リュート卿和国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 06:02 UTC 版)
科学力と美、愛を誇る貴族の国であり、服装や文化は中世ヨーロッパのイメージ。リンガリンドの東に位置。知性と科学力はレッカ凱帝国に勝っているが武力でレッカに劣るため、科学と機動力で補っている。「表」と「裏」の顔がある。エッジャ村と同盟を締結するが、戦争終了後の内乱でエッジャ村が独立宣言をしたことにより同盟は決裂し、フィーネ姫と戦力の要となるプラーク機甲師団長のプラークが自身の師団を率いてグランエッジャへ亡命したことでリュート戦力が大幅に低下した。しかしルドルフから首都の地下にあった空中城塞戦艦「マエストローグ」を与えられたことでグランエッジャを狙う事になるが、ルドルフの本当の目的はアロウに本来の力を引き出すための駒であり、アロウの力が覚醒したことでピースを始めとしてバランとデマインや戦闘に参加していたリュート軍は全滅してしまい、事実上リュート卿和国は滅亡した。 フィーネ・フォルテ (FINE FORTE) 声 - 小清水亜美 リュート卿和国皇女卿(国家元首)→グランエッジャ城塞戦艦国国家顧問→皇女卿兼国家顧問 リュートの実権を握る有力貴族「六大卿」の一員にして、自身も「皇女卿」の称号を持つ聡明な女性。信念「愛こそ全て」を機装顕現させたブライハイト「ラブソリュート」を操る。 平和を愛する性格であり国民からの信頼も厚く、殺し合いや戦争が絶えないリンガリンドの現状を憂いている。そのためブライハイト戦で相手を殺さずに勝利することが出来るアロウに強い興味を持ち、平和を取り戻すきっかけとして期待を寄せる。 幼い頃は王位継承者40者のうち最下位で次期王妃となる望みはまずなかったため、ソーラ(ヴェルナー)及びプラークとは仲が良かった。空を飛ぶことに憧れておりプラークと共にハングライダーで飛行していたが、その最中にルドルフ選帝卿の策により鳥と見間違えたソーラにより撃ち落とされてしまい、重症の怪我を負い、リュート卿和国影の支配者と言われているルドルフからの輸血によりその後遺症で二重人格症状を患う。その直後にルドルフの差し金で本来あり得ることはなかった次期王妃に任命される。 フィノワールがゼツ凱帝の宣戦布告を受け入れてしまったため、その責任を取るべくフィノワールの人格をバインドワッパーに封印し、エッジャ村の長たるエルシャと同盟を締結し、レッカ凱帝国との戦争に臨む。レッカ側がギガンレップウを発現させたことで戦況が一気に危うくなった際、フィノワールを封じ込めたバインドワッパーで機装顕現し自身の回復能力でムガやパラノーブルらの危機を救うのだが、直後に現れたゼツのブライハイト・オウゲンに煽り立てられたことでフィノワールが再び表に出てきてしまう。ムガの策でフィノワールの人格を抑え込み、自らの愛の力でゼツの機装顕現を解除させるに至り、ゼツが敗北を認めたことで和平を締結し戦争を終えた。しかし、戦争の最中で味方さえも糧にし暴虐の限りを尽くすフィノワールの姿をルドルフによりリュート国民に見せつけらており、国民から強い反発を浴びることとなってしまった。 それでもなお民衆との話し合いを持とうとするが、アロウのムガに化けたディソナンザが民衆を殺害したことで更に状況が悪くなった所で、ルドルフから戦争の責任を取らされ皇女卿を剥奪された上、プラークを除く他の六大卿から民衆の怒りを収めるため処刑されることになる。フィーネは処刑を受け入れようとするが、本物のアロウとグランエッジャの登場によって間一髪助かり、プラークと共にグランエッジャ城艦国へ亡命することになる。 アタリーとエルシャとは最初に出会った時は無自覚ではあるが身分の違いから相応の態度で接していたが、グランエッジャとの同盟以降は互いに敬称なしで呼び合う等本当の友人になっている。 亡命先での生活にも慣れており、洗濯などもこなしている。