各話タイトル・あらすじ
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「X-ファイル」の記事における「各話タイトル・あらすじ」の解説
第1話「闘争 Part1」 - 監督・脚本:クリス・カーター 物語はフォックス・モルダーの独白から始まる。モルダーはX-ファイルの捜査を通して政府とエイリアンの陰謀に立ち向かった自身の歩みを振り返っていく。その独白の中ではダナ・スカリーについても言及された。自らの命を危険にさらしてまでも真実を追い求めたモルダーではあったが、2002年にX-ファイル課が閉鎖に追い込まれたため、陰謀の全容解明は不可能になってしまったかに思われた(シーズン9最終話「真実」を参照)。 1947年、ニューメキシコ州ロズウェル。ある医者が軍の関係者に案内されて「何か」の墜落現場へと入っていった。墜落物の残骸を見た医者は驚愕した。その「何か」は当時の科学技術では到底作り得ないものだったからである。医者が視線を別の場所に向けると、負傷した「何か」の搭乗員が墜落現場から這いずって逃げようとしていた。その姿はどう見ても人間ではなかった。医者は搭乗員を治療したいと申し出たが、兵士たちはそれを拒絶し搭乗員を銃殺してしまった。 2016年、ネット上で陰謀論に関する番組を放送し人気を博しているタッド・オマリーは驚くべき政府の陰謀を解き明かした。それを公にするために、オマリーはFBIのウォルター・スキナー副長官に助力を求める。オマリーはスキナーの仲介でかつてX-ファイルの捜査に当たっていたモルダーとスカリーにコンタクトをとることができた。オマリーの話を聞いたモルダーとスカリーはエイリアンに誘拐されたと主張するスヴェータという女性に会う。スヴェータは誘拐されたとき、胎児をエイリアンに奪われ、自身はエイリアンのDNAを埋め込まれたのだという。俄かには信じがたい内容ではあったがスカリーはスヴェータの遺伝子を検査することにした。その後、オマリーはモルダーをある施設へと連れて行った。その施設に隠されていたものこそ、モルダーが追い求めてきた真実を根底から突き崩すものだった。 第2話「変異」 - 監督・脚本:ジェームズ・ウォン ヌージェニクス・テクノロジーの本社ビル。サンジェイ博士が仕事場に到着すると、博士は高周波のノイズ音を聞いた。そのノイズ音はいったんは止まったが、会議中に再び鳴り響きだした。奇妙なことに、博士以外の人間にはノイズ音が聞こえていないようだった。博士はノイズ音に耐えられなくなり、会議室から飛び出した。そして、近くのサーバー管理室に鍵をかけて閉じこもった。ガードマンたちは管理室に入るべく、ドリルを使って鍵穴をこじ開けようとした。ノイズ音とドリルの音に耐えきれなくなった博士は理性を失い、ペーパーナイフで鼓膜を破ってしまった。ガードマンたちが部屋に入ったときには、博士は絶命していた。 モルダーとスカリーはサンジェイ博士の不審死事件の捜査に赴いた。ヌージェニクス・テクノロジーの捜査に対する態度は非協力的なもので、手がかりひとつ得られなかった。そこで、モルダーはサンジェイ博士の携帯電話を盗み出し、博士が最後に電話した人物との接触を試みた。その人物は博士の恋人、グプタであった。グプタはモルダーに「サンジェイとは疎遠になっていた。どうも彼は子供たちが死にかけていることを気にしているようだった。」と語った。その頃、スカリーは博士の死体を解剖していた。その最中に、スカリーは博士の手のひらに「創設者の変異」と書かれていることに気が付いた。ヌージェニクス・テクノロジーには「創設者」と呼ばれる科学者がいた。彼の名はオーガスタス・ゴールドマン。人を避けることで知られていた。モルダーとスカリーはサンジェイ博士の自宅を捜査すると、醜い顔をした子供たちの写真が見つかった。そうこうしているうちに、警察も博士の自宅に到着した。その途端、モルダーは謎のノイズ音を聞き倒れてしまった。 ヌージェニクス・テクノロジーと深い関係を持つ国防総省がFBIの捜査に不快感を示したため、スキナー副長官はモルダーとスカリーの2人に懲戒処分を下す羽目になった。捜査を進めるモルダーはサンジェイ博士が死んだのとほぼ同時刻にヌージェニクス・テクノロジーの本社ビルの近くで撮影された鳥の群れの映像を見ていた。