幻の企画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 21:29 UTC 版)
出﨑が映像化を希望しながら、制作に至らなかった作品がいくつかある。『宝島』を制作した後には、劇場用映画としてハーマン・メルヴィルの「白鯨」を企画。杉野昭夫によるイメージイラストも制作され、プレゼンテーションがかけられた。これは実を結ばなかったが、アイデアを温め続け、後に同小説をモチーフにしたオリジナル作品『白鯨伝説』を制作している。長年にわたってジュール・ルナールの「にんじん」をアニメ化したいと話していた他、晩年には丸山正雄の要請により、オリジナル時代劇の草案も書き起こしていた。
※この「幻の企画」の解説は、「出﨑統」の解説の一部です。
「幻の企画」を含む「出﨑統」の記事については、「出﨑統」の概要を参照ください。
幻の企画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 06:34 UTC 版)
「マクロスシリーズ」の記事における「幻の企画」の解説
アドバンスド・バルキリー (Advanced Valkyrie) 1985年末、『模型情報』誌上で告知されたバンダイの模型企画。ガンプラのMSVにあたるスピンオフシリーズだが、プランナーの河森はマクロス世界外における可変戦闘機のバリエーション展開を構想していた。21世紀初頭、北米で活動する可変戦闘機テストチームNOVAの物語に並行してプラモデルを発売する予定で、5機種のデザインイラストや試作見本も公表されたが、その後進展がなく商品化は頓挫した。 厳密には「マクロスシリーズ」の企画ではなかったが、可変戦闘機のバリエーション構想は『マクロスプラス』以降で結実する。幻のデザインとなったVF-3000やVF-9に改名したVF-X-11は、2001年発売のゲーム『マクロスM3』で陽の目を見た。河森はその後も「マクロス」のタイトルを外した可変戦闘機ものを作ってみたいと語っている。 ハリウッド実写版『愛・おぼえていますか』 1994年、マクロスシリーズの新展開に先立ち「4大プロジェクト」が発表され、OVA(マクロスプラス)、テレビシリーズ(マクロス7)、両作品の劇場版に続き「ハリウッドでの実写特撮映画化を準備中」「『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』をベースに歌をテーマにした作品」と告知された。日本側からは河森がシナリオ構成として渡米し、アメリカのスタッフとミーティングを重ねた。最初は『スーパーマンII』、2人目は『アダムス・ファミリー』のシナリオライターが担当し、3人目に変わったあたりで資金が尽き、企画は頓挫した。 映画の基本構成は『愛・おぼえていますか』のままで、アメリカ人に分かりづらそうな部分を手直しした。その際「なぜ異星人に効くのは、映画や小説ではなく『歌』なのか」といった疑問や、「ミンメイは選ばれた人だ」という台詞がなければ、アメリカ人は主人公として認められないという意見があり、その後、河森は細かな位置付けまで考える癖が着いたという。 マクロス3D(仮) 1999年末に製作発表されたOVA作品。「巨人の犯罪を取り締まるバルキリー警察の隊員が、ゼントラーディ巨人の娘に恋する」という物語。「マクロス」関連のゲームムービーや『マクロス ダイナマイト7』のオープニングアニメーションを手がけたゴンゾが制作し、メカ、キャラクターを含めフル3DCG作品という触れ込みで、2000年にデモ映像が公開された。 しかしその後進展がなく、2002年に『マクロス ゼロ』が発表されてからは「3DCG表現の可能性を探るためのテストピース」と説明されるようになった。なお、デモ映像は「マクロス3D VFX」というタイトルでDVD『マクロス20周年プレミアムコレクション』に収録されている。 (主要スタッフ)原案・メカニックデザイン・総監修 - 河森正治 / 監督 - もりたけし / 脚本 - 佐藤大 / キャラクターデザイン - ソネハチ / メカニックデザイン・美術設定 - 宮武一貴
※この「幻の企画」の解説は、「マクロスシリーズ」の解説の一部です。
「幻の企画」を含む「マクロスシリーズ」の記事については、「マクロスシリーズ」の概要を参照ください。
- 幻の企画のページへのリンク