レッカ凱帝国
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リンガリンドの西に位置する凱帝ゼツ・ダイダンが一代で大国にした戦闘国家で、服装や文化は古代中国のイメージ。武の心を重んじ、強大な武力を有し、信念を鍛え上げるために武術や心術等の修行を日夜欠かさず行い、それら全ては己自身のブライハイトの進化の為と考え、読書が苦行とされる程戦う事に喜びを感じている。信念を最も大切にしている国でもあり、ゼツや彼に魅かれた軍人はこの世界の常識を超えた信念を持つようになる。一方で文官は不足しており、奴隷出身のシュウや貴族出身であるが性格に問題があるテイのような人物でも重用されている。また古今東西の例にもれず武官と文官の仲は良くない。ゼツに服属しない辺境の地は制圧を受ける。壁にまつわる禁書が保管されているなどリンガリンドの歴史や伝説に長であり、ており、「世界壁こそが神である」という思想を貫き通している。北方の地にはグランエッジャに酷似した巨大要塞が眠っていた。リュート卿和国との戦争で敗北したことで大量のバインドワッパーを失い、経済・軍事力共に疲弊しており最強国家の座を失う。しかし、テイが起動した空中城艦をゼツが奪取し、内部から大量のバインドワッパーを発見したことで復活の兆しを見せる。そして空中城艦を「ダイレッカ」と名付けた時に、ルドルフからゼツの出現による危惧から「神」が世界が滅ぼす原因を聞かされたことで「神」を倒すために立ち上がる。リュートの首都でルドルフと戦闘に入り本当の力を出したルドルフの前に苦戦をするが、殲滅者となったアロウの力を使うゼツとグランエッジャの協力によってルドルフを追い込む。しかしルドルフによって力が完全に覚醒してしまったアロウによってゼツが致命傷を負わされるが、ゼツが最後の力を使いルドルフと刺し違え死亡する。ルドルフ戦後、ゼツが死亡する原因となったアロウを美少年共和国で見つけたとの連絡を受け、カイが追跡しアロウを消滅寸前まで追い込むが、消滅したはずのシュウが突然巨大化の状態で表れアロウの殲滅者の能力を消去する。それによってアロウを捕らえることに成功するが、美少年共和国からの干渉とシュウからの情報提供を条件にアロウを解放する。そしてシュウから世界の真実を聞かされたことで美少年共和国からの提案によりグランエッジャと同盟を結び、グランレッカに乗り込み神の領域へ向かうことになる。 カイ・ロウダン (KAI RHODAN) 声 - 置鮎龍太郎、小島幸子(子供時代) レッカの無敵将軍。信念「天下無双」を機装顕現させたブライハイト「ギガン」を操る。北の壁際の村出身の奴隷だったが、シュウと共に「北壁の誓い」を立て将軍にまでのし上がった。常識を逸脱した強い信念を持つゼツ凱帝に憧れており、自らもその域に達することを目標とし、作中では徐々にその力を開花させていく。 世界壁についてはレッカ凱帝国の「壁こそが神」という思想に忠実に従っており、壁の中の世界で貧しく苦しい生活を経験した身として、壁の外を目指そうとするシュウやアロウとは強い対立を敷いている。 豪快且つ大胆だが、格下相手でも礼儀を持って応じる武人然とした人物。竹馬の友であるシュウには強い友情と信頼を抱いていたが、シュウが裏切って以降は強い怒りを抱くようになり、シュウのお目付け役だったレンを腹心に就ける。自身の信念を鍛え上げるため、牢獄の中で一人鍛錬を積む日々を続ける。 リュート卿和国との戦争では一貫してシュウを狙うが、彼の本心を理解できず自らの信念も見失ってしまっていたため、グランエッジャとムガの連携に敗れ、更にはリュージュにさえも苦戦を強いられる。しかし、己が信念を見つめ直したレンの一喝により自らも戦線に復帰。レンの新たなブライハイトとの合体により、レッカ凱帝国では初の飛行能力を得たブライハイト「ギガンレップウ」を発現させる。飛行可能なムガとパラノーブルの2機を相手に全く引けを取らず互角以上の戦いを繰り広げる。最終的にゼツがレッカ凱帝国の敗北を受け入れた際、バイやゴウらは反抗的な姿勢を取っていたが自身はバインドワッパーを握り潰し敗北を潔く認め、凱帝の名に泥を塗ることのないよう叱責した。 