博士が死ぬ間際、なぜか鳥たちも飛び去って行ったのである。モルダーはサンジェイ博士が聞いたノイズ音は人間には聞こえないはずの周波数だったのではないかと考える。しかし、なぜ博士にだけは聞こえたのだろうか。その謎を解明していく過程で、モルダーとスカリーはヌージェニクス・テクノロジー社がある陰謀に関与していたことを突き止めた。 第3話「トカゲ男の憂鬱」 - 監督・脚本:ダリン・モーガン オレゴン州の森林地帯で喉を裂かれた死体が発見された。現場付近で爬虫類型人間と思われる生命体の目撃情報が相次いだため、モルダーとスカリーが調査に当たることになった。いつもなら真っ先にUMAの存在を確信するはずのモルダーだったが、第1話で遭遇した真実があまりにもショックだったため、超常現象を素直に信じられずにいた。科学の立場から真相を究明しようとするモルダーの姿は、長年の相棒であるスカリーを戸惑わせた。地元の怪獣駆除専門家であるパシャと共に現場近くを捜査していると、モルダーとスカリーはトカゲ男に遭遇した。2人はトカゲ男をトイレに追い詰めたが、そこにいたのはガイ・マンと名乗る中年男性であった。 捜査を続けたモルダーはガイ・マンこそがトカゲ男に変身できるミュータントなのではないかという結論に至るが、真相はもっと仰天すべきものであった。 第4話「バンドエイド・ノーズ・マン」 - 監督・脚本:グレン・モーガン ある晩、夜遅くまで勤務していた市の職員が何者かの手で殺された。引き裂かれた肉片を見た限り、犯人は人間をはるかに上回る怪力の持ち主であると推測された。そのため、超常現象の専門家であるモルダーとスカリーが捜査に協力することとなった。捜査中、スカリーは兄のウィリアムから「母さん(マーガレット)が心臓発作で病院に緊急搬送された」と電話で知らされた。病院に急行したスカリーに再度ウィリアムから電話がかかってきた。ウィリアムによると、マーガレットは最近になってリビング・ウィルを書き換え、延命措置や蘇生措置を拒絶することにしたのだという。医者でもあり娘でもある自分に相談することなく、マーガレットが延命を拒否する決定を下していたことに、スカリーは動揺した。しかも、昏睡状態に陥る間際、マーガレットが助けを求めたのは、スカリーではなく、音信不通の息子、チャーリーだったのである。 マーガレットの生命維持装置が外されて間もなく、チャーリーがスカリーの携帯に電話をかけてきた。スカリーは電話を介して、マーガレットにチャーリーの声を聞かせた。突然、目を覚ましたマーガレットは、モルダーの手を握りながら「私の息子もウィリアムという名前なんですよ」と言い遺して亡くなった。 捜査に戻ったモルダーとスカリーは、バンドエイド・ノーズ・マンというモンスターにまつわる都市伝説の存在を知った。このモンスターの正体を明るみに出していく過程で、スカリーは母親の最期の言葉の意味を見出すことになった。 第5話「バビロン」 - 監督・脚本:クリス・カーター テキサス州のとある町。イスラム教徒の若者2人が画廊で自爆テロを起こした。捜査の結果、他にもテロを企てている者がいると判明したが、彼らがどこに潜伏しているのかまでは分からなかった。唯一の希望は自爆テロを起こした犯人のうちの一人が生存していることだったが、彼は昏睡状態にあった。 モルダーとスカリーはミラー捜査官とアインシュタイン捜査官の訪問を受けた。驚くべきことに、2人の捜査官は若かりし頃のモルダーとスカリーを彷彿とさせるような人物だった。ミラー捜査官は超常現象に対しモルダー以上に肯定的で、アインシュタイン捜査官は懐疑主義者であった。 母親の喪に服しているスカリーに代わって、モルダーはアインシュタイン捜査官とタッグを組んでテキサスで起きたテロの捜査を行うことになった。しかし、アインシュタイン捜査官が超常現象に対して極めて懐疑的な態度をとったため、2人は険悪になってしまった。 一方、スカリーとミラー捜査官は捜査を行いつつ、良好な関係を築いていた。しかし、突然現れた国土安全保障省のエージェントに捜査を妨害されてしまう。そこで、2人は昏睡状態のテロリストとの意思疎通を試みることにした。イラクでの勤務経験があるミラー捜査官がアラビア語でテロリストに話しかけ、スカリーがその時の脳波に覚醒の痕跡がないかを調べたが、テロリストは完全に昏睡していると判明しただけだった。 