FBIの捜査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 02:49 UTC 版)
「セオドア・カジンスキー」の記事における「FBIの捜査」の解説
1978年の最初の爆弾事件に続き、航空会社の役員たちにも爆弾が送りつけられ、1979年にはシカゴからワシントンD.C.にフライトするアメリカン航空444便(ボーイング727)の貨物倉に爆弾が仕掛けられた。時限装置の不具合により爆発することはなかったが、煙が発生したため飛行機は緊急着陸を余儀なくされた。当局によれば、爆発していれば「飛行機を消し飛ばす」ほどの威力があった。旅客機に爆弾を仕掛けることは連邦犯罪であるため、FBIが捜査に乗り出すとともに容疑者は大学・航空機爆弾犯 (University and Airline Bomber) の頭文字からUNABOMと名付けられた。 カジンスキーはすべての爆弾に偽の手がかりを残し、信用できそうだと思わせるために見つけにくいよう仕込んでいた。最初の手がかりは常に爆弾のどこかに(大抵はパイプ端の栓の中だった)隠されたFCというイニシャルの入った金属プレートだった。また別の手がかりは爆発しなかった爆弾に残されたメモで、「ウー、やったぜ!こうなるって言ったろ―RVより」("Wu—It works! I told you it would—RV") と書いてあった。箱を送るときに使われたユージン・オニールの1ドル切手を手がかりにしていることもあった。スローン・ウィルソンの小説『氷の兄弟』(Ice Brothers) の本に爆弾が埋め込まれている時もあった。FBIは容疑者が自分の犯罪に自然、樹木、木々といったテーマを盛り込んでいると考えた。彼の爆弾にはよく木の枝や樹皮の一部が入っており、ターゲットにはパーシー・ウッドやリロイ・ウッド教授といった名前も見受けられたからである。犯罪ライターのロバート・グレイスミスは容疑者が「木に執着している」ことは「大きな要素だ」と述べた。
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