グランエッジャ城艦国の国家顧問となりグランエッジャ城艦国の調印式の場を作り、プラーク機甲師団の勢力をグランエッジャ城艦国に取り込むなど影響力は未だ健在。ピース国王の嫌味にも動じないなど、精神的にも成長している。またグランエッジャが戦闘に入った時には、率先してオペレーターに入っている。アロウが覚醒した際には、フィノワールの協力を得て共にアロウのバインドワッパーの破壊に成功。リュート卿和国でのルドルフとの決戦ではグランエッジャの砲塔としてサポートに徹した。 シュウから世界の真実を聞かされ神の領域に向かおうとするときには、「神」を倒すのではなく「神」を説得できないかと提案している。ルドルフとの最終決戦では、味方を回復能力でサポートしているがルドルフの攻撃により追い詰められる。しかしフィノワールとゼツが復元したことで一命をとりとめた後、ルドルフ達に対し「リンガリンドを滅ぼす神はいらない」と言い、全員による「リンガリンド全力信念アスタリュートハート」でルドルフとディソナンザを壁の外へ追い出す。アロウ達が神の世界からの帰還後、再び皇女卿に復帰。消滅を免れたリンガリンドでプラークやレッカ凱帝国と共に復興を目指す。フィノワール フィーネの裏人格。ルドルフの血を宿している、「リンガリンド最強の女」。殺傷という愛を好む凶暴な人格で、髪色は紫色となり目も真っ赤に染まっており、それぞれの人格は記憶を共有している。表人格たるフィーネの甘さを好んでいない。 プラークとソーラ以外の人間には裏の人格を公に出さないようにしていたが、レッカ凱帝国のゼツが宣戦布告を突き出した際にはバランとピースが同席していた場でも裏人格が出てしまい、ゼツに対し挑発行動をとる。戦争に勝利すべくエッジャ村のグランエッジャを略奪しようと画策し、決闘によるエルシャの殺害をプラークに持ち掛ける。予想外の展開によるエルシャの勝利に納得がいかず自らのブライハイトでプラークもろとも消し去ろうとするが、フィーネの強い意志によりバインドワッパーに封印されてしまった。 リュート卿和国vsレッカ凱帝国の戦争の最中でゼツに煽られ続けたことで再び表に出て、ラブソリュートからラブソリュート・ノワールへと変貌を遂げる。ゼツのオウゲンに自身の力を吸収され苦戦するが、味方軍のブライハイトを倒して力を吸収するという残虐な行動で力を増し、オウゲンとの戦いを繰り広げる。その後はムガによりフィーネの人格を呼び戻されたことで再び封印されてしまうが、戦争の中で行った暴虐非道な姿は自身を作り出したルドルフの策略によりリュート国民に知れ渡ってしまい、皇女としてのフィーネの信用を失墜させる結果となった。 戦争終結後、意識が封印されたバインドワッパーは危険という理由でピースが持ち去ったが、調印式の日にハンス達がピースの目を盗んで奪還しており、再びフィーネのもとに戻っている。その後、自身を生んだルドルフという共通の敵が生まれたフィーネと協力関係を結び、人格の入れ替えを駆使して共にアロウの機装顕現を解除させるが、それはフィノワール自身がアロウによって消滅されることであり、涙を流すフィーネを見ながらルドルフに一泡吹かせることができたと喜びながら消滅した。 しかしその信念子はリンガリンドに残留しており、ルドルフとの最終決戦でゼツと共に一時的に復活。自らの騎士であったプラークに礼を述べ、ゼツたちの連携技でルドルフとディソナンザを神の世界へ飛ばし消滅した。 プラーク・コンラート (PRAX CONRAD) 声 - 小松未可子 リュート卿和国機甲卿(六大卿の1人)→グランエッジャ城塞戦艦国プラーク機甲師団長→機甲卿兼プラーク機甲師団長 ブライハイト兵団「プラーク機甲師団」を指揮している。信念「姫への献身」を機装顕現させたブライハイト「パラノーブル」を操る。空中戦のエキスパートで空での戦いであればリンガリンド一二を争う強さを誇っている。