その頃、モルダーはサイロシン(マジックマッシュルームから精製される幻覚剤の一種)を用いてトランス状態に入っていた。シャーマニズムの手法でテロリストの潜在意識に働きかけようとしていたのである。 第6話「闘争 Part2」 - 監督・脚本・原案:クリス・カーター、共同原案:アン・シモン、マーガレット・フィアロン 第1話から6週間が経過した。スカリーは行方が分からなくなったモルダーを探していた。FBIのモルダーのオフィスを調べたところ、彼はオマリーのオンラインニュースを見ていたことが判明する。スカリーはスキナーとアインシュタインにモルダーの失踪を報告した。その頃、モルダーは車でどこかへ向かっていたが、彼の体調は目に見えて悪化していた。 ワシントンD.C.に戻ったスカリーのもとに、オマリーが電話を掛けてきた。オマリーによると、モルダーの自宅が何者かによって荒らされているのだという。オマリーは「アメリカ国民に注入されたエイリアンのDNAによって、未知のウイルスの大流行が発生しているのではないか」という懸念をスカリーに伝えた。オマリーの仮説を突飛に過ぎると思ったスカリーではあったが、間もなくしてアメリカ中が大混乱に陥った。免疫不全を起こした人が続出したのである。医者でもあるスカリーはそれへの対処に没頭することとなった。 ミラーはスマートフォンの追跡アプリを利用して、モルダーの居場所を特定することに成功した。一方、スカリーとアインシュタインは治療法を模索していたが、対症療法で延命を図るのが精一杯であった。そんな折、スカリーに電話がかかってきた。電話の主はモニカ・レイエスであった。レイエスは「ワクチンの製造法について助言できるので、今から会いたい」と言ってきた。 レイエスと会ったスカリーは衝撃の事実を知らされることとなった。2002年にX-ファイル課が閉鎖された直後、レイエスはある人物から接触されたのだという。何と、その人物はシガレット・スモーキング・マンであった。ミサイル攻撃を生き延びたスモーキング・マンは、瀕死の重傷を負いながらも、人類を滅ぼすことを諦めていなかったのである。スモーキング・マンはレイエスに「私の計画に協力し給え。そうすれば、君は終末の時をスカリーと共に生き延びることができる。」と持ちかけてきた。その申し出を断ろうとしたレイエスだったが、独力でスモーキング・マンを止める自信はなかった。そんな弱さに抗えぬまま、レイエスはスモーキング・マンの申し出を受け入れてしまったのである。レイエス本人は「スモーキング・マンと12年にもわたって行動を共にしたのは、彼の計画を止めるためだった」と弁明したが、人類滅亡の危機が迫った現状では、それは言い訳でしかなかった。 スカリーはレイエスに失望して「臆病者」と罵倒したが、彼女と協力する以外に道がないのは事実であった。無念の感情を押し殺し、スカリーはレイエスの助言通りにワクチンの開発を始めた。その頃、モルダーは意識が朦朧とした状態で、実の父親であり、一連の事件の黒幕でもあるスモーキング・マンと対峙していた。
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第1話「闘争 Part3」- 監督・脚本:クリス・カーター 物語はシガレット・スモーキング・マンが自らの歩みを回顧するシーンから始まる。彼の本名はカール・ゲルハルト・ブッシュ。半世紀近くにもわたって、エイリアンと政府の陰謀の中核を担い続けてきた男である。 第2話「死後」 - 監督・脚本:グレン・モーガン モルダーの自宅。彼とスカリーがソファーで眠りこけていると、突然、モルダーの携帯電話が振動し始めた。画面に映った映像は鮮明なものではなかったが、そこに映っていたのは10年以上前に亡くなったはずのリチャード・ラングリーの姿であった。当然、ラングリーを見た2人は仰天した。そうこうしているうちに、武装集団がモルダー邸に押し入ってきたため、2人は銃撃戦に巻き込まれることとなった。3人中2人を射殺したモルダーたちだったが、残り1人を取り逃がしてしまった。2人が一息つく暇もなく、敵の新手がやってきた。スカリーはスキナー副長官に救援を求めたが、彼はただ「降伏しなさい」と言うばかりであった。徹底抗戦する道を選んだ2人だったが、多勢に無勢であったためついに身柄を確保されてしまった。