戦争終了後はシュウに対する憎しみは粗方抜けており、未だシュウへの憎しみが拭い切れないレンを一喝して静止するなどしている。レッカ凱帝国が今後窮地から脱却するための策を考え、禁書保管室で書物を読み続けるなど、これまでとは一変した行動をとる。シュウがグランエッジャの外交官として来たときには、シュウが焦っていることや外交目的ではなく別の目的であることを見抜き、キョウと連携してシュウから真意を聞き出すことに成功している。 アロウが殲滅者として目覚めシュウを消滅させたことを嘲笑うディソナンザには怒りを隠せず、私怨でディソナンザを叩き伏せ消滅させる。その後、神を駆逐するゼツに続いて出陣してグランエッジャと共に打倒ルドルフを目指す。この戦いの中では、ゼツが用いた信念子の操り方などを学びながらゼツのサポートを行っていた。ゼツの死により彼の信念を引継ぎ、覚醒したアロウを消滅させようとするが、突如現れた巨大なシュウに遮られたことでシュウ本人と信じられず正体を問いただすが、駆け付けたビットから事の顛末を聞かされた事で納得する。シュウから世界の真実を聞かされ神の領域へ進もうとする中、迷いがあるアロウを見てアロウの決意を確かめるべく生身での決闘を申し込む。決闘の中でアロウが「救済者」として進む覚悟を見せたことで素手での殴り合いの後無言でその場を離れるが、憑き物が落ちたような晴れやかな表情を見せた。神の領域に向かう前にシュウと面会しており、シュウの自分中心の発言にあきれながらも互いの夢のために共に戦う事を誓い元の関係に戻っている。 神の世界を目指す中では「二度と挫けぬ男」としてアロウとも協力し、ギガンレップウとムガソードの連携技を発動するなどのコンビネーションも見せていく。神の正体を知り、リンガリンドの消滅を阻止してアロウ達が宇宙を目指すこととなった後には、レンやレッカ凱帝国、フィーネらと共にリンガリンドを復興し、誰もが幸せに暮らせる世界を築くことを改めて決意。シュウと互いの夢を叶えると約束し、シュウ達を快く送り出している。 シュウ・ビ #主要人物を参照。 レン・シン (REN SIN) 声 - 潘めぐみ シュウのお目付け役→カイのお目付け役 レッカの女性軍人。信念「不義なる者断じて許さず」を機装顕現させたブライハイト「レップウ」を操る。基本的に厳格且つ上司であるシュウにも手厳しい態度で接する程に生真面目な性格。 当初はシュウを慕っていたが、シュウが国を裏切って以降は凄まじい憎悪を抱くようになり、同じくシュウに失望したカイの腹心として行動をするようになる。リュート卿和国との戦争ではバインドワッパーを与えられ、自らも戦場でブライハイトを用いて戦う。信念を持たずバトルで相手の命を奪わないアロウを卑劣な存在として攻撃するが、ムガの飛行能力には及ばず敗北。その後は爆弾による自爆や小刀による攻撃などで生身のアロウを追い込もうとするも、自分の命を大切に扱わない行動を叱責される。カイもグランエッジャに敗れ一時撤退することになり、夜な夜な鍛錬を積む最中でゼツ凱帝により己が信念を見つめ直す機会を与えられ、自身のブライハイトを飛行能力を得た「レップウ」へと進化させる。戦線復帰後はカイの翼となることを自ら望み、未だ立ち直れずにいたカイを一喝しギガンとの合体能力を発現させ、再びグランエッジャの前に立ちはだかる。ギガンとの合体・分離を幾度も繰り返しムガとパラノーブルを翻弄し続けるが、最終的にゼツがレッカ凱帝国の敗北を認めたために自身もバインドワッパーを破壊することで敗北を受け入れた。 カイと違い終戦後もシュウを憎んでおり、外交官としてきたシュウに慣例を破り襲い掛かるが、カイからその行動を窘められている。シュウがアロウによって消滅した時にシュウを嘲笑ったディソナンザに対し、カイと同じく怒りによる私怨でディソナンザを消滅させている。ダイレッカに乗艦後、カイのギガンが飛べるようになった事で自分がもう必要ないかとカイに尋ねたが、引き続き一緒に戦って欲しいと要請されたことで了承し、ルドルフ戦に参加する。 神の世界へ向かう前にカイとシュウの仲が修復する姿を見て涙を流しながら喜んでおり、シュウへの態度や言葉遣いも元に戻っている。