機甲師団長の称号は伊達ではなく、無数の飛行ブライハイト相手にも単騎で引けを取らず、短期間で部下のブライハイトを空中戦に適応させるほど。 ソーラの妹であり、幼い頃は良いフィーネ含め仲の良い関係だったが、ある日のフィーネとのハングライダー飛行中にソーラがルドルフの策により鳥と見間違えたことで撃ち落とされてしまい、フィーネが怪我を負い二重人格を患うようになって以降、兄妹関係に亀裂が生じ始め、ソーラが二重人格のことを周囲の人間に知らせようとすると実の兄に毒を盛るなど、徹底した敵意を向けるようになる。その後はフィーネを守るべく男として生きるようになった。ソーラに対しては再開後も運命から逃げ続ける兄を嫌悪しておりソーラに対し厳しい言葉を投げかけていたが、ソーラの死亡後は壁の外で柱となっていたソーラの顔を見て「兄さん」と呼び悲しそうな表情を見せていた。 フィーネの裏人格・フィノワールの命令にも忠実に従っているが、あくまでフィーネのための忠誠心であり本心ではフィノワールの行動は快く思っていない。彼女の人格については自身とソーラの間でのみ留め、それ以外の人間が知った場合は容赦なく斬り捨てる。その行動によりピース達からは「ブラッディ・プラーク」と呼ばれているが、実際はフィノワールが起こした殺傷をプラーク自身が被っていたことがフィーネの口から語られている。 レッカ凱帝国との戦争が決定した際にはフィノワールを納得させるため、エルシャとの一騎打ちを持ち掛ける。戦闘においては優位に立つが、徐々に信念を研ぎ澄ましアロウの協力を得たエルシャに敗北するが、この結果を好意的に受け止めている。戦争勃発後はレッカ凱帝国のゴウとバイを相手に飛行能力で翻弄しつつ優位に立つも、ゼツ凱帝の炎の槍により一撃で一時戦闘不能に陥り恐怖を植え付けられる。カイとレンがギガンレップウを発現させた後はムガと共に壮絶な空中戦を行う。 戦争終結後にルドルフの計画によって起こったリュート内乱の際にはフィーネと共にグランエッジャへ亡命。グランエッジャ城艦国の国王を決定する際には、フィーネが辞退した後に自身もフィーネの上の立場となることを拒んで辞退している。アタリーが女王となると、彼女を敬う姿勢をとるようになった。アロウ覚醒後、ルドルフと対峙した際にルドルフ本人の口から兄、ソーラによるハングライダー狙撃の真相とリュート革命の夜にソーラが取った行動を目の当たりにしたことで兄に対する負の感情も消え、ソーラを利用したルドルフに強い怒りを燃やす。神の世界を目指すことが目的となった際にはレッカの将軍らとの連携も見せ、グランエッジャが神の世界へ侵入した際には、リンガリンドでフィーネやプラーク機甲師団、レッカ将軍らと共にルドルフ及びディソナンザと対峙。リンドワールドの消滅を回避した後は、レッカ凱帝国やフィーネと共にリンガリンドでの復興を目指す。 ピース・グリンハウス (PEATH GLINHOUSE) 声 - 遠近孝一 リュート卿和国政務卿→リュート卿和国国王 政務卿(六大卿の1人)でリュートの政治と外交を司っている。信念は「なるようにしかならぬのだ」。 ルドルフ選定卿の命令には逆らえず、フィーネが裏人格を持っていることを国民に明らかにしようとした際には、ルドルフを介したディソナンザの指示で止める様進言した。 リュート卿和国vsレッカ凱帝国との戦争後で起こった国内での騒乱ではルドルフの命によりフィーネを見限り、処刑を斡旋。さらに2か月後にはリュートの新国王に任命され、グランエッジャ城艦国の調印式に招かれている。ゼツ凱帝にはルドルフの傀儡として認識されており、元皇女だったフィーネのような会話が成立することはなかった。 戦力低下の危惧をルドルフに進言した際に、ルドルフからリュートに眠っていた空中城塞戦艦・マエストローグのバインドワッパーを与えられており、艦長としてバランとデマインと共にグランエッジャとの戦闘に挑むことになる。