しかし、一瞬の隙を突いて脱走することに成功した。2人は森の中でスキナーに遭遇した。スキナーによると、2人を襲撃したのはロシアの息の根がかかった組織なのだという。 スキナーの協力で追っ手から逃れたモルダーとスカリーは、ラングリーの墓があるアーリントン墓地へと向かった。彼の墓石に刻まれた生没年日はでたらめだった上に、墓石も変な方向を向いていた。墓石の謎を解いた2人は同墓地内にあるディープ・スロートの墓に辿り着き、QRコードが記されたチップを発見した。その直後、2人はロシア人の男に襲撃されたが、難なく逃走することができた。 QRコードのデータから、モルダーとスカリーはニューヨークにある国家安全保障局の建物に辿り着いた。そこではタイタンポイントという極秘プロジェクトが進行しているのだという。2人はスキナーの助力を受けて、X-ファイルの電子アーカイブにアクセスしたが、そこにラングリーに関するファイルはなかった。ローン・ガンメンに関するファイルを調べたところ、カレン・ハンビーという人物が浮上してきた。ハンビーはローン・ガンメンが亡くなった際にラングリーの意識を電子空間にアップロードしたのだという。つまり、モルダーとスカリーにメッセージを送ってきたのはラングリー本人だったのである。ハンビーは2人に電子空間にアクセスする方法を教えようとしたが、そこに突入してきたロシアの暗殺者に射殺されてしまった。スカリーは暗殺者を殺すことに成功したが、謎は深まるばかりであった。 モルダーはハンビーが残したアルゴリズムを手掛かりにラングリーとコンタクトを取ることに成功した。ラングリーは電子空間の恐るべき姿を語り出した。 第3話「分身」 - 監督:ケヴィン・フックス、脚本:クリス・カーター とある田舎町のバーで、酒に酔った青年が自分と全く同じ姿の人間を見かける。青年は慌ててバーから逃げ出すが、車を運転中に、助手席に現れた自分の分身に掴みかかられ事故を起こしてしまう。 捜査に来たモルダーとスカリーは、この町で似たような「自分の分身に遭遇する」という奇怪な事件が相次いでいることを知る。だが、そうこうしているうちに分身を見たという青年(冒頭の人物)が留置場で首を吊って死亡してしまった。 捜査が進むにつれて、「分身」の事について何か知っているらしい女性の存在が明らかになるが、彼女は精神異常と診断され、精神病棟に入院していた…。 第4話「失われた記憶」 - 監督・脚本:ダリン・モーガン スカリーにディナーを断られたモルダーは、謎の人物から地下駐車場に呼び出された。そこにいたのはレジーと名乗る男で、彼はモルダーのことをよく知っているのだという。レジーは「誰かが僕の存在を社会から消滅させようとしている」とモルダーに訴えてきた。当初、モルダーは荒唐無稽なレジーの話をまともに聞いていなかったが、レジーがモルダーの子供時代の思い出を何故か知っていたため、彼の主張に耳を傾けざるを得なくなった。しかも、レジーはスカリーの好物を知っていたのである。モルダーはマンデラ効果によってレジーに関する記憶を失った可能性を疑っていた。 レジーの話が進むに連れて、モルダーとスカリーはさらに驚かされることとなった。レジーは1993年の段階でモルダーと共にX-ファイルの捜査に当たっており、スカリーがモルダーと初めて会ったときに、モルダーのオフィスにいたのだという。その後、レジーはモルダーとスカリーと共に数々の超常現象に立ち向かったのだと主張したが、2人にそんな記憶はなかった。 第5話「グーリー」 - 監督・脚本:ジェームズ・ウォン ある日の真夜中、サラ・ターナーとブリアナ・ステイプルトンは放置された船の中を駆け回っていた。2人はお互いの存在を把握していたが、「この船にいるのは人間ではない。グーリーだ」と思い込んでいた。パニック状態に陥ったブリアナが船内を走り回っていると、腐った床板が抜けて下の階へ転落してしまった。転落した場所にはサラがいた。2人の目には相手がグーリーに見えており、錯乱状態のままナイフで切りつけ合った。 その頃、スカリーは暗闇の中で目を覚ました。そこは見知らぬ人の家であった。スカリーは家から脱出しようとしたが、何度扉を出入りしても同じ部屋に入ってしまうのだった。スカリーは混乱したが、それらは全て夢の中の出来事であった。スカリーの話を聞いたモルダーは金縛りの可能性を疑った。