しかしカイとシュウから以前のように自分をからかわれた時には、それぞれを「朴念仁」と「唐変木」と呼び、膨れた表情を見せた。神の世界を目指す戦いでは「義に生きる女」としてカイ、アロウと連携し神への道を切り開いていき世界の真実を知ることになる。 神の世界から帰還後、リンガリンドの復興ためカイ達と共にその任にあたり、宇宙へ旅立つシュウ達を見送っている。その際にシュウからカイの事を頼まれており、初めてシュウから頼みごとをされたと驚いた表情を見せた。 ゼツ・ダイダン (ZETSU DAIDAN) 声 - 堀内賢雄 凱帝として君臨するレッカの絶対権力者である老人。「リンガリンド最強の男」。信念「我が前に道はなし。ただ道を創る」を機装顕現させたブライハイト「オウゲン」を操る。但し自分が認めた力ある者と本気で戦う時のみオウゲンに機装顕現する。自身の信念が強すぎるために通常の機装顕現ではバインドワッパーが負荷に耐えられないため、基本的に一度に10個以上のバインドワッパーを用いて機装顕現する。また、極限まで鍛え上げられたこの信念は、ブライハイトを相手に生身の体で叩き伏せることが可能な戦闘力を持ち、グランエッジャさえもオウゲン単体で墜とせると言われている。生身では己の信念で糸を武器に変えて使える他、自身の信念と気迫を炎の虎として力にする。レッカに眠っていたテイの操る超巨大戦艦をオウゲン単体で一撃で沈ませた際には、カイやプラークから「未だ届かぬお方」「相変わらず凄まじい」とまで言わしめた。その極限まで鍛え上げられた信念が物語っているように「人の強さ全ての源は己の信念の強さのみ」と悟っている。これほどの強力な力は神でさえも予測し得なかったもので、ルドルフ曰く、神のリンガリンド殲滅はゼツの強大すぎる力を神自身が恐れたものによるとのこと。 普段は物静かな老人のような風貌だが、有事の際には瞳に覇気を宿す圧倒的な存在感と威圧感を持つ一流の武人であり、危険思想と見なした相手を有無を言わさずに抹殺しようとするなど冷徹な思考の持ち主。ブライハイトに名前を付ける趣味を持っておりカイのギガンやビットのグランレッカの名づけ親でもある。僅か一代でレッカを巨大帝国に仕立て上げた。目的は、リンガリンドを治めるに相応する唯一無二の王となること。そのため、相手の核を落としてこそが真の勝利であるとしている。反面、裏切ったとはいえ、臣下の一人であるテイを討った時は瞳に僅かながらも涙を浮かべるなど、決して冷酷無情なだけの人物ではない。また、フィーネやアタリーのように強い信念を持つ人物に対しては敵味方問わず評価し、生きる気力を捨てようとしたアロウを叱咤したり、ルドルフの独裁とも言えるリンガリンドの殲滅に対抗しようとするなど、人の上に立つ者としての気概、覚悟、信念を兼ね備えた人物でもある。 壁の外を探る考えを危険思想として処断し、それらの存在を示唆する禁書の回収を部下に急がせていた。アロウの存在を知り、「リンガリンドを滅ぼす者」として殲滅対象に認定する。 辺境を制圧し続けリュート卿和国への侵攻を決定し、フィーネ卿に対し宣戦布告。この際にフィーネの裏人格であるフィノワールが表に出てしまっており、彼女から「くそじじい」と煽られたことから久々に骨のある戦いが出来ると意気込み、戦争では自らも戦場に赴く。カイとレンがアロウ及びグランエッジャに敗れた後、バリュウとセンプが飛行能力を持つパラノーブルに苦戦する中で、信念を具現化させた炎を槍に変形させパラノーブルに向かって投げ飛ばし一撃で一時戦闘不能に追い込む。 レンが自らの敗北に苦悩している中では、信念を研ぎ澄ます生死をかけた機会を与え、結果的に彼女の信念の成長とシュンレツに飛行能力を発現させ戦況を一変させた。その後戦場にフィーネのブライハイト・ラブソリュートが現れたことで自身も機装顕現し彼女を煽り立ててフィノワールの人格を表に引き出し、ラブソリュート・ノワールとの熾烈な戦いを繰り広げる。シュウの策でほぼ全軍が戦闘不能となり、アロウの策で元に戻ったフィーネの力と鬩ぎ合う中でバインドワッパーが耐えられず、自身の機装顕現が解除されてしまったことで己自身とレッカ凱帝国の敗北を潔く認め、リュート卿和国との和平を締結。