グランアローの弱点などを見抜いていたが、その先を行くシュウの戦法の前に敗退。 ルドルフの手引きで壁の外へ向かうグランエッジャを追いアロウの力がリュート兵を殺さないことに安心していたが、力が覚醒したアロウの手によりバインドワッパーが破壊された事で自分の体が消滅していくのを目の当たりにし泣き叫びながら最初に殺害され、グランエッジャの目の前で苦悶の表情を浮かべた石柱となって現れている。 神の世界でも僅かながら信念子は残っており、ルドルフ達が信念子となって飛ばされた際、ソーラと同じくアロウ達への行先を示している。 バラン・スジータ (BARAN SUJITA) 声 - 間宮康弘 軍事卿(六大卿の1人)で、リュートで作戦指揮を執る司令官。器量や能力等はシュウに比べると大きく落ちる。 レッカとの戦争でレッカ軍を倒す作戦を立案するが、戦況を知らず安全な後方から無茶な指示を出すためビットから自分で前線に出ろと怒鳴られている。 ルドルフ選定卿には逆らうことができず、リュートで内乱が起こった際にはピースやデマインと共にフィーネを見限る。 リュート卿和国に眠る城艦・マエストローグが現れた際には、ピースの指令を部隊に伝達している。壁の外で覚醒したアロウの手によりピースが消滅した事を見た後、他のリュート兵共々アロウにより殺害され、ピースやデマインと同じく石柱となって現れた。 神の世界でも僅かながら信念子は残っており、ルドルフ達が信念子となって飛ばされた際、ソーラと同じくアロウ達への行先を示している。 デマイン・シャフト (DEMYNE SHAFT) 声 - 北沢力 科学卿(六大卿の1人)で、人の痛みを意に介さないマッドサイエンティスト。自身の実験室には「デマイン科学合唱団」を置いている。プラーク卿とは仲が悪い模様。 信念を持たないアロウに興味を抱き、電流による実験を施そうとした。ルドルフ選定卿には逆らうことができず、リュートで内乱が起こった際にはピースやバランと共にフィーネを見限る。 リュート卿和国に眠る城艦・マエストローグが現れた際には、城艦の砲手をピースに命ぜられた。壁の外で覚醒したアロウの手によりピースが消滅した事を見た後、他のリュート兵共々アロウにより殺害されており、合唱団は消滅する最後まで歌っていた。死後はピースやバランと同じく石柱となって現れた。 神の世界でも僅かながら信念子は残っており、ルドルフ達が信念子となって飛ばされた際、ソーラと同じくアロウ達への行先を示している。 ルドルフ・コンダクトーレ (RUDOLF CONDUCTORE) 声 - 三木眞一郎 選帝卿(六大卿の1人)で、皇帝を選ぶ権利を持つ実質リュートの最高権力者。 信念「神こそ全て」を機装顕現させたブライハイト「ディオストラージェ」を操る。 リュートの掟として選帝卿は皇帝を選ぶ権利を持てる代わりに政治には一切関わらない事とされているが実際は裏で政治を操ったり、リュート国民の思想を変えたりとリュート卿和国を裏で操るディープステート的な存在であり、その行動は全て壁の外の神の意志たる「天啓」に従って動いており、フィーネやプラークですら知り得ないリュートやリンガリンドの秘密を知っているなど、謎が多い。他の六大卿からも恐れられており、シュウもルドルフの存在は名前位しか知らなかったが、ゼツ凱帝はその存在を十分認知している。普段は奇妙な形をした建物の中で怠惰な生活を送っており、異常に太った体形をしているが会見時には筋骨隆々の姿に変わる。会見用の姿では、肩などからワインを飲むという奇妙な動作をとったりたまに元の体型に戻らない様にヨガみたいなポーズを取る。 体内に鎖状に繋がれた無数のバインドワッパーを取りこんでおり、当人曰くその気になれば世界を破壊できるほどの力がある。ルドルフが宮殿外に出る時は自身の城塞艦「ディオベネディッカ」を透過させた状態で自身の背後に忍ばせておき、自身の意思でディオベネディッカで攻守させる事が出来る。