その後、2人はサラとブリアナの一件を捜査することになった。捜査中、スカリーは自分を見つめている男性がいることに気が付いたが、ちょっと目を離した隙に姿を消した。 モルダーとスカリーはグーリーがネット上の都市伝説に登場する怪物であることを突き止めた。サラとブリアナから事件のことを聞き出した2人はジャクソン・ヴァン・デ・カンプという青年の存在を知った。ヴァン・デ・カンプはウィリアムが養子に出された家と同じ名字であった。2人はヴァン・デ・カンプ家を訪れたが、その家はスカリーが夢で見た家にそっくりであった。2発の銃声を耳にした2人が家の中に突入すると、そこには男女の遺体があった。2階から銃声が聞こえたため、スカリーが急行すると、そこにはジャクソンの遺体があった。ジャクソンの部屋には、スカリーが夢の中で見たスノーグローブがあった。 スカリーはジャクソンの遺体を目の前にして過去の決断を後悔し、命を救えなかったことを涙ながらに謝罪した。スカリーが退室した後、ジャクソンは突如起き上がってそのまま脱走した。その後、病院の待合室で仮眠を取っていたスカリーはまたしても同じ夢を見ていた。ジャクソンの遺体が消えたことを知ったスカリーは病院の外に出るが、事件現場で自分を見つめていた男性に遭遇した。別れ際、その男性は「大きな視野を持ち続けるように」とスカリーに言った。 やがて、この事件は国防総省の陰謀が絡んだ一大事件であることが判明する。 第6話「子猫」 - 監督:キャロル・バンカー、脚本:ゲイブ・ロッター ベトナム戦争中のとある戦場で、兵士たちに極秘の任務が言い渡される。木箱に入ったあるものを、近くの舞台に運べというものだ。絶対に箱を開けるなと言われた兵士たちだったが、箱の輸送中に、敵の銃撃によって箱に穴が空いてしまう。部隊員が散り散りになっていく中、箱を守っているのはもはや二人だけとなっていた。痩せた眼鏡の男と、太った若い男だ。眼鏡の男が敵の攻撃を防いでいる間に、太った方の兵士が、近くの民家に箱を運び込んだ。一時休憩だ。 だが、一息ついた彼の目に信じられない物が映る。頭から角が生えた化け物が、家の中に入ってきたのだ。彼は堪らず銃を発射した。一方、外で交戦していた眼鏡の男は、戦友が入っていった民家の中から銃声がするのを聞き、急いで家の中に突入した。そこには、怯える家人に銃を向ける太った男の姿があった。驚きながらも、眼鏡の兵士は彼に呼び掛けた。「落ち着け!俺だ!スキナーだ!」眼鏡の男は、後にFBI副長官となり、モルダーとスカリーの上司になるウォルター・スキナーだったのだ。 そして現在に話が戻る。出勤してきたモルダーとスカリーは、スキナーが行方不明になっていることを知り、スキナーのアパートへ向かう。そこには、人間の耳が入ったスキナー宛の郵便物があった。その郵便がベトナム戦争の帰還兵が多く住む町から送られてきたものだと知った二人はその町へ向かうが、そこではモンスターによる殺人事件の話が持ち上がっていた…。 第7話「フォロワー」 - 監督:グレン・モーガン、脚本:クリステン・クローク、シャノン・ハンブリン レジの会計、車の運転、宅配などのあらゆるサービスがAIによって自動化された社会。モルダーとスカリーは、もはや店員すら必要としない完全自動化された寿司屋を訪れるが、そこでAIがもたらす弊害に翻弄されてしまう。 第8話「親しき者」 - 監督:ホリー・デイル、脚本:ベンジャミン・ヴァン・アレン コネチカット州の小さな町で、幼い子供が突如失踪し、森で無惨な遺体となって発見された。当初、被害者は狼等の野生動物に襲われたと見られていたが、スカリーの捜査により人間の犯行である可能性が高まる。また被害者の失踪時には、なぜかその近辺で人気子供番組のマスコットキャラクターが目撃されていたことも判明した。そんな中、地元警察は小児性犯罪の前科がある男を特定し、家宅捜索を開始。男の自宅からは例のマスコットキャラクターの衣装が発見されたため、警察は彼が犯人で間違いないと確信する。しかしモルダーは、この事件にはさらに何か裏があると感じていた…。 第9話「必衰」- 監督:ジェームズ・ワン、脚本:カレン・ニールセン 第10話「闘争 Part.4」- 監督・脚本:クリス・カーター
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