戦ったフィーネ(フィノワール)を同じ戦闘を好む人間として気に入っており、グランエッジャの調印式で再会したフィーネに対してレッカに来るよう勧誘しているが拒否された。 テイが裏切った際には、事前に手に入れていたバインドワッパーで機装顕現して一撃のもとにテイを葬り、空中乗艦を手に入れ艦内から大量のバインドワッパーを発見する。アロウが殲滅者としての能力を覚醒させた件やルドルフの言動を見ると、レッカの思想に敵対する者たちと認識し消し去ろうとするが、シュウの度胸や志を試すべくグランエッジャに機会を与えた。その後ルドルフを討つためリュートに向かい、バインドワッパーを100個装着し戦場へ赴く。その際アロウとも会敵し殲滅者になったアロウから自分を滅ぼして欲しいと懇願されるが、シュウより自分が下に見られることが気に入らないことや滅びを望むくらいなら足掻いて「神」を出し抜けと激励の意を込めてアロウを叱責する。そしてバインドワッパーの力を使い若返った後、アロウと協力してムガソードを持ちオウゲンを修復しながらルドルフに立ち向かう。ブライハイト・グランエッジャが登場すると全軍の士気を高め、覇道天弓にてムガと共にルドルフを貫くが、ルドルフと接触したムガの暴走で致命傷を負い、死に際にルドルフの体内に眠る鎖状バインドワッパーを全て破壊し、リンガリンド全土の人間に人の生と信念の意味を語ることで自らの意志を後世に遺し、元の老体に戻りながら消滅していった。戦場にいた味方軍は涙し、フィーネからは「王の中の王」と称された。 しかしその信念子はリンガリンドに残留していたため、生存していたルドルフが再びリンガリンドに出現した際の戦いの最中でフィノワールと共に復活し形成を逆転させる。復活できた時間は僅かながらもバイやゴウ達と最後に一緒に暴れることができたと喜んでおり、バイやゴウ、フィーネ、プラーク機甲師団、フィノワールと共に覇道天弓をベースとした連携技を放ち、アロウらに信念子を送り届けるためにルドルフとディソナンザを神の世界へ飛ばして彼らを信念子に変換する。そして消えゆくルドルフに対し「リンガリンド最強の男と女が引導を渡すことを光栄に思え。」と不敵な笑みを浮かべたまま消滅した。 テイ・ホウワ (TAE HOWA) 声 - 三宅健太 レッカ凱帝国宰相を務める男性。傲慢且つ嫌味な性格であり、一部の将軍達からも嫌われている。また、平民から出世したカイやシュウを嫌っている。汚い手段で集めた富についてもゼツには見抜かれており、当面の間は謹慎することとなる。 レッカ凱帝国vsリュート卿和国の戦争でレッカが敗北したことで国の経済が逼迫していたため、自身が隠し持っていた巨万の富をゼツにより取り上げられることが決定した直後、リュート卿和国への亡命を決意。その先でディソナンザと出会い、レッカの北方に眠る巨大要塞を目覚めさせることでレッカを手中に治めよと入れ知恵を受け巨大城塞艦を手に入れる。自身の信念である「何が何でも我が身を守る」ことによるムガの攻撃を防ぐ強い防御力と、圧倒的な火力でほとんど武力がないレッカに侵攻するが、調停式を抜け出したゼツのオウゲンによって、ゼツから城塞艦を出現した事に礼を言われつつも一撃で絶命した。 バイ・トウアツ (BAI TOATSU) 声 - 稲田徹 レッカ凱帝国北方将軍を務める男性。髭面の大男であり、信念「全ての敵を薙ぎ倒す」を機装顕現させたブライハイト「センプ」を操る。 好戦的な性格で何よりも武人らしく戦いを好むんでおり、北壁でグランエッジャと戦闘になった時にはアロウ達を苦しめたが、プラークの介入とテイからの政治的な理由による撤退命令からグランエッジャを見逃すことになり悔しがっていた。 戦争終結後は戦う意義を見失ってしまい昼間から酒を飲むようになるが、ダイレッカの中からバインドワッパーが手に入ったことで、嬉々としてゼツに従いルドルフとの戦いに赴く。 ルドルフ戦後、美少年共和国からの連絡が来たときには何故か「美少年」という言葉に反応を見せていた。 ルドルフとの再戦時ではゴウと共に連携技を繰り出し、ディオベネディッカの腕を全て破壊してルドルフに一矢報いた。