壁の外の神からご加護を受けているためアロウの殲滅者の力を一切受け付けない。フィーネ姫の落下事故の際に輸血を施しており、これによりフィノワールの人格が生まれてしまった。その後、王位継承最下位だったフィーネを次期王妃に選定した。 その正体は、世界の神が遣わした代弁者・調停者であり人間ではない。「選定卿」はリュートの王を選ぶ者という意味ではなく、リンガリンドを選定する者という意味で自称している。戦争は最高の娯楽という名目でリュート卿和国vsレッカ凱帝国の戦争の光景をリュート国民に見せつけ、フィノワールとラブソリュート・ノワールの残虐な行為を集中的に流すことで、フィーネに対するリュート国民の信頼を一気に失墜させフィーネの皇女卿の称号を剥奪。エッジャ村がグランエッジャ城艦国となり独立宣言したことに関しては容認し、フィーネの後任としてピースを国王に任命している。 その後はリンガリンドを摘み取るという神の意志を遂行するため、アロウを覚醒させるよう本格的に行動を開始。ディソナンザにリンド教団なる架空の団体を名乗らせてグランエッジャを壁の外へ誘導し、エピタフマウンテンにてアロウの本来の力を呼び覚まし、彼にマエストローグの乗員を抹殺させグランエッジャ城艦国も滅ぼそうとするも、シュウの作戦により失敗。しかしそれを見越していたかのように、壁でグランエッジャとアロウを幽閉する。アロウの殲滅者の力が覚醒した後はルドルフ本人自らが全面に出てきており、グランエッジャやレッカに対して自身の力を自慢するかの様に自身のブライハイト「ディオストラージェ」や自身のブライハイト城艦「ディオベネディッカ」を駆使し神の代弁者の如く猛威を振るい出し、アロウやゼツ他に圧倒的な力の差を見せつける。ビットのブライハイト・グランエッジャの登場で戦局が崩れ始め、アロウと接触したことでゼツを消滅させようと目論むが、彼の自身の死と引き換えに己が体内に眠る鎖状バインドワッパーを全て破壊されてしまい、ディオベネディッカをも失って消息不明となる。 フィーネ達は死亡したとは思っておらず、実際にエピタフマウンテンを破壊後にグランレッカの前にたちはだかり、「破滅の輪舞」を発動させリンガリンドを破壊しようとする。しかしゼツにより多くのバインドワッパーを失っているためアロウらにより痛手を負わされ、シュウに思考を読まれ神の世界への侵入を許してしまう。リンガリンドに残ったフィーネらをディソナンザと共に消し去ろうとするが、エピタフマウンテンを破壊してしまった誤算で実体化したフィノワールとゼツの参戦により戦局は更に悪化。最終的にゼツたちの覇道天弓をベースとした連携技で神の世界に飛ばされ、消えゆく中で自らの敗北を認め乾杯(完敗)と言いながらアロウらへ補充するための信念子となって消滅した。この事態はルドルフを送り込んだガーディアンにも想定外の出来事であり、無感情ながら驚きの言葉を発した。元王位候補者 フィーネの兄姉であり全員で39名いる。本来は全員殺されるところだが、フィーネが使えなくなった場合の予備としてルドルフの道具としての状態で生かされている。ルドルフとディソナンザ以外でその存在を知るのは、作中ではソーラ、アロウ、シュウ、ビット、ピースのみであり、フィーネやプラーク達は知らない。 自分の意思はなくルドルフに言われるがままに動いており、普段はルドルフの椅子として全員全裸で存在している。 グランレッカがエピタフマウンテンに向かう時に機装顕現したブライハイトの状態で登場するが、普段と同じくルドルフの椅子となっている。その後ルドルフの命令で自爆のような攻撃でフィーネ達に襲い掛かるが、最終的にフィノワール達によって全員消滅した。 ディソナンザ (DISSONANZA) 声 - 井上喜久子 ルドルフ選帝卿の道化執事。ピエロのような出で立ちで仮面をつけており、仮面の下は女性的な顔立ちをしている。別人物への変装も可能。 