る上田城』」を開催した。特別企画展開幕に合わせて、上田市は草刈を「信州上田観光プレジデント」に任命。特別企画展会場内には大河ドラマ館の展示品の一部と大河ドラマ館には展示されなかったドラマ衣装などを新たに加えて構成された「大河ドラマメモリアルコーナー」を設けた。同企画展は同年10月21日に来場者数が10万人を超えた。2017年4月29日に開催された第35回上田真田まつりでは「真田一族と家臣団スペシャルパレード」が行われ、前年に引き続き草刈がメインゲストとして参加したほか、ドラマキャストから長野里美・高木渉・迫田孝也・大野泰広が出演。同まつりには10万人の来場者があった。更に同年8月11日から15日まで上田城跡公園内の特別企画展会場周辺において縁日「上田城納涼ファミリー夏祭り」を開催。初日8月11日のオープニングセレモニーに「雁金をどり伝承師」こと長野里美がゲストとして来場し、「信州上田観光プリンセス」に就任。ドラマ内に登場した「雁金をどり」の盆踊りバージョンを特設会場にて披露した。更に同年11月3日、「第11回上田城紅葉まつり」にスペシャルゲストとして草刈と長野が上田城跡公園に来場した。草刈が記念手形を残し「特別企画展」にて展示したほか、来場者が長野とともに「雁金をどり」を楽しんだ。昌幸に扮する草刈をデザインした「信州上田観光プレジデントクリアファイル」を新たに製作し、「特別企画展」来場者に記念品として進呈するなど、放送終了後ほぼ1年にわたって放送中同様に番組関連の企画を実施している。真田家ゆかりの山家神社(上田市真田町長)では2017年以降、2月3日の節分厄除大祭にて出演者らによる豆まきを開催しており、2017年には長野・小栗、2018年には長野・迫田・大野・小栗、2019年には長野・高木・大野・栗原英雄・小栗が参加した。 上田市は本作により「市の知名度が飛躍的に向上し、市を全国にアピールする絶好の機会となった」と総括しており、本作放送により得られた経済・観光面への波及効果を来年度以降にもつなげて行きたい考えである。既に放送終了後一定の時間が経過しているが、単に真田氏や地元の歴史のみならず、ドラマキャストを招くなど、この番組そのものに直接関連付けたイベントを継続して開催している。2018年4月29日開催の第36回上田真田まつり「真田一族と家臣団スペシャルパレード」キャストには、草刈・長野・高木・大野に中原丈雄・浦上晟周も加わりドラマ出演者は総勢6人となり、ドラマ関連イベントはさらに拡大する様相を見せている。 作品のラッピングが施された上田電鉄1000系 真田丸大河ドラマ館(旧上田市民会館)
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ドラマ舞台地の誘致運動・反応
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「鎌倉殿の13人」の記事における「ドラマ舞台地の誘致運動・反応」の解説
放映に合わせ、ゆかりの地に大河ドラマ館が開設された。 北条家の拠点であった伊豆の国市韮山に「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」が、韮山文化センター韮山時代劇場を改修して2022年1月15日から2023年1月15日まで開設予定。 鎌倉市鶴岡八幡宮の鎌倉文華館鶴岡ミュージアム内に「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」が併設され、2022年3月1日から2023年1月9日まで開設予定。 伊豆箱根鉄道では、駿豆線の3000系電車3009編成(3両)に本作をPRするラッピングを施し、2022年1月9日より運行している。 大河ドラマ館(鎌倉文華館鶴岡ミュージアム) 伊豆の国 大河ドラマ館 伊豆箱根鉄道3000系ラッピング車両
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