リンガリンド消滅を免れた後、宇宙という概念の話にはついていくことができなかった。 ゴウ・ザンガ (GOH ZANGA) 声 - 檜山修之 レッカ凱帝国西方将軍を務める男性。バイと違い髭はないが面長の大男であり、信念「闘志千里を走る」を機装顕現させたブライハイト「バリュウ」を操る。作中に登場する敵対したブライハイトの中で唯一アロウと直接戦闘をしていない。 バイ同様好戦的な武人である一方、グランエッジャとの戦闘で負傷したカイを気遣ったり、レンの修行に付き合う等面倒見の良い性格をしている。 戦争終結後は兵士達にバインドワッパーがなくても戦えるよう教練している一方でバイと同じく戦う意義を見失っているが、ダイレッカの中からバインドワッパーが手に入ったことで、ゼツに従いルドルフとの戦いに赴く。 ルドルフとの再戦時では、ゴウと共に連携技を繰り出してルドルフに一矢報いた。また、ゼツが一時復活した際にはバイと共に涙を流し、別れを悔やむ。リンガリンド消滅を免れた後、バイと同様に宇宙という概念の話にはついていくことができなかった。 キョウ・メイケツ (KYO MEIKETSU) 声 - 間島淳司 レッカ凱帝国武防宮長官→宰相 レッカ凱帝国で武防宮長官を務める男性。信念は「流れに身を任す」。 天命宮長官と比較すると位は下になる。見た目や言葉遣いから嫌味な文官のような印象を受けるが、シュウの裏切りに対するレンの潔白を証明させるためにレンに猶予を与えたり、テイが空中城塞戦艦で侵攻した時は無用な混乱を起こさないよう指示するなど、レッカでは数少ない柔軟な思考が出来る人物である。テイに対しては表向きは従順に接しているが、テイが分不相応の野心を持っていることと自己保身の塊であることを見透かしている。また、リンガリンドの常識を逸脱した神の世界の理や技術などにもある程度理解を示すことができる知能も併せ持つ。 シュウの離脱後は天命宮長官も兼任することとなり、レッカとリュートの戦争後はテイがレッカから逃げ出したために後任として宰相の地位を命ぜられた。 テイと違いレッカ凱帝国に対する忠誠心は本物であり、シュウがグランエッジャの外交官として訪問した際に、グランエッジャとの戦争を起こす口実としてレンに自分を殺すように命令し、初めて自分が役に立てる時がきたと嬉しそうに語っている。 空中城艦ダイレッカの内部構造を大まかに把握し、ゼツにより操縦を任されバインドワッパーを与えられ空中城艦の操縦者となった際に、自らの信念を初めて知った。 ルドルフ戦の中でビットからグランエッジャとダイレッカを合体させると聞いた時には驚いていたが、ビットからシュウの目的がこのためにダイレッカを手に入れたかったと聞いた時は納得し受け入れている。以降も2機の合体形態・グランレッカの操縦者の一人としてルドルフとの再戦、神の世界でのガーディアンとの対峙、神との遭遇などに同行している。リンガリンド消滅の危機が去った後はリンガリンドでの復興を目指す。 四界鬼隊 シン・フウスイ(声 - 相馬幸人)、コウ・チセン(声 - 木島隆一)、ネン・カセイ(声 - 熊谷健太郎)、ケイ・スイイツ(声 - 花瀬あさみ)の4人からなるブライハイトの傭兵集団であり、4体でリュートのシーボエ国境を破壊する程の高い実力を誇る。 シン・フウスイは信念「飛ばし尽くす」を機装顕現させたブライハイト「フウキ」、コウ・チセンは信念「埋め尽くす」を機装顕現させたブライハイト「ドキ」、ネン・カセイは信念「燃やし尽くす」を機装顕現させたブライハイト「エンキ」、ケイ・スイイツは信念「流し尽くす」を機装顕現させたブライハイト「スイキ」を操る。 ゼツからグランエッジャの破壊命令を志願したシュウは四界鬼隊を言い値で雇いグランエッジャと戦わせている。しかしシュウの本当の目的はアロウとグランエッジャの力量を確かめるためであり、最初は4体の攻撃で戦闘を有利に進めていたが、アロウのムガが分裂攻撃したことによって4体共撃破され無力化されてしまった。
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