信念「決して死なない、世界の終わりまで」を機装顕現させた超巨大ブライハイト「ファンタズモーネ」を操る。 ルドルフの命により戦争終了後にグランエッジャを襲撃しムガをコピー、その直後にリュート卿和国にムガの姿で赴き国民の騒乱を過激化させ、リュート国民の怒りの矛先をフィーネ、プラーク、エッジャ村民に向ける。 フィーネとプラークがグランエッジャ城艦国に亡命した後、レッカから自身の富を守るためリュートへ亡命してきたテイに城塞戦艦起動用バインドワッパーを渡し、レッカ北方に眠る巨大要塞を目覚めさせた。 そしてルドルフの命により、壁の外の存在たるリンド教団を名乗り調印式に潜入し、グランエッジャを壁の外へ誘導。壁外でリンド教団の教祖(声 - 櫻井孝宏)に変化しアロウに本当の力を発現しようとしたが、アロウは力だけで記憶は今のままの中途半端な状態で覚醒してしまう。アロウが覚醒した後は苦しむアロウを見ながら彼を煽り立てるが、パラノーブルとリュージュの連携により痛手を負う。その後は殲滅者となったアロウがおかしな行動をしないよう監視している。シュウの策で機装顕現が解けたアロウがシュウを消滅したことを嘲笑ったことでカイとレンの怒りを買いギガンレップウによってファンタズモーネを破壊されるが、自身の信念によって復活して再びカイの前に現れる。ディオベネディッカの爆発に巻き込まれルドルフ共々消息不明となるが、ルドルフ共々生きており破滅の輪舞を破壊するために向かったカイ達の前に現れている。グランレッカが神の領域に向かった後、ルドルフと共にプラーク達を苦しめるが、ゼツとフィノワールが一時的に復活したことで形成が逆転しプラークに仮面を破壊され、ゼツ達によってルドルフ共々リンガリンドからはじき出される。壁の外に出たことで自身の信念が通用しなくなるという恐怖から必死に戻ろうとするが、消えゆくルドルフからディソナンザの信念の「世界」が「リンガリンド」ではなく「ルドルフ本人」と聞かされた後、信念子となり消滅した。 ハンス・パルディン (HANS PALDIN)、フリッツ・クラウス (FRITZ KRAUS) 声 - 中村太亮、羽多野渉 リュート卿和国プラーク機甲師団→グランエッジャ城塞戦艦国プラーク機甲師団員 プラークが指揮するプラーク機甲師団の精鋭。プラーク直伝の戦闘技術を身に着けておりリュート卿和国vsレッカ凱帝国の戦争後、国民や貴族が師団長のプラークや尊敬するフィーネを裏切ったため、ピースの護衛として国交調印式に同行した際にプラークとフィーネの亡命先であるグランエッジャ城艦国に師団を移籍した。移籍後にはプラークの指導によりブライハイトの飛行能力を得られた。 セバーン・ウォルストン 声 - 子安武人 リュート卿和国自治区の領主。美少年たちを集め、残酷な人体実験を行っていた。そのことをフィーネに咎められ、悪態をついたためプラークに左腕を斬り落とされた。 デバッガー 声 - 松本大 ラクホウに入っているお宝を狙う賞金稼ぎを自称しているが、実際はリュート卿和国に雇われた傭兵。 信念「逃げる相手は容赦しねえ」を機装顕現させたブライハイトを操る。 ブッチ 声 - 千葉繁 リュート卿和国の首都で肉屋を営んでいる一般市民。フィーネの信奉者であり、レッカとの開戦前のフィーネの演説を聞いて安心し周りの市民を鼓舞する。しかしルドルフによってフィーネ(フィノワール)の残虐行為を見せられた事で、騙されたという思いから話し合いにきたフィーネにつめよるが、ディソナンザがコピーしたムガによってフィーネの目の前で潰され殺害されてしまった。 神の世界でも僅かながら信念子は残っており、ルドルフ達が信念子となって飛ばされた際、ソーラと同じくアロウ達への行先を示している。
※この「リュート卿和国」の解説は、「バック・アロウ」の解説の一部です。
「リュート卿和国」を含む「バック・アロウ」の記事については、「バック・アロウ」の概要を参照ください。
- リュート卿和国のページへのリンク